「よぉ。俺ルパン三世。ケチな泥棒さ。よろしく頼むぜ、マスター」
概要
TYPE-MOON原作のメディアミックス作品『Fate』シリーズと『ルパン三世』の二次創作コラボタグ。
現在のところタグがはられている作品数は少ないが、「Fate ルパン三世」で検索すると結構な数ヒットしてくる。
メインイラストの背景にも見られるように大方は『Fate/Grand Order』(以下『FGO』)と、『ルパン三世』アニメシリーズ(特にTV第2シリーズ以降)前提の仮想サーヴァントネタ。
だいたい定番は次元大介がアーチャー、十三代目石川五エ門がセイバーもしくはアサシンという扱い。
意外とルパンと銭形警部の立ち位置が決まっておらず、ルパンがアサシンで銭形がルーラーといった組み合わせもあれば、ルパンがルーラーで銭形がバーサーカーといった組み合わせもある。
とりあえず困るのは峰不二子。彼女はルパンですら正体を知らないと言うからなぁ……
現在のところ1作品だけ『ルパン三世』世界側に『Fate』のキャラクターが引き込まれるネタがあるが……
ルパンはそんな事しないー!!
TV第2シリーズ以降すっかりスケベな三枚目キャラが板についてしまったが、一応快盗紳士で名の通っている彼は“少女”に分類される年格好の女性には手を出さない。増してセイバー・リリィになんて……ああでもランサーの方ならむしろどストライクか。
現実
現時点での作品数は限られているが、潜在的需要だけならかなりのものと思われる。
というのも、『月姫』や『Fate/stay night』の初期展開の頃からのユーザーって『ルパン三世』のTV第2シリーズがNTV系列の17:30枠にあったアニメ再放送枠で何度も流れているのを見ている世代で、1985年公開の映画『バビロンの黄金伝説』リアルタイムという世代だからだ。
じゃあTYPE-MOONの2人はどうなのかと言うと、2人とも1973年生まれなのでTV第2シリーズ放映中に物心ついた世代。特に奈須きのこは竹箒時代に同人作品として発表された『空の境界』以来、登場する自動車や銃火器など、実在のものを詳細に作品中に出すなど、ルパン三世TVアニメの影響がかなり強く見られる。
……のだがまずFGOではコラボは今の所身内だけ、それもはっきりとした形でコラボしているのは『空の境界』のみで、『月姫』は匂わす程度という状況(そもそもアルクェイド出した時点でバランス崩れまくりだもんね……)。
そもそも『ルパン三世』自体、モーリス・ルブランの『怪盗ルパンシリーズ』のパロディ作品であり、ルブランの没後25年を経たずしてシリーズが開始された(著作物の権利消失は権利者の没後50年というのが世界的指標だが、1960年代の日本はまだ知的財産権に対して無頓着だった)、現在だと非常に版権的に問題のある作品なのだ。
一方で『FGO』では創作上の人物が何人もサーヴァントにされ、たまに女体化されたりして「そこまでにしておけよ武内」などと言われていて、ルパンと対を成す『名探偵シャーロック・ホームズ』のホームズはすでに登場して結構な時間が経っている。
だがとにかく日本国内ではカップ焼きそばが本来の焼きそばをほぼ9割方駆逐してしまっている状況と言えるくらい、ルパンと言えばモンキー・パンチの三代目の方なので、ルブランの初代を出せば絶対にこっちも出せと騒ぎになる、ドサクサ紛れに4代目もとか言う少数精鋭化した連中もいる、このため初代も出せない、というのが『FGO』側の台所事情ではないだろうか。
そんなことが前々から言われていた中、2019年に『ルパン三世』原作者のモンキー・パンチ氏が逝去。もはや実現は絶望的というのが現実だろう。
共通出演者
ルパンもアニメ作品が長いため、出演経験者もかなり多い。
※劇場版『神聖円卓領域 キャメロット』後編の主題歌も担当。
関連イラスト
関連タグ
Fateシリーズ Fate/GrandOrder Fateシリーズのコラボタグ一覧