ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

2MB

12

にめがばいとまたはにえむびー

2MB (にメガバイト、にエムビー等)とは、DDR(とりわけ家庭用)を代表するコンポーザー、浅見祐一 (あさみ ゆういち)の別名義である。
2MB (にメガバイト、にエムビー等)とは、DDR(とりわけ家庭用)を代表するコンポーザー、浅見祐一 (あさみ ゆういち)の別名義である。

Why do you need KONAMI Original songs...?

          この問いに答え続けていく。


概要

浅見祐一氏が主にNAOKIが作曲した曲を家庭用オリジナル曲としてアレンジする際に用いる名義。

多少曲構成の順序に手を加えつつ、重低音と声ネタ、一部分の繰り返しをこれでもかと効かせた作風が大部分に共通している。

ちなみに名前の由来は初代プレイステーションのメインRAM容量というウワサ。


その特徴は、原曲を大きく崩さないにもかかわらず、そのタイトルから連想される『』の側面をストレートに強調しているような激しいアレンジ――いわば『原曲コンセプト破壊』である。

またそれゆえに原曲より概ねボリュームアップした中~高難易度譜面を持つボス曲が勢揃いしており、DDR SuperNOVA以前は家庭用独自のお楽しみのひとつでもあった。


また、この名義も含め、浅見祐一氏の楽曲コメントはその全てが他曲のものと違ってセンタリングされた特別な表記となっている。


pixivでは、彼の楽曲をイメージした作品にこのタグが付与される。


キャラクターとしての2MB

銀髪薔薇柄のシャツが特徴的。知的な雰囲気が漂う。

しかしこれは『U1(浅見祐一)』としての姿であり、『2MB』としての彼は全身が影のように真っ黒になる。

まさに氏の曲の『ドス黒さ』をイメージした姿と言える。


楽曲

PARANOiA KCET ~clean mix~ / DDR 1st

   細かく切り刻まれて再構築されるD.D.R.というパラノイア。

記念すべき1作目。

AC 2ndMIXに出たPARANOiAシリーズが音質的に荒いものとなった『PARANOiA MAX DIRTY MIX』だったのに対し、こちらは何度も何度も繰り返される整然としたフレーズが特徴。

しかし、それが(システムがフリーズしたかのように感じられて)逆に妙な不安感をかもし出す。まさにパラノイア。

楽曲が流れてから矢印が出るまでが異様に早いことで当時は驚かれたとか。

ファンの間でのは通称はパラクリ、もしくは主電源。どちらかと言うと後者がメイン。(ヒント:聞けばわかる)


TRIP MACHINE ~luv mix~ / DDR 2ndMIX

   より深く、より狂気へ

背景の一枚絵が『自転車に乗ったまま倒れた子供』、そして冒頭の『Mammy...』が暗示しているが、この曲のテーマは幼児虐待なぜTRIP MACHINEからそのテーマに至ったかは不明。

思い出したように来る子供の笑い声が不気味。


La Senorita Virtual / DDR 3rdMIX

   「彼は愛をヴァーチャルに求め続ける」

   ソフトウェアプログラムの"彼女"を真摯に愛する"彼"の肖像。

乱暴な言い方をすると、エロゲオタクの曲である。

必ず自分を好いてくれる『彼女』に心酔して何度も何度も『Ooh La Senorita...』と連呼する、間違っているが真直ぐな愛情表現。

ちなみにVirtualの読みはスペイン語読みして「ビルトゥアル」と読む。また浅見氏は過去、ときメモの音楽に関わっていたことがあるらしい。


ORION.78 (civilization mix) / DDR 4thMIX

   文明が栄え、発展し豊かになっていくことで失われていくものがある。

   文明の暴力に汚されていく高貴なそれは、はかなげな抵抗と共に壊れ、破壊され、そして 朽ちていく。

   文明は何処へ向かうのか...

   大地の恵みが咆吼する。

文明に塗り替えられるように破壊された沖縄の自然を悼んだ曲。

背景も原曲では木々などの自然を描いたのに対比して、ビルなどの建物や飛行する航空機などの近代化してしまった街並みの風景を焼き込んでいる。

曲終盤でレコードの回転数が落ちたかのようにスローダウンする三味線のメロディが痛々しい。


Healing Vision ~Angelic mix~ / DDR 5thMIX

   止まってしまった鼓動は、静かに、そして力強く、再び時を刻みはじめた。

   夢はまだ終わっていない。再び目覚めるまで。

Healingを『癒し』ではなく『治療』と考えた結果、「生観」がコンセプトになっている。

規則正しく脈動を刻んでいた心拍計が徐々に不規則になり止まってしまう等、不安要素は相変わらずである。

2MB楽曲には珍しく、曲の終わり方が(素直に考えるならば)救いのある展開であり、また原曲の途中に自然に挟み込める稀有なアレンジでもある。


MAX. (period) / DDR EXTREME

   それらは変化し成長し続け、

   そして限界を超え、まだ見ぬ永遠の可能性へ躍動する。

   それは希望なのか破滅なのか。

あまりに高難度化するDDRを憂い、皮肉気味に発表された、PARANOiA KCET以来となるボス曲のリミックス。

過去との対比からかその『過去のボス曲』PARANOiA(原曲)が操作SE入りで、そしてある程度再現された譜面と共に挟まれる。

その後の終盤はなんと600bpmで譜面を踏ませる地帯に突入し、目視と反射神経だけでは追う事ができない。

なお、DDRは2002年当時EXTREMEが最終作とされており、日本でSuperNOVAとしてゲーセンに復活するまで、3年半のブランクを要することになった。

そのEXTREMEの家庭用に収録された『最後の』隠し曲が、この『period=打ち止め』の名を冠するこの楽曲だったのである。

そのような経緯から、AC版には長らく移植されなかった。


だが、すでにこの楽曲をも凌駕するボス曲がいくつか現れたという事実、及び現行のDDRを取り巻く事情を鑑みてか2015年3月7日、新イベント「「Replicant D-ignition」にて遂にACに移植された。

CS版と違い、ジャケットは錆びたWii用マットになっている。

この曲をクリアすると「THANK YOU FOR PLAYING NEXT PHASE WILL BE COMING SOON!」と表示される。

このことが意味するのは、はたして…?


Fascination ~eternal love mix~ / DDR SuperNOVA

   姿の見えないあなた(たち)への一方的で狂信的な愛。

   時が過ぎても想いはますます大きくなって、そして永遠に続く。

鳴り響く電話の音、不気味に笑う男の声――つまりこの曲のテーマは『ストーカー』である。

一度終わったものを(しつこく)求めたDDRerに対する、2MBなりのアンサーソングかもしれない。

いわゆるヤンデレである。


Pluto Relinquish / DDR SuperNOVA2

   絶対的な闇は、ただ広がる星空を見ながら静かに佇んでいる。

   人の記憶からなくなっても、ずっとそこで佇んでいる。

   輪の外の話。

冥王星が惑星から除外されたことを受け、それをDDRの当時の境遇になぞらえたワンモアボス曲。

タイトルの"Relinquish"も「放棄する」といった意味である。

MAX. (period)以降から引き継がれる『高難度化への警鐘』はついに『(オワタ式の中での)瞬間最大bpm800』という暴挙に及んだ。

一部のフリーズアロー部分だけとはいえ、そのフリーズアローと直後のパートが超スピードでかっ飛んで行く様はインパクトがでかい。ボスで登場した時は連戦後のオワタ式なのに、開始から一歩目の猶予がほとんど無いのもしんどい。

もはや『ダンス』から除外されている。プレイヤーも。キャラクターも。

何故か略称は『プリン(ルート・リリンクィッシュ)』と妙に可愛らしい。略 称 だ け は


Tohoku EVOLVED / DDR X3

   Our thoughts and prayers are with you.

   今自分たちができること全てを込めて。

『NAOKI原曲ではなく』TAG原曲のリミックスである。名義は『2.1MB underground』。

これまでがアーケード初出の曲を家庭版において暗いアレンジをしていたのと対照的に、

この曲は家庭版初出のLondon EVOLVED(Ver.A)を、アーケード初出として明るめのリミックスをしたものである。

曲名とコメント、そして作風から、東北復興の願いを込めたものとなっており。

幾多にも及ぶ苦難(1歩目の急加速、停止からのBPM680、最後の不意打ちetc...)を乗り越えた先に待つ、2MBからのメッセージ。それは……「Pray for All」。


因みに地震と津波を連想させるためか、直前のEXTRA STAGEでWAVEオプションを掛けた場合、この曲によるENCORE EXTRA STAGEが出現しなくなるという小ネタがあった。


Illegal Function Call / IIDX 20 tricoro

   覆い尽くされる未曾有の脅威

   五感の全てが拒絶と恐れに支配される

   でも前へ

   それでも前へ

初のIIDX書き下ろし曲。フルネームでの名義『U1-ASAMi』はDDR楽曲ですら使用していなかった。

(ちなみにIIDXは楽曲以外でかなり関わっている)

タイトルは「不正な関数呼び出し」という意味で、プログラミングにおけるエラーメッセージの一つ。

専用ムービーは五鍵筐体やプレイ画面、収録曲のムービークリップなど、5鍵時代を振り返るようなノスタルジック全開のもの。

声ネタに関しては英語と日本語が混ざっているが、日本語の声ネタは最初から最後まで意味が繋がっているらしい


Go For The Top / DDR X3 VS 2ndmix

   一人以外は全員敗者

   それでもあきらめるより熱くなれ

公式大会・KAC2012課題曲として書かれた『U1 overground』名義の楽曲。

BPM変位は180→8回停止→180→減速→74→停止→360→180と譜面だけはいつもの2MB。

しかし、楽曲や曲コメントは果敢に挑戦するプレイヤーたちを励ますかのように熱いものとなっている。


阿波おどり-Awaodori- / ミライダガッキ・REFLEC BEAT colette

言わずと知れた、徳島県を発祥とする盆踊りの一種「阿波踊り」を編曲したものである。

名義は『U1ミライダガッキ連』。

初出はミライダガッキとはしているものの、本稼働前日にREFLEC_BEATに先行収録という形を取った。

メロディは賑やかなお囃子そのものとなっているが、聞き慣れない人にとってはやっぱり不安に駆られる曲調。

譜面は2拍子3連のリズム難となっており、ソフラン+2度のフェイントが入る。

そのため、「隠し切れない2MB臭」「Tokusima EVOLVED」、「祭 JAPAN.(period)」と言った評判が上がっている。

U1本人も曰く「テンポも本当はもっともっと上げたり下げたりしたかった」とのこと。

それはU1というより、2MBです。


阿波おどり -Awaodori- やっぱり踊りはやめられない / DDR 2014

   初めて徳島で見た阿波踊りの迫力の衝撃。

   自分たちが太鼓と踊りの国に住むことを知ろう。

   「よしこの」の作曲者、そしてそれを後世に伝えた方々に感謝して。

   ヤットサーヤットサー


2014年8月に満を持してDDRにボス枠で移植された。

名義は『U1ミライダガッキ連と矢印連』。

合いの手・声追加などミックスが若干変わっており、それに伴い前述の「テンポも本当はもっともっと上げたり下げたりしたかった」が停止つきで有言実行されていた。やっぱり2MBでした。


Noah's song of collapse / ノスタルジア

その旋律は 深い闇へと 沈んでゆく


2017年4月14日に追加された、ノスタルジアの初代ストーリーChapter 14の課題曲であり、序盤Chapter5の課題曲『Noah's song』(作曲はwac)のアレンジ。現行では「郷愁の階段 Chapter1」で解禁可能。

名義はDEADLOCKのアレンジでも用いた『U1 undefined behavior』。

このストーリーでは基本的に殆どのチャプターで優しく暖かい雰囲気が続いてくるのだが、そこに突如として差し挟まれたのがこのチャプター。告知ムービー(=出現時のストーリームービー)のBGMは完全にホラー。

そこで登場するこの曲は物悲しくも穏やかなピアノ&コーラスの原曲から音階や構成の順番といった基礎こそ殆ど弄られていないが、大幅なスピードアップとドラムパートに加え、後半でシンセパートとともに激しさを増すピアノなど、ある意味2MBを想起させるかのような仕上がりになっている。

そんな混沌としたアレンジであるがゆえに、譜面もノーツ数は少なめながらもかなりスコアが出にくいという厄介なものになっている。





         D.D.R.とD.D.R.を愛する全ての人たちへ

                              thanks.

関連タグ

DDR ボス NAOKI TAG wac(リミックス元の作曲者)

Why do you need KONAMI Original songs...?

          この問いに答え続けていく。


概要

浅見祐一氏が主にNAOKIが作曲した曲を家庭用オリジナル曲としてアレンジする際に用いる名義。

多少曲構成の順序に手を加えつつ、重低音と声ネタ、一部分の繰り返しをこれでもかと効かせた作風が大部分に共通している。

ちなみに名前の由来は初代プレイステーションのメインRAM容量というウワサ。


その特徴は、原曲を大きく崩さないにもかかわらず、そのタイトルから連想される『』の側面をストレートに強調しているような激しいアレンジ――いわば『原曲コンセプト破壊』である。

またそれゆえに原曲より概ねボリュームアップした中~高難易度譜面を持つボス曲が勢揃いしており、DDR SuperNOVA以前は家庭用独自のお楽しみのひとつでもあった。


また、この名義も含め、浅見祐一氏の楽曲コメントはその全てが他曲のものと違ってセンタリングされた特別な表記となっている。


pixivでは、彼の楽曲をイメージした作品にこのタグが付与される。


キャラクターとしての2MB

銀髪薔薇柄のシャツが特徴的。知的な雰囲気が漂う。

しかしこれは『U1(浅見祐一)』としての姿であり、『2MB』としての彼は全身が影のように真っ黒になる。

まさに氏の曲の『ドス黒さ』をイメージした姿と言える。


楽曲

PARANOiA KCET ~clean mix~ / DDR 1st

   細かく切り刻まれて再構築されるD.D.R.というパラノイア。

記念すべき1作目。

AC 2ndMIXに出たPARANOiAシリーズが音質的に荒いものとなった『PARANOiA MAX DIRTY MIX』だったのに対し、こちらは何度も何度も繰り返される整然としたフレーズが特徴。

しかし、それが(システムがフリーズしたかのように感じられて)逆に妙な不安感をかもし出す。まさにパラノイア。

楽曲が流れてから矢印が出るまでが異様に早いことで当時は驚かれたとか。

ファンの間でのは通称はパラクリ、もしくは主電源。どちらかと言うと後者がメイン。(ヒント:聞けばわかる)


TRIP MACHINE ~luv mix~ / DDR 2ndMIX

   より深く、より狂気へ

背景の一枚絵が『自転車に乗ったまま倒れた子供』、そして冒頭の『Mammy...』が暗示しているが、この曲のテーマは幼児虐待なぜTRIP MACHINEからそのテーマに至ったかは不明。

思い出したように来る子供の笑い声が不気味。


La Senorita Virtual / DDR 3rdMIX

   「彼は愛をヴァーチャルに求め続ける」

   ソフトウェアプログラムの"彼女"を真摯に愛する"彼"の肖像。

乱暴な言い方をすると、エロゲオタクの曲である。

必ず自分を好いてくれる『彼女』に心酔して何度も何度も『Ooh La Senorita...』と連呼する、間違っているが真直ぐな愛情表現。

ちなみにVirtualの読みはスペイン語読みして「ビルトゥアル」と読む。また浅見氏は過去、ときメモの音楽に関わっていたことがあるらしい。


ORION.78 (civilization mix) / DDR 4thMIX

   文明が栄え、発展し豊かになっていくことで失われていくものがある。

   文明の暴力に汚されていく高貴なそれは、はかなげな抵抗と共に壊れ、破壊され、そして 朽ちていく。

   文明は何処へ向かうのか...

   大地の恵みが咆吼する。

文明に塗り替えられるように破壊された沖縄の自然を悼んだ曲。

背景も原曲では木々などの自然を描いたのに対比して、ビルなどの建物や飛行する航空機などの近代化してしまった街並みの風景を焼き込んでいる。

曲終盤でレコードの回転数が落ちたかのようにスローダウンする三味線のメロディが痛々しい。


Healing Vision ~Angelic mix~ / DDR 5thMIX

   止まってしまった鼓動は、静かに、そして力強く、再び時を刻みはじめた。

   夢はまだ終わっていない。再び目覚めるまで。

Healingを『癒し』ではなく『治療』と考えた結果、「生観」がコンセプトになっている。

規則正しく脈動を刻んでいた心拍計が徐々に不規則になり止まってしまう等、不安要素は相変わらずである。

2MB楽曲には珍しく、曲の終わり方が(素直に考えるならば)救いのある展開であり、また原曲の途中に自然に挟み込める稀有なアレンジでもある。


MAX. (period) / DDR EXTREME

   それらは変化し成長し続け、

   そして限界を超え、まだ見ぬ永遠の可能性へ躍動する。

   それは希望なのか破滅なのか。

あまりに高難度化するDDRを憂い、皮肉気味に発表された、PARANOiA KCET以来となるボス曲のリミックス。

過去との対比からかその『過去のボス曲』PARANOiA(原曲)が操作SE入りで、そしてある程度再現された譜面と共に挟まれる。

その後の終盤はなんと600bpmで譜面を踏ませる地帯に突入し、目視と反射神経だけでは追う事ができない。

なお、DDRは2002年当時EXTREMEが最終作とされており、日本でSuperNOVAとしてゲーセンに復活するまで、3年半のブランクを要することになった。

そのEXTREMEの家庭用に収録された『最後の』隠し曲が、この『period=打ち止め』の名を冠するこの楽曲だったのである。

そのような経緯から、AC版には長らく移植されなかった。


だが、すでにこの楽曲をも凌駕するボス曲がいくつか現れたという事実、及び現行のDDRを取り巻く事情を鑑みてか2015年3月7日、新イベント「「Replicant D-ignition」にて遂にACに移植された。

CS版と違い、ジャケットは錆びたWii用マットになっている。

この曲をクリアすると「THANK YOU FOR PLAYING NEXT PHASE WILL BE COMING SOON!」と表示される。

このことが意味するのは、はたして…?


Fascination ~eternal love mix~ / DDR SuperNOVA

   姿の見えないあなた(たち)への一方的で狂信的な愛。

   時が過ぎても想いはますます大きくなって、そして永遠に続く。

鳴り響く電話の音、不気味に笑う男の声――つまりこの曲のテーマは『ストーカー』である。

一度終わったものを(しつこく)求めたDDRerに対する、2MBなりのアンサーソングかもしれない。

いわゆるヤンデレである。


Pluto Relinquish / DDR SuperNOVA2

   絶対的な闇は、ただ広がる星空を見ながら静かに佇んでいる。

   人の記憶からなくなっても、ずっとそこで佇んでいる。

   輪の外の話。

冥王星が惑星から除外されたことを受け、それをDDRの当時の境遇になぞらえたワンモアボス曲。

タイトルの"Relinquish"も「放棄する」といった意味である。

MAX. (period)以降から引き継がれる『高難度化への警鐘』はついに『(オワタ式の中での)瞬間最大bpm800』という暴挙に及んだ。

一部のフリーズアロー部分だけとはいえ、そのフリーズアローと直後のパートが超スピードでかっ飛んで行く様はインパクトがでかい。ボスで登場した時は連戦後のオワタ式なのに、開始から一歩目の猶予がほとんど無いのもしんどい。

もはや『ダンス』から除外されている。プレイヤーも。キャラクターも。

何故か略称は『プリン(ルート・リリンクィッシュ)』と妙に可愛らしい。略 称 だ け は


Tohoku EVOLVED / DDR X3

   Our thoughts and prayers are with you.

   今自分たちができること全てを込めて。

『NAOKI原曲ではなく』TAG原曲のリミックスである。名義は『2.1MB underground』。

これまでがアーケード初出の曲を家庭版において暗いアレンジをしていたのと対照的に、

この曲は家庭版初出のLondon EVOLVED(Ver.A)を、アーケード初出として明るめのリミックスをしたものである。

曲名とコメント、そして作風から、東北復興の願いを込めたものとなっており。

幾多にも及ぶ苦難(1歩目の急加速、停止からのBPM680、最後の不意打ちetc...)を乗り越えた先に待つ、2MBからのメッセージ。それは……「Pray for All」。


因みに地震と津波を連想させるためか、直前のEXTRA STAGEでWAVEオプションを掛けた場合、この曲によるENCORE EXTRA STAGEが出現しなくなるという小ネタがあった。


Illegal Function Call / IIDX 20 tricoro

   覆い尽くされる未曾有の脅威

   五感の全てが拒絶と恐れに支配される

   でも前へ

   それでも前へ

初のIIDX書き下ろし曲。フルネームでの名義『U1-ASAMi』はDDR楽曲ですら使用していなかった。

(ちなみにIIDXは楽曲以外でかなり関わっている)

タイトルは「不正な関数呼び出し」という意味で、プログラミングにおけるエラーメッセージの一つ。

専用ムービーは五鍵筐体やプレイ画面、収録曲のムービークリップなど、5鍵時代を振り返るようなノスタルジック全開のもの。

声ネタに関しては英語と日本語が混ざっているが、日本語の声ネタは最初から最後まで意味が繋がっているらしい


Go For The Top / DDR X3 VS 2ndmix

   一人以外は全員敗者

   それでもあきらめるより熱くなれ

公式大会・KAC2012課題曲として書かれた『U1 overground』名義の楽曲。

BPM変位は180→8回停止→180→減速→74→停止→360→180と譜面だけはいつもの2MB。

しかし、楽曲や曲コメントは果敢に挑戦するプレイヤーたちを励ますかのように熱いものとなっている。


阿波おどり-Awaodori- / ミライダガッキ・REFLEC BEAT colette

言わずと知れた、徳島県を発祥とする盆踊りの一種「阿波踊り」を編曲したものである。

名義は『U1ミライダガッキ連』。

初出はミライダガッキとはしているものの、本稼働前日にREFLEC_BEATに先行収録という形を取った。

メロディは賑やかなお囃子そのものとなっているが、聞き慣れない人にとってはやっぱり不安に駆られる曲調。

譜面は2拍子3連のリズム難となっており、ソフラン+2度のフェイントが入る。

そのため、「隠し切れない2MB臭」「Tokusima EVOLVED」、「祭 JAPAN.(period)」と言った評判が上がっている。

U1本人も曰く「テンポも本当はもっともっと上げたり下げたりしたかった」とのこと。

それはU1というより、2MBです。


阿波おどり -Awaodori- やっぱり踊りはやめられない / DDR 2014

   初めて徳島で見た阿波踊りの迫力の衝撃。

   自分たちが太鼓と踊りの国に住むことを知ろう。

   「よしこの」の作曲者、そしてそれを後世に伝えた方々に感謝して。

   ヤットサーヤットサー


2014年8月に満を持してDDRにボス枠で移植された。

名義は『U1ミライダガッキ連と矢印連』。

合いの手・声追加などミックスが若干変わっており、それに伴い前述の「テンポも本当はもっともっと上げたり下げたりしたかった」が停止つきで有言実行されていた。やっぱり2MBでした。


Noah's song of collapse / ノスタルジア

その旋律は 深い闇へと 沈んでゆく


2017年4月14日に追加された、ノスタルジアの初代ストーリーChapter 14の課題曲であり、序盤Chapter5の課題曲『Noah's song』(作曲はwac)のアレンジ。現行では「郷愁の階段 Chapter1」で解禁可能。

名義はDEADLOCKのアレンジでも用いた『U1 undefined behavior』。

このストーリーでは基本的に殆どのチャプターで優しく暖かい雰囲気が続いてくるのだが、そこに突如として差し挟まれたのがこのチャプター。告知ムービー(=出現時のストーリームービー)のBGMは完全にホラー。

そこで登場するこの曲は物悲しくも穏やかなピアノ&コーラスの原曲から音階や構成の順番といった基礎こそ殆ど弄られていないが、大幅なスピードアップとドラムパートに加え、後半でシンセパートとともに激しさを増すピアノなど、ある意味2MBを想起させるかのような仕上がりになっている。

そんな混沌としたアレンジであるがゆえに、譜面もノーツ数は少なめながらもかなりスコアが出にくいという厄介なものになっている。





         D.D.R.とD.D.R.を愛する全ての人たちへ

                              thanks.

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12

にめがばいとまたはにえむびー

2MB (にメガバイト、にエムビー等)とは、DDR(とりわけ家庭用)を代表するコンポーザー、浅見祐一 (あさみ ゆういち)の別名義である。
2MB (にメガバイト、にエムビー等)とは、DDR(とりわけ家庭用)を代表するコンポーザー、浅見祐一 (あさみ ゆういち)の別名義である。

Why do you need KONAMI Original songs...?

          この問いに答え続けていく。


概要

浅見祐一氏が主にNAOKIが作曲した曲を家庭用オリジナル曲としてアレンジする際に用いる名義。

多少曲構成の順序に手を加えつつ、重低音と声ネタ、一部分の繰り返しをこれでもかと効かせた作風が大部分に共通している。

ちなみに名前の由来は初代プレイステーションのメインRAM容量というウワサ。


その特徴は、原曲を大きく崩さないにもかかわらず、そのタイトルから連想される『』の側面をストレートに強調しているような激しいアレンジ――いわば『原曲コンセプト破壊』である。

またそれゆえに原曲より概ねボリュームアップした中~高難易度譜面を持つボス曲が勢揃いしており、DDR SuperNOVA以前は家庭用独自のお楽しみのひとつでもあった。


また、この名義も含め、浅見祐一氏の楽曲コメントはその全てが他曲のものと違ってセンタリングされた特別な表記となっている。


pixivでは、彼の楽曲をイメージした作品にこのタグが付与される。


キャラクターとしての2MB

銀髪薔薇柄のシャツが特徴的。知的な雰囲気が漂う。

しかしこれは『U1(浅見祐一)』としての姿であり、『2MB』としての彼は全身が影のように真っ黒になる。

まさに氏の曲の『ドス黒さ』をイメージした姿と言える。


楽曲

PARANOiA KCET ~clean mix~ / DDR 1st

   細かく切り刻まれて再構築されるD.D.R.というパラノイア。

記念すべき1作目。

AC 2ndMIXに出たPARANOiAシリーズが音質的に荒いものとなった『PARANOiA MAX DIRTY MIX』だったのに対し、こちらは何度も何度も繰り返される整然としたフレーズが特徴。

しかし、それが(システムがフリーズしたかのように感じられて)逆に妙な不安感をかもし出す。まさにパラノイア。

楽曲が流れてから矢印が出るまでが異様に早いことで当時は驚かれたとか。

ファンの間でのは通称はパラクリ、もしくは主電源。どちらかと言うと後者がメイン。(ヒント:聞けばわかる)


TRIP MACHINE ~luv mix~ / DDR 2ndMIX

   より深く、より狂気へ

背景の一枚絵が『自転車に乗ったまま倒れた子供』、そして冒頭の『Mammy...』が暗示しているが、この曲のテーマは幼児虐待なぜTRIP MACHINEからそのテーマに至ったかは不明。

思い出したように来る子供の笑い声が不気味。


La Senorita Virtual / DDR 3rdMIX

   「彼は愛をヴァーチャルに求め続ける」

   ソフトウェアプログラムの"彼女"を真摯に愛する"彼"の肖像。

乱暴な言い方をすると、エロゲオタクの曲である。

必ず自分を好いてくれる『彼女』に心酔して何度も何度も『Ooh La Senorita...』と連呼する、間違っているが真直ぐな愛情表現。

ちなみにVirtualの読みはスペイン語読みして「ビルトゥアル」と読む。また浅見氏は過去、ときメモの音楽に関わっていたことがあるらしい。


ORION.78 (civilization mix) / DDR 4thMIX

   文明が栄え、発展し豊かになっていくことで失われていくものがある。

   文明の暴力に汚されていく高貴なそれは、はかなげな抵抗と共に壊れ、破壊され、そして 朽ちていく。

   文明は何処へ向かうのか...

   大地の恵みが咆吼する。

文明に塗り替えられるように破壊された沖縄の自然を悼んだ曲。

背景も原曲では木々などの自然を描いたのに対比して、ビルなどの建物や飛行する航空機などの近代化してしまった街並みの風景を焼き込んでいる。

曲終盤でレコードの回転数が落ちたかのようにスローダウンする三味線のメロディが痛々しい。


Healing Vision ~Angelic mix~ / DDR 5thMIX

   止まってしまった鼓動は、静かに、そして力強く、再び時を刻みはじめた。

   夢はまだ終わっていない。再び目覚めるまで。

Healingを『癒し』ではなく『治療』と考えた結果、「生観」がコンセプトになっている。

規則正しく脈動を刻んでいた心拍計が徐々に不規則になり止まってしまう等、不安要素は相変わらずである。

2MB楽曲には珍しく、曲の終わり方が(素直に考えるならば)救いのある展開であり、また原曲の途中に自然に挟み込める稀有なアレンジでもある。


MAX. (period) / DDR EXTREME

   それらは変化し成長し続け、

   そして限界を超え、まだ見ぬ永遠の可能性へ躍動する。

   それは希望なのか破滅なのか。

あまりに高難度化するDDRを憂い、皮肉気味に発表された、PARANOiA KCET以来となるボス曲のリミックス。

過去との対比からかその『過去のボス曲』PARANOiA(原曲)が操作SE入りで、そしてある程度再現された譜面と共に挟まれる。

その後の終盤はなんと600bpmで譜面を踏ませる地帯に突入し、目視と反射神経だけでは追う事ができない。

なお、DDRは2002年当時EXTREMEが最終作とされており、日本でSuperNOVAとしてゲーセンに復活するまで、3年半のブランクを要することになった。

そのEXTREMEの家庭用に収録された『最後の』隠し曲が、この『period=打ち止め』の名を冠するこの楽曲だったのである。

そのような経緯から、AC版には長らく移植されなかった。


だが、すでにこの楽曲をも凌駕するボス曲がいくつか現れたという事実、及び現行のDDRを取り巻く事情を鑑みてか2015年3月7日、新イベント「「Replicant D-ignition」にて遂にACに移植された。

CS版と違い、ジャケットは錆びたWii用マットになっている。

この曲をクリアすると「THANK YOU FOR PLAYING NEXT PHASE WILL BE COMING SOON!」と表示される。

このことが意味するのは、はたして…?


Fascination ~eternal love mix~ / DDR SuperNOVA

   姿の見えないあなた(たち)への一方的で狂信的な愛。

   時が過ぎても想いはますます大きくなって、そして永遠に続く。

鳴り響く電話の音、不気味に笑う男の声――つまりこの曲のテーマは『ストーカー』である。

一度終わったものを(しつこく)求めたDDRerに対する、2MBなりのアンサーソングかもしれない。

いわゆるヤンデレである。


Pluto Relinquish / DDR SuperNOVA2

   絶対的な闇は、ただ広がる星空を見ながら静かに佇んでいる。

   人の記憶からなくなっても、ずっとそこで佇んでいる。

   輪の外の話。

冥王星が惑星から除外されたことを受け、それをDDRの当時の境遇になぞらえたワンモアボス曲。

タイトルの"Relinquish"も「放棄する」といった意味である。

MAX. (period)以降から引き継がれる『高難度化への警鐘』はついに『(オワタ式の中での)瞬間最大bpm800』という暴挙に及んだ。

一部のフリーズアロー部分だけとはいえ、そのフリーズアローと直後のパートが超スピードでかっ飛んで行く様はインパクトがでかい。ボスで登場した時は連戦後のオワタ式なのに、開始から一歩目の猶予がほとんど無いのもしんどい。

もはや『ダンス』から除外されている。プレイヤーも。キャラクターも。

何故か略称は『プリン(ルート・リリンクィッシュ)』と妙に可愛らしい。略 称 だ け は


Tohoku EVOLVED / DDR X3

   Our thoughts and prayers are with you.

   今自分たちができること全てを込めて。

『NAOKI原曲ではなく』TAG原曲のリミックスである。名義は『2.1MB underground』。

これまでがアーケード初出の曲を家庭版において暗いアレンジをしていたのと対照的に、

この曲は家庭版初出のLondon EVOLVED(Ver.A)を、アーケード初出として明るめのリミックスをしたものである。

曲名とコメント、そして作風から、東北復興の願いを込めたものとなっており。

幾多にも及ぶ苦難(1歩目の急加速、停止からのBPM680、最後の不意打ちetc...)を乗り越えた先に待つ、2MBからのメッセージ。それは……「Pray for All」。


因みに地震と津波を連想させるためか、直前のEXTRA STAGEでWAVEオプションを掛けた場合、この曲によるENCORE EXTRA STAGEが出現しなくなるという小ネタがあった。


Illegal Function Call / IIDX 20 tricoro

   覆い尽くされる未曾有の脅威

   五感の全てが拒絶と恐れに支配される

   でも前へ

   それでも前へ

初のIIDX書き下ろし曲。フルネームでの名義『U1-ASAMi』はDDR楽曲ですら使用していなかった。

(ちなみにIIDXは楽曲以外でかなり関わっている)

タイトルは「不正な関数呼び出し」という意味で、プログラミングにおけるエラーメッセージの一つ。

専用ムービーは五鍵筐体やプレイ画面、収録曲のムービークリップなど、5鍵時代を振り返るようなノスタルジック全開のもの。

声ネタに関しては英語と日本語が混ざっているが、日本語の声ネタは最初から最後まで意味が繋がっているらしい


Go For The Top / DDR X3 VS 2ndmix

   一人以外は全員敗者

   それでもあきらめるより熱くなれ

公式大会・KAC2012課題曲として書かれた『U1 overground』名義の楽曲。

BPM変位は180→8回停止→180→減速→74→停止→360→180と譜面だけはいつもの2MB。

しかし、楽曲や曲コメントは果敢に挑戦するプレイヤーたちを励ますかのように熱いものとなっている。


阿波おどり-Awaodori- / ミライダガッキ・REFLEC BEAT colette

言わずと知れた、徳島県を発祥とする盆踊りの一種「阿波踊り」を編曲したものである。

名義は『U1ミライダガッキ連』。

初出はミライダガッキとはしているものの、本稼働前日にREFLEC_BEATに先行収録という形を取った。

メロディは賑やかなお囃子そのものとなっているが、聞き慣れない人にとってはやっぱり不安に駆られる曲調。

譜面は2拍子3連のリズム難となっており、ソフラン+2度のフェイントが入る。

そのため、「隠し切れない2MB臭」「Tokusima EVOLVED」、「祭 JAPAN.(period)」と言った評判が上がっている。

U1本人も曰く「テンポも本当はもっともっと上げたり下げたりしたかった」とのこと。

それはU1というより、2MBです。


阿波おどり -Awaodori- やっぱり踊りはやめられない / DDR 2014

   初めて徳島で見た阿波踊りの迫力の衝撃。

   自分たちが太鼓と踊りの国に住むことを知ろう。

   「よしこの」の作曲者、そしてそれを後世に伝えた方々に感謝して。

   ヤットサーヤットサー


2014年8月に満を持してDDRにボス枠で移植された。

名義は『U1ミライダガッキ連と矢印連』。

合いの手・声追加などミックスが若干変わっており、それに伴い前述の「テンポも本当はもっともっと上げたり下げたりしたかった」が停止つきで有言実行されていた。やっぱり2MBでした。


Noah's song of collapse / ノスタルジア

その旋律は 深い闇へと 沈んでゆく


2017年4月14日に追加された、ノスタルジアの初代ストーリーChapter 14の課題曲であり、序盤Chapter5の課題曲『Noah's song』(作曲はwac)のアレンジ。現行では「郷愁の階段 Chapter1」で解禁可能。

名義はDEADLOCKのアレンジでも用いた『U1 undefined behavior』。

このストーリーでは基本的に殆どのチャプターで優しく暖かい雰囲気が続いてくるのだが、そこに突如として差し挟まれたのがこのチャプター。告知ムービー(=出現時のストーリームービー)のBGMは完全にホラー。

そこで登場するこの曲は物悲しくも穏やかなピアノ&コーラスの原曲から音階や構成の順番といった基礎こそ殆ど弄られていないが、大幅なスピードアップとドラムパートに加え、後半でシンセパートとともに激しさを増すピアノなど、ある意味2MBを想起させるかのような仕上がりになっている。

そんな混沌としたアレンジであるがゆえに、譜面もノーツ数は少なめながらもかなりスコアが出にくいという厄介なものになっている。





         D.D.R.とD.D.R.を愛する全ての人たちへ

                              thanks.

関連タグ

DDR ボス NAOKI TAG wac(リミックス元の作曲者)

Why do you need KONAMI Original songs...?

          この問いに答え続けていく。


概要

浅見祐一氏が主にNAOKIが作曲した曲を家庭用オリジナル曲としてアレンジする際に用いる名義。

多少曲構成の順序に手を加えつつ、重低音と声ネタ、一部分の繰り返しをこれでもかと効かせた作風が大部分に共通している。

ちなみに名前の由来は初代プレイステーションのメインRAM容量というウワサ。


その特徴は、原曲を大きく崩さないにもかかわらず、そのタイトルから連想される『』の側面をストレートに強調しているような激しいアレンジ――いわば『原曲コンセプト破壊』である。

またそれゆえに原曲より概ねボリュームアップした中~高難易度譜面を持つボス曲が勢揃いしており、DDR SuperNOVA以前は家庭用独自のお楽しみのひとつでもあった。


また、この名義も含め、浅見祐一氏の楽曲コメントはその全てが他曲のものと違ってセンタリングされた特別な表記となっている。


pixivでは、彼の楽曲をイメージした作品にこのタグが付与される。


キャラクターとしての2MB

銀髪薔薇柄のシャツが特徴的。知的な雰囲気が漂う。

しかしこれは『U1(浅見祐一)』としての姿であり、『2MB』としての彼は全身が影のように真っ黒になる。

まさに氏の曲の『ドス黒さ』をイメージした姿と言える。


楽曲

PARANOiA KCET ~clean mix~ / DDR 1st

   細かく切り刻まれて再構築されるD.D.R.というパラノイア。

記念すべき1作目。

AC 2ndMIXに出たPARANOiAシリーズが音質的に荒いものとなった『PARANOiA MAX DIRTY MIX』だったのに対し、こちらは何度も何度も繰り返される整然としたフレーズが特徴。

しかし、それが(システムがフリーズしたかのように感じられて)逆に妙な不安感をかもし出す。まさにパラノイア。

楽曲が流れてから矢印が出るまでが異様に早いことで当時は驚かれたとか。

ファンの間でのは通称はパラクリ、もしくは主電源。どちらかと言うと後者がメイン。(ヒント:聞けばわかる)


TRIP MACHINE ~luv mix~ / DDR 2ndMIX

   より深く、より狂気へ

背景の一枚絵が『自転車に乗ったまま倒れた子供』、そして冒頭の『Mammy...』が暗示しているが、この曲のテーマは幼児虐待なぜTRIP MACHINEからそのテーマに至ったかは不明。

思い出したように来る子供の笑い声が不気味。


La Senorita Virtual / DDR 3rdMIX

   「彼は愛をヴァーチャルに求め続ける」

   ソフトウェアプログラムの"彼女"を真摯に愛する"彼"の肖像。

乱暴な言い方をすると、エロゲオタクの曲である。

必ず自分を好いてくれる『彼女』に心酔して何度も何度も『Ooh La Senorita...』と連呼する、間違っているが真直ぐな愛情表現。

ちなみにVirtualの読みはスペイン語読みして「ビルトゥアル」と読む。また浅見氏は過去、ときメモの音楽に関わっていたことがあるらしい。


ORION.78 (civilization mix) / DDR 4thMIX

   文明が栄え、発展し豊かになっていくことで失われていくものがある。

   文明の暴力に汚されていく高貴なそれは、はかなげな抵抗と共に壊れ、破壊され、そして 朽ちていく。

   文明は何処へ向かうのか...

   大地の恵みが咆吼する。

文明に塗り替えられるように破壊された沖縄の自然を悼んだ曲。

背景も原曲では木々などの自然を描いたのに対比して、ビルなどの建物や飛行する航空機などの近代化してしまった街並みの風景を焼き込んでいる。

曲終盤でレコードの回転数が落ちたかのようにスローダウンする三味線のメロディが痛々しい。


Healing Vision ~Angelic mix~ / DDR 5thMIX

   止まってしまった鼓動は、静かに、そして力強く、再び時を刻みはじめた。

   夢はまだ終わっていない。再び目覚めるまで。

Healingを『癒し』ではなく『治療』と考えた結果、「生観」がコンセプトになっている。

規則正しく脈動を刻んでいた心拍計が徐々に不規則になり止まってしまう等、不安要素は相変わらずである。

2MB楽曲には珍しく、曲の終わり方が(素直に考えるならば)救いのある展開であり、また原曲の途中に自然に挟み込める稀有なアレンジでもある。


MAX. (period) / DDR EXTREME

   それらは変化し成長し続け、

   そして限界を超え、まだ見ぬ永遠の可能性へ躍動する。

   それは希望なのか破滅なのか。

あまりに高難度化するDDRを憂い、皮肉気味に発表された、PARANOiA KCET以来となるボス曲のリミックス。

過去との対比からかその『過去のボス曲』PARANOiA(原曲)が操作SE入りで、そしてある程度再現された譜面と共に挟まれる。

その後の終盤はなんと600bpmで譜面を踏ませる地帯に突入し、目視と反射神経だけでは追う事ができない。

なお、DDRは2002年当時EXTREMEが最終作とされており、日本でSuperNOVAとしてゲーセンに復活するまで、3年半のブランクを要することになった。

そのEXTREMEの家庭用に収録された『最後の』隠し曲が、この『period=打ち止め』の名を冠するこの楽曲だったのである。

そのような経緯から、AC版には長らく移植されなかった。


だが、すでにこの楽曲をも凌駕するボス曲がいくつか現れたという事実、及び現行のDDRを取り巻く事情を鑑みてか2015年3月7日、新イベント「「Replicant D-ignition」にて遂にACに移植された。

CS版と違い、ジャケットは錆びたWii用マットになっている。

この曲をクリアすると「THANK YOU FOR PLAYING NEXT PHASE WILL BE COMING SOON!」と表示される。

このことが意味するのは、はたして…?


Fascination ~eternal love mix~ / DDR SuperNOVA

   姿の見えないあなた(たち)への一方的で狂信的な愛。

   時が過ぎても想いはますます大きくなって、そして永遠に続く。

鳴り響く電話の音、不気味に笑う男の声――つまりこの曲のテーマは『ストーカー』である。

一度終わったものを(しつこく)求めたDDRerに対する、2MBなりのアンサーソングかもしれない。

いわゆるヤンデレである。


Pluto Relinquish / DDR SuperNOVA2

   絶対的な闇は、ただ広がる星空を見ながら静かに佇んでいる。

   人の記憶からなくなっても、ずっとそこで佇んでいる。

   輪の外の話。

冥王星が惑星から除外されたことを受け、それをDDRの当時の境遇になぞらえたワンモアボス曲。

タイトルの"Relinquish"も「放棄する」といった意味である。

MAX. (period)以降から引き継がれる『高難度化への警鐘』はついに『(オワタ式の中での)瞬間最大bpm800』という暴挙に及んだ。

一部のフリーズアロー部分だけとはいえ、そのフリーズアローと直後のパートが超スピードでかっ飛んで行く様はインパクトがでかい。ボスで登場した時は連戦後のオワタ式なのに、開始から一歩目の猶予がほとんど無いのもしんどい。

もはや『ダンス』から除外されている。プレイヤーも。キャラクターも。

何故か略称は『プリン(ルート・リリンクィッシュ)』と妙に可愛らしい。略 称 だ け は


Tohoku EVOLVED / DDR X3

   Our thoughts and prayers are with you.

   今自分たちができること全てを込めて。

『NAOKI原曲ではなく』TAG原曲のリミックスである。名義は『2.1MB underground』。

これまでがアーケード初出の曲を家庭版において暗いアレンジをしていたのと対照的に、

この曲は家庭版初出のLondon EVOLVED(Ver.A)を、アーケード初出として明るめのリミックスをしたものである。

曲名とコメント、そして作風から、東北復興の願いを込めたものとなっており。

幾多にも及ぶ苦難(1歩目の急加速、停止からのBPM680、最後の不意打ちetc...)を乗り越えた先に待つ、2MBからのメッセージ。それは……「Pray for All」。


因みに地震と津波を連想させるためか、直前のEXTRA STAGEでWAVEオプションを掛けた場合、この曲によるENCORE EXTRA STAGEが出現しなくなるという小ネタがあった。


Illegal Function Call / IIDX 20 tricoro

   覆い尽くされる未曾有の脅威

   五感の全てが拒絶と恐れに支配される

   でも前へ

   それでも前へ

初のIIDX書き下ろし曲。フルネームでの名義『U1-ASAMi』はDDR楽曲ですら使用していなかった。

(ちなみにIIDXは楽曲以外でかなり関わっている)

タイトルは「不正な関数呼び出し」という意味で、プログラミングにおけるエラーメッセージの一つ。

専用ムービーは五鍵筐体やプレイ画面、収録曲のムービークリップなど、5鍵時代を振り返るようなノスタルジック全開のもの。

声ネタに関しては英語と日本語が混ざっているが、日本語の声ネタは最初から最後まで意味が繋がっているらしい


Go For The Top / DDR X3 VS 2ndmix

   一人以外は全員敗者

   それでもあきらめるより熱くなれ

公式大会・KAC2012課題曲として書かれた『U1 overground』名義の楽曲。

BPM変位は180→8回停止→180→減速→74→停止→360→180と譜面だけはいつもの2MB。

しかし、楽曲や曲コメントは果敢に挑戦するプレイヤーたちを励ますかのように熱いものとなっている。


阿波おどり-Awaodori- / ミライダガッキ・REFLEC BEAT colette

言わずと知れた、徳島県を発祥とする盆踊りの一種「阿波踊り」を編曲したものである。

名義は『U1ミライダガッキ連』。

初出はミライダガッキとはしているものの、本稼働前日にREFLEC_BEATに先行収録という形を取った。

メロディは賑やかなお囃子そのものとなっているが、聞き慣れない人にとってはやっぱり不安に駆られる曲調。

譜面は2拍子3連のリズム難となっており、ソフラン+2度のフェイントが入る。

そのため、「隠し切れない2MB臭」「Tokusima EVOLVED」、「祭 JAPAN.(period)」と言った評判が上がっている。

U1本人も曰く「テンポも本当はもっともっと上げたり下げたりしたかった」とのこと。

それはU1というより、2MBです。


阿波おどり -Awaodori- やっぱり踊りはやめられない / DDR 2014

   初めて徳島で見た阿波踊りの迫力の衝撃。

   自分たちが太鼓と踊りの国に住むことを知ろう。

   「よしこの」の作曲者、そしてそれを後世に伝えた方々に感謝して。

   ヤットサーヤットサー


2014年8月に満を持してDDRにボス枠で移植された。

名義は『U1ミライダガッキ連と矢印連』。

合いの手・声追加などミックスが若干変わっており、それに伴い前述の「テンポも本当はもっともっと上げたり下げたりしたかった」が停止つきで有言実行されていた。やっぱり2MBでした。


Noah's song of collapse / ノスタルジア

その旋律は 深い闇へと 沈んでゆく


2017年4月14日に追加された、ノスタルジアの初代ストーリーChapter 14の課題曲であり、序盤Chapter5の課題曲『Noah's song』(作曲はwac)のアレンジ。現行では「郷愁の階段 Chapter1」で解禁可能。

名義はDEADLOCKのアレンジでも用いた『U1 undefined behavior』。

このストーリーでは基本的に殆どのチャプターで優しく暖かい雰囲気が続いてくるのだが、そこに突如として差し挟まれたのがこのチャプター。告知ムービー(=出現時のストーリームービー)のBGMは完全にホラー。

そこで登場するこの曲は物悲しくも穏やかなピアノ&コーラスの原曲から音階や構成の順番といった基礎こそ殆ど弄られていないが、大幅なスピードアップとドラムパートに加え、後半でシンセパートとともに激しさを増すピアノなど、ある意味2MBを想起させるかのような仕上がりになっている。

そんな混沌としたアレンジであるがゆえに、譜面もノーツ数は少なめながらもかなりスコアが出にくいという厄介なものになっている。





         D.D.R.とD.D.R.を愛する全ての人たちへ

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