重力

1. 物理学で基本の力のひとつとされる力。この項で説明。
2. 「動」の字をへんとつくりに分解したもの。

重力とは

重力とは、物体どうしが引き寄せあう力のことである。一般に「引力」とも呼ばれるが、厳密に言えば、「引力」には磁石の引きつける力や電気による吸着力なども含まれうる。

日常で意識しやすいのは、物体と地球との間に働く重力である。両者がともに自由に動ける状態にある場合、地球は物体を引きつけて移動させ、物体も地球を引きつけて移動させる。しかしなにぶん、ほとんどの場合、地球のほうが物体よりも比べ物にならないほど大きく重いので、物体のほうから地球に向かって移動してしまう。なおこのときの物体の運動のことを「落下」「落ちる」などという。

ニュートンの古典物理学では、ある物体にはたらく重力（というか万有引力）は次の公式で表される。

F = G・Mm/r^2

（F ：万有引力

　G ：万有引力定数

　M ：地球の質量

　m ：物体の質量

　r ：地球の半径、もう少し正確には地球の中心から物体までの距離）

この式から、重力の強さは物体の質量に比例することが分かる。（Gは定数であるし、Mは変化しようがないし、rも空高く飛びでもしない限り変化しないため）

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