「素に赤と緑。礎に金剛と真珠と白金。祖には我が大師オーキド博士。
降り立つ白には黒を。四方の門は閉じ、マサラタウンに至る三次元は循環せよ。
目指せ。目指せ。目指せ。目指せ。目指せ。
繰り返す都度に五度。
ただ、満たされるセーブデータを消去する。
汝三大メーカーの一角を担う任天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」
「―――問おう。あなたが私のポケ(ry」
概要
「ポケモン」こと『ポケットモンスターシリーズ』と『Fateシリーズ』がコラボした作品につけられるタグ。
比較的真面目なものから、
癒し系のもの、
そして時にはネタに走ったもの、
衣装チェンジやコスプレなど
様々な種類やバリエーションがある。
なお、どちらの作品も“マスター”と呼ばれる存在(※)が使い魔的なキャラクターを使役してバトルを進めていくという点では共通していたりする。
※ ただし、ポケモン世界の“マスター”はポケモン使いのある種の極致とも言える地位・称号であり、この域に到達したと明言された人物は未だにいなかったりする。ポケモンを使役する人物は一般に“トレーナー”と呼ばれる。
共通出演者で見ても、コラボの片割れであるポケモンが四半世紀近くにわたって展開されている長寿コンテンツであることもあり、共通出演者は非常に多い。
ちなみに、『ポケモン』シリーズを手掛けるゲームフリークと『Fate』シリーズを手掛ける有限会社ノーツは、どちらも同人サークルから発展したゲーム会社と言う共通点がある。
共通モチーフ
Fateシリーズの登場キャラクターは歴史上の偉人をモデルとしている一方、ポケモンは現実世界における動物や植物などの生物をモデルとしているため、共通するモチーフは少ない(まったくないわけではない)。
ただし、ポケモンの場合、生物に何かしら偉人の要素を落としこんだり、有名な伝承や文学作品の登場キャラクターの要素を加えられている者ならば存在する。
また、トレーナー等の人間側の登場キャラクターの中には、歴史上の偉人等の有名人から名前を拝借したケースがある(ムサコジなど)。
生物(架空のものも含む)
モチーフ | キャラクター名(Fateシリーズ) | キャラクター名(ポケモンシリーズ) |
---|---|---|
ライオン・獅子 | アルトリア・ペンドラゴン(ランサー)(獅子王)、トーマス・エジソン、アタランテ | エンテイ、シシコ→カエンジシ、ソルガレオ、ネクロズマ(たそがれのたてがみ)、ウガツホムラ |
オオカミ | 新宿のアヴェンジャー | ルガルガン、ザシアン、ザマゼンタ |
キツネ | キャスター(Fate/EXTRA) | ロコン→キュウコン、フォッコ→テールナー→マフォクシー、ゾロア→ゾロアーク、クスネ→フォクスライ |
ワタリガラス | アルトリア・オルタ(ランサー) | アーマーガア |
タコ | 葛飾北斎 | オクタン、タタッコ→オトスパス |
恐竜 | 鬼女紅葉 | 化石ポケモン(※)、古代三聖獣 |
※ 一部例外あり
妖怪・幻獣等
モチーフ | キャラクター名(Fateシリーズ) | キャラクター名(ポケモンシリーズ) |
---|---|---|
吸血鬼 | ランサー(Fate/EXTRA-CCC)、カーミラ、ヴラド三世 | ドラピオン、グライオン |
鬼 | 酒呑童子、茨木童子、巴御前 | オニゴーリ、ナゲキ、ダゲキ、トルネロス、ボルトロス、ランドロス、オーロンゲ、オーガポン |
龍・ドラゴン | ジャンヌ・オルタ、清姫、マルタ、お竜さん | リザードン、ギャラドス、ヒードラン、ドラゴンタイプのポケモン |
豊穣神 | デメテル | ランドロス、バドレックス |
メジェド | ニトクリス | ネイティオ |
ヤマタノオロチ | 伊吹童子 | サザンドラ、カミツオロチ |
ラーフ | 黄幡神 | ネクロズマ |
偉人
モチーフ | キャラクター名(Fateシリーズ) | キャラクター名(ポケモンシリーズ) |
---|---|---|
上杉謙信 | 長尾景虎 | ケンシン(※) |
織田信長 | 魔人アーチャー、魔王信長 | ノブナガ(※) |
佐々木小次郎 | アサシン(Fate/staynight) | コジロウ |
宮本武蔵 | 宮本武蔵 | ムサシ(アニポケ) |
レオニダス | レオニダス | タイレーツ |
※ 厳密にはコーエーテクモの『戦国無双』シリーズのキャラクターだが、便宜上ここに記載。
伝承・説話・寓話等
アーサー王伝説
Fateでは円卓組、マーリン、モルガンのモチーフとして知られるアーサー王伝説。
ポケモンではギルガルドとアーマーガアでしか採用されていなかったが、第8世代の『剣盾』でイギリスをモデルとした場所が舞台となったこともありかなり増えた。
ギルガルド | 聖剣エクスカリバー |
---|---|
アーマーガア | アーサー王の化身とも云われるワタリガラス |
ザシアン | エクスカリバーおよびアーサー王がモチーフ?ちなみに『盾』版の図鑑説明において♀である可能性が示唆されており、事実であるとすれば、これも女性であるアルトリアと同じだったりする。 |
ザマゼンタ | ガラハッド? |
ネギガナイト | ランスロット |
ブリムオン | 魔術師マーリン(モルガンとする説もある) |
ムゲンダイナ | アーサーの父:ユーサーが見たとされる赤い竜のような彗星がモチーフと言われている(諸説あり)。 |
ウーラオス | 熊がモチーフ。一見すると東洋寄りのデザインでアーサー王伝説とは無関係に思えるが、「アーサー」という名前は“熊の王”という言葉に由来するという説がある。 |
ブリザポス・レイスポス | モチーフの1つがクー・フーリンの愛馬(マハの灰色・サングレンの黒毛)とする説あり。 |
バドレックス | モチーフについてはユーサー・ペンドラゴン、トー卿の追っていた白鹿、ケルト神話に登場する神の1つであるケルヌンノス等諸説あるが、はっきりしていない。鹿と同時に兎の意匠も盛り込まれている。 |
その他の伝承等
モチーフ | キャラクター名(Fateシリーズ) | キャラクター名(ポケモンシリーズ) |
---|---|---|
ケルト神話 | クー・フーリン、スカサハ、フィン・マックール、マーリン、メイヴ、フェルグス・マック・ロイ、ランサー(Fate/Zero)、ケルヌンノス | ブリムオン、イシヘンジン(※1)、ガラル三鳥(ガラルフリーザー、ガラルサンダー、ガラルファイヤー)(※2)、バドレックス |
アンデルセン童話 | キャスター(Fate/EXTRA-CCC) | コアルヒー→スワンナ(モチーフ:童話「みにくいアヒルの子」) |
西遊記 | 玄奘三蔵、孫悟空(モチーフ:三蔵法師) | ヒコザル→モウカザル→ゴウカザル(モチーフ:斉天大聖孫悟空) |
ジキルとハイド | ヘンリー・ジキル/ハイド | モルペコ |
ロビン・フッド | アーチャー(Fate/EXTRA) | ジュナイパー |
ギリシャ神話 | バーサーカー(Fate/staynight)他 | ホーホー※3、レジギガス、ヘラクロス、サニゴーン※4 |
ファラオ | ライダー(フラグメンツ) | デスカーン |
ルーン文字 | クー・フーリン(キャスター) | デスバーン |
※1 モデルになったストーンヘンジは、ケルト神話ではマーリンが巨人たちに作らせたとされている。
※2 モリグナがモチーフではないかと言われている。
※3 フクロウはアテナの使いとされ、ホーホーも図鑑説明では神様の使いとされている。
※4 モチーフはメドゥーサ
ジャンルごとの共通点
モチーフ | キャラクター名(Fateシリーズ) | キャラクター名(ポケモンシリーズ) |
---|---|---|
音楽家 | アントニオ・サリエリ、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト | コロトック、ペラップ、メロエッタ |
画家 | ダ・ヴィンチちゃん、葛飾北斎、ヴァン・ゴッホ | ドーブル |
公家 | 紫式部、清少納言 | テッカグヤ |
インディアン | ジェロニモ | ネイティ→ネイティオ、ワシボン→ウォーグル |
共通出演者
※1:『Fate/Grand Order』及びその関連作品の主題歌も担当。
※2:俳優としての出演。
※3:劇場版『神聖円卓領域 キャメロット』後編の主題歌も担当。
※4:『Fate/Grand Order』の土佐弁監修も担当。
その他共通項
そして…
2019年に発売された『ポケモン剣盾』は、Fateシリーズの原典とも言えるアーサー王伝説の本場:イギリスをモデルとしたガラル地方が舞台になっており、実際にアーサー王伝説やケルト神話をモチーフにしたと思われる要素が多数組み込まれている(今作に限らず、昨今のポケモンシリーズは裏モチーフとして何かしらの神話や伝説等の要素を組み込んでくることが多い)。
Fate・ポケモン両方のファンの間でも詳細が判明した際には大きな話題になったことは言うまでもない。ある意味で時代が追いついたと言えるかもしれない。
ニコニコ動画で挙げられた上記の動画は「女主人公(ユウリ)をイリヤ(イリヤスフィール・フォン・アインツベルン)そっくりにカスタマイズできる」という内容であり、これはネット上でニュースになるほど話題となった。
関連イラスト
関連タグ
竹(イラストレーター) - ポケモンシリーズとFate/Grandorderの両方でキャラクターデザインを担当。
TYPE-MOONが今までやったポケモンパロのネタ
- 路地裏さつき…2013年のエイプリルフールのネタ。戦闘のシーンがどう見てもアレ。
- カプセルさーばんと…まさかの公式。まさか、前回のあれは壮大な前振りだったのか…?
- セイバーウォーズ…『Fate/GrandOrder』での期間限定イベント。宝具レベルが上がらない自分を卑下し、マスターの負担にならないようにとお暇を頂こうとするセイバー・リリィに対し主人公が「強い英霊、弱い英霊、そんなの人の~」といって引き留めようとするシーンがある。
- リヨぐだ子…「なすびサーヴァントゲットだぜ」
- FGOGO…ポケモンGOのパロディ
- バリツ…『シャーロック・ホームズ』でお馴染みの武術。Fate世界のホームズも勿論使用するほか、ポケモン世界においてもガラルに昔この武術を駆使した名探偵がいたらしいことが語られる。
- フィアレス・ダイバー…2021年夏イベントに登場したアキレウスの水着霊衣。見た目もそうだが、腰に提げてる四角いナニかやミニサイズになった竜を連れている所はもはやコレ。
この逆のパターンもあり、ポケモンBW2ではやたらと平和に拘るドクターのキリツグが登場しているが、無論、彼の元ネタは衛宮切嗣である。(もしかしたら平和男もパロディ元なのかもしれない。)
ちなみに無印アニメにて切嗣役の小山氏はドクター役で出演しているので、それに引っ掛けたネタなのかもしれない。