概要
小堀遠州とは、近江小室藩主で江戸初期の茶人である。
近江の国に生まれ、幼名は小堀作助、元服後は小堀正一あるいは小堀政一と改めている。
幼少の頃から父小堀正次の英才教育を受けており、千利休、古田織部と続いた茶道の本流を受け継いで、徳川将軍家の茶道指南役となっている。
慶長13年には駿府城作事奉行を務め、その功により諸太夫従五位下遠江守に叙せられ、これにより小堀遠州と呼ばれようになった。
生涯に400回あまりの茶会を開いて、王朝文化の理念と茶道を結びつけた「綺麗さび」という幽玄・有心の茶道を創り上げ、日本の美の系譜を再構築して新たな平和な時代へ向けて基礎を築いた。