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柱稽古

はしらげいこ

漫画「鬼滅の刃」の最高位剣士たる柱が直々に行う訓練の事。そのどれもが過酷な内容である……。
目次 [非表示]

概要

漫画鬼滅の刃」で行われた特別訓練スペシャルトレーニング)。


鬼殺隊は、来るべき鬼舞辻無惨率いる達との決戦に備えて、組織の実力者たる達を筆頭に全体的な組織力強化を図る修練を行う事を決定する。提案者は岩柱悲鳴嶼行冥であり、産屋敷あまねによって開かれた緊急柱合会議で、他の柱達と後にお館様の同意も得て可決された。


それが『柱稽古』であり、多くの鬼殺隊士がこれに参加した。


本来なら様々な任務があって、配下の隊士全員への指導などしている暇が無い程に忙しい柱達であったが、竈門禰豆子太陽日光)を克服して以降、禰豆子を手に入れるべく鬼殺隊との全面衝突に備えて無惨が自らが作った全ての鬼を招集した事で、各地での鬼の出没が完全に停止する。

嵐の前の静けさとも言える状況ではあったものの、このおかげで柱達の業務も夜の最低限の警戒のみに絞られた事から、この柱稽古を実施する事が可能となったのである。


稽古の目的

柱稽古が実施された目的は、柱と一般隊士の総合的な実力の向上であり、以下が主な課題である。


  1. 一般隊士は、直々の手解きで総合的な技能・身体能力向上に努める。
  2. は、向かってくる一般隊士達を次々と相手にする事で基礎体力や身体能力の向上を行い、同時にを出す為の条件をクリアできる状態にする。同時に柱同士でも互いに稽古を行い、強敵との戦いを想定して異なる呼吸の使い手同士でも互いの連携力を高める。
  3. 既に痣を発現できた隊士は、それをより安定して永続的に出せるようにする。

これらの訓練の過程で得られた情報は、些細なものであっても鎹鴉を使って速やかに隊全体に伝達・共有され、隊の総合力を高める為の情報網や設備も早急に構築・運用されていった。


また、この柱稽古が実施された裏の目的としては、以前に柱合会議で問題視された「一般隊士の全体的な質の低下」の解決があり、一般隊士の全体的な実力の向上は勿論、こういう隊士のようなあくまで金銭や出世といった低いモチベーションで入隊した隊士を、最終決戦の前に篩落とすのが目的だった。要するにこれから来る最終決戦においては、この柱稽古を乗り越えられないような隊士はどの道ついては来れないばかりか、上記のような低いモチベーションの隊士がいるとむしろ邪魔になるので、その前に隊士達全員を改めて篩にかけて、隊士をより分ける必要があったのである。

柱達の稽古が、いずれも恐ろしい程に厳しいのはそういった理由もある。


結果的に、この柱稽古の実施によって上記の一般隊士の質の低下問題は解決され、一般隊士は強いモチベーションや鬼殺への信念を持った者ばかりが残り、同時に彼等の実力や連携も無惨が差し向けてきた力だけが下弦相当の無知性の雑魚鬼ならば、集団でなら柱に頼らずとも独力で倒せる程に向上した。加えて柱達も最終決戦に参加した全ての柱が痣を発現できた他、それが更なるへも繋がり、さらに異なる呼吸の柱同士でも極めて高度な連携が互いに行えるようになった。


そしてこれら全ての要素が、最終決戦での上弦の鬼や無惨との戦いで大いに役立ち、鬼殺隊が最終的に全ての上弦の鬼と無惨自身を討伐し、千年に渡る戦いに勝利した大きな要因となった。


各柱達の稽古

以下各柱達の稽古を順番に記載する。いずれも地獄のように過酷な稽古である

ちなみに蟲柱胡蝶しのぶだけは、ある人物と無惨との最終決戦の行方を左右する重大な薬の共同研究に、お館様の指示もあって従事しており、柱稽古には最後まで不参加だった。

その関係もあってか、既に柱を引退していた宇髄が稽古に駆り出された。

原作では炭治郎と共に上弦の鬼と戦って信頼関係がある宇髄、時透、甘露寺の稽古は各1、2ページで収められている。


第一の試練・基礎体力向上稽古

柱稽古だよ全員集合

音柱宇髄天元による基礎体力向上の訓練。とある山の中で行われた。

険しい山の中を何度も走って上り下りを繰り返すという稽古である。遅いと宇髄によって竹刀で叩かれ、休憩のタイミングも宇髄が許した時のみというさっそく過酷な稽古であり、ここでまず多くの隊士が篩い落とされる。最初の稽古なので参加人数も最も多い事もあって、宇髄の3人の妻も炊き出しなどのサポート役に駆り出されていた。合格は宇髄が基礎体力の向上を認めた者だけが出され、その期間も柱稽古の中では比較的長期間に渡っており、炭治郎は10日で合格が下りた。(全快後に遅れて参加し、訛った体から体力向上までのためこの日数となった)

なお、外伝小説の「正しい温泉のススメ」で初期に訓練中の我妻善逸嘴平伊之助が温泉を掘り当てた事から、以降は温泉に入る事も可能になったので多少は癒しもできたと言える。


第二の試練・高速移動稽古

「ばっちりだね、炭治郎!☺️」

霞柱時透無一郎による高速移動技術体得の訓練。彼の屋敷で行われた。

無一郎に何度も打ち込みながら彼の相手を翻弄する歩法を学ぶという、柱稽古の中では比較的正統派なものだが、無一郎からの合格が下りなければ、いつまでも無一郎から冷たい対応を向けられながら、打ち込み台が壊れるまで打ち込み稽古などをさせられるという、中々に精神的にも厳しい稽古である。刀鍛冶の里編で無一郎と親しくなった炭治郎は、彼と笑顔で仲良く訓練して5日で合格が出た事から、周囲の隊士達は炭治郎との扱いの落差を嘆いていた。ただし、炭治郎はあくまで無一郎の出した課題の動きを全て習得したから合格が下りたのであって、炭治郎に対する対応だけ明らかに違ってはいたものの、稽古そのものについて無一郎は一切贔屓はしていない。


第三の試練・地獄の柔軟

伊之助、柱稽古

恋柱甘露寺蜜璃による柔軟の訓練。彼女の屋敷で行われた。

体の関節や動きを柔らかくする為に全員がレオタードを着せられ、リボンを持って音楽に合わせて新体操を踊れるようになる事を目指すという、男性にとっては他とは違う意味で地獄のような稽古である(炭治郎は持ち前の素直さで全く気にしていなかった)。加えて肝心の柔軟はまさに地獄であり、甘露寺の筋力をもった力技で関節や筋肉を無理矢理ほぐされるというもの。ただし、食事は多大なカロリーを必要とする彼女らしくハイカラな洋食であり、さらに養蜂を営んでいる為に蜂蜜を塗ったパンパンケーキ紅茶が出るなど、そういう面では一番恵まれている。


第四の試練・太刀筋矯正稽古

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蛇柱伊黒小芭内による太刀筋矯正の訓練。彼の屋敷で行われた。

多数の障害物がある稽古場で、障害物を避けながら伊黒に打ち込むという非常に難易度の高い稽古である。しかも覚えの悪い隊士は障害物に縛り付けられて自らの体を障害物にされ、伊黒に打ち込んでいる隊士は仲間の体に木刀をぶつけないようにしながら、伊黒と手合わをせしなければならないという世にも恐ろしい稽古である。ただし、これは限定された空間での正確な刀の振り方を体で覚える最も手っ取り早いやり方であり、同時に縛られている隊士達も至近距離で身の危険を感じながら伊黒や相手の隊士の太刀筋を見せられ続ける事で、否が応でも太刀筋を覚えられるという非常に合理的な稽古である。炭治郎は4日目で今までにない程に正確な太刀筋で木刀を振る事ができるようになり、伊黒の羽織の裾を木刀で切った事で伊黒からの合格が下りて次に進んだ。

ただし伊黒は個人的に炭治郎の事は認めていない。理由は甘露寺蜜璃と親しすぎるという嫉妬からである。


第五の試練・無限打ち込み稽古

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風柱不死川実弥による持久力向上の訓練。彼の屋敷で行われた。

広い庭で参加している隊士が全員がかりで永遠に不死川に打ち込み続けるという、非常に単純明快な稽古だが、不死川の攻撃で反吐をぶちまけて失神するまでが一区切りで、それまで休みは無しという特に厳しい稽古の一つである。ただし、当然ながら不死川本人も同じ条件で稽古を行っている為に、彼の異常な持久力が窺えると同時に、双方のさらなる持久力向上を目的とした稽古である事が分かる。炭治郎が来た時点で善逸はここで残留しており、逃げ出そうとしたが不死川に捕まり連れ戻された。元々炭治郎は柱合裁判の件で不死川との折り合いが悪かったのもあって、不死川からは稽古初日に一方的にボコボコにされ、さらにその後に玄弥を巡って不死川と正面衝突して稽古外での乱闘騒ぎになった事から、炭治郎は不死川との接触禁止令が出されて騒ぎに関わった善逸と共に次の稽古に行くよう命じられた。つまり炭治郎と善逸はこの稽古には合格していない(尤も「炭治郎はあの乱闘で不死川と互角にやり合えただけで十分修行の成果は出てる」と善逸は評している)。


第六の試練・筋肉強化稽古

岩柱悲鳴嶼行冥による筋力強化の訓練。彼の家がある山奥で行われた。

体の中心たる足腰と重心を鍛えて体を安定させる事で、正確な攻撃と崩れぬ防御を身につける事を目的とした稽古で、異様に冷たい川で念仏を唱えながら一刻(約2時間)の間滝に打たれる滝行を行い(念仏は集中と生存確認の為に唱える)、次いで丸太を3本担いで、最後に人の背丈程もあるを一町(約109メートル)先まで押すという課題を突破する事で合格となる。柱稽古の中でも間違いなく最も過酷な稽古であり、ここまで進んだ村田も10日間も鍛錬をしてようやく最初の滝行を突破し、伊之助は炭治郎達が来た時点ではまだ滝行を突破できていなかった。ちなみに当の悲鳴嶼本人は、丸太にさらに岩をぶら下げて下からをつけてその中で耐え、他の隊士達の課題の岩とは比較にならない程に巨大な岩を押して修行していた。

しかし、そのあまりの過酷さを悲鳴嶼本人も自覚していた為、彼の稽古は何一つも強制ではなく、辞めたい者はいつ山を下りてもいいという規則になっていた。最終的には玄弥のアドバイスもあって、反復動作による集中力と筋力増強を体得した炭治郎が全ての課題を突破して正式に悲鳴嶼の合格を受けて次の訓練に進んだ。伊之助も反復動作を炭治郎から見様見真似で体得し、岩を動かせるところまで行ったが、結局その後に無惨の襲撃が発生して最終決戦に入った為、作中で炭治郎以外の合格者が描かれる事はなかった。

余談だがその過酷さが上記の通り『ジュニア空想科学読本』でネタにされている。


第七の試練・詳細不明

ズゾゾ

水柱冨岡義勇による最終訓練。千年竹林の中にある訓練場で行われた。

元々は柱稽古への参加を拒否していたものの、炭治郎の説得によって錆兎の言葉を思い出した事で立ち直り、稽古への参加を遅ればせながら要請した義勇によって設けられた最終訓練である。

後から追加された稽古なので詳細な内容は不明だが、外伝小説「笑わない君へ」のエピソードを読む限りでは、義勇に打ち込んでこれまでの稽古の成果を引き出す、総ざらい的な稽古だった模様。(pixiv内では無限城での炭治郎との連携場面から他の隊士との連携訓練だと言われていたりする)彼が使う水の呼吸は、基本の五大流派の中でも最も基礎に沿ったものであり、一番多くの隊士によって使われている呼吸なので彼が最後の指南者に選ばれたのだと思われる。

ただし、上記の通り結局作中で悲鳴嶼の稽古を合格できたのが炭治郎だけだったので、炭治郎以外に彼の稽古まで進んだ者が描かれておらず(炭治郎より先に悲鳴嶼の稽古に参加していた栗花落カナヲも、炭治郎達が受ける頃にはいなかったため、先に稽古を受けて合格が下った可能性もある)、その炭治郎も稽古中に無惨による襲撃が発生してそのまま最終決戦に入った為、稽古の合格を受ける事はなかった。あるいは彼の稽古には合格などのゴールはなく、ここまで進んだ者は無惨との決戦まで、ひたすらこれまでの稽古で学んだ事を反復しながら鍛錬するという規則だったのかもしれない。ちなみに炭治郎は義勇と共に修行をしていたおかげで、最終決戦時にはそのまま最初から義勇と行動を共にする事ができ、さらに彼との鍛錬のおかげで互いに相手の動きを理解し、2人で連携して上弦の鬼や無惨との戦いに挑む事ができたりと、修行以外でも良い結果に繋がった。


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鬼滅の刃 

修行 稽古 トレーニング

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