概要
神と称されるほどの絶大な生命力と戦闘力を有する液体生物であり、劇中トップレベルの強さを誇る敵キャラ。
全身が極めて水に近い物質で構成されており、あらゆる物理攻撃をすり抜け、たとえ蒸発してもすぐさま離合集散し、更に触れた物体を生物・非生物問わず溺れさせた上で溶かして捕食、更に普通の水と混ざっていくらでも体積を増減できる。また、体を無重量空間の中の水玉のように変えることで、飛行することもできる。
鬼太郎たちを追い詰めるも、水の妖怪のため油に弱いという弱点があり、全身を油で包まれると蒸発して逃げることが出来ず、そのまま火を放たれればダメージを受け流すことが叶わず焼け死んでしまう。
劇中での動向
墓場鬼太郎
森脇(アニメでは協森)社長から大正時代に借金をしていた為、メシ代欲しさに取り立てに来た鬼太郎から借金返済を命じられるも無視し、ラチがあかないと判断された鬼太郎からしびれ薬を撒かれ、ビニール袋に詰め込まれて強制的に差し押さえされる。
しかし隙を見て脱走、巨大な水玉に変貌を遂げ、町の人々や自衛隊を飲み込みながら洪水と化し、鬼太郎に襲い掛かる。鬼太郎とニセ鬼太郎は逃げ延びるも、とうとう海水と合体した水神様に完全に追い詰められてしまう。そこにアドバルーンに捕まって飛来したねずみ男に取引を持ち掛けられる形で2人は救助されるも、鬼太郎を取り逃がした水神様はまだ諦めず、破片を忍ばせて飲み水に化けることで暗殺を試み、折悪くニセ鬼太郎が誤飲してしまい死亡。
最期はガマ令嬢との交際を目論む人狼がねずみ男に半ば無理矢理退治を申し込み、大量のガソリンで身動きを封じられて火を放たれ焼き殺される。
なおアニメ版では恩義を秒で忘れて保身に走った鬼太郎により見捨てられて水木が溺死している。
アニメ版『ゲゲゲの鬼太郎』第6期では目玉おやじの発言から上記に近い事件が起きたらしいが、こちらの水木は無事に逃げ延びたらしく、令和版『悪魔くん』にて登場している。
鬼太郎夜話
基本的に『墓場』のリメイクなので同様。ただし読み方はすいじんさま。
水玉化しての飛行シーンはカットされた。
最期はドライアイスで凍らされ、コンクリートに混ぜ込まれて封印させられた。
短編漫画『地獄の水』
1966年8月に『週刊少年マガジン』に掲載された前後編の短編。鬼太郎は登場しないが、実質『墓場鬼太郎』の水神の話のリメイクと呼べる作品。
元々はヒマラヤの奥地で水神使いと名乗る人型妖怪(呪術師?)と共に暮らしていたが、主人公・凡太の父率いるヒマラヤ調査隊により封印を解かれた為、激怒した水神使いと共に大暴れする。
凡太親子への復讐のために水球化して人々を溶かしたり、高潮と合体して凡太の父を溺殺したり、凡太の友人・正吉が破片を誤飲して溶けたりしたが、最後は凡太と自衛隊により水源地に50tもの石油が巻かれて焼死。水神使いも警官に射殺される。
ゲゲゲの鬼太郎(2期)
第22話「地獄の水」に登場。話としては同名の短編とほぼ同一で、第2期で最も人的被害を出した妖怪が一柱。
雪崩と合体してヒマラヤ調査隊を皆殺しにしたうえで、ゲゲゲの森に助けを求めに来た調査隊隊長も津波と合体し鬼太郎ハウス諸共飲み込んで殺害。更に無関係な市民を溶かして捕食、洪水と合体して走行中の0系新幹線を押し流し乗員乗客を全滅させるなど暴走の限りを尽くし、遂には水道水と合体して都民皆殺しを図るも、油が弱点と見抜いた鬼太郎により水源にいた本体を油で包み込まれ、焼き殺される。
余談
『ゆるゲゲ』にも水玉の姿で登場した他、ラ●エルのような正八面体に変形した。
『最新版ゲゲゲの鬼太郎』に登場する水ころがしや、「週刊実話」版に登場するムーン大王は水神様がモデルになっている。