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森妖精の王国

えるふのおうこく

森妖精の王国とは、丸山くがね作のライトノベル『オーバーロード』に登場する国家である。
目次 [非表示]

概要

スレイン法国の南方に広がる、『エイヴァーシャー大森林』に存在する王国。『三日月湖』と呼ばれる湖の近くに王都がある。


山小人(ドワーフ)の国と同じく国名が存在しないが、これは周辺国が存在しないのに加え、他種族と国交を開く必要が無かったため、『国』という呼称だけでも特に問題が無かったのが理由。


かつてスレイン法国とは協力関係にあったが、国王のデケム・ホウガンが過去に法国を裏切った事で、現在は戦争状態にある。

なお国民の殆どは戦争の原因すら知らされておらず、問答無用で自分達を襲撃し奴隷へと変える法国の事は当然ながら非常に憎んでいる。


現在はナザリックで働いている奴隷エルフ達も、元々はこの国の領内に存在する村の出身。


法国の計画ではあと数年以内に滅ぼせる予定になっていたが、書籍版16巻でデケムを含む王族が全員死亡し、王城に保管されていた国宝級のマジックアイテムもアインズが全て回収したため、滅亡同然の終焉を迎えた


文化

文明レベルは人間と比べるとかなり低いが、蜥蜴人(リザードマン)の様な原始レベルの種族よりは高い。

  

エイヴァーシャー大森林のエルフは、基本的にモンスターを避けるため、高い木の上に居住地を作って生活している。

家は建築ではなく、「エルフツリー」と呼ばれる魔法に適した木を利用する。そのエルフツリーをドルイドの魔法で変化させて木の内部に空洞を作ったり、木と木の間の空孔にシンプルな吊り橋を作るなどして、数十本のエルフツリーの集合体を森の中に作る事で『エルフの村』が誕生する

そうして数千本の木で構成されたエルフの村は、標識どころか表札すらない木がずらりと並んでいるだけなので、人間の視点からだと単なる森にしか見えない


このエルフツリーを変化させて物を作るのはエルフの文化の中心であり、家や家具だけでなく武器や防具を作り出す時にも利用されるので、服はもちろん狩猟用の矢や弾丸にも、鉄に匹敵する硬度を持たせる事が可能

この魔法は《ユグドラシル》にも無かった転移後の世界に住むエルフだけの魔法だが、飽くまでエルフツリー専用の魔法であり、他の木々には全く効果が無いという短所がある。


主食は果物、肉、野菜などで、それらを焼いて食べる。村では金属硬貨の様な金銭を使わない(法国との関係が悪化するまでは人間社会との取り引きがあったらしく、その名残りなのか今も一部では貨幣が使用されているとの事)ため、交流などの贈り物としては、食材や頻繁に採集出来ない薬草が一番良いという。

なお薬草が喜ばれるのは、浅い傷なら魔法で簡単に治せるが、毒や病気などは腕の良いドルイドでなければ治せないためである。


基本的に寿命に関する事はあまり気にしないので、自分達がどれだけ生きられるかといった事について興味は無い。それ以前に自分の年齢さえ知らない者も多く、そもそも誕生日という概念自体が存在しない

長命故に子孫を残すという考えが無いのか、人間の様に多くの子供を産む事は無いらしく、そのため国の人口は多くはない。


蛇や蜘蛛の様に登山能力が非常に優れたモンスターはエルフの天敵だが、逆に優れた登山能力を持たないモンスター達はエルフから反撃を受けやすいため、あまり襲撃してこない。


オッドアイを持つエルフは王族の者として知られており、これは国外にもある程度伝わっている。


社会

ちゃんとした教育制度が無い代わりに、モンスターに関する事や、エルフ達にとっての重要な知識や技術は伝授されている。


国家と言うには文明水準が人間国家に比べて低いせいなのもあり、唯一の都市である王都を除けば、他は大森林のあちこちにカルネ村程度の村が多数存在するだけの、せいぜい部族国家レベルと言ったところ。

危険な環境で暮らしているが故に各々が生きる事に精一杯で、自然に村間の交流も薄れていき、情報交換や交流がそれ程行われていない。


同じ地域に住む近親種のダークエルフに対しては特に差別感情は無いが、村の外に出るのは危険なので会う事すら困難であり、やはり交流は薄い。

それ以外の種族との関係は友好的な方ではないが、互いにモンスターという共通の敵の対処で余裕が無いため、激しく争う事も無い。しかし、少しでも安全な場所を作るために対立する事もある。


政治

現国王が国や国民に無関心な利己主義者なのに加え、戦時中なのも相まって現状は最悪と言っていいレベル。


更に、王都も広大かつ危険な大森林に点在した村々を1つ1つ統治・管理するのは不可能であるため、殆ど放置している状態であり、村間の統合力は蜥蜴人や土掘獣人(クアゴア)といった原始的な文明の種族より劣る。


またエイヴァーシャー大森林は様々な種類の魔獣やモンスターが出没する事で知られる危険地域のため、村の外に出る事は自殺行為と変わらず、他国との交流どころか大森林の外の情報が入ってくる事はほぼ皆無であるなど、事実上の閉鎖国家と変わらない


軍事力

国の環境上『スナイパー』『レンジャー』『ドルイド』のクラスを持つエルフが特に多いが元々国の人口が少ないのに加え、マジックアイテム・兵士・物資・戦略と戦術など、ほぼ全てにおいて法国よりも弱い


しかし唯一ゲリラ戦だけは優れている事と、法国が大森林内に出るモンスターに警戒して進軍速度を緩めているお陰で、戦線を何とか維持していた。

ところが、法国がゲリラ戦の得意な火滅聖典を投入した事で一気に侵攻され、王都の近くに敵の前線基地が作られた。


関連タグ

オーバーロード(アニメ) スレイン法国


デケム・ホウガン 奴隷エルフ(オーバーロード)

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