概要
1975年10月から1977年2月(あるいは3月上旬)にかけて、フジテレビ系列局(ただし一部系列局除く)に加えてテレビ岩手、山梨放送(いずれも日本テレビ系列局)、新潟放送(TBS系列局、同じ県にフジテレビの系列局が存在するはずなのになぜかこちらで放送)で放送された。
故郷のフリード星をベガ星連合軍に滅ぼされたフリード星の王子、デューク・フリードがスーパーロボット、グレンダイザーで第二の故郷である地球を守るために戦う物語。
東映動画が手掛けたロボットアニメである『グレートマジンガー』の正式な続編であり、マジンガー三部作の最終章にあたる。
本来『グレートマジンガー』の続編として、もっと強いマジンガーを出す予定だったものの、前作での玩具の売れ行き不振に加え、当時の空飛ぶ円盤ブームに押される形でこうなったらしい。
永井豪本人によるコミカライズも行われたが、「マジンガーの出ないマジンガー」と揶揄されることも少なくなかった。
2015年、生誕40周年を記念し、永井豪本人によるリメイク漫画『グレンダイザーギガ』がチャンピオンRED(秋田書店)にて連載開始。単行本1巻発売を記念し、アニメPVまで作られた。
そして2024年には『グレンダイザーU』という新作アニメも製作され、こちらはサブエピソードにあたる恋愛劇をフィーチャーしている。
海外の反応
今でこそ「マジンガーは知ってるけどグレンダイザーは聞いたことが無い」「名前は知ってるけど正直内容分からん」という人も多いだろうが、日本での放送終了後ヨーロッパや中東の各国で放送され、実は本作は日本国内より海外での人気や知名度の方が高い作品でもある。主な反応は下記の通り。
ただし、日本でもリアルタイム放送時は「(ロート製薬提供)アップダウンクイズ」(毎日放送ホストTBS系列局ほか)とがっぷり四つの視聴率争いを繰り広げ、平均20.9%も稼いでいる。
フランス
「GOLDORAK」(ゴルドラック)と改名されて放送。平均視聴率75%、「最高視聴率100%」を記録。テレビ放送前に総集編として放映された劇場版の主題歌「Goldorak le grand」も380万枚の大ヒットを記録している。
更には2023年予定でアクションゲーム化されることも発表、公式でライセンスも取得している。なお、こちらのゲーム版は日本向けのリリースもアナウンスされた。
イタリア
「Atlas Ufo Robot」(アトラスUFOロボット)と改名されて放送。最高視聴率80%以上を記録。さらに1980年代からカーニバルの中に巨大なグレンダイザーが確認されており、2019年には稼働するグレンダイザーまで登場した(関連動画を参照)。
イラク
放送時間になると街の路地から子供の姿が消え、「イラクで人々が争いなく共有できる話題はサッカーとグレンダイザーだけ」という冗談ができるほどに定着している。
レバノン
内戦中に放映された。そのためか、レバノンの子供たちに愛や平和と言った大切なものを与えたり、現実から逃避できる手段として子供たちの支えになっていた。
サウジアラビア
実物大ガンダムの倍近い、33.7mの金属製の立像が建造された。「世界最大の架空のキャラクターの金属製彫刻」としてギネス世界記録に認定。
関連イラスト
メカニック
項目のあるメカニックは以下の通り。詳細は各項目を参照。
キャラクター
地球側登場人物
フリード星人と地球人は以下の通り。
ベガ星連合軍側登場人物
敵であるベガ星連合軍サイドのキャラクターは以下の通り。
ベガ大王 CV:八奈見乗児
ガンダル司令 CV:富田耕生
レディガンダル CV:沢田和子
ブラッキー隊長 CV:富田耕生(第1話)、 緒方賢一(第2話~第27話)
主題歌
オープニングテーマ「とべ! グレンダイザー」
作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 -菊池俊輔 / 歌 - ささきいさお、コロムビアゆりかご会
エンディングテーマ「宇宙の王者グレンダイザー」
作詞 - 保富康午 / 作曲 - 菊池俊輔 / 編曲 - 森岡賢一郎 / 歌 - ささきいさお、こおろぎ'73
宇宙円盤大戦争の主題歌の歌詞を一部変更したもの。
漫画
テレビマガジン
1975年10月号~1976年5月号 永井豪:単行本は講談社コミックスTVマガジンKC版のほか大都社版(全1巻)、マンガショップ完全版(全1巻)で刊行。
1976年6月号~1977年3月号 岡崎優:上記のマンガショップ発行の永井豪完全版に単行本初収録。
1976年1月号増刊人気ヒーロージャンボ号 「グレンダイザー対ダブル=マジンガー」石川賢
1976年4月号増刊8大ヒーロージャンボ号 「グレンダイザー対グレートマジンガー」石川賢
1976年8月号増刊「決戦!大海獣 グレンダイザー・ゲッターロボG・グレートマジンガー」桜多吾作
テレビランド
1975年10月号~1977年3月号 今道英治:単行本は徳間書店テレビランドコミックスで刊行。
冒険王
1975年10月号~1977年3月号 桜多吾作:単行本は秋田書店サンデーコミックス(全3巻)のほか双葉社アクションコミックス(全3巻)で刊行。
たのしい幼稚園
1975年10月号~1977年3月号 秋本シゲル
1977年1月号「グレンダイザーたい鋼鉄ジーグ」ダイナミックプロ
おともだち
1975年10月号~1977年3月号 桜多吾作
ディズニーランド
1975年11月号~1976年7月号 さかえはじめ
1976年8月号~12月号 馬場秀夫
ゲーム
客演作品はそれなりにあるが、グレンダイザー単独のゲーム作品は2024年5月時点では1作のみ。
UFOロボ グレンダイザー:たとえ我が命つきるとも
関連動画
【公式】UFOロボ グレンダイザー 第1話「兜甲児とデュークフリード」
※東映アニメーションミュージアム公式YouTubeチャンネルより転載
Goldrake Generation(イタリア共和国トスカーナ州グロッセート県フォッローニカ:2019年2月22日撮影)
※YouTubeチャンネル『Domenico Massimo Fortunato』より転載
関連タグ
マジンガーZ(前々番組)
グレートマジンガー(前番組)
ラ・セーヌの星 OPが酷似している事で有名。作詞・作曲は同じ