契約の悪魔
メフィストフェレス・ロア
MMORPG「エミルクロニクルオンライン」の中で、中央国家アクロポリスで一時語られた、上記のストーリーの紙芝居から生まれたロアである。
物語の悪魔がモチーフになっており、ネイビーブルーの髪と真紅の瞳、フリルのついたゆったりしたワンピースを纏い、スーツを着た牛のような使い魔の上に常に寝そべっている。
名前の由来は16世紀ドイツのファウスト伝説やそれに材を取った文学作品に登場する悪魔。中でもゲーテの『ファウスト』に出てくるものが有名。
作品によって多少誤差はあるが、基本は魔術師ファウストが死後の自身の魂を対価として全ての望みを叶えてもらおうとするが、メフィストフェレスは言葉巧みにファウストを誘導し、自滅させようとするものである。
性格は非常に面倒くさがりで怠惰な一方、暇や無為を何よりも嫌う娯楽家。
一見、目的意識もなく興味本位で無軌道に行動しているように見えるが、実は目的のために策謀を巡らす策略家でもある。
つまり天才型インテリ。
非常に頭脳明晰であり、それゆえに自身の存在を早期に理解する。そんな中でプレイヤーと受付嬢の会話を偶然盗み聞きし、プレイヤーに住み着くために策謀をめぐらしたのが、彼女のイベントの根幹である。
最初からプレイヤーの心象風景に移住するのが目的だったようだが、こんな回りくどい手を使ったことに関しては「(面と向かっては)恥ずかしかった」という理由があるらしく、以外と初心なところもあるようだ。
ちなみにわんこをペットとして気に入り自分の物にしようと既成事実まで作ろうとしたが、そのあまりの忠犬っぷりに諦めたらしい。
右脚内股に書かれたロアの証の数字は「Ⅹ」