鉱物としての金剛
金中最剛。梵語「ヴァジュラ」に由来する。
意味は最強度と透明度を誇る鉱石(金剛石)と、それにちなんだ武器(金剛杵)の二つの意味を持ち、仏の智慧の状態と働きとを同時に象徴する仏教用語。
『宝石の国』の登場人物としての金剛
宝石達28人を束ねているが、謎が多い。外見は仏教の僧侶。
生まれたてで会話すらままならない宝石達を見た目だけでも平等になるよう整えたり、言葉や学問、戦い方を教えたりして導く、父のような存在。
宝石達は彼から何かしらの仕事を与えられて日々を過ごす。
思慮深く堅物で実直、物静かで常時表情が無く感情の抑揚もほぼ無いが、ごく稀に冗談を言う事も有り意外とお茶目な面も。
何故かフォスに関わる事に関しては強めの感情が出る事が多い。
一喝で宝石達を割るほどの攻撃力を持つ。戦闘時は複数の細かな金剛石結晶と思われる粒を生成し放つ事が多い。自らの戦闘の余波だけでも宝石達が割れてしまう為、前線に出る際は極力退避させるよう努める。その桁外れな攻撃力故に、戦闘以外でも周囲の物や宝石たちを度々壊してしまっている。無頓着ではなく、内心気にしているようで、破壊した後修理された机を見て若干落ち込んでいる光景も見られる。
学校の本堂や自室で瞑想をすることがありこれは宝石達には「昼寝」とも揶揄されているが実際当人も「私はこれから寝・・・瞑想に入る」と言い間違った事も有り実際瞑想なのか寝てるのか不明。
冬眠は不要のようだが時折訪れる眠気にだけは勝てず、多忙で長期間寝てない場合は稀に歩きながら寝てしまい頭部を柱にめり込ませている(比喩ではなく物理的に)事が有る。
硬度は不明だが、「昼寝」から彼を起こす際にはその硬度によって自分達が砕ける危険性があり、非常に危険な役割のようである。
月人と関係があるような言動をたびたび見せており、フォスに疑問を持たれている。
しかしシンシャはそのことは「全員が勘付いている」「暗黙のうちに」「先生を信じると決めた」と語っており、殆どの宝石達も勘付いている状況のようだ。
関連動画
「宝石の国ラジオ〜金剛先生がお呼びです!〜」第1回
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以下未アニメ化範囲のネタバレ注意
「君たちが先生と呼んでいるあれは 人間が最後に作った 祈りのための機械だ」
真実を探るため月世界に降り立ったフォスは、月人の指導者・エクメアから金剛先生の正体を聞かされる。
その正体は宝石たちとは出自の異なる存在であり、過去に人間によって作られた機械。正式名称は「金剛大慈悲晶地蔵菩薩(こんごうだいじひしょうじぞうぼさつ)」。
この世で最も硬いという意味でつけられた「金剛」の名の通り、外装は人工六方晶ダイヤモンドという非常に強固な物質で作られている。また、死亡し肉体を失った人間の魂を分解し、永遠の無に満たされた安寧の地へ辿り着けるよう「祈る」機能を備えている。
しかし、現在は内部に不具合が生じており、祈る役割を果たさなくなってしまっている。