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誘導馬

ゆうどうば

競馬場において、レースに出走する競走馬をパドックや本馬場へと先導したり、式典やファン交流イベントに登場したりといった仕事を務める馬。
目次 [非表示]

概要

競馬場において、レースに出走する競走馬たちの先導など、さまざまな仕事を務める馬。


業務内容は多岐にわたり、

  • レース前に出走馬の馬列の前後につき、パドックや本馬場へと誘導する。GⅠレースなどの特別なレースにおいては、誘導馬にも特別な礼装が施される場合もある。

(下は2019年オークスでの入場時パフォーマンス)

  • 放馬(興奮した馬が騎手を振り落とし、パドックや本馬場内で逃走してしまうこと)が発生した場合に、鞍上の職員と協力して馬の逃げ道を制限し、また興奮をなだめ捕獲につとめる。
  • 日常的な競馬場の管理保守のための敷地巡回。(誘導馬の運動と、自分の職場を把握させ落ち着いて行動できるよう慣れさせることを兼ねている。)
  • 競馬場入り口門での出迎え、乗馬体験、馬場でのパフォーマンスなどのファン交流・広報。

などなど。

レースごとに各地の競馬場へ輸送される現役馬と異なり、各競馬場の敷地内に馬房があり、基本的には自分の所属する競馬場でのみ勤務する。


誘導馬になる馬

日本では現役を引退した・故障などの理由でデビューできなかったサラブレッドの再就職先という側面が強いが、サラブレッドより大人しく扱いやすい別の品種のが使用される場合もある。

基本的には牡馬がつとめ、誘導馬になるにあたりセン馬となる場合も多い。


以下のような特徴を持った馬が誘導馬に選ばれやすい。

  • 気質が温和で従順である。(特に引退して間もない馬は、先導の仕事でパドックや馬場に出ると「よっしゃレースだな!」とスイッチが入ってしまいやすい。)
  • 芦毛・尾花栗毛・白毛など、見栄えのする毛色や馬体をもつ。毛色が白くなり白馬となった芦毛馬は特に多い。近年は若い時から真っ白な白毛馬の起用もあり、ソダシの伯父であるホワイトベッセルやシロベエも誘導馬を務めた。尾やたてがみが金色に輝く尾花栗毛も重用され、トウショウファルコ東京競馬場で引退後もアイドル的人気を誇った。現役時には600kgを超える超大型馬だったショーグン(阪神競馬場)のように、馬格の立派さを買われて誘導馬になる例もある。
  • 重賞勝利などで現役時の知名度・人気がある。重賞を勝った牡馬ですら種牡馬の枠は限られており、種牡馬入りのかなわなかった重賞馬が誘導馬となる場合もある。サクセスブロッケン(東京競馬場)はダート戦線で活躍してGⅠ級競走3勝を挙げつつも、ダート種牡馬の需要が限られていたこともあって誘導馬となり人気を博した。

函館競馬場では函館の名優であったエリモハリアー、小倉競馬場では小倉マイスターであったメイショウカイドウ、東京競馬場では元祖シルバーコレクターであったメジロファントム、阪神競馬場では90年代の障害王者ポレール、などが誘導馬を務めていた。


他には京都競馬場でも重賞を2勝した重賞5勝馬マイソールサウンドが誘導馬を務めた他、中山競馬場では重賞4勝馬プリサイスマシーンが誘導馬を務めていた。


現役の重賞勝ち誘導馬は、史上初の新潟記念連覇を達成したナリタクリスタルが新潟競馬場で、重賞3勝馬マイネルチャールズが中山競馬場で、春の天皇賞馬ビートブラックが京都競馬場で、それぞれ誘導馬を務めている。


(下は2013年NHKマイルカップを勝ったマイネルホウオウの日常。)


著名な誘導馬

2022年現在現役


引退済


その他(誘導馬デビューしなかった馬、海外馬など)


関連項目

競馬 競走馬 競馬場 セン馬 馬術

誘導ウマ娘:メディアミックス『ウマ娘プリティーダービー』に登場する、誘導馬をモチーフとしたウマ娘の職業。

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