羽衣ララ
はごろもらら
『スター☆トゥインクルプリキュア』の登場人物。キュアミルキーに変身する宇宙人。
ロケットに乗って宇宙の果てから地球にやってきた女の子。つまりはシリーズ初の宇宙人のプリキュア。地球年齢に換算すると13歳(第2話時点で13歳と294日)→14歳(第22話以降)。誕生日は7月7日の七夕の日。双子の兄であるロロも同じ誕生日。故郷でのIDは90862773。名前の英字表記は「Lala Hagoromo」。
口癖は「オヨ〜」(ただしこれは厳密には口癖ではなく、彼女の母星であるサマーンではごく普通の口調である様子。要は方言)。
出身は惑星サマーン。「13歳で大人」という文化のあるサマーンではララは宇宙調査員として働いている。ただし地位としては最下級のランク8。
本編の第一話から前の時点で、ララは聖域スターパレスで異変が発生した事に気付いたサマーン本星からの指令を受け、スターロケットでパレス周辺へと調査に赴いた。その時ノットレイダーの魔の手から逃げ出してきた宇宙妖精のフワとプルンスと出会い、宇宙の危機を知らされる。
宇宙を救う「伝説の戦士プリキュア」を探し出すため、妖精たちとともに宇宙の旅を続けていたララだったが、第1話にてフワによって地球に導かれ星奈ひかると出会うことになる。
なお、サマーンの言語は地球人には「ル」と「ルン」の発音をひたすら繰り返しているようにしか聞き取れない。(例えば、第一話で地球へのワープホールをくぐったフワを追いかけて地球にやって来たララが、ひかると一緒にいたフワを見つけた時に発したセリフの文字放送字幕は「ルン! ルルン ルルン! ルルルルルン! ルルン!」と表記されている。ちなみにこれは「宇宙を旅してたらフワがいなくなって、むちゃくちゃ心配してた」と言う意味になるらしい)
第一話の終盤で、フワの力でひかるとは互いの言葉が理解できるようになった。当初はひかる以外の地球人の言葉は理解できなかったが(第2話で空見遼太郎に話しかけられたときは、意志疎通ができなかったため滝のような汗を流して焦っていた)、プリキュアへ覚醒後の第3話からは、スターカラーペンダントの力で全ての地球人と会話が可能となった。
これはララが地球の言語を習得したのではなく、ララの発した言葉が他者には自分の母語に聞こえて、他者の発した言葉がララには自分の母語に聞こえるという、いわゆるほんやくコンニャクのような作用の様子(スタートレック風に言えばユニバーサル・トランスレーターか)。ただし、自動的に翻訳されるのはあくまで口から発した言葉だけなので、文字までは読めない。
「ルン」という語尾は地球人と会話が可能になっても残っているため、語尾については地球の表現では代替できない概念である模様。頑張って意識すれば語尾をつけずに喋ることもできるが、ララにとってはかなりの違和感とストレスを生む喋り方になるらしい。
対外的には「両親の仕事の都合で海外にいた」という設定になっているため、「ルン」も育った文化の影響ということで通している。
元々は苗字が無いらしく単に「ララ」としか名乗っていなかったが、第12話から地球で生活するための便宜上の苗字として、同話で行われた映画撮影で演じた天女に肖って「羽衣」姓を名乗るようになる。EDクレジットでも第11話までは「ララ」だったが、第12話から「羽衣」姓が加わった。
「羽衣」姓自体は放送開始前から発表されていたにもかかわらず、劇中で名乗ることになったのはこれだけ遅く、比較的よく似た境遇にあるリコが「十六夜」を名乗るより1話遅い(ただしリコの場合、「十六夜」姓は当初は発表されていなかった)。
第13話からは「外国からの転校生」として、中学校に通う事になる。一応P.P.アブラハムが入学手続きをしてくれたようであるが、戸籍や住民票はどうしたのか詳細は不明。但し、同時に在留カード取得の手続きもしてくれた可能性は十分にあるが……。まあプリキュアシリーズではよくあることだから、ツッコむのも野暮というものか。
おにぎりが石に見えて食べるのを嫌がるなど、文化的常識は地球人とは随分異なっているが、少なくとも味覚については地球人の感覚とそこまで差は無い様子。地球人が美味しいと思うものはララにとっても美味しいようだ(「しょっぱい」「すっぱい」などの概念もある)。
後述のように地球人の感覚ではやや幼さのある容姿だが、上述した通りに惑星サマーンでは「13歳で大人」という扱いなため、その見た目や口癖に反して性格自体は生真面目で、「大人」としての強い責任感を持ち、効率性を何かと最重視している。そのため、ひかるに「ちゃん」付けで呼ばれた時は「ちゃん付けはやめるルン!ララは大人ルン!」と反発していた。
「他の星と交流がない星では異星人の存在は知られてはならない」という宇宙法を遵守し、地球人に正体を知られないようおっかなびっくり行動している。そのため正体を無邪気にバラしかねないひかるの言動には常にひやひやさせられている。
辺境惑星である地球の文化には当然疎く、自身の知らない事物に対しては、好奇心旺盛にすぐ食いつくひかるとは対照的に慎重かつ警戒心の方が先に立ち、想定外のことには取り乱しやすいタイプ。
かてて加えて、データや確率を絶対と信じているがゆえに非論理的で非効率と思える言動には不快感やイライラを募らせやすい。
その一方で、本編序盤ではデータを有効活用するどころかデータに振り回されて感情的になっている部分が目立ってもいる。後述するがララは効率化が徹底されたサマーンの社会に上手く馴染めなかった落ちこぼれでもあり、だからこそ「自分はもっと冷静で効率重視な大人にならないといけない」という思いが前のめりに出てしまい、空回りしがちになってしまっている。
ただこのあたりは、ひかると交流を続ける中で、自然体でいてもいいんだと理解するようになり、少しずつだが余裕を持てるようになっていく様子が本編中で描かれている。ただしララは惑星サマーンの効率重視の考え方に否定的な感じはなく、むしろ最後までサマーンの思想をアイデンティティの根底として持ち続けていることは留意しておきたい。
また宇宙人ゆえ日本語が読めず、加えてサマーン星人は思考の大部分をAIに依存することが多かったため、自力では2桁の計算すらできない。
一方で飲み込みは早く、ギャップに満ちた日常を通して『人はみんな違うこと』『データで測れないものがあること』を徐々に学んでいる。
特に学校に通うようになってからはAIに頼る頻度が目に見えて減っている。
1学期の間で学力も中学2年生相当に追いつき、夏休みの宿題は苦手な数学を期限当日まで少し残してしまったがAIの管理のもと自力でやり切った。
身体能力面であまり目立った活躍はないものの、スケートをそつなくできるので地球人の平均より少し上と言ったところだろう。
ただ、日常生活の移動さえもホバーボートに頼るサマーン人は体力が弱い種族であることが第30話で判明している。地球の同年代の少女と同程度以上の体力を持つララは、サマーン人の基準からすれば身体能力がかなり高いことになり、兄のロロからも「サマーン人の中では足腰が強い」との評価をいただいている。(ただし、サマーンでは身体能力が高くても社会的にはたいした価値を得られない)
総じて「『大人』として振る舞おうとしているが、内面やメンタルの成熟度は年相応」というキャラクターであり、「一見子供っぽいがそれなりの思慮も併せ持つ」ひかるとは色々な意味で対照的である。(13歳で大人というのも、戦中以前の元服に近い風習なのかもしれない)
生まれた場所も種族も違うこの二人が出会ったことで互いのイマジネイションが響きあい、少しずつ成長してゆくのが本作の見所である。
青緑色の髪をボブカットにしており、右側にピンクと水色のメッシュが入っている。
肌は地球人より白い(白人というよりアルビノに近い)。耳はとんがり耳で、瞳には星が入っている。
身長は本作のプリキュアの中では最も低い。
頭からはコードのようなものが飛び出ていてその先端に球体がくっついており、ララの意志で自由かつ伸縮自在に動かせる。
球体には微弱な電流が流れていて、接触したものの様々な情報をスキャンすることができる。電流の強さはララの意思で調整可能。電動工具などのアタッチメントを取り付けて使うこともできる。
ララはこの球体を「センサー」と呼んでいるが、ひかるやプルンスからは完全に触角扱いされており、ララ自身も触覚扱いされることを何とも思っていない。実際に触覚的な生体器官である様子。
サマーンではこのセンサーを触れ合わせることが挨拶に当たるらしい。ひかるがララと挨拶をする時は人差し指をララのセンサーと触れ合わせている。
親密な相手とはセンサーを触れ合わせながら踊るという文化があるあたりは昆虫の求愛行動を思わせるので、やっぱり触覚で間違いないようだ(というか、ララ自身がそれを「触覚ダンス」と呼んでいる)
このセンサー(触覚)は感情を表すものでもあり、嬉しくなるとハート型を型取り、怒るとピンク色に変色してバチバチと火花を立てる。
服装は白いワンピースの上にセーラー服っぽい黄色基調の上着(春~秋は半袖、冬は長袖)を着用、足には黄色い靴下に青緑と白の靴を履いている。右手にだけ青緑色の指なしグローブを着けていて、ロケットのAIと通信可能な端末を内蔵している。
ララは夏服と冬服では袖と裾の長さ以外は全く変化がないが、設定上「上着の袖は蛇腹状になっていて季節に応じて伸び縮みする仕組み」となっている(アニメージュ スター☆トゥインクルプリキュア増刊号より)。宮本監督曰く、効率重視のサマーン人が作った服なら季節に応じてデザインはいちいち変えないだろうとのこと。
そんなララも秋映画ではおしゃれな秋服を着ているが、まあこれは地球で新しく買ったものなのだろう。あるいは冒頭でロケットを奪われているため、やむなくひかるの私服を借りているのかもしれない。
また冬には地球人と同じく帽子やコートを着用している。
サマーン星人としては至って標準的な容姿であるが、髪のメッシュは全ての住民にあるわけではない。しかし双子の兄であるロロには見られることから、単なるお洒落とは限らず遺伝的なものの可能性もある。
ぱっと見では地球人とほぼほぼ変わりない容姿であり、基本的に地球人がララを見ただけで宇宙人と気づく事は無い(一部例外を除く)。しかし本人には自覚がないらしく、第3話中盤に至るまで自分の容姿が地球だと異形のものに映ることを危惧していた。
ララの家族構成については本作前半の頃は本編中で触れられることはなかった。
プロデューサーの柳川あかり氏のインタビューで「核家族」(=祖父母同居ではない)ということが示されたくらいであった。
ララが地球で生活するに当たっては、対外的には「羽衣ララは帰国子女であり、ララの両親は仕事の都合で今も外国に滞在している」という形でごまかしている。
なお、第22話で星奈春吉から両親について聞かれる場面があったがこのときは回答を避けている。
その後、第26話のあらすじで兄の存在が明らかになった。
予告では故郷に帰ることにあまり気乗りしない様子だったが、第27話にてサマーンの実態と共に家族事情が明かされる。
生活の全てがAI頼みのサマーン人は、その性格や能力に応じて自身の職業が決まる。仕事内容によっては一生施設から出ない者もいる所から、極論すれば自分の人生、突き詰めれば一生の全てをAIに決められていると言っても過言ではない。
故に、サマーン人にはAIを使いこなす知識と技術が求められるのだが、兄のロロはAIを高い水準で使いこなし、ランク1と言う最高級の調査員と言う地位にあった。父のトトもAI研究者、母のカカもロケット工学の博士と言う社会的にも認められた地位と職にあるのに、当のララはAIの適正により、ランク8と言う最下級の調査員と言うサマーン社会から見ても落ちこぼれと言わざるを得ない地位にあった。おまけに乗り物酔いをするためサマーン星の移動手段であるホバーボードにも乗れず、AIも家族より使いこなせない。ララが帰郷を渋っていた理由もそうした優秀な家族、取り分け兄への強い劣等感に起因していたのである。
調査員として宇宙を旅する道中、プリキュアを見つけて自身もプリキュアに覚醒。更にロロが漸くプリンセススターカラーペンを1本見つけたのに対し、こちらは既に地球で出会った仲間達と共に10本揃え、スタープリンセスも殆ど復活させた。そう報告出来れば、ロロを始めとした同郷の者達から自身の偉業を称えられ、認めて貰える所なのだが、それはマザーAIによる自身の適正と社会的評価上有り得ない事であり、ましてや兄のロロと違って調査員としての実力ではなく運が良かっただけの結果と言う事で恐れ多く、とても出来ない事だった。
加えてプリキュア仲間のひかる達は地球人であり、外宇宙と交流を持たない星の人間に存在を知られたら、宇宙法で100年は宇宙航行を禁じられる為にそれは出来ない。更に故郷に帰省した時、プリキュアの存在を宇宙星空連合が抱き込もうとしている事を知った手前、全てを話したらひかる達の人生すら狂わせかねない為に猶更報告は出来ない。そうした意味でララは多重のジレンマを抱えることとなる。
そんな中、テンジョウが研究施設に保管されたペンの強奪に現れ、その場にいたククを巨大ノットレイに変えて破壊活動を行った為、ララは仲間達とプリキュアに変身して見事に撃退するのだが、施設は見るも無残に破壊された上、取り戻したペンを自分が持っていた所をククからペンを奪ったと誤解されてしまう。僅かに証拠として残った、テンジョウがペンを奪いに来た映像も解析不能とされた為、いよいよララはひかる達共々サマーン星中から指名手配され、反逆者の濡れ衣を着せられてしまった。
ララが指名手配された事を受け、彼女の家族がモニター越しに「一緒に謝ってあげる」と訴えかける所からも、13歳で成人扱いのサマーン人にあってララは家族でも子供扱いの立場にあった。
折しもアイワーンがユニへの復讐の為にマザーAIを乗っ取って街をパニックに陥れ、家族と上司に危機が迫ったのを助けて成長した姿を見せても、程無くしてアイワーンに操られたマザーAIのコードで拘束される様を見てククからも「所詮、最低ランク8の調査員」と軽蔑される始末。
だが、そんなララはひかる達や、彼女達との時間の中で確かな自我を育んでいた自身のパーソナルAIとの絆によって危機を脱し、家族や上司、そして連合代表のトッパーの目の前で伝説の戦士に変身。ノットレイダーを撃退する雄姿を見せ付ける。
同郷の者達が知る、半人前で落ちこぼれのララはもう何処にもいない。
遠い地球でプリキュアとなり、自分達の想像を超えて大きく成長していたララの姿を見て、家族達の評価も一気に変わり、ロロに至っては誇りに思うまでに至ったのだ。
次に里帰りした時、きっとララは同郷の者達の想像を今より超えた存在になっているに違いない。
第29話で家族と対面した時も「トト」「カカ」「ロロ」、同話では自分の上司であるククに対して呼び捨て&タメ口で接しており、上記の通り敬語を使わないのがサマーンの言語文化である模様。
ただし第26話でひかる達地球人組に家族のことを初めて語った際には「父」「母」「兄」と呼んでおり、TPOや相手の文化に合わせて使い分けていると思われる。
ひかると出会った当初は「星奈ひかる」とフルネーム呼びだったが、第3話から「ひかる」と名前で呼び捨てするようになる。これはただ親しさのアピールという以上に「その方が効率的だから」という理由が大きいようである。実際、その後に出会った天宮えれなと香久矢まどかには最初から名前の呼び捨てである。
第13話では地球の文化に合わせようと、学校ではえれなとまどかに「フルネーム+先輩」で無理をして呼び、2人だけではなく学校のクラスメートにも語尾に「ルン」をつけずに敬語を使ったこともある。しかしこの時は、大変な精神的ストレスになっていた。
クラスメートからは転校当初こそ「羽衣さん」と呼ばれていたが、第13話ラストから、親しみを込めて「ルンちゃん」と呼ばれるようになった。
モチーフ
変身するキュアミルキーは「天の川のプリキュア」という設定なので、苗字の「羽衣」の由来はおそらく七夕の織姫と思われる。そして誕生日も7月7日と七夕つながり。なお、放送年度である2019年の七夕は丁度放送がある日曜日であり、その日に放送された第22話で実際に祝ってもらえた(誕生日が放送日と重なり、その日に作中でお祝いが行われたプリキュアは宇佐美いちか以来となる)。7月生まれのプリキュアが登場するのは2作前のキラ星シエル、前作の愛崎えみるに続き3作連続。
また、名前と星座モチーフがこのキャラ達繋がりだったりする。
中の人について
担当声優の小原好美は今回がプリキュアシリーズ初出演である。
所属する大沢事務所からのプリキュア役起用は、坂上あゆみ/キュアエコーを演じた能登麻美子以来かつTVシリーズでは初となった。
小原氏はオーディションではひかる/キュアスター役希望で参加していたが、スタッフにキュアミルキーもやって欲しいと言われミルキーも演じた所、こちらの方が合っていると言う事でララ/ミルキー役に選ばれたそうだ。
プロデューサーの柳川あかり氏によると、小原好美がララ役に起用されたポイントは実際にひかる役に選ばれた成瀬瑛美氏と対になる存在と言う事もあり声のバランスを考えたとの事。
本作のプリキュア声優では現時点で唯一音楽活動をしてはいないが、愛崎えみる/キュアマシェリを演じた田村奈央氏と同じく、自身の出演作品でのキャラクター名義の主題歌経験は持っている。このことから、2019年9月に行われた本作のライブが人生初のライブ出演となり、非常に緊張したという。
テレビアニメ本編
■第1話
- フワの作成したワープホールから現れたロケットから登場。そのロケットから降りてくる様はまさしくSF映画の宇宙人…だったのだが、乗り物酔いをしたようでいきなり吐きそうになる。初登場がまさかのゲロイン……
- 一応フォローをしておくと、ノットレイダーに追われていたり、いきなりワープホールに入れられたりで、ここまでのロケット内部の揺れが激しかったのが容易に想像できる状況であった。
- 宇宙人の存在を信じていた者からすると若干残念なファーストコンタクトかもしれないが、星奈ひかるはそんなことお構いなしに初遭遇した宇宙人に心躍り、グイグイと来る。しかしララは地球の言語が話せず聞き取ることもできない。そのためこの回では台詞の大半は「ルン」であり、終盤までプルンスの通訳によって意思疎通をしていた。
- フワやプルンスと一緒に伝説の戦士プリキュアを探していたが、途中でフワがいなくなったので心配していたとのこと。そこにフワを狙うノットレイダーが到来。フワを渡せと迫るカッパードの要求を拒み、フワを連れてロケットで宇宙空間へ逃亡をはかるが、なんとひかるもついてきてしまった。
- ロケットはノットレイダーの攻撃を受け故障。窓が破れ、フワとひかるが宇宙空間に放り出される事態になってしまう。その時なんとひかるがキュアスターに変身。ノットレイダーたちを撤退させたことで難を逃れた。
- その後、フワの力によりひかるの言葉が理解できるようになって、通訳を介さず話せるようになった。しかし異星間の言語の壁の緩和を喜ぶのもつかの間、故障してコントロールを失ったロケットが大気圏に突入し、流れ星になった挙句、そのままどこかの山に墜落。
■第2話
- 伝説の戦士・プリキュアになれたと能天気に喜ぶひかるを余所に、ロケットの損傷率は92%との診断を聞いて落ち込むララ。これでは飛べない。そして落ち込む理由はもう一つあった。なぜ自分ではなく、宇宙に出たこともなかったこの地球人の少女がプリキュアになれたのだろう?
- 「トゥインクルブックは宇宙の宝」と回収しようとするプルンスに対し、「宇宙の前にわたしの宝物だから!」と子供のような意地で張り合うひかるに呆れ顔。しかし「フワもトゥインクルブックもわたしが守る!それがプリキュアでしょ!」という言葉には、はっとさせられる。
- とりあえず安全な隠れ家を求めて星奈家へ。ただし宇宙星空連合の宇宙法により他の惑星と交流のない地球では異星人の存在は知られてはならないので、こっそり裏口からひかるの部屋に入る。春吉に見つかりそうになるも、プルンスのおかげで天井に貼りついてセーフ。
※画像はイメージです。
- プルンスとフワだけを預けて、ひかるが夕飯の間に、再びロケットの修理に戻る。AIに、自分がプリキュアになれる確率を尋ねると。0.000000012%という絶望的な数値でガックリ。だが試しに、既にプリキュアになれたひかるの確率も聞いてみると、不思議なことに全く同じ0.000000012%だった。
- そこへひかるが夜食のおにぎりを持ってきた。ララの感覚からすればその物体は石にしか見えず、「宇宙食・コスモグミがあるから大丈夫」と固辞するも、ひかるは何のためらいもなしにコスモグミを口にして大喜び。「何事も経験だって!食べてないのに決めつけはなし!」と再び勧められて恐る恐る口にしてみると、予想外の美味だった。
- 少し打ち解け、地球に来た経緯を打ち明ける。プルンスやフワは、聖域スターパレスが闇に呑まれる前にスタープリンセス達の手によって逃がされ、惑星サマーンから調査に来ていたララと出会ったのだという。しかし、宇宙に散ってしまったスタープリンセスを見つけて元通りにできるよう、「わたし、プリキュア頑張るから!」と無邪気にはしゃぐひかるの姿を見て、再びララは落ち込んでしまう。
- ひかるに見晴らしの良い高台に呼び出され、「誰かに見られたらどうするルン」とビクビクしながらも、待っている間に考え込む。自分は13歳の立派な大人で(惑星サマーン基準)、フワやプルンスを守る責任がある。どうにも軽いノリのひかるが本当に自分のような責任感を持ってプリキュアとしてフワを守れるのだろうか……悶々とするララは、空見遼太郎に話しかけられ、大汗を流してしどろもどろ。そこへひかるが現れて助け舟を出してくれた。
- 地球人に見つかるリスクもあるのに、なぜこんなところに呼び出したのかと聞くと、ひかる曰く「ロケット修理の気分転換として、ここの良い景色を見せたかった」との事。その能天気さに苛立って「なんであなたがプリキュアルン?フワと一緒にいた時間なら私の方が長いのに」と愚痴をこぼすが、ひかるは「ララちゃんもプリキュアになりたいの?なりたいならなればいいんだよ!」とまたも無邪気な発言。「なりたいからなれるものじゃない、データの確率は絶望的」と説明しても、「過去と比べられてもこれから何が起こるかなんてわかんないし。わたしはわたしだし、ララちゃんはララちゃんだよ!」とどこまでも前向きなひかるの言葉は、ララの胸に訴えるものがあった。
- そこへカッパードが再び襲撃。ひかるがキュアスターに変身してノットレイ達と戦う間に、ララはフワを連れて逃げ出すが、カッパードに追い詰められてしまう。「奇跡は二度は起こらんよ!」とレーザーブレードが振り下ろされるも、間一髪間に合ったキュアスターが食い止めた。
- 「ララちゃん、プリキュアになって!」とまたもキュアスターは叫ぶ。「データ的に無理」と躊躇するが、「ララちゃんはララちゃんだよ!データなんて関係ない、思い描くの!なりたいララちゃんを!」という励ましの言葉で、勇気を奮い起こす。
- 「わたしは守りたいルン!フワを守りたいルン、わたしの力で!だからわたしは…わたしはプリキュアになるルン!」その叫びに応え、フワが再び奇跡を起こした。変身スターカラーペンとスターカラーペンダントが出現し、ララはキュアミルキーに変身を遂げる。データも確率も関係ない。思いは通じたのだ。「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」
- 「ありえん、奇跡が二度も起きるなど!」と動揺するカッパードに、「二度じゃないルン!昨日は星奈ひかるの奇跡、今日の奇跡はわたしの奇跡ルン!」と言い返し、プリキュアミルキーショックでカッパードを撃退する。
- 「ララちゃんならプリキュアになれると思ってたよ!」と喜ぶひかるに、「わたしはわたしと言ったけど違うルン。星奈ひかる、あなたがなれたからわたしもプリキュアになれると思ったルン」と笑顔を返すララ。ひかるの前向きさは、データに縛られて諦めていたララの臆病な心に、確かな勇気を与えたのだった。
■第3話
- 目の下に隈まで作って、徹夜でスターカラーペンダントの分析を試みるも、光ったり音を出す理由が全くわからない。その苦労も知らず、プルンスの仮説を聞くや、さっさとプリンセスの力を探しに出かけようとするひかるにイラッ。
- 分析が途中だからと引き留めても、AIの分析報告を聞く間すら待てず騒ぎまくるひかるに「もううるさいルン!」と半ギレ。「『ちゃん』付けしないで」「フルネームで呼ばないで」と呼び方にまで飛び火し、2人は次第に険悪なムードに。さらに「地球人に姿を見られたら困る」とさんざん言っているのに、ひかるは人通りの多い商店街に入っていくわ、事あるごとに「スタープリンセス」と口を滑らせそうになるわ、関係のないスタードーナツに寄り道するわで、ララのフラストレーションはどんどん溜まってゆく。天宮えれなが仲裁に入るも、ほぼ効果なし。
- ひかるの行動はララにとっては遊んでいるようにしか見えず、「地球人の考えはわたしにはわからないルン」と言えば、ひかるも遂に爆発して「ララちゃんなんか大嫌い!」と叫びかけたが、泣きながら「なかよくフワ!なかよくフワ!」」と訴えるフワの姿に、2人はようやく落ち着きを取り戻した。
- えれなの忠告通り、お互いの話をよく聞いてみると、ひかるは情報を得るためにスタードーナツに寄り道したのだと言う。決して遊んでいたのではなく、ひかるにはひかるの考えがあったのだ。2人は情報を整理し、プリンセススターカラーペンを見つけ出した。
- しかしスターカラーペンはノットレイに奪われ、新幹部テンジョウが登場。真正面からの攻撃が通じないスターはミルキーに、「ミルキーなら分析できるんじゃないかな、お願い」とわだかまりを捨てて頭を下げる。その信頼にこたえるべく、ミルキーは合体攻撃を提案し見事成功。スターカラーペンを取り返した。
- 復活したおうし座のプリンセスに宇宙を救う重大な使命を託された後、ひかるは「ララちゃんにひどい事言ってごめん」と謝ってきた。ララの心にももう怒りはない。「わたしの方こそごめんルン、ひかる」「ララ…ちゃん?」「ララでいいルン。その方が効率的ルン」「うん!ララ!」名前で呼び合い仲直りした2人は、スタードーナツを頬張りながら笑顔を交わすのだった。
■第4話
- 今日も今日とてロケットの修理。朝差し入れしにやってきたひかるの服装がいつもと違うのに気付くと、学校というものに行くそうである。興味があるのでひかるについて行くことに。サマーンではAIが何でも教えてくれており、学校のような教育機関はないため、こういうのは新鮮に映るようである。
- そんな時に現れたのはえれな。ひかると共に先日の事についてお礼を言いに行こうとするが、取り巻きの殺到ぶりに唖然。その時飛んできたボールを華麗にオーバーヘッドキックで蹴るえれなを見て、ララは感嘆する。
- 屋根の上からプルンスと共にひかるの授業風景をのぞき見。ノートを取る姿を見たりする最中、窓を見やった姫ノ城桜子と目が合ってしまう。慌てて引っ込み下に降りる。
- と、降りたところは体育館の裏。そっちを覗くと今度は体育の授業中。えれなが華麗に跳び箱で宙返りを決めたのを見て思わず拍手。昼休みにプルンス共々「ラビッタ星人のようだった」と興奮してひかるに語る。運動部から引く手数多なのだが、ララはやはり部活動というものがわからない様子。
- 放課後人だかりのあるところへ向かうと、そこは香久矢まどかと彼女を取り巻く生徒たち。えれなは帰ったのではと聞いてそちらに向かうのだが、まどかは見ない顔であるララに何か疑念を感じたようである。
- えれなの家を訪れ先日のお礼を言うが、その時群がってきたえれなの弟妹たちに圧倒され、さらにはいつの間にやらフワも取られる。ひとまずプルンスが見張る形で一緒に遊んでもらうことに。
- あれこれ話してえれなの人となりを知り、帰路につくとそこにはペンを探すテンジョウの姿。変身して応戦するが、煙幕を張られ周囲が全く見えない状態に。苦戦しているその時、現れたのは煙を見てやってきたえれなだった。泣きじゃくって逃げまどうフワを助け、その笑顔を守ろうとするえれなは覚醒、キュアソレイユとなったその姿をミルキーは「太陽のプリキュア」と表した。
■第5話
- 今日もひかる、えれなと共に観星中へ行く。姫ノ城桜子とも対面するが、ララとプルンスを窓から目撃した桜子から「どこかで見たような…」と疑われ、慌てて「初対面ルン!」とごまかす。
- ロケットで「ひかるの作ったおにぎりは最高ルン!いくらでも食べられるルン!」と、いまやすっかり好物となったおにぎりを頬張ってご満悦。ひかる達と談笑していたが、ひかるを尾行していたまどかに見つかってしまい、宇宙人であることがばれてしまう。まどかが自分たちの存在を父に報告すると宣言したため、ピンチに。
- そんな所にテンジョウが現れ、プリキュアに変身するものの苦戦を強いられたが、まどかがキュアセレーネに覚醒して勝利。さらに彼女がララやフワの秘密を守ると決意したことで事なきを得る。
- まどかが仲間になった後、えれなから「先輩っていうのやめてほしい」と言われたのを受け、畏れ多くて「さん」付けで呼ぶのが精一杯のひかるに対し、ララは地球換算年齢では年上にあたるえれなとまどかを躊躇いもなく「えれな、まどか、よろしくルン!」と呼び捨て。あまりのストレートさにひかるに「ええー!?」と驚かれるも、「その方が効率的ルン、サマーンには敬語は無いルン」と言って澄まし顔。以前は地球人とおっかなびっくり接していたララも、すっかり地球に馴染んだようである。
■第6話
- 今日もロケットの修理に余念のないララ。「できた!修理完了ルン!」……と思いきや、エラー音とともに機器が爆発してやり直し。ああでもないこうでもないと悩んでいるところに、ひかるがえれなとまどかを連れてきて、にぎやかにおしゃべりしつつ「みんなでロケット修理して、いざ宇宙へレッツゴー!」と暢気なことを言うものだから、苛立って「みんな邪魔だから出てってルン!」と一同を追い出す。そして再修理……するやいなや再び爆発。意外とドジっ娘?
- そんなララを、ひかるは息抜きに天文台へと連れてきた。初めて見る天体図や天体望遠鏡に感嘆するも、遼太郎の「最近、星空の輝きが鈍っている」という言葉を聞いて、ララは突如帰ると言い出した。宇宙の危機が迫る今、一刻も早くロケットの修理を済ませ、スタープリンセスの力を取り戻さねばならないのだ。「そんなに急がなくても」とひかるは引き留めるが、「どうして邪魔するルン!ロケットの修理はわたしの仕事ルン!」と振り切って、部屋を出て行ってしまう。
- 険しい顔で帰ろうとするララを、今度は遼太郎が引き留めた。プラネタリウムで満天の空に輝く星を見せて「1つ1つの星はバラバラだが、それがつながって1つの輝きを形づくる。星座とはまるで人と人のつながりのようだね。君達4人、まだ出会ったばかりなんだろう?これからどんな星座を作っていくのか、わたしは楽しみだよ」と言う遼太郎の言葉を黙って聞いていたララの心には、さまざまな思いがよぎる。
- その時、スターカラーペンダントが音と光を放ち、外に出てみると新幹部アイワーンとバケニャーンが現れた。ペンダントはアイワーンの持つダークペンに反応したのだ。さらにアイワーンはそれを使って、遼太郎のイマジネーションを塗りつぶし、ノットリガーを誕生させた。ついさっきまで楽しそうに星座の話をしてくれた遼太郎の心を闇に沈め、さらに天文台まで破壊しようとするアイワーンにララは怒る。「そんなこと…させないルン!」そして4人はそろってプリキュアに変身した。「スター☆トゥインクルプリキュア!」
- しかし、初の巨大な敵であるノットリガーは手強く、パワーで圧倒された上に、遠距離からの砲撃で大苦戦。ダークペンを取り返すべくミルキーは単身飛びかかるも、呆気なく撃ち落とされてしまう。だがアイワーンがトドメを刺そうとした時、スター・ソレイユ・セレーネがその前にたちはだかった。「ミルキーはわたし達が守る!」
- 「ララの力になりたい」というひかるの言葉、そして遼太郎の「バラバラの星が1つの輝きを作る」という教えがララの脳裏に浮かぶ。一人で突っ走っていたことに気づいたミルキーは、仲間達の背中に叫ぶ。「みんな!力を貸してほしいルン!」4人はセレーネアローとソレイユシュートでノットリガーの攻撃を防ぎ、スターがフェイクの攻撃を仕掛け、注意を引いた隙に、ミルキーがアイワーンからダークペンを奪うという見事な連携を繰り出した。ダークペンは浄化され、しし座の力を借りたミルキーは、しし座ミルキーショックでノットリガーに勝利する。
- プリキュア達は蘇ったしし座のプリンセスに、改めて宇宙の命運を賭けて、残り10本のプリンセススターカラーペンを探す事を頼まれた。一件落着後、夜空の星を眺めながら、ララはみんなに「ロケットの修理、みんなにも手伝ってほしいルン」とお願いする。もちろんひかる達は快諾。
■第7話
- ロケット修理に際してのAIによる作業分担では、一番ロケットを熟知しているララは、まどかの指示のもと、実作業担当に。しかし疲れがたまっているのか、作業開始後1時間経過で欠伸が出始め、2時間で居眠り、4時間で鼻提灯を出しながら熟睡という有り様に。
- ひかるが描いたロケットのデザインにみんなが目を輝かせ、その通りに改造しようという話になり、まどかに本当に変えてよいのか問われるが、「これはわたし達のロケットルン!みんなが楽しくなるような素敵なロケットにしたいルン!」とララは大賛成。いまや自分一人のものではなく、仲間達と一緒に飛び立つためのロケットなのだ。
- 楽しく作業は進むが、テンジョウが妨害及びスターカラーペン強奪のために現れる。ミルキーはいつもに増して気合十分で、ノットレイの大群が肩組みして押し寄せてきても、「ここから先は一歩も通さないルン!」と跳ね返し、みんなで作ったロケットを守り切った。
- こうして、スターロケットが誕生した。
■第8話
- なおったロケットで宇宙に飛び出し星空界にワープ。はしゃいで窓の前に立つひかるに「そこに立ってると邪魔ルン」とばっさり。
- ケンネル星に着いて原住民のドギー達に遭遇。ケンネル星人の挨拶を見て「あんな挨拶嫌ルン…」とドン引き。
- 無事にてんびん座のプリンセスも復活させ、地球に戻ることに。ケンネル星の毛生え薬を使った毛むくじゃらのプルンスを見て「その格好似合ってるルン」と告げるが、薬の効果が切れてしまう。あの姿が気に入ってるそぶりをするプルンスだったが、えれなが薬をもう1本もらっていた事を知るとプルンスは絶叫。ララは「やせ我慢だったルン」と呆れていた。
■第9話
- 無事ケンネル星から帰還し、ロケットも無事だという事に安堵したララ。自ら「プルンスタードーナツ製造機」を開発したプルンスには「勝手に名前つけるなルン」とツッコミ。
- プリキュアに、学校に、お稽古に多忙で色々思い詰めてきているまどかを商店街に連れ出したひかる。ララはそこで合流し商店街を回ることに。ブティックでは麦わら帽子に緑のワンピース、サングラスでノリノリに。スタードーナツでは店員のお姉さんがサービスしてくれたので大喜び。
- えれなとその弟妹たちとともに湖の近くでドーナツを食べることになったのだが、フワが堂々と弟妹たちの前でドーナツを食べるのを見て「なじんでるルン」と呆れ気味。まあ「高性能なぬいぐるみ」と思われているおかげでばれてないからこその余裕であるようだが。
- やぎ座のプリンセススターカラーペンを奪還、桜子が変えられたノットリガーも倒し、既に夕方。まどかも気分転換になったところでえれなが名前呼びを促す。それに応じたまどかが呼び捨てで呼ぶようになると、嬉しいのかララの触角はハートを描いていた。
■第10話
- ひかるの思いつきでサザンクロスを見に行くことになり、ロケット発射しようとするとひかるが2秒前からカウントし始めて慌てるララ。しかし、発射の瞬間をまどかの父・冬貴に目撃されているとは知るよしもない。
- ペンダントの反応を辿ってやってきたのは惑星クマリン。しかしそこの重力はなんと地球の2倍。「星によって重力が違うのは宇宙あるあるルン!」と自慢げに言う。
- その重力になれない状態で歩くもやはりへばってしまう一行。食事休憩ということで、大きく口を開けてコスモグミを口にほおりこむ。
- 重力だけでなく、天候も頻繁に変わるなど、あまりにも過酷な環境。そのためこの星の植物は宝石みたいになり、大地には宝石が転がっている。しかし「この星では石ころみたいなものルン、これも宇宙あるあるルン」とあっさり。所変われば品変わるとはよく言ったもの。
- さてプリンセススターカラーペンを探そうか、と思ったときにノットレイダーが急襲。しかも力を強化してきたため、いつもと強さが違う。この星にあったペンもアイワーンが先に見つけ、スターの持つおうし座のペンも技を放つ瞬間カッパードに奪われてしまう。さらに一斉攻撃を食らい変身まで解け万事休す。
- しかしララはとっさの判断でロケットのAIにリモートアクセス、ロケットを呼び寄せた。そしてプルンスとの連係で命からがら逃げ延びる。だが、もう一つ問題が発生するというのはまだ知るよしもない。冬貴がロケット着陸の瞬間を完全に見てしまうことに。
■第11話
- 地球に帰還したロケットは破損がひどく、キャリーモードで小さくしてひとまず退散するも、すぐさま冬貴の探索の手が伸びてきてヒヤヒヤ。天文台に隠れた際、宇宙人である事が遼太郎にバレてしまったが、何とか味方になってくれて一安心する。
- ノットレイダーが森に出現するが、冬貴もまだその周辺にいるはずで、「下手に戦えば存在がバレて地球にいられなくなる」とプルンスに引き止められても、「でも放っておけないルン!」と毅然とした声でララは叫ぶ。地球に来たばかりの頃の、正体を知られるのを恐れておどおどしていた時と比べて、ララは見違えるほど成長していた。
- 宇宙の厳しさを思い知らされ、心折れそうになるスターを「そんな事ないルン!スターは遠く離れた宇宙からフワを呼んだルン、イマジネーションの力で…すごい想像力ルン。スターの想像力のおかげで、わたしはプリキュアになれたルン!」と励ます。そして4人の「地球を、みんなを守りたい」という思いがトゥインクルステッキを生み出し、合体ノットリガーに勝利した。
■第12話
- 危うく冬貴に正体がばれそうになっていたところ、助け船を出してくれたのは世界的映画監督のP・P・アブラハムだった。しかし実は彼も宇宙星空連合の調査員であるミニチュラ星人で、宇宙法違反のララは即刻帰還せよと命じてきた。冬貴への言い訳として映画を撮らなくてはならなかったため、いい映画が取れたらララは見逃すという条件付きでクランクイン。
- ララは宇宙から来た天女役。まさにララにぴったりの役だが、緊張のあまりセリフは棒読み。ひかるのグダグダ演技もあって撮影は迷走する一方。
- しかしもしうまく映画が撮れなければ、ララは地球から去らねばならない。クライマックスで宇宙へ帰る天女の「短い間だけど楽しかった、ずっと忘れない…」というセリフが自分の境遇と重なり、地球でひかる達と過ごした思い出が頭をよぎったララの目には、演技ではない本当の涙が浮かんでいた。ひかる・えれな・まどかの胸にも同じ思いが溢れる。撮影中ということも忘れ、「わたしはララとずっと一緒にいたい!ララ…行かないでよ…」と自分の言葉を口にするひかるに、ララも「ひかる…わたしも…ずっと一緒にいたいルン!」と応え、その美しい友情の姿はアブラハムの心を打った。
- 星を超えた友情に感動したアブラハムは、ララの地球滞在を認めてくれた。さらに地球で暮らすためには地球人としての名前が必要ということになり、ひかるの提案で『羽衣ララ』を名乗ることになったのだった。
■第13話
- 地球で何かやってみたい事はあるかと問われて、「わたし、学校に行ってみたいルン!」と目を輝かせる。早速アブラハム監督の計らいで、入学手続きが完了。
- 制服やかばんも用意できて、いざ登校。いつも通りAIと連動したグローブをつけようとするが、思い直して置いていく事にした。何でもAIが教えてくれるサマーンとは違い、学校は自分の力で勉強するところなのだと、ララはやる気満々だった。
- ひかると一緒に登校すると、えれなとまどかが励ましの声をかけてきた。周囲の生徒達は「観星中の太陽と月、両方と既に知り合いの転校生、侮れないわ」とひそひそ。早くも注目の的に。
- 担任教師に紹介され、挨拶をすべきところでキョトンとしたまま。促されてようやく「ララルン!よろしくルン!」といつもの口調で答え、席も「ひかるの隣がいいルン」と、遅刻している軽部タツノリの椅子に勝手に座ってしまう。地球の風習や決まりを知らないララの行動に、微妙な空気が流れ始めた。
- 科学の計量実験で、「15gにもう10gで、これで25gっと」と呟いたひかるに驚愕する。「ま…まさかひかる、2桁の計算できるルン!?地球人すごいルン!」サマーンでは、AIが計算もしてくれるので、暗算で2桁の計算ができるのは驚異的スペックなのであった。イッツ・カルチャーショック!
- それだけにとどまらず、「廊下を走らない」というルールも知らなかったため桜子に咎められるなどして、「わたしは学校の事、何も知らないルン」と、ララは次第に意気消沈してゆく。さらに掃除の時間も、モップやモップ絞り機の使い方がわからず、水を床にぶちまける始末。とうとうタツノリ達の視線に耐えられなくなったララは逃げ帰り、「誰にも会いたくない」と閉じこもってしまった。
- 翌日、ララの右手にはグローブが装着されていた。逐一AIの指示に従い地球の常識から外れないように注意して行動を行うようになる。言葉遣いも「ルン」がつかないように矯正され、学校生活も無難にこなしてゆく。そんなララからは、いつもの笑顔が失われている事にひかるは気づいた。「自分が変な事ばかりしてたら、ひかるやえれなやまどかまで変な目で見られるルン!」とララなりに仲間を気遣っての事だったが…
- 休みの日にえれなとまどか、そしてララを呼び出したひかるは、なぜ学校に行きたいと思ったのかとララに問い掛ける。それは地球の文明を知るためだけではない、みんなが楽しそうだったから。「わたしもみんなと楽しく…なりたかった…ルン」とララは本音を打ち明ける。ひかるも、ララが友達だと学校で紹介するのが楽しみだったと言い、日直として黒板に書いてある『羽衣ララ』の名前を指さす。まだ自力では読めないけれど、地球での自分の名前。ちゃんとしているかどうかなど些細な事、みんながララを見守り、仲間として楽しい時間を過ごしたいと思っているのだ。感謝を述べるララの顔に笑顔が戻った。
- そこにカッパードが出現、タツノリから闇のイマジネーションを吸い上げて、強化した武器で襲い掛かる。学校を破壊せんばかりの勢いで襲いくるカッパードに対し、ミルキーは「学校を傷つけるのは許さないルン!ここにはわたしの知らない世界がたくさんあるルン!とっても面白いルン、もっと知りたいルン…わたしはまだ、日直をやってないルン!だからこの学校を守るルン!」と怒り、しし座ミルキーショックからサザンクロスショットへと繋げ、勝利した。
- 救出されたタツノリは、「『ルン』ってつくノリの方が断然好きだ」と言ってくれた。他のクラスメート達も「語尾に『ルン』をつけるのが可愛いから『ルンちゃん』!」と愛称で呼ぶようになり、昨日までの悩みは嘘のように吹き飛んでいた。ララとひかるは笑顔で手を取り合い、日直の仕事をしに走り出してゆく。
■第14話
- 期間限定のスタードーナツが買えてご満悦のララ。えれなも誘ってロケットでティータイムでも、とソンリッサに。と、そこに一台の車。配達から戻ってきたえれなの父カルロスがギター片手に現れてはいきなりハグでびっくり。さらに母親のかえでも帰ってきてはこれまたハグしてくる。
- カルロスのスペイン語混じりの挨拶を説明するかえで。えれなから通訳をやっていると聞かされると、ララはピンとこないのか「通訳って何ルン?」まあAI頼りの生活だとこういう人的リソースが分からないのも無理はない。
- そして突如一家で踊り出してなれそめを語るカルロスとかえで。ララは最初「何か始まったルン」と興味深げに見始め、最後には一家となじんでいた。
- 天宮家のホームパーティ当日。ひかるが仮装道具を持ってきたのだがララは何故かアフロヘアにさせられる。と、その直後、家族のラテンなノリについていけない長男のとうまが家を飛び出してしまい、探しに行くことに。
※流石に仮装したまま探しに行ってませんが
- ララは森の中へ探しに向かうと、とうまを発見。追いかけるが石につまづいて転び、膝をすりむいてしまう。それを見たとうまは手を差し出す。
- こうして近くのベンチで話すことになったララととうま。とうまはやはり語尾が気になり「ルンってなに?」と尋ねるが、「私のほ……じゃなくて国ではみんなこう言うルン」と答える。「お姉さん外国の人?」と聞かれ「そうルン、サマーンから来たルン」と答えると「サマーンなんて国聞いたことない」と返され一瞬ひやり。
- 「サマーンではお父さんとお母さん手繋いだり踊ったりする?」と尋ねられ「手は繋がないけど触角は繋ぐルン」と答える。とうまに訝しげに見られるが「仲良しは頭に触角の飾りをくっつけて繋ぐルン、それで触角ダンスをするルン」となんとかごまかしつつ、とうま相手にダンスを実演することに。
- とうまの話を聞いてみたところ、自分の家族のラテン文化的資質が(本作放映年である)2019年時点での日本では「普通でない」という理由で友達から白い目で見られるかもと悩んでいたということ。それは前話でララが悩んでいたことと同じだ。そして大人としての自負があるララは悩める若者を放っておきはしない。ララはとうまにこれまで経験してきたこと、すなわち様々な星(表現上は国に置き換えて)を旅し、それぞれ違うところがあったけれども、でもみんな変ではなかった、そんな多様性にあふれていることを語った。
- だがその直後、テンジョウ達が現れ取り囲み、さらにとうまは巨大ノットレイにさせられてしまう。とうまを元に戻すため戦うプリキュア達。ミルキーはミルキーショックを打とうとするも、チャージしている最中に攻撃を食らい技が出せない。
- それでも奮闘の末に巨大ノットレイを浄化してとうまを元に戻し、さらにさそり座のプリンセスも復活させることができた。一段落しとうまも加わってホームパーティーが始まると、ララととうまは触角ダンスを踊って楽しむのであった。
■第15話
- 例によって本来の目的がスターカラーペンの捜索である事も忘れ、きらびやかなゼニー星の光景を前に、「キラやば~っ☆」とはしゃぐひかるに、「のんき過ぎるルン…」とツッコむ。
- あの立体映像は誰かと聞かれて、宇宙アイドル・マオだと説明し、宇宙怪盗ブルーキャットの話題が出てはそれを説明し、「500万キラン=約500万円」と通貨レートを説明し……今回は解説役として大忙し。
- 莫大な財力をバックに、オークションの出品物をことごとく落札してゆくドラムスを見て、「あの人、どれだけお金持ってるルン」とげんなり顔。金銭感覚も含め、やっぱりララは常識人である。
■第16話
- まどかが出場する「全国弓道王大会」の概要を説明している内に、自分の野望に陶酔するあまり、周りに誰もいなくなったのにも気づかない桜子に対し、ひかるが「次体育だよ、姫ノ城さん」と声をかけたのに続き、「急ぐルン!」と素っ気ない一言。面倒くさい彼女の扱い方がわかってきたようである。
- 昼休み、えれなが作ってきた豪華なお弁当を4人で囲むが、ララが真っ先に手にしたのはやはりおにぎり。「おにぎり美味しいルン!」
■第17話
- ひかるたちが探す乙女座のプリンセススターカラ―ペンはドラムスの屋敷の中にあった。突如現れたブルーキャットに盗みの協力を持ちかけられるが、当然お断り。怒り心頭のプルンスに「はっきり言ってやるルン!」と援護する。
- しかし家人たるドラムスが互いのペンを賭けた勝負にしたてあげてしまう。スタート地点である地下へ続く落とし穴に全員落ちた際、ララは苦悶の表情になりながらも尻餅でプルンスの上に着地。
- 用心棒ドラゴン兵団に追われた先で宇宙ケルベロスと対峙。ブルーキャットに変身をうながされるも身体がガタガタで動けない。この時ララはプルンスに前髪を掴まれ、なんともいえない髪型に。
- お宝の在処までたどり着いたまではよかったが、ものの価値が分からない一般人に渡したくないからとドラムスが巨大メカで宝そのものを壊し始める。ブルーキャットが宝箱に詰め込んだ惑星レインボーの宝石にも手をかけられそうになり、逡巡ののち変身。苦戦の中、ミルキーが操作するためのリモコンに気付き知らせる。
■第18話
- ひかるの母輝美が人気漫画雑誌「月刊あさがお」に漫画掲載、ともすれば連載が持てるかも、という話題でララはそのあさがおを読んで「漫画っておもしろいルン!」と興味を示す……が、本を逆さまに持っていた。無論ひかるからツッコまれたのは言うまでも無く。
- もっとも、惑星サマーンでは書籍文化はないようなので、ララにとっては新鮮なのだろう。事実東映アニメーション側のモバイルサイト「プリキュアモバイル」発行のメルマガでは「漫画はサマーンにはない文化だから興味深い」と語っている。
- 放課後ひかるの家に向かってお手伝いに。輝美にご挨拶したところ、輝美のイマジネーションが炸裂、ララの姿をデッサンし描き上げたのが「星空少女ルンちゃん」。しかも「宇宙人の女の子が地球で友達を作っていく学園ファンタジー」という内容まで浮かんでしまい、ひかるは食いつくが、ララの正体を知ってか知らずか娘同様母も持ち前の観察眼と洞察力を発揮したことに「漫画家恐るべしルン……」と冷や汗。
- ひとまずアシスタントに入るが、そこでひかるとともに描いた絵を輝美に見せるが、その絵が……。まあ人それぞれ得手不得手はあるもの。
■第19話
- ペンを探して惑星レインボーに出発。しかし事前に惑星レインボーの情報を検索したララの顔は曇っていた。
- そこは花も木もない淋しい光景で、住民かと思って近づいた人影は、石にされたレインボー星人の親子だった。母親が2人の子供をかばったまま石化したその姿を見て、「人口およそ1800人、全員が石になったってデータにはあったルン。数字ではわかっていたけど…」と沈痛な口調でララは呟く。
- ペンダントの反応を追って見つけた洞窟でプリンセススターカラーペンを発見するが、アイワーンとバケニャーンが来襲する。変身してアイワーンの光線銃にミルキーショックで応戦し、「データ的にはあなたに勝ち目はないルン!観念するルン!」と迫るミルキー。住民が全て石になっている以上、ノットリガーにする素体がいないと読んでのことだったが、アイワーンは承知の上で「だってあたいがみーんな石にしちゃったっつーの!」と衝撃の事実を明かす。さらに「ノットリガーになる奴ならここにいるっつーの!」とフワをつかまえるアイワーンだったが、バケニャーンがそれを邪魔する。バケニャーンの正体はブルーキャットだったのだ。
- 劣勢になりながらも、アイワーンは一か八かで洞窟内の石像からノットリガーを誕生させた。「どこまでレインボー星の人を弄べば気が済むの!」と怒るブルーキャットを「たかが石像1体で何ムキになってるんだっつーの!」とアイワーンは嘲笑し、ノットリガーに攻撃させるが、ミルキーが食い止める。
- 「たかがじゃないルン!惑星レインボーは住民が石化して滅んだってデータにはあったルン!ただ『およそ1800人石化した』って…でも違ったルン!来てみて初めてわかったルン、いろんな人がいたルン!この星の人達はデータや数字じゃないルン!たかがで済ませられるものじゃないルン!」データ上では単に「1800人」という数字で表現されるだけだが、しかし実際に訪れて直接自分の目で見た惑星レインボーには、そこに生きていた住民1800人分の人生・心・愛情があった。それを全て物言わぬ石に変えてしまったアイワーンの所業に対して、ミルキーは怒りを爆発させていた。
- それでも悪びれず「だから何だっつーの?今はただの石の塊だっつーの!」と罵るアイワーンに、「そんな事ないルン!ノットリガーは想像力を塗り潰すルン。ノットリガーになったって事は…」と反発するミルキーの言葉にブルーキャットもはっと気づいた。「残っている…想像力が…心が…残っている!」「ルン!みんな戻せるルン!」
- ブルーキャットが投げつけた閃光弾でひるんだアイワーンがペンを落とし、それを拾ったミルキーはふたご座ミルキーショックで反撃、サザンクロスショットで勝利した。ノットリガーは石像に戻ったが、本来の生きた姿ではなく石像状態に戻っただけだった。それを見たブルーキャットは決意を固め、サザンクロスショットでも浄化できないのなら、やはりペンとフワの力を使うしかないと、プリキュア達の持つプリンセススターカラーペンとフワを奪って逃げ去ってしまった。
■第21話
- キュアソレイユやキュアセレーネと共に大量のノットレイに相手するが、あまりに数が多かったため、キュアスターやキュアコスモの援護には行けなかった。
- キュアコスモことブルーキャットに仲間になるように説得する際、アイワーンにブルーキャットの宇宙船を強奪されたことをひかるに言及された直後に、フワのワープ機能という特典を提示。結果、ブルーキャットは止む無く仲間になる事を承諾した。
- 地球へ向かう宇宙船の中でブルーキャットは本名が「ユニ」である事を明かし、ひかるからは一度「ユニちゃん」と呼ばれるが、「ユニの方が効率的ルン!」と提言し、えれなやまどかも同調。本人からも「ユニでいいわ」と許可を貰えた。こうしてユニは5人目のプリキュアとして仲間に加わるのだった。
■第22話
- ロケットの清掃点検をしていると、ひかるが七夕の笹を掲げつつ、バーベキューのお誘いにやってきた。笹が気になって「その木、何ルン?」と質問すると、まどかがララ及び小さいお友達向けに七夕のご説明。
- AIが「今日はララ様の誕生日です」と告げるも、誕生日を祝う風習がないのか、「オヨ?」とさほど興味なさげな返事。むしろひかるがハイテンションで、「キラやば~っ!今日はいい日だなぁ、うれしい事が一杯ある!」とララに抱き着いてきたため、当のララは困惑顔。
- 放送日は7月7日当日であり、もちろんpixivユーザーからは多くのバースデーイラストが贈られた。
- そこへ突然謎の男性が現れ、興味津々にセンサーを触り出す。この男性こそ、ひかるの父・星奈陽一。今日は年に一度、ひかるが陽一と再会する日だったのである。再会を喜んでいたひかる達だったが、ララは正体を広められてしまったら地球にいられなくなると焦り、ひかるから陽一に秘密にしてくれるようお願いした所、陽一はあっさりと軽いノリで承諾してしまい、拍子抜け。とりあえず、事なきを得る。
- ララの誕生日と陽一の帰国祝いを兼ねてバーベキューパーティーでお祝いすることになったが、ひかるの祖父かつ陽一の父である春吉が参加しようとしない。
- 陽一の帰国を喜ぼうともせず、腹も空いているのにバーベキューも拒否する春吉にスタードーナツを提供。「離れて暮らしていて外国のご両親は心配していないのか?」と問われ、「わたしのほ…国ではわたしの歳はもう大人ルン」と答えると、「親というのはいつまで経っても子供が心配なものだ」と春吉は呟く。それはララに対してというより、彼自身の本音であった。
- しかしララは「あなたはひかるの父の父ルン?でも心配してないルン、仲悪いルン」と歯に衣着せぬ物言いで春吉をたじろがせる。しかし彼とて、好きで陽一に冷たく当たっているわけではなく、息子を心配する気持ちの裏返しに過ぎない。その想いをララに吐露するわけにもいかず、淋しげな笑みを浮かべ、「ドーナツごちそうさん」と礼を言って春吉は外出した。しかしテンジョウに遭遇しノットレイにされてしまう。
- 戦闘では突然現れたユニ=キュアコスモにふたご座のペンを強引に借りられる。
- 結局夜になってしまったが、満天の星空の下、春吉も交え、無事バーベキューパーティーが開催。楽しそうに語らう陽一・輝美・ひかるを離れたところから見つめる春吉に、ララは「七夕は1年に1度、大切な人に会える日ルン?ひかる、うれしそうルン」と語りかけた。それを聞いてわずかながら春吉は微笑む。ララ自身は特に意識せず、思った事を全部そのまま口に出しただけだったが、その素直な思いは頑なだった春吉の心に、確かに雪解けをもたらしたのだった。
■第23話
- ユニの歓迎会で「ユニ、いつも一人で何してるルン?」と質問。先週の春吉に対してと同様、一人きりの人は気になる模様。
- フワが増殖して、大量のコピーフワが発生。食べ物を与えると消えるので、ララはまどかと一緒にドーナツ製造を担当する。
- しかし酷使しすぎてドーナツ製造機がオーバーヒート。「だったらここにいても仕方ないルン!」と、ありったけのドーナツを手に持ち、さらに弾帯のように肩から提げて、コピーフワ鎮圧のために勇ましく出動する。服がベタベタになるのでは?ちなみにその格好を見てランボーやコマンドーを連想する人がいたりも。
- まどかと共に走っている最中、フワが増殖する原因を調査中のAIから「宇宙またたびの刺激により、横隔膜の痙攣から声門が開いて音を発し、その度に増殖している」という途中報告を受け取り、まどかが「それ、しゃっくりでは?」と言うと、AIと共に「しゃっくり?」と怪訝そうな返事。どうやら星空界には存在しない現象らしい。
■第25話
- みんなで観星町の夏祭りへ。いま一つ乗り気でないユニに対し、ララは浴衣に着替えており、いろいろな屋台に興味津々。
- 射的に挑むまどかを、「この緊張感、弓道大会以来ルン」と手に汗を握って見守る。いや、そこまで真剣にやるものでは…。しかしその期待に応えてか、まどかは(画面上の描写だとたった1発で)全ての景品を打ち倒すという離れ業を見せた。
- ひかるにヨーヨー釣りの勝負を挑まれ、「負けないルン!」と笑顔で対決。しかし熱中する内にララの腕につかまっていたプルンスは振り落とされ、ヨーヨーと一緒に流されていってしまう災難に。
- そんな中、一人だけ祭りを楽しめていないユニは、金魚すくいの途中で「わたし帰る」と皆に背を向けて立ち去ってしまった。いつものように一人で木の上で夜空を眺めているユニに、ララはりんご飴を差し出す。「これ本当に美味しいの?」と尋ねられ、「わたしも初めてルン。食べてないのに決めつけはなしルン」とララは答えた。それはかつて、初めておにぎりを勧められた時、ひかるに言われた言葉だった。
- 「どうしてお祭りを楽しまないルン?」と聞くララに、「今のわたしは仮の姿。プリキュアをやっているのも惑星レインボーのみんなを救うため。あなたもわたしとおなじ異星人なのに、どうして地球人と一緒に遊んでいられるの?」と問い返すユニ。ララは「最初はわたしもそう思ってたルン。けど、ひかる達と出会って楽しい思い出が一杯増えたルン。それにみんなといると宇宙が広がるルン!」と笑顔を見せる。「宇宙?」と怪訝そうに空を見上げるユニに対し、「その宇宙じゃないルン。みんなのおかげで心の中の宇宙が無限に広がっていくルン」とララは胸に手を当てた。地球で経験や思い出を積み重ねる事で、ララは確かに成長していたのだった。しかしその言葉も、今のユニの心には響かなかった。「悪いけどわたしにはわからないわ。わたしにとって大事なのは全てのペンを手に入れて惑星レインボーを甦らせる事。あなた達の力を借りるつもりはないわ」とララに背を向けて去って行く。
- その途中ユニはテンジョウに遭遇し、キュアコスモに変身したものの、巨大ノットレイにつかまってピンチに。ミルキー達が駆け付けて応戦したが、コスモを人質に取られて思うように攻撃できず、3体に分身した巨大ノットレイの前に苦戦を強いられる。しかし「呑気にお仲間ごっこなんかしちゃって、あなた達は甘いのよ」と嘲笑するテンジョウに、「お仲間ごっこじゃないルン、コスモはわたし達と同じプリキュアルン!」とミルキーは反論。スター・ソレイユ・セレーネもその言葉に呼応して立ち上がった。そして本体に攻撃を集中させる事で分身2体を消滅させ、コスモシャイニングからのサザンクロスショットで勝利する。
- 会場に戻ろうとしたところ、花火が始まってしまい、今いる場所からではちょっと間に合いそうにない。そこでララは「それならいい場所があるルン!」とロケットの頭頂部から花火を見る事を提案する。故郷の夏祭りに想いを馳せ、ひかるに「お祭りって楽しいでしょ?」と問われて「まぁ、悪くないわね」と微笑むユニと、それを横目にうれしそうなララ。プリキュア達の結束がまた一つ、ほんの少しだが強くなった夜だった。
- しかしその頃、AIが惑星サマーンからの通信を受信していた。スクリーンには「ララ、どこにいるルン?すぐ帰ってくるルン!」と懸命に呼び掛ける人物の姿が映っていて……
■第26話
- 前回のラストシーンの続きから。ロケットの上で花火を眺めるララに、惑星サマーンから通信が届いているとAIが報告する。ララの双子の兄・ロロからで、プリンセスの力を見つけたから早く戻ってこいというものだった。惑星サマーンへ行く事になったが、なぜかララは故郷へ帰るのが嬉しそうではなく、「1週間はかかるし、一人で大丈夫ルン!」とみんなにもついて来てほしくなさそうな素振りを見せる。しかしララの故郷が見られるとテンションが上がる一同はララの様子に気づかず、全員でのサマーン旅行が決定。
- ちなみに前話ラストシーンではサマーンから送られてきたメッセージを今受信したかのように扱われていたが、今話では「これは音声と映像のメッセージをデータとしてまとめた”手紙”のようなもので、今までに星空界に旅していた時にスターロケットがそれを溜め込んでいた」ということが注釈されている。わりとどうでもいいようなこの説明のためにわざわざ1分近い尺までもうけているのは興味深いところ。このシーンの意図を深読みすると「地球とサマーンは距離がありすぎて通信はできない」ことを示唆しているとも考えられる。つまりは言葉さえ交わすことはできないのがひかるとララの本来の距離なのだ。そもそも2人が出会えたのも、会話ができていることさえもフワの力あってのことなのだから。
- ひかるの発案でパジャマパーティーが始まり、アブラハム監督の作品『ジャマシックパーク』を鑑賞するが、チープな画像にもかかわらず宇宙モンスターを怖がるえれなを見て、「怖いって…滅茶苦茶安っぽいルン」「怖がる方が信じられないルン」とボソリ。「このセンス、素晴らしいです!」と喜ぶまどかに対しても、「オヨ!?」と信じられなさそうな顔を見せる。ララの感覚では見るのが苦痛な程のB級テイストだったようで、上映終了後は「やっと終わったルン」とため息をつき、「アンコール上映を!」とのまどかの要望には、えれな共々「もういいルン!」と全力で拒否していた。
- パジャマパーティーの開放感からか、皆それぞれ自分の家庭環境について語り出す。えれなの両親が多忙と聞いて、ララも「ルン…優秀な家族がいると大変ルン」と呟き、双子の兄のロロはしっかり者である事、両親もサマーンでは人望のある名士である事を打ち明け、「家族はみんなわたしとは違うルン…」と曇った表情を見せる。何か家族との間に問題があるのだろうか…?
- しかしひかるはそんなララに「ララだってしっかり者だよ!今回もララがいるから泊まりもいいって、あの厳しいおじいちゃんが許してくれたんだから」と告げる。第22話でのやり取りは、「ララがしっかりした信頼のおける友人」という印象を春吉に与えていたのだった。それを聞いて「ちょっと嬉しいルン」とララの顔に笑顔が戻った。
■第27話
- 水の星・プルルン星に到着。ヤンヤンの持つ「へんしんじゅ」でなりたい姿に変身できると聞き、やたら半魚人にこだわるひかるを「それは嫌ルン…」と、えれなと共に慌てて止める。
- 結局ひかるは無難な人魚をチョイスしたため、ララ達も人魚姿になって海中遊泳を楽しむ事に。
■第28話
- プルルン星の中心部にたどりつき、ヤンヤンの案内で職人のフレアの家を訪れる。頭部が巨大な炎となっているプラズマ星人で、釜のような胴体には注連縄を巻いた彼の風変わりな姿に、ひかるは目を輝かせ、えれな・まどか・ユニは驚いていたが、感性に合わなかったのか、ララのみ微妙に嫌そうな表情になっていた。
- 紆余曲折を経て、ようやくロケットの修理が完了。しかし相変わらずララの表情は晴れない。果たして故郷で待っているのは……?
■第29話
- 漸く故郷の星に帰って来ると、ララの上司に当たる科学者のククがホバーボートに乗って出迎える。ククを双子の兄と勘違いしたひかるを押さえ付けるララだったが、彼から調査報告もしないで何をしていたのか厳しく追及され、あまつさえひかる達の素性まで聞かれて返答に窮してしまう。だが、AIがひかる達の事を「宇宙法に則って、航行中に保護した異星人」と説明してくれたお陰で事無きを得る。
- ロロの表彰式がある事をククから聞かされて会場へと向かうと、マザーAIからの認証を経て式が開催されるフロアへ到着。両親と3人で現れた兄のロロと再会すると共に、ロロが宇宙星空連合のトッパー代表からプリンセスの力の発見で勲章を授与される所へ立ち会う事となる。
- 表彰式後、ララは改めて家族を紹介する。父のトトがAI研究者、母のカカがロケット工学の博士、そしてロロがランク1と言う最高級の調査員と言う優秀さなのに、自分はランク8と言う最低ランクの研究員。おまけにホバーボートにも乗れず、他の家族程AIを使いこなせない事を改めて指摘され、劣等感に打ちひしがれたララは沈痛な面持ちとなっていた。
- ララはララで地球に来てプリキュアとなってひかる達とペンを集めるべく東奔西走し、スタープリンセスだって10人も復活させる等の大変な活躍をして来た。それはAIに決められた道ではなく、自分で考え、行動して来た結果だったのだ。なのにそんな自身の苦労をロロは何1つ知らない。それ所かAIが選んだからと言って「足腰が丈夫だから宇宙デブリの調査が適任」だの、「大変な仕事は僕達に任せるルン!」だのと無神経に口にするばかり。無論、家族に報告すれば大きな成果として評価も180度変わるかも知れないが、プリキュアの活躍が星空界で知れ渡り、宇宙星空連合がプリキュアを引き入れようとしていると知った為、ひかる達を巻き込む恐れがあるとあっては、ますます報告し辛くなってしまった。そうしたララのジレンマに気付いたのはまどかだけであった……。
- 家族への紹介が終わり、レクリエーションドームにひかる達を案内すると、惑星ゼッケインの風景を映してその光景を見つめるララ。そこへまどかが歩み寄り、報告すべきか迷っている自身の悩みを指摘する。認めて貰いたい気持ちは確かに有るが、その為にひかる達の今の生活を壊す訳には行かない。まどかも似た様な事で悩んでいたが、ひかるの存在を受け、フワを守りたいと言う直感に従って父の冬貴へ話すのを踏み止まったと告げる。その上でまどかはひかるの言葉を借りて問う。「ララはどうしたいのですか?自分の心に従うべきです」と………。
- すると突然警報が鳴り響き、マザーAIからプリンセススターカラーペンが保管された研究所の非常事態を告げるアナウンスが鳴り響く。現場に急行すると、テンジョウがククを巨大ノットレイに変えてペンを強奪する光景だった。
- 咄嗟にプリキュアに変身して交戦する5人だが、ククノットレイの激しい電撃の為に迂闊に近付けない。そんな中、1人電撃をバリアで受け止めたミルキーはそのまま突撃し、ふたご座・ミルキーショックで応戦。最初はククノットレイの電撃に押されるミルキーだったが、彼女は諦めなかった。研究所にあったペンはロロが発見した物で、その事で家族皆が喜んでくれた。だから何が有っても守ると言う強い意志が彼女の底力を呼び起こし、見事にミルキーショックはククノットレイに直撃。その拍子に相手が手放したペンも見事にキャッチして見せる。其処へククノットレイが追撃して来たが、コスモがセレーネから借り受けたいて座のペンでレインボースプラッシュを放ち、浄化した為にテンジョウは退散した。
- だが、話はこれで一件落着とはならなかった。ククを目覚めさせたものの、自分がノットレイ化された間の記憶がない彼は、ペンを持つララの姿と、破壊された研究所の有り様、さらにテンジョウが自分を脅迫したところまでしか記録されていなかった映像を見て、何とララがテンジョウを手引きしてペンを奪おうとしたと早合点。マザーAIを介してララはひかる達共々サマーン星中から「ペンを奪うノットレイダーの仲間」として指名手配されてしまう。プリキュアだと説明する訳にもゆかず、「経験上、逃げた方がいい」とユニも推奨した為、一行はその場から逃げる事に。果たしてララの運命はいかに。
■第30話
- サマーン中から追われる身になったララ達。森の中に隠れるが、温度センサーを備えた監視カメラの一群が迫っており、見つかるのは時間の問題。しかしAIがジャミングをかけ、マザーAIとカメラの通信を妨害してくれたおかげで、窮地を脱する。
- そのAIの動きはマザーAIも把握しており、パーソナルAIがマザーを裏切るという前代未聞の事態にトッパー代表やククは首をかしげる。ロロ達一家はこれは何かの間違いだと訴え、モニターを通じてララに自首するよう呼びかけた。しかし「一緒に謝ってあげる」「ボク達が何とかしてあげるルン!」という言葉に、ララはうつむく。所詮は半人前の子供扱いなのだと。
- 信じて心配してくれる家族がいるのだから、思い切ってプリキュアである事を明かしてはどうかと勧める一同。もし告白すればみんなに迷惑がかかってしまうと躊躇するララを、ひかるは「わたし達の事は気にしなくてもいいから。ララが決めた事なら、わたし信じる!」と励ました。
- その時、警備隊の大群が向かってきた。ところが彼らの乗るホバーボードは制御不能になって墜落する。アイワーンがマザーAIをハッキングして乗っ取ってしまったのだ。街角のモニターから空を飛ぶロケットまで、マザーAIの支配下にあるもの全てが暴走を始め、街はパニックに陥った。
- 逃げようとしても、日頃ホバーボードに乗ってばかりで「走るなんてありえない」程、体力が衰えていたロロ達はたちまちグロッキー。そこに暴走するホバーボードが襲い掛かってきたが、間一髪ララが救い出した。「AIがないとい何もできないルン」と泣き言を言うロロを、「AIがなくても大丈夫ルン!学校で経験済みルン!学校で…ううん、わたしは地球でひかる達といて学んだルン。考えて、想像して、自分の力で何とでもなるルン!」と力強くララは励ます。地球での生活を経て、ララはAIに頼りきりではなく、自分で行動して道を切り開く程たくましく成長していた。
- そこへ、テンジョウとアイワーンが登場。ククが「あいつが研究所を襲った犯人」と思い出したため、ララの濡れ衣は晴れたが、マザーAIのケーブルで拘束されたララ達は、プリキュアに変身する事も出来ずピンチ。ククは「所詮ランク8の調査員のララに期待したのが間違いだった」と諦め気味にこぼすが、ひかる達は「そんな事ない!」とララをかばう。
- ユニへの復讐のみに執念を燃やすアイワーンはホバーボードの群れにユニを攻撃させる。その窮地を救ったのはスターロケットだった。ララのパーソナルAIは頑なにマザーAIとの接続を拒んだため、ハッキングに遭わずに済んでいたのだ。
- 怒るアイワーンは直接乗っ取るべく、ロケットにケーブルを侵入させる。メモリーが上書きされてしまえば、今までの『自分』は全て白紙に戻る。もはやこれまでと悟ったAIの記憶回路に、ララやひかる達と共に過ごした数々の冒険や楽しい思い出がフラッシュバックした。「ララ様、お役に立てず申し訳ありません。旅のお供ができて光栄でした。ララ様や皆様と過ごした日々は、ひかる様が言う『キラやば~っ』な日々でした」明らかにAIには『感情』と『心』が芽生えていたのだ。涙ぐむララ達にAIは「ありが…と…う…」と別れを告げ、電源がブラックアウトした……
- その非情な仕打ちに怒るララ達に、「あたいが失ったものに比べれば大した事ないっつーの!」と全く悪びれないアイワーンはマザーAIにメモリーを上書きさせて、スターロケットにララ達を攻撃させようとする。「AI-!」と悲痛な叫びを上げるララ。その声に反応し、上書きされかけていたAIのメモリーの中にララとの思い出が浮かび上がる。
- 「ID90862773・ララ。敵対する人物ではない。パーソナルAIからの情報で判明」。何とマザーAIが、ララは友好的パートナーだと判定をおこなった。普通ならパーソナルAIはマザーAIからの情報を一方通行で受け取るだけなのに、ララのパーソナルAIが逆にマザーを正常に戻したのだ。AIが『心』を持ったがゆえの奇跡だった。
- うろたえるアイワーンを余所に、もう任せておけぬとテンジョウはXLサイズの超巨大ノットレイを出撃させる。ララも決断した。「ひかる、わたし決めたルン。AIが頑張ってくれたルン。わたしもみんなのためにプリキュアになるルン!」そして家族の見守る前でプリキュアに変身した。
- ロロ・カカ・トト、ククやトッパー代表が驚愕する中、戦闘開始。超巨大ノットレイにもひるむ事なく、各個人技でダメージを与えてゆく。ロロは「ララは大きくなってるルン。ボクらには想像できないくらいに!」と、いつの間にか半人前どころか伝説の戦士となっていた妹を認める。ララも「サマーンを、みんなを守るルン!」と叫び、ロロが今回発見したペンを使い、かに座ミルキーショックで一撃、最後はサザンクロスショットで勝利した。アイワーンとテンジョウは仲間割れしながら逃げ去って行く。
- かに座のプリンセスを復活させ、残るはうお座のプリンセスのみ。ロケットもカカに修理してもらったが、AIがどうなっているかが気がかりだった。だが、やや緊張気味にIDを口にして起動するララに対し、「IDとは堅苦しいですね、ララ様」と、AIはいつもの調子で答える。前のままの『人格』が保たれたままだった。「ありえないルン!AIは均一化するはず」と驚くトトに、AIは「厳密に言えば以前とは違います。マザーと情報を共有しました。ですがララ様、ひかる様、皆様のデータは際立っています。埋もれる事はありませんでした」と説明する。「きっとみんなの記憶が輝いたルン。AIの心の宇宙で!」と喜ぶララ。間違いない、AIはララ達との日々によって確かに心を得るに至ったのだ。
- と言っている間にも、いつ星空連合に見つかるかわからないので出発する事に。ロロも、ララがプリキュアである事を誇りに思うと言ってくれた。そして「辺境の星で心配」と言うカカに、「大丈夫ルン、わたしは大人ルン!それに楽しいルン!いろんな星を見るのは素敵ルン!」と、ララは堂々と答える。かくして、うつむきがちにオドオド帰ってきた故郷から、ララは胸を張って地球へと再度旅立っていくのだった。しかしその後を、トッパー代表が追跡しているという事をララ達はまだ知らない。
■第31話
- 地球にやってきたトッパーから、この星の住人に存在を知られたことについて宇宙法違反による100年の旅の禁止を告げられて、顔面崩壊しながら「オヨ〜!」と大パニック。
- しかしひかるが「アブラハムさんがいいって言ってたし!」と反論したことで、全責任を彼に押し付けることでうやむやにされた。
- トッパーはララのことを報告しなかったアブラハムに罰としてもっと辺境の銀河の監視に行ってもらうと言い放ち、アブラハムは撮影がまだ残ってるのでそれだけは許してくれと懇願。
■第32話
- ガルオウガが再び襲来、プリキュアに変身するもピンチに追い込まれる。仲間達みんなで必死にいくつもの小さいダメージを積み重ねたことでガルオウガをパワーアップさせていた腕輪の効力がきれ、トゥインクルスタイルへの覚醒も伴い、ガルオウガを撤退させることに繋げた。
- 後に、謎の力トゥインクルイマジネーションを求めて新たな冒険が始めるのであった。
■第33話
- 2学期が始まるが、惑星サマーンへの冒険などもあって宿題を片付けきれておらず、ひかると一緒に図書室でラストスパート。ひかるが複数の科目を残していたのに対して、ララは苦手としている数学だけを残してて、冒険の途中でもAIが組んだスケジュールでコツコツとやっていたということ。これにはひかるも素直に「尊敬する。えらいよ、ララ」とリスペクトしていた。
■第34話
- アブラハムから、星空連合からの視察員であるサボロー氏がやってくるのでもてなすように頼まれる。「地球のことなら任せるルン!」と胸を張るララに、ユニは「って、あなたも異星人ニャン」とうツッコミ。ララは「オヨ?そうだったルン」と苦笑するが、やはり学校に通っているだけあって地球の生活にはすっかり馴染めている様子がわかる(このあたりは異邦人としての立場を崩さない信念を持つユニとは対照的でもある)。
- なお、アブラハムがちゃんと地球で駐留できていることからみて、第31話でのトッパーへの泣き落としは成功したようだ。
■第35話
- ララのロケっトでのみんなのおしゃべりで、ひかるが将来の観星中の姿として「宇宙からの修学旅行を迎え入れて、観星中の生徒と合同生徒会を開いてみたい」などとイマジネーションを爆発させる。ひかるが「もちろん、宇宙人の転校生もあり!」と述べると、ララが「もういるルン」と笑顔で返し、指と指とで古典的な異星間交流サインを示す。
- ひかるが生徒会長選挙に立候補することになってからは、献身的にひかるをサポートする良き女房役に。ただ、ひかるが無理をしていることは見抜けなかったようだ。
- 余談だが、ひかるが立候補者として演説を行う際中、ひかるの選挙ポスターの貼られた展示用パネル(立て看板のようなもの)を支えていたのだが、高さがララの身長の3~4倍もあり、支柱として使われている材木がララの胴体をほとんど隠してしまうほど分厚いそれをたった一人で支え、パネルが倒れかけた際も一人で立て直すという地味に凄まじい活躍を見せていた。巨大なものを少人数で支えるのはプリキュアの伝統だが、いかに木製とはいえそれを変身せず生身で行うのは大変珍しい。AIやロロ達サマーン星人から足腰が強いと評されていたのは、ひょっとしたらサマーン星人基準ではなく、星空連合基準(あるいは宇宙全体)によるかもしれない。
■第37話
- 商店街でもらったハロウィン仮装コンテストのチラシを興味深げに眺めていると、ひかるやタツノリが食いついてきて話が膨らみ、2年3組のクラスのみんなでコンテストに出場する事に。ララのコスプレは「チロチロ~、ツチノコルン!」。
- 会場にカッパードが現れ、宇宙人の存在がバレそうになるも、ひかるが発案したミホッシースターズのアトラクションの体で切り抜ける。ここまではプリキュア恒例のハロウィンコメディ回かと思われたが、今年はそれでは終わらなかった。
- カッパードは「みんなが楽しんでるのを邪魔しないでルン!」というミルキーの言葉を「地球人にでもなったつもりか。異なる星の者が理解し合う事などできはしない!」と鼻で笑う。しかしミルキーは「そんな事ないルン!最初はわからない事ばっかりだったルン!でも、スター達と一緒にいる内にだんだんとわかるようになってきたルン。今は地球の事、もっと知りたいルン!だから仮装コンテストも出たいと思ったルン!」と叫ぶ。
- ララはこの日のために、ひかるから借りた本でUMAの事を研究していた。AIに聞けばすぐにわかるものを、わざわざ本というアナログな媒体を使い、自分で調べてみたかったのだ。それほどララは地球の人々や文化に愛着を感じていたのである。「地球でいろんな事一杯経験したいって思ったルン!今はみんなと一緒にいるのが楽しいルン!」
- だがカッパードの脳裏には、異種民族同士の争いの果てに滅んだ故郷の苦い記憶が甦っていた。「楽しい…だと?そんなものは今の内だけだ!いずれ違いが諍いを呼び、破滅をもたらす。オレの星は全て奪われた。違う星の者が共に暮らすなど不可能なのだ!」と叫んで襲いかかる彼に、サザンクロスショットで勝利したプリキュア達であったが、カッパードは「今に裏切られるぞ」と不吉な言葉を残して退却していった。それは単なる負け惜しみか、それともララに対する警告だったのだろうか……。
■第39話
- 新任教師のジョー・テングに姿を変えて学校に潜入したテンジョウ。正体に気づかないララはひかると一緒に昼食を一緒に食べようと誘うが、ジョー先生から結構きつい感じに無碍に断られて、怪訝な表情を見せた。
- 巨大ノットレイ出現現場の目撃写真が香久矢冬貴の元に届けられる。そこにはフワやプルンスと一緒にララも写ってしまっていた。
■第40話
- AIに急かされながら身支度をし、登校するララ。ひかるやクラスメート達の笑顔に迎えられる、いつも通りの穏やかな朝だった。しかし先日の写真を見た冬貴がララに目をつけ、学校の近くで様子を窺っている事を知る由もなかった。
- 放課後ロケットに帰ってくると冬貴がやって来た。ひかるが慌てて誤魔化そうとするが、幸いアブラハム監督が「あれは新作映画用の大道具」と説明してくれた。しかし冬貴は「わたしは納得していない。尻尾を掴んでみせるよ、羽衣ララ君」と言い残して去って行く。
- 翌日の朝、いつものように挨拶するが、昨日とは一転してクラスのみんなの様子がおかしい。妙によそよそしく、体育の授業でも掃除の時間でも、みんなララから目を逸らし近づこうともしない。いたたまれなくなったララがゴミを捨てにいっている間に、一体どういう事なのかとひかるが問い質すと、桜子が重い口を開いた。
- 冬貴が現れ、最近学校で起きているいくつかの不思議な出来事にララが関わっているのではないかと尋ねてきたというのだ。思えば桜子もタツノリも歪んだイマジネーションを吸われて気を失った事があり、意識を取り戻した時はララやひかる達が目の前にいた。宇宙人が地球人を連れ去って人体実験を行うアブダクションではないのか?こういった出来事が起きるようになったのもララが転校してきてから。ララは本当に宇宙人なのではないか?
- 不審な出来事の鎖はつながり、桜子達のララに対する疑惑と不信は抑えきれなくなっていた。「あなた、羽衣さんに操られているのではなくて!?」と詰め寄る桜子に対し、必死にララを庇おうとするひかるだったが、その会話を聞いてしまったララは涙を浮かべながら逃げ去った。
- 図書館にいたララを、ようやくひかるは見つけた。だがララは「本を読みたくて頑張って字を勉強したルン。本は楽しいルン、地球人の考えもわかったルン。でも…」先日のカッパードの「今に裏切られるぞ…」という言葉が脳裏をよぎる。「やっぱりわたしはサマーン星人。地球人からしたら異星人ルン…」正体が露見するという、恐れていた最悪の事態。もう地球にはいられないかもしれない、そしてあんなに仲良くしていたクラスメイト達の怯えたような視線…ララの心は絶望に押し潰されかけていた。
- 「異星人とか地球人とか関係ないよ!だって…ララはララだもん!」ひかるはそんなララを涙ながらに強く抱き締める。地球で最初にできた、大切な友達。ひかるだけは決してララを見捨てない。ララはセンサーでひかるの手にそっと触れた。感謝の証だった。「ひかる、ありがとうルン…」
- そこにカッパードが襲来し、イマジネーションを奪うべく、2年3組の面々に襲い掛かる。だがひかるとララが立ちはだかった。「だから言っただろう、いつか裏切られると!異星人同士がわかりあえるはずなどない!」と痛烈な罵声を浴びせるカッパードに対し、ララは叫ぶ。「そんな事ないルン!みんないい子ルン!わたしに優しくしてくれたルン!学校に慣れないわたしをひかると日直にしてくれたり、ハロウィンで一緒に仮装したり、優しくしてくれたルン!わたしの事はわかってもらえなくても、わたしにとっては大切な友達ルン!」その言葉は桜子やタツノリ達の心を打った。
- そして意を決したララはスターカラーペンダントを取り出した。するとひかるまでもがペンダントを構える。「ひかる、みんなの前で変身したら…」「それでもいい!だって…わたしはララの友達だから!」二人の思いは一つ。たとえプリキュアである事が知られようと、その結果何が起ころうと、今はただ、一緒に大切な友達を守りたい…。
- そこへまどかも駆けつけてきた。彼女にもまたひかるとララの心は通じていた。さらにフワのショートワープで連れてこられたえれなやユニも加わる。みんな即座に状況を理解し、ためらう者など誰もいない。頼もしい仲間に囲まれたララの心に力と勇気が甦る。「みんな…ありがとうルン…変身ルン!」5人は2年3組一同の前でプリキュアに変身する。
- プリキュアがノットレイと戦う隙に、「歪みをいただくぞ、愚かな地球人ども!」と、桜子達からイマジネーションを吸い取ろうとしたカッパードだったが、ミルキーがそれを阻む。「わからんな、なぜお前が地球人を守る?」「確かにわたしはサマーン星人ルン…でもわたしは……わたしは2年3組・羽衣ララルン!」
- カッパードはせせら笑い、「その守ろうとしている者達の歪みにやられるがいい!」と、改めて歪んだイマジネーションを吸い上げようとするが、タツノリや桜子は口々に「頑張れ!ララルン!」「負けてはならなくてよ!」と叫び、カッパードのイマジネーション吸収は不発に終わる。「歪んだイマジネーションが全て消えているだと!?」ララの想いと友情に胸を熱くし、プリキュア達を応援する一同の心からは、ララに対する恐れ・不安・疑いが消え去っていたのだった。
- ならばとカッパードは標的を変更し、騒ぎを聞きつけてやってきた冬貴からイマジネーションを吸い上げて武器を強化。雨あられとエネルギー弾を降り注がせるが、ミルキーはシールドを張って懸命に一同を守る。「わたしは大人ルン!自分にそう言い聞かせてきたルン!家族やサマーンのみんなに認められたくて…でも!認めてくれたルン!みんなはありのままのわたしを、サマーン星人のわたし、プリキュアのわたし、地球人のわたし…わたしはわたしのままでいていいんだって!みんなが認めてくれたルン!」ミルキーの頬を涙が伝う。
- 断じて認めないカッパードは特大のエネルギー弾を放つが、ミルキーのシールドはそれにも耐え抜いた。「わたしはみんなを守りたいルン!みんなと一緒にいたいルン!わたしは…わたしらしくいたいルーン!」その時、ミルキーの全身がまぶしい光で包まれる。トゥインクルイマジネーションが目覚めたのだ。敗れたカッパードは逃げ去って行く。
- 意識を取り戻した冬貴の前にはまどかやララ達、2年3組の一同が立っていた。記憶が定かでなく、ララに「わたしは一体何を…」と口を開きかけるが、それより早く桜子やタツノリが「羽衣さんは異星人などではありませんわ!わたくし達のクラスメイトです!」「ララルンは友達っしょ!」と冬貴の疑念を否定し、他の一同も皆ララの味方をした。なおも食い下がろうとした冬貴だったが、まどかにまで「皆さんの言う通りです。ララはわたくし達の友人です!」と決然と主張されては、引き下がらざるを得なかった。
- ひかると帰ろうとするララに、タツノリを始め2年3組の一同が申し訳なさそうな顔で謝ろうとする。だがララは「もういいルン」とセンサーを差し出した。「サマーンの挨拶ルン。また明日ルン!」えれか・まどか・ユニ達が見守る中、笑顔でクラス一同とセンサータッチの挨拶を交わすララ。雨降って地固まる。異星人だろうと地球人だろうと関係ない。宇宙を超えて結ばれた友情は、一段と固くなったのだった。
■第42話
- スタードーナツのセールで大量に買いまくったひかるによって、スターロケットでドーナツパーティー。期間限定黒糖ハニーシナモンナッツまみれドーナツを食べるか、塩ミルクきな粉オーレドーナツを食べるか、ハードコアにプレーンを食べるかで悩みまくったひかるが、最終的に全部食べることを決心してパクつく様子を他のメンバーたちが呆れた様子で見守る中、ララだけは「(悩みが解決したことで)良かったルン…」と母性というかバブみたっぷりに呟いて、ひかララクラスタを賑やかせることに。
- ちなみに本編自体はそんな2人のイチャイチャとは関係なく、えれなに関する非常に重い話であった。詳細は天宮えれなのページの42話の記述にて。
■第44話
- クリスマスパーティーをスターロケットで開くが、家主のララはクリスマスの子供向け絵本を見ながら「サンタクロースっていうのがプレゼントを配る日だって本で読んだルン」と述べるがいまいちよくわかってなくてきょとん顔。
- だが、サンター星人のお手伝いでプレゼントを配ることになった際は、サンタコスを着込んでノリノリであった。
■第45話
- ユニがロケットに同居する事になって、ひかると一緒に買い物に出かけた帰り、アイススケートに行くクラスメイト一同とばったり。一緒に行こうと誘われて「今、ロケットにユニの部屋を作っ…」と言いかけるや、「ロケット」という単語にみんな食いつき、「乗ってみてぇ!」「ルンちゃんの星に行ってみたい!」と大騒ぎに。ロケットに帰って「クラスのみんなに会って、サマーンの事とか聞かれて大変だったルン」と報告すると、ユニに「満更でもないって感じニャン」と言われ、「隠し事なしで話すの楽しいルン!」と笑顔のララ。地球来訪当初の、異星人である事を隠してビクビクしていた頃や、正体が露見した時の絶望がまるで嘘のように、楽しく優しい仲間に囲まれて幸せなララであった。
- 最後通告を受けて挑んできたカッパードにスターが打ちのめされ、庇おうとするも、シールドを破られて倒れてしまう。しかし「異星人同士が理解できるなどと、綺麗事を言うな!」とひかるを罵るカッパードの前に、両手を広げて立ちはだかり、「そんな事…ないルン!綺麗事なんかじゃ…ないルン!ちゃんと仲良くなれたルン。ひかるやえれな、まどか達、それだけじゃないルン。あなたも見たルン、2年3組のみんなを!みんなが受け入れてくれたルン!わたしらしくしてても、ちゃんと理解し合えるって…ひかるが…教えてくれたルン!」と懸命に反発した上で、「ひかる…ひかるはひかるルン!」と励ました。その友情に勇気づけられたひかるにも、遂にトゥインクルイマジネーションが覚醒する。
■第46話
- 全員がトゥインクルイマジネーションに覚醒した事により、スタープリンセス達にスターパレスへ招かれる。しかし儀式を行おうとしたところ、突然ワープホールが開き、ノットレイダーの大群がフワを奪おうと襲い掛かる。
=ミルキーは凶暴化したカッパードに攻撃されるスターを電撃で守ろうとしたが、カッパードの剣で跳ね返されてしまう。
- 星空連合も艦隊を率いてプリキュアを援護。戦いの最中、ダークネストが蛇遣い座のプリンセスとしての正体を明かす。彼女に騙されていたによる怒りで更なる歪んだイマジネーションに呑まれて暴走する幹部たちに苦戦する。
- 助けに来たアイワーンに幹部達を任せ、スターパレスに降り立った蛇遣い座のプリンセスに仲間達と必殺技を放って応戦。そして合体技で幹部達やノットレイを浄化するも、その所為で消耗してしまった所へ反撃を喰らい、フワを奪われてしまう。蛇遣い座が巨大なワープホールを発生させて全てを飲み込もうとしたが、スターロケットが駆け付け、命からがら逃亡することになった。
■第47話
- ノットレイダー達が宇宙星空連合で治療を受ける中、武器を磨いていたカッパードにおにぎりを進めるひかる。カッパードは「水だけで十分」とかつてのララのように食べるのをためらったが、すでに様々な星の体験で成長したララは「決めつけは無しルン!」と一押し。カッパードは口にしたおにぎりの味に感動を覚えた。
- 一同は蛇遣い座がいると断定されたノットレイダーの本拠地へと向かう。そしてプリキュアに変身し、ノットレイダーの幹部達の協力を経てスターパレスにたどり着く。スター達3人とともにサザンクロスショットを放ち、コスモのレインボースプラッシュも合わさって蛇遣い座を破って見事フワを取り戻した…かに見えたが、蛇遣い座は無傷だった。
- そして蛇遣い座のプリンセスはスタープリンセス達が明かさなかった真実を暴露する。プリキュアのトゥインクルイマジネーションは蛇遣い座含むスタープリンセスがこの宇宙の全ての者たちに与えた自身の力の半分であること、そしてフワはスターパレスの一部であり、フワにプリンセス達の力とスタートゥインクルイマジネーションを込め、蛇遣い座を消すための爆弾とするのがスタープリンセスの目的であったこと。「フワを守る」という今までの戦いの前提が崩れ、ショックを受けたのをよそに蛇遣い座は攻撃を仕掛ける。しかしフワは咄嗟に真実を理解し、自分達のトゥインクルイマジネーションを吸収、フワは双方のイマジネーションの力を宿して特攻し、蛇遣い座のプリンセスを消滅させる。フワの犠牲により宇宙は救われた、かに思えたが………?
■第48話
- フワの攻撃により消滅したと思われた蛇遣い座が姿を現す。上記の事実に納得できなかったプリキュア達の「フワを消したくない!」という気持ちがフワの力を阻害し、蛇遣い座を倒すことができなかったのだ。力を使い果たしてために変身することもできず、フワがパレスに還った事で儀式を遂行出来る様になった蛇遣い座は、自身の力の塊をスターパレスに突き立てる事で、全宇宙を闇に飲み込んでしまった
- 闇の中独りで漂い、「フワを守る」という約束が果たせなかった絶望に涙するひかる。そんな彼女の手に、光の球が触れる。それはララのセンサーだった。「大丈夫ルン?」と優しく尋ねると、ひかるは泣きながらララのセンサーを泣きながら掴む。そしてひかるに他の3人もいることを伝える。ペンダントの力でプリキュア達だけは消滅を免れていたのだ。ただそれもほんの束の間であり、自分たちもすぐに消えてしまう。
- しかし、ひかるは「自分たちの心の宇宙は消えていない」と確信。ララも「ほかのみんなの宇宙だって、きっと…」と、全宇宙の人々の心の宇宙の実在を信じた。
- もうプリキュアになれないと思われた中、一人歌いだすひかるに歌声を合わす。他の3人の歌声も合わさり、5人の歌声は闇の中に響く。すると、ペンが光を放ち、ペンダントが輝く。5人の中のイマジネーションの輝きが力を取り戻したのである。ペンを手に五芒星を描き、トゥインクルスタイルへの変身を果たす。
- 蛇遣い座が鎮座するパレスの上空へと移動するし、彼女と最終決戦を繰り広げる。自分達のイマジネーションは元はプリンセスの力だったかもしれない。しかし、今では自らの考えと思いで「自分だけのイマジネーション」を生み出しているのだ。そんな独り善がりな考えがノットレイダーを生み、あまつさえイマジネーションを……宇宙其の物を歪めるとして、蛇遣い座はついに本気を出す。
- イマジネーションの無い世界こそが美しく完全だと主張する蛇遣い座。しかし、そんな蛇遣い座に反論する。「みんな違うイマジネーションをもっているから楽しいルン!」
- 蛇遣い座はブラックホールを放つが、プリキュア達5人で形成する星型のバリアで受け止めると、闇に消えた者達のイマジネーションの輝きを集め、消滅して思念だけとなったフワと共に最後のスタートゥインクルイマジネーションを放ち、蛇遣い座の闇を浄化。ついに宇宙に本当の平和が訪れたのである。
- 宇宙は元通りになったが、スターパレスに還ったフワを復活させることだけは叶わなかった。そこで自分のイマジネーションを使ってフワを復活させようと考えるスターだったが、それはプリキュアの力を失うことを意味する。それだけではなく、蘇ったフワは「器」としての力を失って転移ゲートを生成することもできなくなると言う。つまり、星空界と地球との行き来ができなくなるのだ。
- だがミルキーはためらうスターに手を合わせ、「それでも、フワに会いたい。ひかるならそう言うルン」 とフワの復活に賛同する。こうして5人のプリキュアのイマジネーションの力を代償にフワは再生した。
- ガルオウガが最後の力で地球へのワープホールを作り、ひかる達へと帰還を促すが、ユニに続いてひかる達のそばを離れるララ。自らの故郷の惑星サマーンに帰り、地球で学んだことをサマーンに伝えることを告げた。ひかるとの別れは必然だったのだ。
- ひかるはいつか自分の力で宇宙へ飛び出し、ララと再会することを誓う。そんなひかるとの別れに涙し、言葉をかけたが…「ルン、ルルルルン!…ルルルル?」。
フワの力が失われたことは、ひかると言葉が通じなくなることも意味していた。しかし、ララは自分のセンサーをひかるの手に近づけ…。
「ヒ・カ・ル…アリ…ガト…」
ぎこちない発音だが、ララは自分の口で別れの言葉を発声する。ララはちゃんと、地球の言葉を習得しようとしていたのだ。いつの日か、フワの力に頼らずに自分で思いを伝えたいと信じて。ひかるは泣きながらララのセンサーに指をタッチし、えれな・まどかとともに星空界を後にしたのだった…。
■第49話(最終回)
- 地球から持ち込んだ食文化・おにぎりが食卓に並ぶララの家では、「帰ってきたばかりルン!」「すぐ仕事に行かなくても…」と引き留める両親に、「いろいろと報告があるルン!」と、ララが笑顔で答えていた。自信なさげな表情ばかりしていた落ちこぼれ調査員の頃とは、まるで別人のようだった。
- 歩いて仕事場へ向かうララに、兄のロロがついてくるが、ホバーボードに乗らず、ちょっと歩くだけでヘトヘト。それでも「歩くララスタイルが流行ルン」と、頑張るロロは「でもララのおかげで変わったルン。仕事もランク分けがなくなったし」とうれしそう。心なしか街を行く人々の顔も以前より明るくなっている。AIに依存し切っていた惑星サマーンは、ララが地球から持ち帰った経験の数々によって影響を受け、大きく変わったのだ。
- そんな有名人となったララに小さな女の子が、「キラやば~っ!プリキュアのララルン!」と声をかけてきた。『キラやば~っ』って……ひかるの口癖をなぜ?驚いたララが尋ねると女の子は「マザーがよく言うルン!」と答え、AIが「マザーと情報を共有した際に、ひかる様の事を認識いたしました」と補足してくれた。ララだけではない。ひかるの『キラやば~っ』な感性が、マザーAIにも影響を与えたという訳である。ララは笑顔で空を見上げる。誇らしいわたしの親友は、今頃どうしているのだろう…
そして、15年の月日が流れた。
- アイワーンの発明のおかげですっかり豊かな星になった惑星レインボーや、ノットレイダーの面々が幸せに暮らす星などを、調査員として見て回る多忙な日々。15年の歳月が過ぎ、すっかりスターロケットも老朽化していたが、プルルン星のフレアに修理してもらっているし、何よりも地球でみんなしてデコレーションしたり塗装したロケットを替える気にはならなかった。「やっぱり、あのロケットがいいルン」とララが言えば、AIも「わたしも今のロケットで問題ありません」と同意する。このロケットで巡った星々、懐かしい地球での思い出の数々…。
- 「調査でたくさんの星を回ったルン。でも…地球には遠すぎて行けないルン」と淋し気に言うララに、ユニが答える。「会えるわ。ひかる、言ったニャン」初めて惑星レインボーを訪れたひかる=キュアスターが、『わたしも会って話してみたい、この星の人達と』と言ったのを、ユニは覚えていた。「まだ約束、果たせてないニャン」そう、ひかるはどんな無茶な事でも、こうと決めたら実行し、必ず約束を守る子だった。
- その時、夜空に一筋の流れ星が走った。「流れ星に願ったら…願いがかなうルン」ララとユニは一心に祈った。「もう一度、会いたいルン…」時を同じくして地球でも、ひかるが同じ事を思っていた。「会いたいな…」それはえれなもまどかも同じ。「みんなに…会いたい!」5人の想いが、銀河を超えて重なった。
- そこへ、スターパレスにいるプルンスから、慌てた声の通信が入ってきた。「ララ!フワが、フワが…!」「オヨ!?」
- ララの出番はここで終わり、その後、日本初の有人宇宙ロケットの飛行士として選ばれたひかるの視点へとシーンは映る。無事に軌道上へと飛び立ったひかるだったが、突如フワの声が響き、宇宙空間は眩い光で覆われる。それを見たひかるが嬉し涙を流しながら「キラやば~っ……」と小さく呟くシーンでテレビ本編は幕を閉じた。ひかるが見たものが一体何だったのかは視聴者に委ねられた。
映画ルン
- 宇宙に突如ワープしたスタプリご一行様。落下して慌てる地球人とは異なり、ララだけは平然どころか楽しんでいる。
- フルーツだらけの惑星では宇佐美いちかたちプリアラ年少組や幼女ペコリンに混じって制服姿でキラパティのお手伝い。ピトンにひよこ型ケーキを差し出して笑顔を見せるが、その時宇宙警備隊がやってきて取り囲まれることに……
- 本作での実質的主人公。冒頭での戦いの後、ユニがメリー・アンから逃げるためにロケットに乗って行ってしまったためにひかるの家にて過ごすこととなる。その後、ユーマと出会い、初期の頃はあまり懐かれずに困惑するものの徐々に打ち解けていく。中盤ではユーマを守るためにハイドロと対峙し、苦戦するもののミラクルライトの光によってしし座ペンに力が宿り、しし座ドレスへとパワーアップ。スターと協力しながら、強化されたしし座ミルキー・ショックによって戦闘不能にする。
- ユニから、ユーマがスタードロップである事。ユーマの幸せを考えるなら離れるのが1番との話を受けそれを拒むもののスターの話を聞きユーマに気持ちを届けることを決意。残っていたパワーでかに座ドレスに変身し、みずがめ座ドレスのコスモの放つ水流に乗って、ユーマの星に行き歌とダンスで気持ちを伝える。
- 主題歌「TwinkleStars」の曲の一つ、『ながれぼしのうた』をスターとミルキーが挿入歌・デュエット曲として担当する。
コメント
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