概要
力ずくで人を連れていく略取のことである。相手をだまして連れていく場合は誘拐となる。
目的として個人の欲望を満たすものや、金銭と引き換えに拉致した人物を引き渡す、人質や捕虜にして、拘束されている仲間と引き換えにさせる交渉材料にする、拉致された当人が持つ情報を得る為に連れ去り脅したり拷問するなどして知っている事を喋らせる、要人の子供等を連れ去り要人を脅して自分たちに有利な行動を強要する、拉致後に無残な目に遭わせて敵対者への脅しや見せしめや制裁にするというものなど。
これを国家レベルで大々的に行ったのがソ連で、占領地などの住民や技術者などを拉致して自国に連れていき、シベリアの開発や新兵器の開発に役立てた。日本人も例外ではなく、満州や樺太に住んでいた人々が大勢シベリアに連れていかれ強制労働を課せられた。
中世には満州地域の騎馬民族が日本を含む周辺の農耕民族の農民などを攫って、農耕をさせていたと言われている。
他に北朝鮮が行なっていた日本人や韓国人の拉致が有名。拉致した人の氏名戸籍等の身分を奪い取って工作員が当該人物に成りすまし、潜入工作を行ったり、敵国の言語や民情や社会を工作員に教える教官にされたりした。