『ドラゴンブラスト』の山月
山月とは、同人対戦格闘ゲーム『ドラゴンブラスト』の登場人物。
名前の元ネタは、人が虎に変身してしまうという中国の故事を元にした中島敦の短編小説「山月記」とのこと。高校の教科書などで取り上げられていることも多く、読んだことがある方も多いのでは。
ちなみに、本来の姿は獣人ではなく普通の人間なのだが、孤児院を救うために「カイザーマスク」からマスクを譲り受け、その力を以って超人的な戦闘能力を得てファイトマネーを稼いでいる。その力の代償として、徐々に体が獣人へと変貌している様子。
ゲーム中の性能としては、必殺技のコマンド投げ「カイザーインパクト」を主軸とするいわゆる「投げキャラ」。また、地上や空中からの突進技も備えているなど、機動力は意外と高い。
しかし、通常移動や前後ステップといった基本動作は見た目どおり重いため、扱いにはやや慣れが必要。また、対空手段にやや乏しく、通常技もリーチこそあるがやや大振りなものが多いため、立ち回りには工夫が必要となる。
また、相手にダメージを与える手段が、練習が必要な「連続技」よりも一撃必殺の「コマンド投げ」に比重が置かれている他、そのコマンドもこの手のキャラクターにしては簡単な部類に入るため、慣れない人でもワンチャンスをモノにしやすいという利点もある。ゲージを消費することで出せる強化版の「真・カイザーインパクト」も同様で、またこの技は作中でも屈指の威力を誇るため、ゲージを維持しておけば相手にプレッシャーを与えながら立ち回ることも可能。どこからともなく現れるリングや天井といった演出にも文字通り「インパクト」あり。