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Su-24の編集履歴

2019-11-15 23:06:17 バージョン

Su-24

すーどゔぁーっつぁちちとぅぃーりぇ

スホーイの可変翼機。元はSTOLが目的だった。爆撃機として使われ、アフガン侵攻で実戦投入された。

NATOコードネームは「フェンサー(Fencer)」。

非公式愛称は「チェマダーン(чемодан、スーツケース)」


概要

Su-24は戦闘爆撃機である。

戦闘機を相手にした空戦よりも、地上の施設や目標への攻撃を得意としている。

アフガン侵攻に投入されたが、徒歩で移動するゲリラ兵が目標だったために戦果は芳しくない。

ウクライナやベラルーシといったワルシャワ条約機構参加国以外にも輸出され、

イランやイラク、リビア等でも使われている。


しかし、可変翼による整備の難しさ・高度な電子機器の維持について苦心するらしく、

こちらでもあまり戦果は知られていないようだ。

F-111と違ってターボジェットエンジンを装備しているため、燃費はあまりよくない。

これは航続距離や戦闘行動半径に大きく影響するため、

運用のむずかしさに拍車をかけているものと推察される。


爆撃任務だけでなく空中給油任務にも使われる。

胴体左右に機外燃料タンクを、胴体下部にUPAZ-1/1Aバディ給油ポッド(Su-33等と同じもの)を装着し、プローブアンドドローグ方式で給油を行う。


Su-24M(Су-24М)

後期量産型Su-24。1978年に量産化、1983年に実戦配備した。

機首に地形追随レーダー、『PNS-24M航法/攻撃システム』搭載、引き込み式の空中給油プローブも追加。固定翼部の兵装パイロン取り付け部の主翼上面のフェンスに『チャフ/フレア・ディスペンサー』を装着し、垂直尾翼両脇の後部胴体上面にも『チャフ/フレア・ディスペンサー』装備、胴体下面の中心線には『UPAZ-Aバディ式給油用ポッド』搭載が可能。NATOコードネームは「フェンサーD」。


パクリと言われながら

この機はF-111のパクリと言われ続けてきた機体である。

並列複座のコクピットに可変翼といった見た目から共通点が多い、とされてきたのである。

ソビエト軍部はこれを「同じような目的の機体だから、似るのは当然」とコメントした。


だが考えてみよう。

F-111は空海軍の「綱引き」に見舞われた戦闘機である。

両睨みした中途半端な要求仕様で設計され、最後には海軍が離脱したのだ。

ソビエトでも同じような経緯があったとは信じ難い。


おそらく、本当に似ているだけなのだ。












真相

実際のところ、Su-24の開発経緯はF-111のそれとはまったく異なるものであった。

当初考えられていたのはYak-38と同じリフトジェットを搭載したSTOL機T6-1であり、

Su-15似のダブルデルタ機であった。さらに遡ればスホーイはSu-15にリフトジェットを搭載した

T-58VDを試作しているし、製作されなかった最初の計画案S6はSu-7をベースにしている。

いわばフィッター・フラゴンファミリーの遠い親戚であるといえる。


当時ソ連ではリフトジェット式のSTOL・VTOL機に期待をかけており、MiG-23も当初は

可変翼ではなくリフトジェットになるはずだった。が、構造的な欠陥(Yak-38参照)が問題となり

ほとんどの機種は実験止まりに終わっている。T6-1も可変翼起案T6-2Iに変更され、

結果としてF-111に似た外観の機体が出来上がったのだ。


つまり、F-111クラスの戦闘爆撃機をソ連(スホーイ)なりに思案した所、初めは

独自性を出そうと(?)「リフトジェット・デルタ翼」を推していたが、試行錯誤するうちに

結局「可変後退翼」が最適解だという結論に落ち着いた、ということである。


「同じような目的の機体だから、似るのは当然」だったのだ。


外部コンテンツ

SU-24. Fencer's Strike(2018年1月29日公開)

Footage of refueling in the air Su-24М(2015年10月23日公開)


※ロシア国防省 公式YouTubeチャンネル『ズヴィズダー』より

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