概要
宗達晩年の作とされる屏風畫。現在は京都國立博物館に収められている。
流派は狩野派。
狩野正信、元信親子による狩野派は狩野派の者達のみが描くことを許されていたが、宗達は狩野派を学んだだけである。
東大寺南大門金剛力士像や阿修羅像のようにそれまでの神や仏の顔は怖い顔で描かれていたが、この作品のお二人は寛容な顔で描かれている。
宗達を尊敬していた尾形光琳は、後に「紅白梅図屏風」を描いておりこの作品は戦国という人間がピリピリしている時代から、江戸という人間が血を流さず、笑い合う時代を象徴する作品ともいえる。
余談
原典の宗達による風神雷神図は、よく見ると雷神の手が両方とも右手のようにも見える。
類義
風神雷神 … キャラクターまとめ有り