概要
ギャラルホルンの主力モビルスーツであるグレイズの開発過程で生まれた試験機。
グレイズと同一のフレームをベースとして機体の高出力・高機動化を目的に開発された姉妹機であるが、組織内に於いてはグレイズの同型機及び上位機として認識されている。
「シュヴァルベ」とは独語で「燕」の意。
主なパイロットはマクギリス・ファリド、ガエリオ・ボードウィンなど。
通常型とは頭部、胸部中央、肩部、腕甲部、腰部、大腿部、バックパックが異なり、主に大型スラスターや姿勢制御バーニア等の推進・制動装置が多数増設された高機動型の仕様となっている。
頭部はセンサーボールを内蔵している点は同様だが、メインカメラは眼部と額部に並列するラインタイプ。通信強化アンテナは標準装備。
リアクターの最高出力は通常型グレイズよりも高く、戦闘が苛烈になる程に機体の性能が発揮されていくが、各機能は高出力状態に合わせて調整されているため、起動直後や損傷による出力低下時には十分な性能を発揮できず、安定性を欠く。
また、その高出力を活かす目的で背部に惑星間航行艦に用いられる推進技術を流用したフライト・ユニットを搭載。これによって高い機動力を発揮するのみならず、大気圏内でのモビルスーツの単独飛行を可能とした。ただし、フライト・ユニットの使用はパイロットの負担も大きく、推進力のみで機体を浮かせているため、コントロールにも高い練度が必要となる。
安定性や操作性こそ通常型のグレイズに劣るが、グレイズと同様に宇宙・地上を問わず運用でき、グレイズの装備もそのまま転用可能。
指揮官機として運用される機体はその指揮官の専用機として扱われている事も多く、パイロットに合わせたカスタマイズやカラーリングが施され、機体ごとに搭乗者の個性が際立つ傾向にある(ガエリオ機のランスユニットの例が特に顕著)。
機体データ
形式番号 | EB-05s |
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全高 | 18.1m |
本体重量 | 32.5t |
動力源 | エイハブ・リアクター |
武装 |
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主なパイロット | マクギリス・ファリド ガエリオ・ボードウィン他 |
武装
ライフル
通常型のグレイズと同一の射撃兵装。
基本性能や仕様などは変わらず、戦闘に於いては主兵装は元より支援火器としても幅広く運用される。
バトルアックス
ナノラミネートアーマーが施されたモビルスーツとの戦闘を想定した格闘兵装。
こちらもグレイズとの互換装備であり、非使用時には腰部ラッチにマウントされる。
ワイヤークロー
左腕に装備された射出型クロー。
敵への攻撃に用いられる他、ワイヤーを用いた対象の拘束、敵艦へ取り付く為のアンカーなど多彩な運用が可能。
ランスユニット
ガエリオの搭乗するシュヴァルベ・グレイズに装備される大型突撃槍。
ナノラミネートアーマーによる防御の一点突破を目的として開発された対艦・対モビルスーツ用装備であり、ライフルの銃身を取り外したショートバレルライフルをベースに、大型のランスを外装する形で運用される。