概要
超コンピュータブレインが人類絶滅のために自らの手足として建造したロボット兵器「ブレインロボット」の一体。他のブレインロボとは違い、ブレインの中枢部品の一つ「オートダイオードワンセブン」が組み込まれているが、それによってブレインに反発する自我を持ってしまい、ブレイン開発者のハスラー教授によって頭部電子頭脳に電磁フィルターをかけられ、洞窟内で眠りにつかされた。
その洞窟にたまたま迷い込んだ南三郎少年によって電磁フィルターを外され再起動。三郎と友情を結び、意思疎通に必要なヘルメットを与えた。
自らの体内で活動している小型ロボット「ロボター」による超生産能力で、多少の損傷や故障ならば自力で治すことができる他、会話能力やグラビトン発射のインターバル短縮等の性能向上、支援用ビークルのサブマシンやシグコンタンク・ジェットの開発、果てはジュースやケーキ、ソフトクリームといった菓子類を作ることもできる。内部には人間が乗り込めるコントロールルームがあり、中に入った三郎達をケーキなどでもてなしたほか、超生産能力で操縦席を作り、最終話で活動停止したワンセブンに代わり三郎が操縦した。
会話能力の獲得前は三郎に与えたヘルメットを通して意思疎通を行い、ワンセブン本体は目の色(水色:イエス、赤:ノー)と機械処理された「イエス」と「ノー」の音声以外の意思表示が出来なかったが、第19話で会話能力を獲得した後は言葉を話すことができるようになった(CV:小林恭治)。
最期は周囲2km内のコンピュータをブレインの支配下に置いてしまうブレインエリアの影響を受けないように三郎に操縦されてブレインに特攻をかけようとするも突如意思を取り戻し、三郎を脱出させて自分だけが特攻。ブレインと共に爆散した。
変形形態
要塞ワンセブン
待機状態。体内にある工場はこの形態で稼働し、グラビトン発射に必要な重力子を蓄積する。
飛行ワンセブン
要塞ワンセブンの背部滑走路を翼状に展開し、マッハ4の速度で飛行する。ブレインロボットに体当たりを仕掛ける際にも使われた。
戦闘ワンセブン
二足歩行の戦闘形態。身長50m、重量200t。
戦闘スタイルは格闘戦がメインだが、後述の武装を使用することもある。
武装
グラビトン
開閉式の腹部から重力子を発射し、対象を押し潰し圧壊させる。一度の発射後は重力子蓄積の都合上15時間のインターバルを置く必要があるが、超生産能力で短縮に成功した。
ナイキ級ミサイル
脛部に内蔵されているミサイル。現実にも同名のアメリカ製の地対空ミサイルが存在する。
ミサイルパンチ
手首に内蔵されているミサイルで、連続発射して敵を攻撃する。中盤から多用されるようになった。
核弾頭
腹部に内蔵されている核ミサイル。尚、劇中でワンセブンにこれを見せられた三郎が「これがグラビトンの秘密か」と口にした件だが、これは間違いでも何でもなく、実際にグラビトン攻撃に使われている為。核弾頭を強磁界封印下で起爆させる事で超高温プラズマを発生・磁気圧縮する事で電荷を帯びた量子ブラックホールを生成、これを封入した強磁界ごと対象に射出する事で、その内部に弾頭の数の量子ブラックホールを送り込む事で超重力を発生させ(この時点で磁界は解除されている)周辺大気を中心に引き込むと共に対象の構造その物を「重力の井戸」に落とし込む。ただ、完全に対象を重力の井戸に落とし込む前に量子ブラックホールは「蒸発」し、その際の「空間湾曲の修復」の反動による衝撃波で劇中に見られる爆発が起こっている。
尚、弾頭は総数を切り替えられるらしく、通常は3列3段だが、時折4列3段になっている場合も有る。
ミラーアタック
腹部のシャッターを裏返し、相手の光線を跳ね返す鏡。第31話でのみ使用され、蜃気楼衛星タイガー
が放つ光線を跳ね返した。
戦闘飛行ワンセブン
戦闘ワンセブン形態から翼を展開し、マッハ6の速度で空を飛ぶことが可能になった形態。ストーリー中盤から使われるようになる。
搭載メカ
ワンセブンの超生産能力によって開発された支援用ビークル。普段はワンセブンの左右の脚に収納されている。いずれも自動操縦によって行動する。
シグナルコントロールジェット
主に情報探索に使われる無人偵察機で、劇中ではシグコンジェットと呼ばれる。背中の滑走路から発進する。第15話ではブレイン党に洗脳され、戦艦ロボットを操るルミの居るコックピットに突撃して彼女に催眠ガスを浴びせ退却に追い込んだ。第34話でブレインエリアの偵察飛行中に破壊されてしまう。
シグナルコントロールタンク
ワンセブンの右脚に収納されているドリル戦車で、劇中ではシグコンタンクと呼ばれる。劇中では主に洞窟の崩落によって閉じ込められた三郎やレッドマフラー隊を救出する活躍を見せている。第34話にてブレイン党に捕らえられた三郎を救出した後にブレインエリアの影響を受け、三郎を脱出させた後に破壊されてしまった。
サブマシン
三郎の友情の証しとして開発されたマシンで、ワンセブンの左脚に格納されている。地上では最高時速400km/hで走行し、ローターを展開しての飛行も可能で、ブレイン党が放った地対空ミサイルに対して宙返りによる回避機動を行うなど機動性も抜群。ハンドルなどはなく操縦にはワンセブンが三郎に与えたヘルメットが必要だが、緊急時にはワンセブンによる遠隔操作が優先される。
ロボター
ワンセブン内部のメンテナンスと超生産能力を司る人間サイズの内蔵小型ロボット。ワンセブンの命令を受けて、内部の強化改造や搭載メカの生産を行う。ワンセブンが会話能力を得たのと同時に言葉を話すようになり、初期はエフェクトが施されたような甲高い声で喋っていたが、第31話「お母さんはどこ? 恐怖の白い家」からは女優の村松美枝子による吹き替えに変更された。