概要
朝日小学生新聞にて1986年から4~6月、10~12月に季節限定で毎日3ページずつ連載されている尼子騒兵衛作の漫画。略称は"落乱"、"RKRN"。
NHKのEテレで放送中のアニメ『忍たま乱太郎』の原作である。
単行本は14巻までは毎月発行、15巻以降は年2回発行された。
累計800万部を突破している。
背表紙の上部には、キャラクターと一文字の平仮名が書かれており、単行本を13巻まで並べると"らくだいにんじやらんたろう"となる。更に、21巻まで"しんべヱ"や"きりまる"と続く。
それ以降は文字が消え、キャラクターのみとなった。
2019年11月30日に発売予定の65巻で、最終巻として本作が完結する事が朝日新聞出版の公式サイトで明らかになった。
連載は2019年12月の傑作選の掲載を以て終了となった。
あらすじ
時は戦国乱世。先祖代々ヒラ忍者の血筋である猪名寺乱太郎は、父の猪名寺平之介の勧めで忍術学園に入学し、一流のエリート忍者になるべく勉強する。
しかし、友達の摂津のきり丸・福富しんべヱと共に、常に成績は落第点。追試、補習授業は当たり前。頑張っても空回りする3人組に先生達も振り回されるが、そんな彼らには常に事件が降り注ぐ。3人組は足りない知恵を出し合って、いつのまにやら大活躍。
(Wikipediaより抜粋)
特徴
忠実に当時の世相を反映したストーリーや語り口となっており、シビアな世界観が垣間見える(原作者の尼子女史自身、横山光輝の『伊賀の影丸』や『仮面の忍者赤影』を愛読していた事を公言しているので、それを参考にしたのであろう)。
登場する忍術なども歴史的資料に記された物を基調としている。しかし、自動販売機や腕時計、カタカナ語など著しく時代錯誤な物品や台詞も平然と登場する。
これは、作者の「一目でギャグと分かる描写はOKだが、時代考証的に紛らわしい描写はNG」というスタンスによるものであり、現に時代物でよくありがちな大判・小判は作中では登場していない。(豊臣秀吉の全国統一後に作られたものであるため)
(またアニメ版でも「寛永通宝(江戸時代の通貨)が出てきたシーンを再放送で500円玉に修正させた」というエピソードがあるほどこの部分は徹底している。)
また、キャラクターがコマの裏から現れて話に割り込む、枠線をちぎるなど自由奔放な動きを見せている。更に、作者自身が漫画の中に登場したり、逆に作者の仕事場にキャラクターが枠線を破って入って来る事もある。
殆どのレギュラーキャラクターに固有のネタが存在する(いわゆるお約束)。また、パロディネタも相当に多い。