概説
小学校高学年から高校生で学ぶ歴史、地理、社会の仕組みを学ぶ教科。
小学校時はフィールドワークが存在するが、中学高校と進学するにつれて座学のみとなっていく傾向がある。
政治の影響
現実の社会を扱っている科目であるため政治、権力に左右されやすく、特に歴史分野は教科書、教授内容が大きく影響される。
人物や組織、体制及び時代に関する評価は政体が変われば180度変わるといってもよく、昨日までの英雄が一夜明けると殺人犯扱いになることなどしょっちゅうである。
例:モンゴル人民共和国時代の虐殺者扱い→英雄に復活したチンギスハーン
ただし、複数の教科書が存在しトライアウトされて選ばれる日本のような国においては、曲がりなりにも複数の評価が併存するケースもある。
歴史分野の教科書、書籍はイデオロギーの影響が強まるにつれまともに読めないものと化していくのがパターンであり、体制を憎むあまり正確な用語を使わずもはや教科書として使えないレベルの駄本と化した例(皇室制度を憎むあまり大嘗祭という用語を使用せず)、どこの国の教科書だか分からなくなってしまった例などが過去にある。こうしたケースでは情報量自体もまともな本に比べ少なくなる傾向がある。
その他
よく知られる歴史以外にも地理分野において教授内容、教科書などが世界情勢、時代風潮の影響を受けやすいという特色がある。領土紛争は一番分かりやすい例であるが、自国に直接関係ない場合でも世界情勢が短期間に激変すると、地図帳や地理教科書はあっという間に歴史資料と化してしまう。
例:台湾の国連脱退以前の地図帳、南ベトナムサイゴン陥落以前の地理資料、簡体字が流行した当時の世界地図、ベルリンの壁崩壊前夜の地理教科書など。
自国が直接巻き込まれた場合はさらに激しいことになるのは言うまでもない。