黒月(軌跡シリーズ)

へいゆえ

『英雄伝説』の『軌跡シリーズ』に登場する東方系シンジケート。

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概要

正式名称は黒月貿易公司。表向きは貿易業を営む東方系の企業で、貿易以外にも様々な事業を手掛けるカルバード共和国屈指の大手企業。

が、その実態は共和国で最大のシンジケートで共和国の裏のトップに君臨する。煌都ラングポートを本拠地に構え、それぞれの一族から選出された長老達の総意で活動の指針を決める。

歴史は古く、シーナ・ディルクが主導した民主化革命にも資金面などから協力、東方人街の魔人《銀》とも深い関わりがある。

共和国がエレボニア帝国と領有権争いをしているクロスベル自治州にも支社を構えており、そのパイプは共和国内部はもちろんのこと、クロスベルと帝国にも広まっており、共和国最大のシンジケートに相応しい情報網を持つ。

元はかつて滅んだ大国「イスカ神聖皇国」の九曜衆と言われた配下達の最大派閥から生まれた組織。

当然ながら、警察や軍、遊撃士協会が取り締まるべき犯罪組織ではあるのだが、彼らには別の側面がある。

共和国の裏世界で最大の力を持つ黒月は他のマフィアにとっては最も敵に回したくない組織であるため、薬物犯罪や人身売買などの抑制も黒月が担っている。

黒月がいるおかげで、多くの犯罪組織が必要以上の犯罪行為に走らないという側面は警察も遊撃士協会も無視できず、相互不干渉に近い構えを取っており、何かしら度の過ぎた事件が発生した場合は非公式に協力する、つかず離れずの状態となっている。