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概要

2024年度前期放送予定の連続テレビ小説の作品。日本初の女性弁護士である「三淵嘉子」をモデルに激動の時代を生きるヒロインを描いた作品。


シナリオは吉田恵里香、主演は伊藤沙莉。主題歌は、米津玄師の「さよーならまたいつか!

ナレーションは尾野真千子が担当しており、「主人公の心の声を別人が演じている」という特殊なスタイルになっている。


「女賢しくて牛売り損なう?」のように、各週のタイトルが女性差別的なことわざに「?」をつけたものになっている。


サブタイトル

第1週 女賢しくて牛売り損なう?

第2週 女三人寄ればかしましい?

第3週 女は三界に家なし?

第4週 屈み女に反り男?

第5週 朝雨は女の腕まくり?

第6週 女の一念、岩をも通す?

第7週 女の心は、猫の目?

第8週 女冥利に尽きる?

第9週 男は度胸、女は愛嬌?

第10週 女の知恵は花の先?


登場人物


猪爪家の人々


猪爪/佐田寅子(いのつめ/さだ ともこ)

演:伊藤沙莉

本作の主人公。大正3年(1914)五黄(ごおう)の寅年に生まれたため、こう名付けられた。女学校の卒業を迎えた年、お見合い結婚を勧める母親を振り切って、女性に法律を教える日本で唯一の学校への入学を決意。そこで出会った仲間たちと切磋琢磨し、やがて日本初の女性弁護士となる。「はて?」が口癖で疑問に思ったことは最後まで突き詰めないと気が済まない。世間知らずで自信家の所もあるが、全てに全力。弁護士として、裁判官として、一歩ずつ成長していく。しかし女性という理由からか「男性の弁護士に頼みたい」と1年半もの間弁護させてもらえなかった。

社会的信用を得るため、お見合いをするも幾度も破談の末、見兼ねた優三が寅子にプロポーズして結婚、昭和19年には長女の優未(ゆみ)を授かった。あだ名はトラコ(トラ、トラちゃんとも呼ばれる)。


猪爪はる(いのつめ はる)

演:石田ゆり子

寅子の母。料理と整理整頓が得意で、猪爪家の家計も家事も完璧に管理するしっかり者。常に現実的で、寅子には早く結婚して欲しいと思っている。夢を語る寅子に厳しいアドバイスをすることもある。だが、寅子が桂場に「進学は時期尚早」「(女子部に行ったところで)泣いて逃げ出すのがオチだろ」などと言われたのを聞いた際には「お黙んなさい!あなたにうちの娘の何が分かるって言うんですか!?」と彼に強く反論し、当初呉服屋で振袖を買おうとしていたが、呉服屋に寄らず本屋で寅子のためにと六法全書を購入。家に帰った後も「ああ腹が立つ。知ったような口聞いて若造が!」と珍しく怒りを露わにしていた。毎日手帖に日記をつけており、この手帖が夫の直言ら16人が逮捕起訴された共亜事件において無罪を裏付ける有力な証拠となった。初めて受けた高等試験に不合格だった寅子に苦い顔を見せるも「タダ飯食らいは許さない」と働きながら合格を目指すよう発破をかけた。


猪爪直言(いのつめ なおこと)

演:岡部たかし

寅子の父。銀行に勤め、3人の子どもの父として猪爪家を支える。大抵のことは笑って許してくれる優しい父だが、妻のはるには頭が上がらない。法律を学びたい寅子の夢を応援する。

共亜紡績の不当な利益で起きた事件に巻き込まれ、贈賄罪で逮捕される(共亜事件)。取り調べに耐え兼ね罪を認め、家に戻った時には明らかにやつれていた。寅子らが聞いても「自分がやった」の一点張りだったが、寅子らが独自に調べはるの日記を証拠にして問い詰めると、何の罪も犯していないことを告白。それでも証言を覆すつもりは無いと言うが、裁判中に記者の竹中から自分の無罪を信じ奔走していた寅子が危険な目に遭ったことを聞き一転、自白を強要されたと証言、無罪を主張。結果的に自分を含む被告人16人全員無罪となった。終戦後は体調を崩しがちになり最終的には肺炎が原因で亡くなるが亡くなる前に寅子と和解するなど決して不幸な最期ではなかった。


佐田優三(さだ ゆうぞう)

演:仲野太賀

猪爪家に下宿している書生。早くに両親を亡くし、弁護士だった父に憧れて大学に通うが、高等試験(現在の司法試験)にはなかなか合格できない。昼は銀行で働き、夜は大学で勉学に励む。緊張すると腹を下してしまう。寅子と一緒に受けた際1回目はどちらも不合格。2度目は筆記試験こそ合格だったが、口述試験で不合格。これを最後に試験を受けるのをやめた。

第7週で寅子と結婚、昔から彼女が好きだったことも明かした。第8週で終戦から1年以上経ってから直言によって戦病死したという告知書が半年近くもの間隠されていたことが分かった。


米谷/猪爪花江(よねたに/いのつめ はなえ)

演:森田望智

寅子の女学校の時の同級生。女学生のうちに結婚することが夢で、寅子の兄・直道と結婚。妻として必要なものを全て習得し、家庭で一番になりたいと願う。寅子の親友から、家族となった。直道が一目惚れしたものと思われていたが、実は先に惚れたのは彼女だった。実家の両親は空襲で亡くなり、直道の戦死通知書を


猪爪直道(いのつめ なおみち)

演:上川周作

寅子の兄。人が良く、妹思い。寅子の親友・花江に一目惚れし、婚約。「俺には分かる!」が口癖(ただし信憑性はあんまりない)。寅子の結婚を心配しているが、好きなことをして欲しいとも思っている。問題が起きた際彼が丸く収めると寅子(&本編を観ている視聴者)に毎回心の中で「いやなんでお前がまとめてんだ…」とツッコまれている。第7週に召集令状が届き出征の際花江にのみ「俺寝られるかな…花江ちゃんが隣にいなくて」と不安を吐露していた。第8週で戦死したことが明かされた。


猪爪直明(いのつめ なおあき)

演:三山凌輝(幼少期:永瀬矢紘正垣湊都小林未来

寅子の弟。純粋な性格で家族想い。責任感が強く、家計を支えるため自分を犠牲にしようとするような一面も。親元を離れて岡山で寄宿舎生活を送っていたが終戦後猪爪家に戻り大学へは行かず働くことを決断。しかし学びたい思いはあるようでそれまで持っていた本を売って、岡山からの切符代にしていたがアルフレッド・アドラーの著書『問題児の心理』だけはどうしても売れなかったという。家庭を支えるために大学進学を諦め働いて家庭を支える予定だったが再び法律の世界で身を立てる決意をした寅子の反対から大学に進学し必死で勉強をする決意をする。

ちなみに寅子のモデルとなった嘉子氏の弟は2024年現在も存命である。


猪爪直人(いのつめ なおと)

演:柴田秀翔髙橋誠阿久津将真山田忠輝

直道と花江の長男。昭和10年生まれ。


猪爪直治(いのつめ なおはる)

演:廣瀬樹季二ノ宮陸登

直道と花江の次男。



稲(いね)

演:田中真弓

花江の実家・米谷家で働く女中。花江と寅子を母のように見守る。故郷の新潟に帰った後も、寅子との縁が続いていく。


明律大学の面々

明律大学は三淵が在学していた明治大学がモデル。


女子部法科


山田よね(やまだ よね)

演:土居志央梨

颯爽とした男装の女性。同級生の中でも人一倍やる気があるが誰とも群れたがらず、呑気に見える寅子たちに強く当たる(初対面の時点で寅子に対し「お前みたいにヘラヘラしてる奴がいるから女はなめられるんだ」と言った)が、寅子に褒められた際は「…あほか」と若干デレを見せている。女子に弁護士資格を与える法改正が延期された際「この法改正が10年後、20年後となれば話にならない」と穂高に熱弁していることから女性の社会進出に熱い信念を持っていることが窺える。

新聞で明律大学女子部設立の記事を見て「舐め腐った奴らを叩きのめす力が欲しい」と猛勉強して女子部に進学した。

花岡に気があったようだが彼が婚約者と共に現れたのを見た時には、後日彼を呼び出し轟と共に彼を非難し「どうせお前など、あいつと到底釣り合わない」と切り捨てた。講演会の前に倒れたことや、妊娠していることなどを一切言わず全部一人で抱え込んでいた寅子に「いちいち悲劇のヒロインぶりやがって」「こっち(法曹)の道には二度と戻ってくるな」と怒りを露わにし喧嘩別れしてしまう。戦後は居候していたカフェー『燈台』が焼失。終戦後に寅子が立ち寄った際「そこの店の人なら、空襲で亡くなったそうですよ」と言われたが…?


桜川涼子(さくらがわ りょうこ)

演:桜井ユキ

華族のお嬢様。ファッションや行動が雑誌で取り上げられるほどの有名人。海外で過ごした経験もあり英語が堪能で、成績優秀。いつも玉というお付きの女性を伴って登校している。

しかし、2度目の高等試験前に父の侑次郎が芸者と駆け落ちした。このため結婚までが急務となり試験を諦めざるをえなくなった。


大庭梅子(おおば うめこ)

演:平岩紙

寅子の同級生で一番年上の学生。弁護士の夫がいる。家庭では3人の息子の母親でおっとりとした落ち着きのある話し方をする。「若いとお腹がすくから」が口癖で、毎日のようにおにぎりを作ってきてくれる。良妻賢母として、夫が妾を持つのも長男が姑に取り上げられるのも我慢していたが、成長した長男が夫そっくりの顔つきと言動で自分を見下すようになったことに気が付く。下の子の親権を取って離婚するために女子部に来たことを寅子達の前で告白。

寅子の家に届いていた手紙で若い女と再婚するからという理由で試験直前に夫から離婚届を出され、末っ子の光三郎を連れて家を出たことが分かった。「どうか私のような立場の女性を守ってあげてください」と寅子たちに想いを託す形で受験を断念した。


崔香淑(さい こうしゅく/チェ ヒャンスク)

演:ハ・ヨンス

朝鮮半島からの留学生。法律を学んだ兄の勧めで明律大学女子部に進学した。日本語が堪能で、寅子たちともすぐに打ち解ける。

2度目の高等試験を受けようとしていたが兄:潤哲が思想犯の疑いをかけられていることから特高に目を付けられていた。この為彼女の身も危なくよねからも「(国に)帰るなら今だ」と言われたことから受験せず、祖国に帰った。


久保田聡子(くぼた さとこ)

演:小林涼子

寅子の先輩となる女子部一期生のリーダー的存在。率直な話し方でとっつきにくそうだが、後輩の面倒見は良い。高等試験で寅子と中山と共に合格し日本初の弁護士となった。女性弁護士で初めて法廷に立ったが、これまで使っていた男言葉をやめさせられ「結婚しなければ半人前、結婚したら弁護士の仕事も家のことも満点を求められる。満点なんて取れないのに…!」と涙ながらに寅子に苦しみを打ち明け、夫の実家の鳥取に行き、弁護士もやめると思うと彼女に告げた(学生時代に比べると心なしか髪のボリュームも減っている)。

モデルは、鳥取県弁護士会の会長になった中田正子と思われる。


中山千春(なかやま ちはる)

演:安藤輪子

聡子と同じ女子部一期生。人当たりが柔らかく涙もろい(それ故かよねから寅子とともに「めそめそヘラヘラ…お前ら辞めちまえ!」と先輩であるにも拘らず怒りをぶつけられた)。3年生に上がった時点で久保田と2人だけであり、授業中にも泣いていたが、2人とも本科まで残り卒業。高等試験で寅子と久保田と共に合格し日本初の弁護士となった。


本科の面々


花岡悟(はなおか さとる)

演:岩田剛典

社交的で学生たちの中心的な存在。轟とは旧友。女子部卒の学生たちにも心を開き、轟をいさめながら寅子たちと行動を共にする。女性から大人気で、寅子にとっても気になる存在。が、それは仮の姿であり彼も女性蔑視のような一面があり「女は優しくされるとつけあがる」と発言していたり「男と同様に勉学に励む君たちを最大限敬い、尊重している!どこまで特別扱いを望むんだ?」と言った際には寅子に「私達は特別扱いされたいんじゃない!」と反論され崖から落ちてしまう。命に別条はなく病院に見舞いに来た轟に「寅子を訴える」と発言したが「思ってもいないことを言うな」と叱られ改心。退院後、帝大を出て弁護士になるつもりだったが思うようにならず、女子部を内心妬んでいたことを梅子に打ち明けて謝罪。寅子とも和解する。共亜事件が起きた際穂高に寅子の父の弁護を頼んだり、予審の際の膨大な調書の書き写しを手伝ったりと協力的になる。高等試験に一発合格し、その後裁判官の試験にも合格(ただし、桂場には「裁判官に向いてない」と言われている)。寅子にお祝いを「二人でやりたい」と言うもプロポーズすることはなかった。次に寅子らに会った時にはなんと婚約者と共に現れたことで寅子を困惑させよねと轟の怒りを買うことになった。


轟太一(とどろき たいち)

演:戸塚純貴

寅子たちが女子部から法学部へ進学した際に出会う男子学生。男は強くあるべしと努めて男らしく振る舞う。女子部卒の学生たちに対し警戒心を持っているように見えるが、男子学生が直言らが絡んだ共亜事件を機に学校に来れなくなった寅子のことを「明律の恥晒し」「さっさと退学しろ」など心無い言葉を漏らした途端その学生を殴り「それ以上言ったら殴る…!」と怒っていたり寅子を訴えると言い出した花岡を叱り「あの人たちは漢(おとこ)だ」「俺が漢の美徳と思っていた強さ、優しさをあの人たちは持っている」と言っていることから彼女らを認めていることが分かる。

2度目の高等試験で寅子達と共に合格した。花岡が婚約者と共に現れた際には、後日よねと共に彼を呼び出し「もっと誠意のある伝え方があっただろ」「お前のやっていることは、猪爪も奈津子さん(花岡の婚約者)も侮辱する行為なんじゃないのか?」と非難し、花岡を殴ってしまうのではないかと思わせるくらいに憤りをみせていたよねを止めていた。第8週で召集令状が来たため佐賀に帰ることを寅子たちに明かした。


小橋浩之(こはし ひろゆき)

演:名村辰

男子学生。女子部の生徒をよく思っておらず彼女らを『魔女部』と揶揄し、法廷劇をやった際、女子部の学生達に対して執拗に罵声を浴びせた。共亜事件の影響で学校に来れていなかった寅子のことを他の男子学生とけなした際には轟に殴られ「これ以上言ったら、殴る…!」と言われ「もう殴ってる…!」と言い返しており、寅子が久しぶりに登校したときには爽やかに笑顔を見せた。

第10週の予告で彼が生存していることが判明した。


桜川家


桜川寿子(さくらがわ ひさこ)

演:筒井真理子

涼子の母。夫・侑次郎を婿に迎え、桜川家を存続させた。娘・涼子にも自分と同じように婿を取り、家を守ってくれることを望んでいる。夫の駆け落ち後はショックで酒浸りになった姿を娘と寅子たちに見せてしまう。


桜川侑次郎(さくらがわ ゆうじろう)

演:中村育二

涼子の父。桜川家への入婿であるためか、寿子より立場が弱い。涼子の将来には放任主義の姿勢を見せる。「お前も好きに生きなさい」と涼子に言っていたが、なんと高等試験直前に責任やらなんやらを全部娘に押し付けて芸者と駆け落ちした。


玉(たま)

演:羽瀬川なぎ

桜川家のお付き。涼子を敬愛し、いつもそばにいるため、寅子たちとも親しくなる。


岸田(きしだ)

演:奥田洋平

桜川家の執事。涼子の監視に猪爪家まで来ていた。交友関係について口出しし、更にはお付きの玉に難癖をつけた際には涼子に怒られている。


寅子の運命を変える人々


笹山(ささやま)

演:田中要次

いわゆる「傍聴マニア」で寅子たちと法廷でたびたび顔を合わせる。「笹寿司」の主人で寿司職人。寅子を娘のように思い、応援している。寅子が初めて法廷に立った際は涙を流しており裁判終了後にご時世柄いい魚や米が手に入らず店を畳んで田舎に帰ることを伝えた。


竹中次郎(たけなか じろう)

演:高橋努

ゴシップ記事のネタを常に探す新聞記者。女子部の寅子たちのことも皮肉に書き立てる。各界に通じている事情もあり、時に寅子に忠告することも。共亜事件について無罪を信じ奔走する寅子を暴漢が襲おうとした際は体を張って追い払い「首をつっこむな」と忠告。そして彼女と花岡に「内閣を総辞職させたいやつらが共亜事件をでっちあげた」と教えたり、公判中に倒れた直言に「また足突っ込むぞ?娘さん。あんたがそんなんじゃまた襲われるぞ?」と焚きつけるように言い、直言の奮起を促したため一概に悪い人間というわけでもない。また、寅子が弁護士となった際の建前無しの思いっきりしらけた会見を唯一記事にした(後輩から「竹中さんってあんな記事書く人でしたっけ?」と言われていた)。女性初の弁護士の裁判が行われた際は寅子に女性弁護士は戦争で人材不足の現状、見世物扱いされている女性弁護士の現状を教えるなど皮肉屋なところを見せた。


水沼淳三郎(みずぬま じゅんざぶろう)

演:森次晃嗣

貴族院議員。検事の日和田と通じている。竹中から共亜事件をでっちあげた黒幕を疑われているがうやむやになった。


日和田(ひわだ)

演:堀部圭亮

共亜事件を担当する検察官。威圧的な物言いをする。しかし、共亜事件の裁判中に直言への革手錠は「看守が安全のため自らの判断でやった。あの暴れようは鮮明に覚えている」と主張したが、【監獄法施行規則 第四十九条】「戒具は典獄、刑務所長の命令あるにあらざれば之を使用することを得ず(原則として、刑務所長の命令がなければ戒具を使用できない)」という条文を寅子が思い出しそれを穂高に問い詰められ「(革手錠使用の指示については)記憶が定かではない」と言った途端、先ほどまでとの言葉のブレに穂高から「随分都合よくお忘れになられるもんですなぁ」と皮肉を言われた(「革手錠一つで鬼の首を取ったように…」と愚痴をこぼすと桂場から「検察は聞かれたことに答えるように」と言われた)。桂場に圧力をかけるが一切屈することは無く被告人16名は全員無罪、桂場が書いた判決文にも『あたかも水中に月影を掬(すく)いあげようとするかのごとし』と事件そのものがでっち上げであるという旨を皮肉たっぷりに書かれた。

モデルは、共亜事件の元となった帝人事件で検事を務めた枇杷田涼介(びわだりょうすけ)。ちなみに外見もモデルそっくりである。


武井吾郎(たけい ごろう)

演:平田広明

直言が巻き込まれた共亜事件を担当する裁判長。検察側が提示する証拠は信憑性に乏しいと認め、直言を含む被告人16人全員に無罪判決を下した。


雲野六郎(うんの ろくろう)

演:塚地武雅

寅子が働くことになる雲野法律事務所の代表。人情に厚く、いつも依頼をタダ同然で受けてしまうので事務所の経営は苦しい。共亜事件では穂高と共に弁護人を務めた。挨拶の時は声が大きい。戦後も無事弁護士を続けてるようだが相変わらず利益度外視で依頼を受けており、寅子が辞めた後常盤やよねにもやめてもらったと語った。


桂場等一郎(かつらば とういちろう)

演:松山ケンイチ

司法の独立を重んじる気鋭の裁判官。堅物で腹の内を決して見せないため、周囲の人々も彼をつかみきれない。寅子に対して、女性が法律を学ぶことに疑問を呈する(が、純粋な疑問をぶつける寅子を馬鹿にしたように嗤った男子学生達に対しては「何がおかしい?彼女は分からないことを質問しているだけだ」と一喝していた)。「法の世界」の手ごわい先輩だが、実は甘党でよく竹もとで団子を食べている(なのだが食べようとしたタイミングで突然現れた寅子に声をかけられはるに怒られたり、共亜事件の裁判長となった武井(演:平田広明)に声をかけられたりなどことごとく食べ損なっている)。共亜事件の判決文では事件そのものがでっち上げであるという事を強調するべく「あたかも水中に月影を掬(すく)いあげようとするかのごとし」という言葉を用いた。その判決後甘味屋『竹もと』で待ち伏せしていた寅子に「女子部にきた当初法律は弱い人を助ける盾だと思っていたが、絶対に濁らせてはいけない清らかな水のようなものだと思った」という彼女の持論を聞き「君は裁判官になりたいのか?」と疑問を投げかけていた(この時点では女性が裁判官になる道は無かったのだが)。竹もとで久保田の苦悩をたまたま聞いていた為か、講演会に来た寅子に直後に倒れるのを予見していたかの様に「怒りが染みついてるぞ」と忠告した。

モデルは、第5代最高裁判所長官を務めた石田和外(いしだかずと)。


穂高重親(ほだか しげちか)

演:小林薫

高名な法学者。女子教育に熱心で明律大学女子部の立ち上げに尽力し、教鞭をとる。優三に弁当を届けようとしていたらたまたま聞こえた「女性は無能力者」という言葉に疑問を抱いた寅子に対して「言いたいことがあるなら言いたまえ」と彼女の話を遮らずに聴いていた。おおらかで何事にも動じないが、飄々としてお茶目な一面も持つ。「法の世界」における寅子にとっての「生涯の師」。共和事件の際は直言の弁護人を務めた。寅子が怒りで自分を見失い弁護士を辞めた際には流石にショックを受けていた。

モデルは、「日本家族法の父」といわれる穂積重遠(ほづみしげとお)。


用語


物品引渡請求ノ訴

寅子が学校をでたよねを追いかけ初めて傍聴した裁判。原告・東田峰子は7年前に被告・東田甚太と結婚したが、暴力に耐えかね実家に戻り離婚裁判を起こし勝訴。すぐ被告は控訴しており係争は続いているが、これとは別に原告が嫁入りの際に持参した物品返還を求めて起こした裁判。特に亡き母親の形見である色留袖の返還を求めている。(当時の)民法第801条第1項では夫は妻の財産を管理すると定められており、女子部の面々も「恐らく着物は返ってこないだろう」と思われたが、裁判官は夫が妻への嫌がらせ目的の「権利の濫用」を理由に原告の主張を認め着物を返すよう通告。判例の「物品引渡請求事件」を参考にしている。


毒饅頭殺人事件

寅子たちが大学祭で上演した法廷劇。学長が判例から選び、涼子が台本を執筆した。女給甲子は7歳年下の医学生乙蔵と甲子のアパートで同棲し結婚を約束していた。甲子は乙蔵が実家に戻ってからも5年以上生活費を援助していたが、医師になった乙蔵は甲子に別れを告げ、乙蔵の両親からも拒絶される。甲子は防虫剤入りのまんじゅうで乙蔵一家殺害を計画。まんじゅうを食べた乙蔵と両親は重体、乙蔵の祖父が亡くなった(本編では寅子の脳内でこの事件の再現がコミカルに描かれている)。

しかし寅子たちの検証で饅頭に致死量の防虫剤を仕込むのは不可能と判明。実はこれは女性の興味をひくため学長が改変したものであり、実際は甲子は乙蔵の両親から一度結婚の許諾を受けており、乙蔵に婚約不履行の裁判を起こして勝訴し慰謝料7000円を受け取っている。また甲子の職業は医師で饅頭に入れたのはチフス菌だった。


共亜事件

共亜紡績の株価が高騰することを知って政財界に不正に得た利益がばらまかれたとする汚職事件。帝都銀行が株の取引実務を行い、直言は高井理事と共謀して賄賂を贈った容疑で逮捕された。現職の若島大臣ら16人が逮捕され、藤倉内閣は総辞職した。裁判では予審で許可なく革手錠を使用し自白を強要させたことや贈賄の事実がない証拠が次々突きつけられ、16人全員が無罪となった。

史実の「帝人事件」を参考にしている。


予審

予備審問。本格的な裁判の前に行われる審判。予審判事によって取り調べが行われ、弁護士は同席も傍聴もできない。ちなみに現在はこの予審制度は行われていない。


余談

水沼役の森次と若島武吉役の古谷はかつて『ウルトラセブン』の主人公のモロボシ・ダン役とアマギ隊員役としても共演し、古谷は初代ウルトラマンのスーツアクターも演じており、ネット上ではファンから「ウルトラマンコンビですね!」「お二人とも、まだまだ現役でご活躍。いいですね」「アマギを守れよダン!」とコメントが寄せられた。


寅子が結婚披露宴で歌った曲はモン・パパというタイトル。歌詞は恐妻家の話なので、披露宴で歌うにはふさわしいとは言い難い。回想シーンでは寅子のアカペラバージョンが使われ、BGMのみのバージョンも登場した。


関連イラスト

お母さんの決意桂場等一郎がもう好きーー

虎に翼 2コマ漫画・9無題


関連タグ

連続テレビ小説


虎に翼:タイトルの語源になった言葉。「鬼に金棒」と同義。元より強い者がさらに勢いを増すこと。「為虎添翼」とも言う。


ブギウギ←虎に翼→おむすび

外部リンク

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