友達だったのかなあ
概要
水島努監督のオリジナルテレビアニメ。2022年10月に制作が発表された。アニメーション制作はEMTスクエアード。
数名の少女たちによるロードムービー、…の体裁をとった、タイトル通りどこへ向かっているのか分からないハチャメチャなカオスコメディを描く。
2024年春アニメとして、TOKYOMX、サンテレビ、AT-X、KBS京都、BS11で放送されているほか、dアニメストアによる先行配信も実施される。
また、同年3月25日からはKADOKAWAが運営するウェブ漫画雑誌のひとつである「カドコミ」にて、酉村によるコミカライズが配信されている。
監督の水島は、自身のツイッターで本作品の設定などを投稿している。内容は、ネタ的なものから、かなり重要なものまで様々。
あらすじ
ある事故で因果が歪み、隣の県に行く事すら困難になってしまった世界の埼玉県にある、自然豊かな郊外の田舎町だった吾野の町。
そんな中、その町に暮らす一人の少女、千倉静留は、行方不明の親友・中富葉香の手がかりを発見したことをきっかけに、駅に放置されていた電車に乗り込み、彼女を探すべく友人達とともに外の世界へ旅に出た。
世界観
7G事件(「関連用語」を参照)と呼ばれる災害で物理法則が崩壊している。人間は別のものに変化した。地形や距離感も大きく変わっている。
住民
町ごとに人間が突然変異した状態で、外に出ても、元いた町の種の法則に逆らうことは出来ない(例えば、吾野の住民が外に出ても、一定年齢になれば動物に変化する)。何に変化するかは町ごとに異なる。
住民以外には変化は生じていない。また、西武池袋線沿線外を出身とする者も、変化しない。
地形など
外の世界は引き伸ばされ、駅間の距離が異常に長くなっている。駅間は多くの場合、森や川、或いは荒地や砂漠などで、無人地帯となっている。一説に、西武池袋線沿線以外の世界は消滅しているとも。
星空は異常に澄み、星や惑星が事件以前よりかなり見えやすい。
関連用語
7G事件(セブンジーじけん)
2年前(2022年)に起きた大災害。
7Gに関して、科学者などから懸念の声が上がっていたが、それらを押し切りポンタローは開通式典を強行、中富葉香に開通ボタンを押させたところ、物理法則が崩壊。様々な異変が生じ、国家なども崩壊してしまった。
7G
現実世界に存在する5Gやその次世代の6Gのさらに次世代の通信規格。「世界に7Gを広める会」会長、ポイズン・ポンタロー曰く、日本が初めて開発した既存のものを上回る速度の回線。
どんなところにも通り、電線などのインフラが破壊された状況でも電化製品を動かすことが出来る。線路を通して、モールス信号を送ることも出来る。
ただし、強力すぎるゆえに供給は不安定。
うにゃうにゃ手術
ポンタローが復数人に強制的に受けさせた手術。開頭手術の形で行われる。受けさせられると、人格を変えられる。これら特徴からロボトミーの一種とみられる。
無麻酔のうえ、衛生的にも悪い場所で行われ、執刀者も本業の医師であるかも不明。
確認できる被験者は今のところ、以下の二人
- 平善次郎
- 甲把・マコト・オングストローム(未遂)
7G・ウェーブ・ブレイン現象
7G環境下において人体が自身の思い込みの影響で変容してしまう現象。
7Gの研究者である甲把・マコト・オングストロームが提唱した。
西武池袋線
東京の池袋駅と埼玉の吾野駅を結ぶ西武鉄道の路線。吾野駅から先は西武秩父線西武秩父駅まで繋がっている。
池袋駅~飯能駅(複線区間)、飯能駅~西武秩父駅(単線区間)で運行が分離されているため、飯能駅~吾野駅も西武秩父線だと勘違いされやすい。ちなみに、池袋駅~吾野駅の所要時間は約80分。
劇中では、前述の通り7Gの影響でおかしくなった世界を走るため、実際の沿線風景とは大幅に異なる。各駅の状況は後述。ただし、トンネルや鉄橋などの場所はほぼ変わっておらず、駅も現実世界とほぼ同じ姿のまま。ただし、駅付近を除いて全て単線になっている。また、列車の運行がされていない上、他の車両の姿が見当たらなくなっている。吾野駅から池袋駅まで何日掛かるか分からない状況。
「新2000系」の2463編成と呼ばれる2両編成で、1990年11月に製造され、2023年3月までアニメと同じ池袋線で運用されていた。現在は同線で平日を中心に運行中。
作中では吾野駅に留置(放置?)されており、元鉄道員の善治郎に運転方法を教えて貰った静留の運転で、池袋駅を目指す。
武蔵横手駅を出たあと(4話)、静留の体力を考え、乗員の話し合いの結果、乗員4人の交代制に変更されている。
詳しくはリンク先も参照。
吾野柔術
吾野に伝わる独自の柔術。柔術にもかかわらず、打撃技が多い。
静留は子どもの頃から学んでおり、二段を取得。得意技はロシアンフック。
撫子が習っている「吾野弓術」もあり、こちらも打撃技が多い。
登場人物
2000系の乗員乗客
学年については、水島のこのツイートによる。なお、学年が異なる者同士が友人になっているのは、中高一貫の複合学級となっているため。
千倉静留(ちくら しずる)
CV:安済知佳
本作の主人公。高校2年。頭よりも体を動かすタイプで、親友探しに出ることを決めたら即断で実行に移すほどの行動力を持つ。祖父から吾野柔術を習っている。
葉香とは、彼女が行方不明になる前日に喧嘩したまま別れており、より彼女に会いたいという気持ちを強めている。
善治郎に電車の操作方法を学び、2000系を運転する。
現金3000円ちょっと、食料、ゴーヤなどを車内に持ち込んでいる。
星撫子(ほし なでしこ)
CV:和氣あず未
静留の友人その1。高校3年。周囲には「なでこ」と呼ばれている。穏やかな性格で、何かと喧嘩している玲実と晶の仲裁をするのが日常。吾野弓道を習っている。
久賀玲実(くが れいみ)
CV:久遠エリサ
静留の友人その2。高校1年。ミーハーな黒ギャルで都会の流行アイテムに憧れている。晶とは何かにつけて衝突している。作中世界のアニメ作品『練馬の国のアリス』(略称:ねりあり)のファン。
テストで0点を取ったことがある。
東雲晶(しののめ あきら)
CV:木野日菜
静留の友人その3。中学3年。冷静沈着だが臆病の裏返しなところがある。読書を好み、雑学に詳しい。玲実には嫌味を言ったりからかったりしている。
昔は泣き虫だったらしい。
葉香の家で飼われている秋田犬。
正確な年齢は不明だが、十数年飼われている老犬らしい。
秋津駅~清瀬駅間で嘔吐する、目が光りゾンビに襲い掛かる等の異変を見せ始める。
上記以外の主要登場人物
中富葉香(なかとみ ようか)
CV:東山奈央
行方不明の静留たちの親友。明記されていないが、制服のリボンの色から静留と同学年とみられる。彼女を探すことが旅の目的となる。
2年前(2022年)、池袋駅で「7G開通式典」に強引に参加させられ、開通ボタンを押させられ、事件に巻き込まれる。吾野に祖母の小雪と飼い犬のポチさんを残している(小雪は7G事件でモルモットに変化した)。
将来は宇宙開発に携わりたいと思っている。
平善治郎(たいら ぜんじろう)
CV:興津和幸
元は都会で鉄道員として働いていたが、吾野に戻ってきたら老人になっていた。うにゃうにゃ手術のせいで、吾野から出れず、言葉も発せられないが、鉄道員の帽子を被ると5分だけ若返る。
毎日17時にレールを叩き、モールス信号で吾野を出た静留達と定期連絡を取っている。
CV:浪川大輔
「世界に7Gを広める会」会長。世界崩壊の元凶。
テンションがやたら高く、胡散臭さを感じさせる人物。実際、うにゃうにゃ手術の強制や、独裁的な振るまいなど、極めて冷酷な人物。
道中で出会う人物
ネコ兄(ねこにい)
CV:間島淳司
第1話に登場。運送業「ナガト運送」の宅配便「クロヒョウキャラバン」のセールスドライバー。眼帯をした青年。静留は葉香の手がかりを探すよう頼んでおり、またアルバイトをさせてほしいと頼んだが身の危険のリスクから断っている。熊が倒れ、ペリカン、カンガルー、飛脚も相次いで倒れる中、重武装のトラックを使って孤軍奮闘して月1回吾野に配送を行っている(その際、下記の「黒豹便のテーマ」をスピーカーから流している)。
スワン仙人(すわんせんにん)
CV:飛田展男
第2話に登場。かつて要町に住んでおり、池袋にいたときに7G事件に巻き込まれた(要町も事件後は発見されておらず、状況はわからない)。それをきっかけに、世界の変化を調べるべくスワンボートで川を遡りはじめ、橋梁を渡ってきた静留達の2000系と出会う。加熱式タバコのカートリッジと交換で、「西武池袋線沿線以外の世界は消滅していると思われる」「(自分以外の)言葉は信じるな」という助言と自らがまとめた地図を静留達に与えた。
CV:福圓美里
第2話~第3話に登場。東吾野の町の旅館の若女将。頭に松茸を生やしている。静留達をもてなすも、ミストサウナの入浴を強要に近いくらいの勢いで推奨したり、と怪しげな様子で、晶だけはその怪しさに気づいた。
食料(乾パンや保存水など)を、自分達にはもう必要ないという理由で無償で提供してくれた。
地蔵(じぞう)
CV:小野坂昌也
第4話に登場。仏子駅のホームに立つ地蔵のうちの一体。稲荷山公園の医者について尋ねても稲荷山公園駅が仏子駅の2駅先であることしか教えてくれなかったのだが、東吾野駅を出てから身内以外で初めて会話をした相手となった。
甲把・マコト・オングストローム(がっぱ まこと おんぐすとろーむ)
CV:井口裕香
第5話に登場。吾野の住民が言っていた「稲荷山公園の医者」の女性。フルネームで呼ばれることは少なく、当地では「ドクター」「マコト先生」と呼ばれている。
もともとは地域のリーダーだったが、ボスに捕えられ、ボスの基地の管制塔内に監禁されていた。しかし、晶の治療を行うため訪ねた静留と玲実によって解放され、玲実の手によって駅に停まる2000系の中にいる晶と撫子とポチさんの元へ連れられた。
「ドクター」ではあるが実際は医師でなく科学者で、晶の治療を行うことはできなかったが、7Gの知識から「7Gウェーブブレイン現象」であることを見抜き、荒療治によって晶を何とか正気に戻す方法を伝授した。
元は7Gの研究をしていたが、ポンタローに善治郎と一緒に監禁され「うにゃうにゃ手術」をされかかっていたところを、善治郎の身を挺した機転により脱出している。このことから、善治郎を恩人としている。
善治郎の生存を撫子から聞いたことから、最後は自動車で吾野へ向かう決意をする。
ボス
CV:阿部敦
第5話に登場。小太りの基地が好きなミリオタの青年で、7G事件前は基地で働きたいと思うほどであった。発言内容は幼く、また運動能力も7G事件前は友人と会話した際に体力面で基地勤務のダメ出しをされるほどであり、明らかに静留や玲実に劣っている。西武池袋線沿線外の出身者で、7G事件発生時にたまたま稲荷山公園にいたことで、1/6サイズに縮小した稲荷山公園を掌握した。クレーンゲームなどが雑に置かれ、柱にキノコが生えた、格納庫を改造した部屋を根城にしていた。
静留・玲実との戦いの後は、自らの配下の輸送ヘリに吊り下げられ、7G事件の影響で巨大化した狭山湖にできた無人島へ連行された。
黒木美都
CV:小原好美
第6話に登場。渡りゾンビと呼ばれる自分達に合った気候や環境を求めて移動するゾンビ集団の女王。彼女だけ喋ることが出来、理性もある。他のゾンビは喋ることも出来ず人を襲うが、彼女の命令には従っている。
うさぎのぬいぐるみにゴッホと名付けているが、ぬいぐるみもゾンビのような風貌で耳が千切れている。
…のだが、ゾンビの女王と言うのは建前で、実際はゾンビメイクをした人間。武蔵藤沢駅の百円ショップで買い物中、トイレから出てくると周りがゾンビだらけになっていた。偶然ゾンビの弱点を知り、そのまま逃げ、保谷の自宅へ帰ろうとするも断念。武蔵藤沢に戻ると、ゾンビ達がカビながらも黒木の帰りを待っており、従属するかの態度を見せたことから、ゾンビ達がカビたり崩壊したりしないように、ゾンビ達のリーダー(女王)となって、ゾンビが住みやすい環境に合わせて移動することを決めた。
沿線の状況・動向
現在地と各駅の状況については公式サイトも参照。
※第2話でスワン仙人から貰った地図が西武池袋線の路線図と一致しており、駅名の横の記号はその地図(路線図)に書かれた駅の形を表す。
記号の意味は現時点では不明だが、視聴者によって次のように考察されている。
◯:住民の理性がない。◇:住民に理性はあるが敵対的。▢:住民に理性があり交渉(対話)可能。
吾野駅:▢
始発駅。住民は21歳3か月を超えると全員動物になってしまう。人間としての理性(自我)は残っているが、食べ物(肉)を思い浮かべて野生化しそうになったマレーグマの「マサさん」がいる。
ゴーヤが名産となり、他に米と中麦(ちゅうむぎ。7G事件の影響で突然発生した、大麦と小麦の中間の麦)も育つ。肉食派と草食派がおり、祭りは供え物を巡り、対立してしまい中止になった。
高麗川橋梁
吾野駅~東吾野駅間にある高麗川に架かる橋。駅間が引き伸ばされた影響か、高麗川は湖のようになっていた(現実世界の高麗川は、川幅が狭く、西武秩父線・池袋線に沿うように流れており、吾野駅~武蔵横手駅間で10回渡る)。一旦吾野駅へ戻ろうとした静留達の前に突如津波が発生し、線路(鉄橋)を破壊した。
東吾野駅:▢
住民の頭からキノコが生えている(冬虫夏草の人間版と言える)。寿命は1、2年と短く、達観的な考えになっている。湿度が高いため、キノコとそれを使った料理が名物。そのため太陽や乾燥を激しく嫌い、それで育つゴーヤを嫌悪していた。外部の人間に対しては、優しく対応して、その隙に仲間にしようとする。
静留達一行はここで下車し、マツタケイコの旅館で一泊する。また、食料や着替えを貰った。
武蔵横手駅:◯
住民は二足歩行のヤギに変化している。人がやってくると、突然集団で肉弾戦のごとく突っ込んでくる。駅周辺はだだっ広い草原となっており、住民はそこに隠れていた。
一行は一度ホームに降りたが、危険を感じとりすぐに出発した。
現実世界の武蔵横手駅では、2021年までヤギが飼われていた。
高麗駅:◯
住民はマンドラゴラのようになる高麗人参(オタネニンジン)に変化しており、人がやってくると集団で笑いだす。上空から見ると同駅が最寄りの彼岸花の群生地「巾着田」のような様相となっている。
危険と判断し下車はしなかった。また、高麗駅~東飯能駅間の鉄橋で停車し、水浴びをするが、実際のこの区間にこのような鉄橋はない。
東飯能駅:◯
地域全体がゴルフ場になっており、住民はゴルフボールに変化している。上からゴルフボールが降り注いでくる(現実世界の高麗駅~東飯能駅間周辺には、ゴルフ場がいくつかある)。
危険と判断し下車はしなかった。
飯能駅:◯
住民は人型で木化している(葉を生やした樹木化でなく、石化の要領での木質化)。動くことはなく、害を加えることはない。
現実世界同様スイッチバック式の駅だが、他の駅が元の姿を比較的保っているのに対し、飯能駅はホーム3面と営業線4本、側線3本の大きな駅から、屋根がないホーム1面と営業線2線の簡易的な作りに変わっていた。また、駅舎や駅ビルが見当たらない。
前述の通りスイッチバック駅のため、ポイント(分岐器)を切り替えるために下車をしている。
元加治駅:◯
メルヘンチックな家が立ち並んでいたが、スワン仙人が渡した地図の記号の法則性(描かれている絵=住民)から、これも住民が変化したものと思われる。
駅南側には何故か家並みの大きさになったアーケードゲーム筐体が置かれている。
メルヘンチックな家は、同駅が最寄りとなる「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」がモチーフと思われる。
水洗トイレが使用できたため、当駅でトイレ休憩をおこなった。
仏子駅:▢
住民は地蔵に変化している。動けず、食事も出来ないが、会話は出来、知能もある。
ホームの地蔵と会話をし、稲荷山公園の医師のことを聞いた。
入間市駅:◯
内臓になった住民がプカプカ浮いている。地面らしきものはなく、四方が夜空のような状態になっている。
このような状況のため通過。
稲荷山公園駅:◇
町全体と住民が小さくなっている(縮尺は1/6)。7G事件の際、町などが大きく膨張し、反動で小さくなってしまったらしい。
当初は、ドクター(マコト)により体のサイズ以外は従前の生活ができるように管理されていたが、外部から来た「ボス」により乗っ取られ、住民はボスの支配に従う上等稲荷山市民と、自由を奪われインフラ維持とボスの趣味のための電力供給(エアロバイクによる人力発電)に使役される下等稲荷山市民に分断された。
航空自衛隊入間基地(劇中ではボスに乗っ取られていた)があり、以下の兵器が登場。
武蔵藤沢駅:◯
住民がゾンビ化していた。ゾンビは非常に弱く、殴れば身体が切断されるが、すぐに元に戻り復活する。知能が弱く、喋ることも出来ない。また、すぐにカビるらしい。
性が弱点で、女子のパンツを見たり、下ネタを聞くと爆発四散する。
前述の通り、黒木と従属関係にあり、移動をしている。アニメ第6~7話では、清瀬付近に拠点を作っていた。
なお、スワン仙人の地図では、武蔵藤沢駅は空欄になっていたが、ゾンビ達が去った後で、このことを知らなかったと思われる。
狭山ヶ丘駅:◯
地図にはパイプのようなものが描かれているが、よく分からない。尺の都合で未描写。
小手指駅:◯
地図は空欄。尺の都合で未描写。
西所沢駅:▢
地図にはジャンプしている人のようなものが描かれている。尺の都合で未描写。
所沢駅:▢
地図には寿司のようなものが描かれている。尺の都合で未描写。
秋津駅:◯
地図は空欄。尺の都合で未描写。
清瀬駅:◯
線路の周りが森になっており、山の上に神社がある。
武蔵藤沢から移動してきた黒木率いるゾンビの集団が住んでいた。
池袋駅:▢
終着駅。葉香がいるとみられる場所で、静留たちが目指す駅。池袋新聞(2024年3月1日付)の写真からして、人間は住んでいる模様。
しかし、スワン仙人によると「すごくありえないことになっている」、ネコ兄によると「茶碗蒸しにされる」ような状況らしい。
ポンタローが市長を務めており、新聞記事の内容から強権を振るっていると見られるが、黒木によると「別の女王がいるから気を付けなさい。」とこと。
主題歌
オープニング
中島怜「GA-TAN GO-TON」
作詞・作曲:姉田ウ夢ヤ・堀下さゆり、編曲:姉田ウ夢ヤ
エンディング
ロクデナシ「ユリイカ」
作詞・作曲:傘村トータ、編曲:小松一也
挿入歌
大渕野々花「黒豹便のテーマ」
作詞:水島努、作曲・編曲:辻林美穂
各話リスト
話数 | サブタイトル | 駅(走行区間) |
---|---|---|
第1話 | ちょっと行ってくる | 吾野駅 |
第2話 | 推測、だろう、思われる | 吾野駅~東吾野駅間の高麗川 |
第3話 | ショートでハッピーイージーに | 東吾野駅 |
第4話 | なんでおしり隠すの? | 武蔵横手駅~稲荷山公園駅 |
第5話 | 骨にされてしまいます | 稲荷山公園駅 |
第6話 | そんなにひどいこと言ったかな | 秋津駅~清瀬駅 |
第7話 | 笑うゾンビじゃゾンビじゃない | 清瀬駅 |
第8話 | バチ当たらない? | 大泉学園駅 |
スタッフ
監督:水島努
演出チーフ:菅沼芙実彦
シリーズ構成:横手美智子
キャラクターデザイン・総作画監督:西田亜沙子
キャラクターデザイン原案:namo
美術監督:野村正信
色彩設計:小山知子
撮影監督:田沢二郎
編集:後藤正浩
音響効果:小山恭正
録音調整:山口真之
音響監督:水島努
音楽:辻林美穂
音楽制作:フライングドッグ
アニメーション制作:EMTスクエアード
ミニアニメ
KADOKAWA公式YouTubeで配信されているスピンオフアニメ。
2024年4月24日から配信。AT-Xでも、4月29日より本編終了後に放送。
7Gの影響?で、「わんわんトレイン」になってしまった4人の日常を描く。
スタッフ(ミニアニメ)
監督・絵コンテ・演出:小坂春女
脚本:藤本冴香
キャラクターデザイン:徳川恵梨
アニメーション制作:EMTスクエアード
アニメーション制作協力:マジックバス
余談
- 「7G事件」が起きた年は、制作発表が行われた「2022年」、舞台はアニメ放映年の「2024年」である。
- 吾野駅を舞台に選んだのは、同駅が西武池袋線の終点ゆえ(列車の運転系統が分離されている飯能駅と勘違いされやすいので注意)。第5話の晶の回想にも、西吾野から通う児童が「西吾野が秩父線だからってバカにしたな?」と晶に因縁をつける場面が登場している。
西武鉄道コラボ
西武池袋線飯能駅~吾野駅間開業95周年を記念したコラボ企画として、2024年5月24日~7月15日にスタンプラリーを実施。スタンプ7つを集めると、ステッカーが貰える他、抽選で鉄道部品やサイン入り台本が当たる抽選も行われる。
スタンプ設置駅
池袋駅:中富葉香
練馬駅:ポチさん
保谷駅:黒木美都
所沢駅:東雲晶
入間市駅:星撫子
飯能駅:久賀玲実
吾野駅:千倉静留
関連タグ
西武鉄道:製作に協力している。沿線がアニメ産業の集積地であることから水島がオファーをして快諾を得たもの。ちなみに屋上が7G開通式典の会場となってしまったビルであるダイヤゲート池袋は西武鉄道の所有不動産であり、西武ホールディングスの本社が置かれている。2000系の他、第1話に西武池袋線の20000系と30000系が出ている。善治郎の着ている制服は同社駅員・乗務員の旧制服である。
また、『ポチさんを探せ!西武線駅めぐりポスター』を各駅に掲出。
西武新宿戦線異状なし:押井守原作、大野安之作画の漫画。こちらは西武池袋線ではなく西武新宿線が舞台で、移動手段は列車ではないが、首都圏が廃墟と化した世界で、主人公の一行が西武線の沿線を旅するという、何やらよく似た設定の作品。
セガサターン:第7話作中にて登場。ザ・ハウス・オブ・ザ・デッドをバーチャガンを使ってプレイしている。