概要
地球-火星間航路で暗躍する「ブルワーズ」の主力モビルスーツ。
ブルワーズ内では、阿頼耶識システムを施術されたヒューマンデブリの少年達によって運用される。
主なパイロットは昌弘・アルトランドなど。
マン・ロディは、厄災戦中期に圏外圏の主力機用に大量生産された「ロディ・フレーム」をベースにブルワーズがそれをレストアし、積載重量の限界まで装甲強度を強化した超重装甲型の機体である。
ベースとなったロディ・フレームは際立った特徴こそ無かったものの高い汎用性を誇り、重装甲装備の運用にも耐えうるだけのキャパシティを持ち、同フレームを採用したスピナ・ロディも、その汎用性から様々な組織によって運用されている。
宇宙での海賊行為を生業とするブルワーズでは、あえてロディ・フレームの持つ汎用性を犠牲にし、宇宙空間で運用する事に特化した改修を行っており、外見もスピナ・ロディ等とは大きく異なる。
特に脚部は歩行脚というよりも可動式ブースターとしての性格を強めており、重力下ではその脚部構成と本体重量が足枷となり主だった活動実績は記録されていない。
また重量機故に推進剤の消費も激しくし、長期戦を不得手とするものの、その鈍重な外見に反して宇宙空間では各部スラスターを活かした柔軟な機動が可能。
ブルワーズではこの機体特性を活かし、目標となる商船の対空砲火を強引に突破し短時間でブリッジを制圧する戦術を取る。
機体に施された重装甲の恩恵もあって多少の被弾で怯む事は無いが、その防御を突き破る攻撃がコックピットに直撃した場合はその重装甲がパイロットを押し潰してしまう事もある。
ブルワーズが鉄華団とタービンズに壊滅させられた後、残存した機体は鉄華団によって鹵獲され、その大半がJPTトラスト等に売却された他、数機がランドマン・ロディに改修され、後に鉄華団地球支部に配備された。また、戦闘で破棄された一部機体も他の組織や市場で流通している。
なお、売却された機体に搭載されていた阿頼耶識システムは、ガンダム・グシオン、グレイズ改等に移植されている。
機体データ
型式番号 | UGY-R41 |
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全高 | 17.1m |
本体重量 | 40.6t |
動力源 | エイハブ・リアクター |
使用フレーム | ロディ・フレーム |
武装 |
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主なパイロット |
武装
サブマシンガン
圏外圏で広く流通しているモビルスーツ用サブマシンガン。
軽量で扱いやすく、比較的安価なため海賊が好んで使用し、集団戦闘に於いて威力を発揮する。
ブルワーズではガンダム・グシオンもこの装備を携行する。
ストック部分は状況に応じて展開可能。
ハンマーチョッパー
鉈の峰部分にハンマーを備えた格闘兵装。チョッパーとは「肉切り包丁」の意。
用途に応じて鉈とハンマーを切り替えて使う事が可能。
武装ラックへのジョイントはスラスターも兼ねており、インパクトの際に威力を増大させる他、ハンマーが敵機の装甲に食い込んだ際にはスラスターを噴射して装甲からハンマーを引き剥がす事が出来る。
非使用時には背面腰部にマウントされる。
手榴弾
サイドスカート内に格納されている手投げ弾。
炸裂弾の他にも煙幕弾などがあり、状況に応じて使い分けが可能。
ワイヤーフック
腕部に内蔵されているワイヤーフック。
主に敵を拘束したり、機体を固定する為に用いられ、先端部のアンカーは射出時に展開される。
バリエーション
ランドマン・ロディ
鉄華団が鹵獲したブルワーズのマン・ロディを地上環境仕様に改修した機体。
詳細はランドマン・ロディを参照。
ハクリ・ロディ
戦闘で大破し、デブリ帯を漂流していたブルワーズのマン・ロディを、傭兵のハクリ兄妹が偶然入手し改修した機体。型式番号UGY-R41/H。
回収された時点でコックピットと頭部は破壊されており、改修に伴い独自品に換装。それに伴いバックパックに可動式のブースターユニットが増設された。
基本性能こそ改修前と変わらないが、阿頼耶識システムは搭載されておらず、また胸部フレームも剥き出しとなっている。
全二機が改修され、それぞれ左肩と頭部を青色に塗装したブルーショルダー、黄色で塗られたイエローショルダーにカスタマイズされている。
ハクリ兄妹の兄サンポはグシオンチョッパーを装備したブルーショルダーに、妹ユハナはグシオンアックスを装備したイエローショルダーにそれぞれ搭乗する。
ラブルス
タントテンポの要人護衛用モビルスーツ。型式番号UGY-R41/T2C。
護衛対象を守る目的で重装甲を採用しており、通信機能やセンサーを強化した頭部を持つ。
装甲形状はマン・ロディに似ており、脚部も重力下での運用も想定しランドマン・ロディと同じ物に換装されている。型式番号からマン・ロディの系列の機体である事が窺える。
携行武装はマン・ロディと同一。
スピナ・ロディ
各組織で幅広く使用されるロディ・フレーム採用型モビルスーツ。型式番号UGY-R38。
マン・ロディと異なりフレーム本来の汎用性を持ち、戦闘から宇宙空間での作業活動など様々な用途で運用される。
マン・ロディはロディ・フレームをブルワーズが独自改修した機体である為、一般的にロディ・フレーム機とはこちらを指す場合が多い。
機体装甲は他のフレームを採用した機体にも転用可能であり、ガンダム・フレームを採用したガンダム・アスタロトにもスピナ・ロディの腕部装甲が転用されている。
主な武装はアンカー・ポッド、マシンガン、ブースト・ハンマーなど。指揮官機は後頭部にブレードアンテナが増設される。
相当数がコロニーの外壁補修やデブリの除去といった作業用途で運用されおり、アミダ・アルカも傭兵時代に乗機としていた。
ドルトカンパニーでは待遇改善を求めるデモから発展した労働者層達の武装蜂起の際に持ち出され、戦闘で運用されたが、搭載火器はギャラルホルンが反乱の芽を摘む目的で安全装置に細工を施した上であえて裏ルートに供給した物であった為、一方的に鎮圧されている。
ガルム・ロディ
マン・ロディとは異なる系統の重装甲を持つロディ・フレーム採用型モビルスーツ。
運用用途を限定し、汎用性を廃していたマン・ロディとは異なり、ロディ・フレームの汎用性を活かした機体として完成しており、機動力・防御性能が両立されている他、大規模な装備換装無しで宇宙・重力下双方での運用が可能。
圏外圏の中でも特に有力な海賊組織「夜明けの地平線団」などによって運用された。
立体物
HGIBO「マン・ロディ」としてラインナップされている。お求めやすい価格であることとシンプルなデザインラインから改造しやすくグレイズと並ぶヒット商品となった。 のちに販売された「鉄血オプションセット9」にはランドマン・ロディ用脚部が収録されているため、セットで購入するユーザーが多く、売り切れが続出する店が後を絶たなかった。