概要
アーサー王の義兄で、父はエクター卿。(※円卓のエクターとは別人。)
ある時、ケイ卿は試合の日に槍を忘れた(もしくは折ってしまった)ため、アーサーを自宅まで走らせ、代わりの槍または剣を取りに行かせた。しかし、生憎とふさわしい武具は見当たらず、アーサーは大聖堂前の石に突き刺さっていた剣を引き抜き、これを代わりとして持っていった。
この剣こそ、ブリテンの王を定める「選定の剣」であった。
この経緯から、ケイ卿はアーサー王伝説の始まりに(間接的とは言え)関与した人物と言うことができる。アーサーが即位した後、ケイ卿は円卓の騎士の一員となり、王の側近中の側近として仕えた。武勇伝としては、アーサー王や同僚のベディヴィア卿と共にモン・サン・ミシェルの巨人を倒したというものがある。ケイ卿の最期については諸説あり、ローマ軍との戦闘で敗死したとの説や、「カムランの戦い」で戦死した説などがある。