TVアニメ版・デビルマン
てれびあにめばんでびるまん
解説
解説
永井豪の漫画と同時並行して開始されたTVアニメ。全39話。担当プロデューサーは有賀健と籏野義文。
終始ハードな雰囲気の漫画版とは異なり、ダークヒーローとしての魅力を突き詰めたバトルアニメとして大成されており、別に人類は滅亡しないし悪魔人間(デビルマン)は明以外出てこない。
あらすじ
あらすじ
ヒマラヤの山中で眠りについていたデーモン族は、人類殲滅のために最強の勇者・デビルマンを派遣することを決意した。デビルマンはヒマラヤで殺害した少年・不動明の身体を乗っ取って日本に向かうも、明が身を寄せる家の一人娘・牧村美樹に興味を持ち、人類攻撃任務を放棄。デーモン族の王・魔王ゼノンは怒りデビルマンを呼び戻そうとするもこれを拒否。悪魔人間=デビルマンとしてデーモン族を迎え撃つ…。
漫画(少年マガジン)版との差異
漫画(少年マガジン)版との差異
- 根本の設定として、主人公の不動明は第1話の冒頭で死亡しており、彼と合体するデーモンもアモンではなくデビルマンという名前である。以降の明はデビルマンが体を乗っ取った姿に過ぎない。あくまで人格は「デビルマン」のものである。そのためOPでは「裏切り者の名を受けて、総てを捨てて戦う男」と謳われているが、勿論これは明ではなくデビルマンのこと。しかし、自らの意志で裏切っているので「名を受けて」というのは不適当な気も。
- したがって悪魔人間もデビルマンしか登場しない。
- デビルマンの身体は伸縮自在で、技も豊富。下半身も体毛に覆われておらず、プロレスパンツ風。戦闘も体が大きくなるだけスケールも大きくなり、第2話のシレーヌ戦など、膝の高さが電柱を上回り、殴り合いの余波でビル群が崩落するほど。(ちなみに変身する時の掛け声は「デッビール!!」だったりする)
- 原作では普通の高校に通っていた(と言う設定自体後付であり、連載中では明や美樹の年齢は公表されない)明と美樹が、本作では小中高一貫校に通っている。
- 飛鳥了は出てこない(アニメにも出そうという案自体はあった)。
- デーモン族の中で、裏切り者を抹殺するためのアサシンは「妖獣」という呼称がなされており、基本的にデビルマンが戦うのは彼ら。
デビルマンの能力
ここではアニメ版で使用された能力を述べる。
漫画版をベースにした作品でもこれらの能力を使用する事があるが、作風的に技名は叫ばない(パチンコなどでは普通に叫ぶ)。
- デビルアロー
両腕をクロスし、触角から放つ電撃光線…のように見える超音波砲。
漫画版では触角を伸ばして電撃を流すという能力を披露している。
- デビルイヤー
人間の1000倍の聴力を誇るとされる地獄耳。
- デビルウィング
背中に折りたたんだ真紅の翼。縁が鋭いカッターにもなっていて触れた敵を切り裂く。
飛行ポーズは初代ウルトラマンと同様に両腕を前に突き出したもの。
漫画版でいうこの部位はいわゆるコウモリのような翼になっている。
- デビルビーム
体全体から放つ強力な熱光線で絡みついてきた敵をそのまま倒してしまえる威力がある。これがこの作品における必殺技という解釈で違いない。デビルアローとも併用可能。
OPでは3番目に使用する。
- デビルチョップ
1000kgの威力を誇るパンチ。チョップという名称だがパンチである(ココ重要)。
拳を使った格闘能力全般がこう呼ばれるという事なのだろう。
- デビルキック
常人の数倍の破壊力を持つとされるキック。OPで最初に使用する技がこれ。
- デビルアイ
透視力に優れた目。
- デビルカッター
大岩をも容易に砕く鋭い三日月状のカッターで、コウモリと赤い「D」の装飾が施されたベルトから複数発射する。
ちなみに「009VSデビルマン」のデビルマンは腕に生えたカッターで敵を切り裂く。誰が呼んだかデビルカッター。
冒険王版
冒険王版
ややこしい話だが、少年マガジンにアニメと同時連載された漫画版とは別に、漫画雑誌「冒険王」に連載(蛭田充、1972年8月号 - 1973年4月号)されたアニメのコミカライズ版も存在する。こちらのデビルマンはパンツを履いたアニメ版準拠のデザインで、登場する敵も、エバインやラフレールなどアニメ版の妖獣たちである。少年マガジンと比べると僅かだが、アニメ版とは以下の差異がある。
- 不動明と同化した後のデビルマンの基本人格は明のものであり、アニメ版よりも正義感が強い性格をしている。
- 登場するサブキャラクターは牧村一家くらいで、アルフォンヌ、ポチ、ミヨちゃん、チャコ、東大寺、ララといった友人や学校関係者は登場しない。
- デーモン族側も、魔将軍などの幹部はほぼ登場せず、ほとんどの妖獣はゼノンが出撃命令を出している。魔将軍ザンニンだけは登場するが、ベトラ回の一話限りでデビルマンとの対戦は描かれていない。氷村もズールの回に登場しているが、単なるクラスメートであり顔つきも違っていた。
- デビルマンが作中で以下のようなオリジナル技を多数使っている。
- デビルひじうち:強力なエルボーパッドを食らわせる。エバイン戦で使用。
- デビルスイング:相手を頭上に持ち上げて振り回し投げ飛ばす。ベラ戦で使用。
- デビルジャイアント:巨大化する。シレーヌ戦、ベラ戦で使用。
- デビルアクション:スピードアップする。ジャコン戦で使用。
- デビルアイス:氷の板を出現させて攻撃を防ぐ。ベトラ戦で岩を跳ね返すのに使用。
- デビルバリヤー:バリアを出現させて攻撃を防ぐ。オーロラ戦でオーロラの光を跳ね返すのに使用。
- デビルショット:光線技。ジャコン戦、ジュエル戦で決め技として使用。
- デビルタイフーン:体を回転させて生じる竜巻に相手を巻き込み攻撃する。ゴンドローマ戦で決め技として使用。
- デビルサンダー:手から生じさせた稲妻を投げつける。アビル戦で決め技として使用。
- デビルファイアー:全身から炎を放つ。ラフレール戦で決め技として使用。
- デビルアイ:アニメの透視能力と違い、目から光線を放つ。ベトラ戦、オーロラ戦で決め技として使用。
- デビルスピンドリル:体を回転させながら特攻する。ドリムーン戦で決め技として使用。
- 登場妖獣は下記の通り。デザイン、能力、エピソードなどには、一部にアニメ版との差異がある。特にエピソードに関しては(登場人物が少ないせいか)差異が大きく、ほぼオリジナル展開になっているものも多々ある。※同一エピソードに登場した妖獣は同じリスト項目とする。
余談
余談
- 最終回に登場するデーモン最強の戦士(デビルマンの上司)・ゴッドは漫画版デビルマンによく似た外見である(ちなみに、第1話を見て貰えばわかるように変身過程のデビルマンは漫画版を思わせるカラーリングになっている)。
- とんねるずのコント『デビルタカマン』は基本的にこっちがモデル。
- 同じく東映動画でアニメ化されたマジンガーZともコラボしており、1973年には映画『マジンガーZ対デビルマン』が公開された。それを祝したのか漫画版『マジンガーZ』でも、主人公らが入る温泉にアニメ版デビルマンにソックリな彫像が登場している。
- 永井豪本人が番外編として漫画『デビルマン対ゲッターロボ』を描いているが、演出上デビルマンのデザインはパンツではなく(漫画版に近い)ズボン型になっている。
- OVA『CBキャラ』では明と合体する前のアモンがTV版デビルマンと酷似した姿で描かれている。
- 『マジンガーエンジェル』で漫画初のゲスト出演として登場。
- また、この作品のデビルマンが漫画をベースにした作品(「crybaby」や「レディー」)に出演する際は大抵架空のキャラクターとして扱われる。
解説
解説
永井豪の漫画と同時並行して開始されたTVアニメ。全39話。担当プロデューサーは有賀健と籏野義文。
終始ハードな雰囲気の漫画版とは異なり、ダークヒーローとしての魅力を突き詰めたバトルアニメとして大成されており、別に人類は滅亡しないし悪魔人間(デビルマン)は明以外出てこない。
あらすじ
あらすじ
ヒマラヤの山中で眠りについていたデーモン族は、人類殲滅のために最強の勇者・デビルマンを派遣することを決意した。デビルマンはヒマラヤで殺害した少年・不動明の身体を乗っ取って日本に向かうも、明が身を寄せる家の一人娘・牧村美樹に興味を持ち、人類攻撃任務を放棄。デーモン族の王・魔王ゼノンは怒りデビルマンを呼び戻そうとするもこれを拒否。悪魔人間=デビルマンとしてデーモン族を迎え撃つ…。
漫画(少年マガジン)版との差異
漫画(少年マガジン)版との差異
- 根本の設定として、主人公の不動明は第1話の冒頭で死亡しており、彼と合体するデーモンもアモンではなくデビルマンという名前である。以降の明はデビルマンが体を乗っ取った姿に過ぎない。あくまで人格は「デビルマン」のものである。そのためOPでは「裏切り者の名を受けて、総てを捨てて戦う男」と謳われているが、勿論これは明ではなくデビルマンのこと。しかし、自らの意志で裏切っているので「名を受けて」というのは不適当な気も。
- したがって悪魔人間もデビルマンしか登場しない。
- デビルマンの身体は伸縮自在で、技も豊富。下半身も体毛に覆われておらず、プロレスパンツ風。戦闘も体が大きくなるだけスケールも大きくなり、第2話のシレーヌ戦など、膝の高さが電柱を上回り、殴り合いの余波でビル群が崩落するほど。(ちなみに変身する時の掛け声は「デッビール!!」だったりする)
- 原作では普通の高校に通っていた(と言う設定自体後付であり、連載中では明や美樹の年齢は公表されない)明と美樹が、本作では小中高一貫校に通っている。
- 飛鳥了は出てこない(アニメにも出そうという案自体はあった)。
- デーモン族の中で、裏切り者を抹殺するためのアサシンは「妖獣」という呼称がなされており、基本的にデビルマンが戦うのは彼ら。
デビルマンの能力
ここではアニメ版で使用された能力を述べる。
漫画版をベースにした作品でもこれらの能力を使用する事があるが、作風的に技名は叫ばない(パチンコなどでは普通に叫ぶ)。
- デビルアロー
両腕をクロスし、触角から放つ電撃光線…のように見える超音波砲。
漫画版では触角を伸ばして電撃を流すという能力を披露している。
- デビルイヤー
人間の1000倍の聴力を誇るとされる地獄耳。
- デビルウィング
背中に折りたたんだ真紅の翼。縁が鋭いカッターにもなっていて触れた敵を切り裂く。
飛行ポーズは初代ウルトラマンと同様に両腕を前に突き出したもの。
漫画版でいうこの部位はいわゆるコウモリのような翼になっている。
- デビルビーム
体全体から放つ強力な熱光線で絡みついてきた敵をそのまま倒してしまえる威力がある。これがこの作品における必殺技という解釈で違いない。デビルアローとも併用可能。
OPでは3番目に使用する。
- デビルチョップ
1000kgの威力を誇るパンチ。チョップという名称だがパンチである(ココ重要)。
拳を使った格闘能力全般がこう呼ばれるという事なのだろう。
- デビルキック
常人の数倍の破壊力を持つとされるキック。OPで最初に使用する技がこれ。
- デビルアイ
透視力に優れた目。
- デビルカッター
大岩をも容易に砕く鋭い三日月状のカッターで、コウモリと赤い「D」の装飾が施されたベルトから複数発射する。
ちなみに「009VSデビルマン」のデビルマンは腕に生えたカッターで敵を切り裂く。誰が呼んだかデビルカッター。
冒険王版
冒険王版
ややこしい話だが、少年マガジンにアニメと同時連載された漫画版とは別に、漫画雑誌「冒険王」に連載(蛭田充、1972年8月号 - 1973年4月号)されたアニメのコミカライズ版も存在する。こちらのデビルマンはパンツを履いたアニメ版準拠のデザインで、登場する敵も、エバインやラフレールなどアニメ版の妖獣たちである。少年マガジンと比べると僅かだが、アニメ版とは以下の差異がある。
- 不動明と同化した後のデビルマンの基本人格は明のものであり、アニメ版よりも正義感が強い性格をしている。
- 登場するサブキャラクターは牧村一家くらいで、アルフォンヌ、ポチ、ミヨちゃん、チャコ、東大寺、ララといった友人や学校関係者は登場しない。
- デーモン族側も、魔将軍などの幹部はほぼ登場せず、ほとんどの妖獣はゼノンが出撃命令を出している。魔将軍ザンニンだけは登場するが、ベトラ回の一話限りでデビルマンとの対戦は描かれていない。氷村もズールの回に登場しているが、単なるクラスメートであり顔つきも違っていた。
- デビルマンが作中で以下のようなオリジナル技を多数使っている。
- デビルひじうち:強力なエルボーパッドを食らわせる。エバイン戦で使用。
- デビルスイング:相手を頭上に持ち上げて振り回し投げ飛ばす。ベラ戦で使用。
- デビルジャイアント:巨大化する。シレーヌ戦、ベラ戦で使用。
- デビルアクション:スピードアップする。ジャコン戦で使用。
- デビルアイス:氷の板を出現させて攻撃を防ぐ。ベトラ戦で岩を跳ね返すのに使用。
- デビルバリヤー:バリアを出現させて攻撃を防ぐ。オーロラ戦でオーロラの光を跳ね返すのに使用。
- デビルショット:光線技。ジャコン戦、ジュエル戦で決め技として使用。
- デビルタイフーン:体を回転させて生じる竜巻に相手を巻き込み攻撃する。ゴンドローマ戦で決め技として使用。
- デビルサンダー:手から生じさせた稲妻を投げつける。アビル戦で決め技として使用。
- デビルファイアー:全身から炎を放つ。ラフレール戦で決め技として使用。
- デビルアイ:アニメの透視能力と違い、目から光線を放つ。ベトラ戦、オーロラ戦で決め技として使用。
- デビルスピンドリル:体を回転させながら特攻する。ドリムーン戦で決め技として使用。
- 登場妖獣は下記の通り。デザイン、能力、エピソードなどには、一部にアニメ版との差異がある。特にエピソードに関しては(登場人物が少ないせいか)差異が大きく、ほぼオリジナル展開になっているものも多々ある。※同一エピソードに登場した妖獣は同じリスト項目とする。
余談
余談
- 最終回に登場するデーモン最強の戦士(デビルマンの上司)・ゴッドは漫画版デビルマンによく似た外見である(ちなみに、第1話を見て貰えばわかるように変身過程のデビルマンは漫画版を思わせるカラーリングになっている)。
- とんねるずのコント『デビルタカマン』は基本的にこっちがモデル。
- 同じく東映動画でアニメ化されたマジンガーZともコラボしており、1973年には映画『マジンガーZ対デビルマン』が公開された。それを祝したのか漫画版『マジンガーZ』でも、主人公らが入る温泉にアニメ版デビルマンにソックリな彫像が登場している。
- 永井豪本人が番外編として漫画『デビルマン対ゲッターロボ』を描いているが、演出上デビルマンのデザインはパンツではなく(漫画版に近い)ズボン型になっている。
- OVA『CBキャラ』では明と合体する前のアモンがTV版デビルマンと酷似した姿で描かれている。
- 『マジンガーエンジェル』で漫画初のゲスト出演として登場。
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vs妖獣ゴッド(アニメ版デビルマン)
最終話「妖獣ゴッド 神の奇蹟」より。今回はかの悪魔主人公のアニメ版最終回の敵です。ゴッドを名乗るデーモンで、その力はまさに神にも等しく…という強敵でした。美樹に正体バレを迫られるデビルマンは…という状況でスパロボキャラが介入してますね。 デビルマンは漫画版の凄惨なラストが有名ですが、アニメ版も最後には…らしいですね……3,636文字pixiv小説作品 悪魔人間(デビルマン)「退魔の十字架」 其の七
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登場した悪魔(ココやしオリジナル)の性質上、 本編18話のそのシーンを、当時風の文章表現にした程度の描写がありますが 今読んだらほとんどわかりません(笑) 「寝る」と「開く」(後、しいて言えば「行為」) という言葉がなければ、ナニをしているかも不明ですので 「全年齢公開」といたします。 本放送時の、ヤヤ硬派な児童読み物の文章で書いてるつもりですが、 昭和40年代当時は、まだ、 戦前、戦中、という、「思想・表現統制時代」の名残を残した表現が あちこちで見られた、ということになりますかいナ (去年、「天声人語」で、ゆーてたで)27,953文字pixiv小説作品