概要
中央に悪魔が描かれていて、左右にそれぞれ男女の人間が描かれているカード。
これはウェイト版・マルセイユ版ともにあまり変わらない。
強いて違いを挙げるならば、ウェイト版準拠デッキの悪魔は座っていることが、マルセイユ版準拠デッキの悪魔は立っていることが多い。
男女は鎖などで縛られていることが多く、悪魔に捕らわれていることを示している。
しかしながら、この鎖はいつでも逃げだせるほどに緩い形か、または実際に拘束されているか不明瞭な形で描かれていることがある。それでも男女が逃げ出さないのは、共に堕落した世界に慣れてしまっているからとも見て取れる。その意味から、薬物中毒など様々な形の耽溺・中毒を表すことがある。
逆位置では、それらの誘惑を断ち切るという意味の他に悪魔の持つトリックスターとしての一面が現れてくる。例えば人に安易な道を示すという事は、場合によっては現状よりも効率的な手段の発見につながる事もある。
また、聖書において悪魔がアダムを唆して知恵のリンゴを食べさせたことが人類の楽園追放の原因と言われているが、逆に知恵のリンゴを食べなければ人類は知恵を手にいれることができず、楽園で何の変化も成長も無いままただ過ごすだけだったと言える。
意味
正位置
堕落、裏切り、拘束、誘惑、薬物などへの耽溺・中毒
逆位置
回復、覚醒、出会い、打開策、結果オーライ
一般的には死神や月同様に、正位置がネガティブな暗示を、逆位置がポジティブな暗示を示すカードとなる。
ただし、まれに正位置でも「何事かを成し遂げようとする極めて強烈な欲望」といったような肯定的な暗示として捉えることもある。
また別の占者の場合だと、色気の全くない人に対して「もっと色気を、化粧っ気を出していこう」という暗示として表れることもあるという。
さらに逆位置であっても「酷く苦しまなければ現状は変わらない」などといったマイナスの暗示を示すことがある。周囲の展開カードと照らし合わせて読むべし。
その他
- 絵の構図は教皇と対になる。
- ウェイト版の悪魔はバフォメットがモチーフ。だがこの悪魔も、元が古代ヨーロッパの有角神をモチーフとしている存在のため、正確には貶められた神である。
- トート版の悪魔はアイギパーンをモチーフにしており、背後には生命の樹がまっすぐに伸びている。
悪魔(タロット)と関連するキャラクター・物など
漫画
ゲーム
- 城戸玲司/ブレス(女神異聞録ペルソナ)
- たなか社長(ペルソナ3)※コミュニティ
- 上原小夜子(ペルソナ4)※コミュニティ
- 大宅一子(ペルソナ5)※コミュニティ
- ザ・デビル(グランブルーファンタジー)
- マリアンヌ=フォン=エドマンド/獣の紋章(ファイアーエムブレム風花雪月)
- デビル(マジカルドロップ)
関連イラスト
関連タグ
大アルカナの一覧
| 0 | 愚者 | THE FOOL |
|---|---|---|
| 1 | 魔術師 | THE MAGICIAN |
| 2 | 女教皇 | THE HIGH PRIESTESS |
| 3 | 女帝 | THE EMPRESS |
| 4 | 皇帝 | THE EMPEROR |
| 5 | 教皇 | THE HIEROPHANT |
| 6 | 恋人 | THE LOVERS |
| 7 | 戦車 | THE CHARIOT |
| 8 | 力 | STRENGTH |
| 9 | 隠者 | THE HERMIT |
| 10 | 運命の輪 | WHEEL OF FORTUNE |
| 11 | 正義 | JUSTICE |
| 12 | 吊るされた男 | THE HANGED MAN |
| 13 | 死神 | DEATH |
| 14 | 節制 | TEMPERANCE |
| 15 | 悪魔 | THE DEVIL |
| 16 | 塔 | THE TOWER |
| 17 | 星 | THE STAR |
| 18 | 月 | THE MOON |
| 19 | 太陽 | THE SUN |
| 20 | 審判 | JUDGEMENT |
| 21 | 世界 | THE WORLD |
