重力とは
重力とは、物体どうしが引き寄せあう力のことである。一般に「引力」とも呼ばれるが、厳密に言えば、「引力」には磁石の引きつける力や電気による吸着力なども含まれうる。
日常で意識しやすいのは、物体と地球との間に働く重力である。両者がともに自由に動ける状態にある場合、地球は物体を引きつけて移動させ、物体も地球を引きつけて移動させる。しかしなにぶん、ほとんどの場合、地球のほうが物体よりも比べ物にならないほど大きく重いので、物体のほうから地球に向かって移動してしまう。なおこのときの物体の運動のことを「落下」「落ちる」などという。
ニュートンの古典物理学では、二つの物体の間にはたらく重力(というか万有引力)は次の公式で表される。
F = G・Mm/r^2
(F :万有引力
G :万有引力定数
M :一つ目の物体の質量
m :二つ目の物体の質量
r :物体の重心間の距離
この式から、重力の強さは物体の質量に比例し、距離の二乗に反比例することが分かる。