ここでは2.について扱う。
かつては、一定年齢に達しない乳児から幼児・子供は腹掛けを下着として使用するのが一般的だった。その当時の下着と言えばふんどしが思い浮かぶが、ふんどしは成人が着用する下着という位置づけだったこともあり、幼児や子供がふんどしを常用することはあまり無かった。
基本的には、腹掛けの上に着物を着るのが普通だが、乳児や幼児の場合は着物を着ないで一日中腹掛け一枚で過ごすことも多い。また、以前は真夏の暑いときにおいて、普段着物を着ている子供も着物を脱いで腹掛け一枚で水遊びをすることが多かった。
乳児や幼児・子供が腹掛けをするのは、腹掛けがお腹を覆うことによって寝冷えを防ぐのが目的である。また、乳児や幼児・子供が自分でおしっこやうんこといった排泄をする際に、腹掛けだと下着の着脱が必要ないことも腹掛けを着用する大きな理由である。