永遠の子供達よ、絶望に立ち向かえ!衝撃の脱獄ファンタジー!!
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概要
ヨーロッパを彷彿とさせる未知の世界で脱獄をテーマにしたダークファンタジー。
孤児院で暮らしていた子供たちが施設の秘密を知りそこからの脱出・逃走劇が始まる。そして子供たちが脱獄の為に綿密な策を考えたり、母と慕っていた監視者との心理戦、頭脳戦が描かれるといった、少年誌としては異色の作風が特徴。
登場人物たちの心理描写や白熱する頭脳戦が織りなす展開や徐々に明らかになる世界などサスペンス調の雰囲気があり、敵とされている監視者や食人鬼との直接的な戦いは少ないが、相手の二手三手上回る策を考えだしたり窮地を脱出するため知恵を出したりして物語は進んでいく。
『週刊少年ジャンプ』にて2016年35号から2020年28号まで連載された。
このマンガがすごい!2018~オトコ編~第1位を獲得。
あらすじ
エマ、ノーマン、レイの三人は幼い頃から孤児院「グレイス=フィールドハウス(通称:GFハウス)」で暮らしていた。毎日行われる高度な知能テストと、施設の敷地外へ出るのを許されない事を除けば、何不自由のない生活であり、優しい「ママ」のイザベラや、30人以上もの幼い「弟妹」達と仲良く、元気に、そして幸せに暮らしていた。子供たちは、早ければ6歳頃に、遅くとも12歳になれば施設を離れ、里親の許へ発って行った。
だが、6歳の少女コニーが里親の許へ旅立つ日。エマとノーマンは、コニーに忘れ物のぬいぐるみを届けようとし、立ち入り厳禁の施設の「門」に忍び込む。そこで2人が見たものは、異形の食人鬼達と息絶えたコニー、そしてコニーを「食料」として食人鬼に引き渡すイザベラの姿だった。
GFハウスは、実は食人鬼たちの「農園」であり、施設の子供たちは皆、コニーのように食用児として出荷される運命、「優しいママ」だったはずのイザベラは、「食料の収穫」を管理する飼育監だったのだ。
残酷な真実に打ちひしがれながらも、エマとノーマンは運命に抗う決意を固める。レイを仲間に引き入れ、施設から全員で脱出する計画を進めてゆく3人。しかし、タイムリミットは次の「出荷」が予想される2か月後。時間はあまりにも短く、頼れるのは己の知恵と体力、そして情報のみ。はたして彼女たちの運命は……。
登場人物
GFハウスの子供たち
物語の主人公の一人で天真爛漫な少女。首に刻印された認識番号は63194。
並外れた運動神経と学習能力を持った少女でやや幼い面があるが、兄弟たちを非常に大切に思う優しい性格。また、教育テストで満点の300点をたびたび記録する三人のうちの一人でもある。
物語の主人公の一人で芯の強い少年。認識番号は22194。
施設内でもトップクラスの明晰な頭脳の持ち主で、常に穏やかな笑みを絶やさないが確固たる強い意志を秘める。教育テストでは常に満点の300点を記録しておりその頭脳を脱獄の為、皆の為、エマの為に使い脱獄に関する実質的なリーダー。
物語の主人公の一人で良く本を読んでいる少年。認識番号は81194。
ノーマンに匹敵する知恵や博識な一面があり教育テストで満点の300点をたびたび記録する三人のうちの一人。一匹狼的な雰囲気を持っており、ハウスの子供たちとは距離を取っている。
他の兄弟には無い重大な秘密を持っている。
子供たちのムードメーカー的な存在で褐色肌の少年。認識番号は16194。
教育テストの成績は200点前後で、10歳とハウス内では年長者にあたり幼子たちの面倒見も良い。感情的になりやすいが行動力があり、手先が器用でスリの技術も持ち合わせている。ハウスの真実を知ったギルダと共にエマたちを支える。
大きな眼鏡が特徴な生真面目な性格の少女。認識番号は65194。
少し内気で気弱な性格だが、高い観察力と論理的思考力を持つ切れ者でハウスを旅立った兄弟たちが音信不通になる事実や、エマたちの様子の変化にも気づいていた。しかしおしゃれに興味があったり年相応な反応を示す時もありエマとは歳が近いこともあり仲がいい。
長い三つ編みが特徴で面倒見がよく優しい少女。認識番号は48194。
脱獄の際、偽装工作のためにその三つ編みを提供した。
高い鼻が特徴的な少し臆病な少年。認識番号は30294。
ピアノやアコーディオンを演奏していたり、楽譜を見つけ喜ぶ場面があり、音楽が好き。
褐色肌の少年で活発な性格をしておりエマに良く懐いている。認識番号は34394。
まだ4歳と幼少だが、教育テストの成績は約200点と高得点の部類に入る。図書館の本に隠されたある事に気づきエマに教えたり、鬼ごっこの際にクローネが言っていた「収穫」という言葉やエマ達の様子から、何か恐ろしい事が起こっているのを感じていた勘の鋭さも見せる。
おっとりとした性格の少女。認識番号は48294。
イザベラが作ってくれたリトルバーニーと言うウサギのぬいぐるみが宝物。6歳になりGFハウスを出た時に忘れて行ったリトルバーニーを、エマとノーマンが届けに向かった所から物語は動き出す。
GFハウスの大人たち
「グレイス=フィールドハウス」の管理人。子供たちを可愛がり、「ママ」と呼ばれ、実の母のように慕われている。
しかしその正体は怪物たちの部下で、育て上げた子供達を「食料」として出荷する「飼育監」であり、脱獄を目論むエマ達と水面下で戦う。
イザベラの補佐役として招聘された女性。野心家で、イザベラの地位を狙っている。
- 大母様(グランマ)
ママやシスターの先生、飼育総監。最大の利益を出すことを目的とする。
食用児であったイザベラの飼育監(ママ)であり、彼女を飼育長(シスター)に抜擢させた人物。
なお、本名はサラである。原作では出荷(粛清)されたがアニメでは生存している。素顔不明。
鬼
異形の怪物。動物や人間の肉を喰らって生きている事以外、正体は不明。子供たちの認識番号・成績・年齢などを把握しており、誰を「出荷」するかイザベラへ指示している。
高い知性を持つものから、野生のものまで、人を食う生物を総じて鬼と呼ぶ。中には独自の宗教を持ち人を食う事を避けている鬼もいる。
声:種﨑敦美
外の世界に住んでいる鬼の少女。脱獄直後のエマたちを助けた。比較的人間に近い容姿をしている。
宗教上の理由から人間を食べずにおり、彼女は人間を食べたことは無い。
最初はそれほど興味を持っていなかったが、エマたちと接していくうちに情が移り、別れ際に何かしらのアドバイスを伝える。
声:神尾晋一郎
ムジカと行動を共にしている鬼の男性。鬼としては大きくはないが、それでも人より大柄な体格をしている。ムジカと同じく宗教上の理由で人間は食べないが、それ以外であれば何でも食べており、鬼の社会でも異端な存在とのこと。世界の現状や狩りの仕方をエマたちに教えた。
GPの子供たち
GP(ゴールディ・ポンド)という秘密の猟場で13年間生き残っていた男性。ユウゴと共にグローリー=ベルから脱獄してきたが、猟場にて仲間を殺され、ユウゴとは生き別れになる。密猟者への反乱を目指し、同じ思いを持つ子供達に知識や技術を与え、反乱計画を練っていた。
猟場では一番の古株で、頭が切れるリーダー。最古参組の一人。
狙撃の名手で食糧管理担当。最古参組の一人。
救護担当。最古参組の一人。身体能力が高く、オリバーとは一二を争う手練れ。
他人物
声:加瀬康之
GFハウスにフクロウ印の本を寄贈している人物。密かに本やペンを通してメッセージを残しており、外の世界に出たエマたちの道標になっている。本作の重要人物。
隠しシェルターにいた男性で、グローリー=ベルという農園出身の元食用児。
13年前に仲間と一緒にペンを頼りに農園から脱獄し、ミネルヴァに会う為にシェルターに辿りついたがミネルヴァは居らず、その際に共に脱獄した仲間は(彼の知る範囲では)全員死亡。それが原因でシェルターに篭り、エマたちとも距離を取っていた。当初は名前を名乗らずにいた為、エマたちからはオジサン、オッサンと呼ばれ、彼の方もエマたちを適当につけた渾名で呼ぶなど極力関わらないでいた。
代々人間と鬼の仲介役を担っている一族・ラートリー家の現当主。
食用児を世界の維持に必要な犠牲と考えており、より効率的な生産を行うためにΛ(ラムダ)計画を推進している。
実写版では、「謎の男」として登場。
キーワード
- 食用児
鬼たちが食料にするために飼育している人間。知性が高いものほど価値がある。GFハウスのような環境で育てられるケースは稀で、ほとんどの農園は「量産農園」と言われ、食用児は劣悪な環境で家畜として生育される。
- 高級農園
高度な知能を持った人間を飼育している人間農園。全部で4つ存在しており、その中でもグレイス=フィールドは最上級に位置付けられている。ミネルヴァからの手引きがあるのは、高度な知能を有している高級農園だけだろうとのこと。
- Λ(ラムダ)計画
より効率的な高級食用児の生産を目指す新型人間農園の製造計画。
子供に投薬を施す事で脳や身体能力を強化し、低コスト・高品質な食用児の大量生産を行おうとしている。
- 儀程(グプナ)
知性のある鬼たちが人を食う前に行う宗教儀式。吸血花を人の胸に刺し神への供物とする。
- 飼育監(ママ)
食人鬼らにより、食用児達の管理、教育、養成を任された人間たち。特に優秀だった食用児たちが過酷な生存競争を生き抜き、勝ち残った者のみに就くことが許されるポストである。
飼育長にも言えることだが、候補生時代に他者との格闘も経験している為、単に聡明なだけでなく武術にも長けている。
- 飼育長(シスター)
飼育監と同様に、前述の競争に勝った者が任命される。必要に応じて本部から派遣され、飼育監の補佐を務める。
- 飼育総監(グランマ)
人間農園の飼育監・飼育長らを統括する存在で、飼育監が昇進してなるようである。
不要になった飼育監や飼育長を始末する権限を持っているようである。
アニメ
2019年1月から同年3月にかけて、フジテレビ、関西テレビ、東海テレビ、サガテレビおよび秋田テレビ、鹿児島テレビなど(ノイタミナ枠)とBSフジ(「アニメギルド」枠)でテレビアニメが放送された。全12話。
放送終了直後の2019年3月29日、2020年に第2期放送が決定したと発表された。
その後、放送時期が2020年秋期である事が明らかにされたうえ、その前の2020年7月期には第1期の再放送も実施する予定であったが、様々な事情から第1期の再放送は2020年秋期に、第2期の放送は2021年冬期にそれぞれずれ込んだ。
なお、第1期再放送・第2期いずれも地上波では引き続きノイタミナ枠にて(ただし第2期に関しては福井テレビ除く)、BS波ではBSフジにて、それぞれ放送されている。
第2期は全11話で放送されたが、原作の中盤(ゴールディ・ポンド編)を省略するなど、大幅に改変されている。
スタッフ
監督 | 神戸守 |
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シリーズ構成 | 大野敏哉 |
キャラクターデザイン | 嶋田和晃 |
音楽 | 小畑貴裕 |
制作 | CloverWorks |
TVアニメ「約束のネバーランド」PV
二期
オープニングテーマ
エンディングテーマ
「Lamp」:Cö shu Nie
実写映画
2019年9月27日、浜辺美波ほかの出演で実写映画化されることが明らかにされた(作品公式ツイッターでのアナウンス)。脚本担当の白井カイウは歓迎の意向を示し、作画担当の出水ぽすかは撮影現場を訪れていたことを明かしている。
GFハウス脱獄編がベースとなっているが、主演の浜辺が当時19歳だったこともあり、出荷年齢が12歳から16歳に引き上げられた。
2020年12月18日に公開。オレンジ文庫から映画版ノベライズも発売。2021年5月19日にBlu-ray&DVDが発売。
スタッフ
2020年6月11日には、海外実写ドラマ化(英語版)されることが集英社より発表された(作品公式ツイッターでのアナウンス)。プロジェクトが始動し、監督を『スパイダーマン:スパイダーバース』でアカデミー最優秀長編アニメーション賞を受賞したロドニー・ロスマン氏、プロデューサーをドラマ『HEROES』シリーズ出演やNetflix版ドラマ『Death Note/デスノート』を制作したマシ・オカ氏が担当。
公式イベント
公式企画としてショートノベルコンテストが行われる事になった。詳細は、以下の企画リンクを参照の事。
関連イラスト
関連タグ
掲載紙 | 週刊少年ジャンプ |
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用語 | 約ネバ / ポピィの願い / フルスコア組 |
評価タグ(イラスト) | 約束のネバーランド100users入り → 約束のネバーランド500users入り → 約束のネバーランド1000users入り → 約束のネバーランド5000users入り → 約束のネバーランド10000users入り |
評価タグ(小説) | 約ネバ小説50users入り → 約ネバ小説100users入り → 約ネバ小説300users入り → 約ネバ小説500users入り → 約ネバ小説1000users入り |
カップリング | 約ネバ男女CP |
棲み分けタグ | 約束のネバーランド【腐】 |
その他 | 脱獄 |
外部リンク
公式サイト
企画
- ミニゲーム:IQ脳力試験
※エマたちが劇中「GFハウス」で日課として受けていた知能テスト。パソコン対応。
- ミニゲーム:脱獄能力試験
※劇中シスター・クローネとの鬼ごっこをゲーム化したもの。スマートフォンのみ対応。
インタビュー(作者・声優)
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