概要
日本SF協会が毎年10月1日から翌年9月30日に発表された国内の商業作品から、日本SF作家クラブ会員へのアンケートの結果を基に候補作を選出し、日本SF作家クラブの選定した選考委員による選考で決定される賞。間違えやすいが、星雲賞とは無関係である。アメリカのネビュラ賞の日本版ともいうべきもの。
第33回までの後援は徳間書店、第34回~第39回の協賛はドワンゴ。
最大の特徴はSFであるならば期間内に製作、発表された作品であれば小説、アニメ、漫画、特撮、映画問わず対象になり、星雲賞と異なり部門別に分かれておらず全て同列に候補に挙がる点がある。
読者エントリー制となっており、候補作のエントリーは推薦文さえ書けば誰でも推薦が可能で、また「SFとして優れた作品であり「このあとからは、これがなかった以前の世界が想像できないような作品」や「SFの歴史に新たな側面を付け加えた作品」」と感じた推薦文を書ければ一般にSFと見なされない作品でもエントリー自体は受け付けられる。
ここでエントリーされた作品を対象に、日本SF作家クラブ会員へのアンケートを行い、5~6作程度の最終候補作が決定され、そこから選考委員の合議で受賞作が決定する。
余談
設立の中心人物は小松左京と筒井康隆なのだが、筒井的には大江健三郎の『同時代ゲーム』に受賞させたくてこの賞を作ったという個人的な理由らしい。なお結局受賞できなかった。