演者一覧
CV
実写系
概要
本作におけるもう一人の主人公(侑子の消滅後は単独の主人公となる)。
両親は既に他界しており、天涯孤独の身。そのため家事全般を一人でしており、中でも料理の腕は一級品。
幼い頃からアヤカシを惹きつける力を持っており、その力を解消する為に壱原侑子の店を訪れるところから物語は始まる。
同級生の九軒ひまわりに好意を寄せ、逆に百目鬼静を気に食わないと毛嫌いしていたが、事件や怪異に巻き込まれる最中に彼らの事情や本質を知り、三人で良好な友人関係を築いていった。
感情表現が豊かで、作中唯一のツッコミ役である。よく変な動きになる。
成績や運動神経は百目鬼に引けをとらないほどで、"結構良い方"である。
事故で両親を失ったせいか、自分のために他の人が傷つくのを極端に嫌っていた。
しかし、ある事件を境に右目と左目で虹彩の色が異なるオッドアイとなり、この時の経緯をきっかけに、それまでの考えを改めることとなる。
基本的に全ての人に対して優しく、その姿勢は周囲から好感を持たれている。また、生まれついての性質から、人以外のものにも名が知れ渡っているようであり、特に座敷童には殊の外好かれている模様。
xxxHOLiC 籠
侑子が消えた後、彼女の後を継いでミセを営む。
あくまで「店主代理」という立場を貫いており、事情を知る者たちからもそう呼ばれているが、普通に店主を自称することも多い。
侑子の使用していたキセルで喫煙し、酒も嗜む。
表情や感情表現はそれまでとは一変、憂いを帯びた表情が多くなった(侑子の言動をなぞっているのか、ミセの主人としての振る舞いか、人生観から変質したのか、或いはその全てか、ある程度事情を知る周囲は心配しつつ静観の構えを取っている)。
後述の理由でミセから出られなくなったため、高校に通うこともできなくなり、大学には進学しなかった。また、周囲の友人たちが成長していく中で自身は容姿が高校時代からほとんど変わらず不老となったが、死は免れないらしい。
ミセを継いでからしばらくは生来の優しさから対価を少なくもらってしまい、その代償で大怪我をすることも多かった様子。次第に家事はマル・モロに、仕事は百目鬼に手伝わせるようになり、対価も正しく受け取るようになった。
知識量や交渉術は相当なものとなっており、かつて苦渋を舐めさせられた女郎蜘蛛をやり込めた際には「かわいくなくなった」と言われている。
またはっきりとした描写こそないが『術』を使えるようになったらしい。
教えた遙曰く元からそう言った力があった。
ミセを継いで100年以上経過した『籠』最終回時点では、ミセから出られるほど魔力が強くなったが、それでもミセにとどまり、侑子との再会を待ち続けている。
余談
CLAMPがその制作(ストーリー,キャラ原案、脚本など)に大きく関わった「Blood-C」に『対価を払い願いを叶える者』が犬の姿で登場するが、正体は十中八九彼だろう。
実際、TVシリーズ後に公開された劇場版では人の姿(どう見ても四月一日本人)で登場する。
ネタバレ注意
実は『ツバサ』の主人公である『小狼』の分かたれた分身であり、彼と実の両親の『縁』を繋ぐための身代わり的存在。「四月一日君尋」という名の「四月一日」は、両親と揃いの誕生日、「君尋」は、「君を尋ねる」、つまり、離れ離れになった二人と両親が再び逢えるようにという意味を込めた偽名であり、四月一日の記憶のいくつかも本来のものではない。
また、彼の容姿がある人物にそっくりなのは、侑子が『ある目的』の為に意図的に仕組んだ事によるものである。
ミセから出られなくなったのは『小狼』共々『ツバサ』の黒幕である飛王が壊した世界の理の象徴となったため、世界への悪影響を防ぐための対価を支払うことを強いられたことによる。