概要
古代メソポタミア、ラガシュ市の都市神ニンギルスと、その妻ババ女神の間に生まれた地方神で次男、ガラリムという名でも呼ばれる。
グデアの神殿賛歌・シリンダーB、944~956行において、「彼(ニンギルス)の愛する息子」「ギルス(ラガシュの1地区)の代官」「偉大な門(IG-GAL)」等として記される。
(1990年のW.G.Lambertの論文、Ancient Mesopotamian Gods. Superstition, philosophy, theologyによると「aurochs door:オーロックスの門」という意味もあるらしい)
また、ニヌルタ(ニンギルスもニヌルタと同一視されている)と同一視されたキシュ市の都市神ザババの持つ二振りの武器のうちの片方の名でもある。
もう一振りの名は、同じくニンギルスの息子で長男でもある「シュルシャガナ」。
アニメ戦姫絶唱シンフォギアGでシュルシャガナと共にキーアイテムの一つとして登場。
参考文献
「筑摩世界文学体系1 古代オリエント集」三笠宮崇仁、杉勇編 筑摩書房
「古代メソポタミアの神々」監修:三笠宮崇仁 岡田明子、小林登志子共著 集英社
「Gods Demons and Symbols of Ancient Mesopotamia」 University of Texas Press
「The Electronic Text Corpus of Sumerian Literature」英国オックスフォード大学 シュメル文学電子化プロジェクト