作品解説
【崋蘭国史記より】
一人の女の死によって華蘭大陸は三つに裂かれた。
その女の名は周愛花。
太古より大陸の支配国だった百合国の末裔。
故国が滅んだあと庇護を受けた白蓮国の女将軍となったが、芙蓉国太子・愈伯に見初められ彼の妃となった。
芙蓉国と白蓮国の決戦の際、彼女は亡国・百合国があった澗江の中心で自ら命を絶つと大地は怒り昊は慟哭した。
大陸を縦断する澗江は氾濫し海となり北方の暈山は天をも貫く山脈がとなった——そうして大陸を三つに別けた。 この天変地異より三大陸それぞれの歴史を刻む。
北は牡丹国——西は白蓮国——そして東、芙蓉国。
千年経った現在、西は椿国、東は槐国、北は牡丹国が並び立つ。
これは槐国を舞台にした物語である。
槐国演義小説一覧
槐国演義【朱雀の腕・序章】http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=415861
槐国演義【空想未来・序章】http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=448557
槐国演義【蒼天の娘・序章】http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=459415
Blog連載http://ameblo.jp/enzyukoku/
登場人物
【朱雀の腕(かいな)編】
◎張 杏樹(ちょう・あんじゅ)>18歳の少女。翡翠娘は渾名。明るく楽天的だが父母の敵である波南を深く恨んでいる。
元太守の娘。父母の死後母方に引き取られ海の仕事などを生業としている。
◎槐訊嶺(かい・しゅんれい)>槐国第一皇子で丞相。常に罪悪感をいだき、悪夢に悩まされている。
驕ったことのない性格で弟にも王子として接する。10歳しか違わない義母に恋をしていた。
◎陶 波南(とう・はなん)>現彼花太守。政策が厳しく民に嫌われている?
前帝の親友だった。不思議な力を持っている。
【空想未来編】
◎陶 波南(とう・はなん)>元彼花太守の息子。海賊の娘、倩樹に拾われ海賊として生きるが…
妹を失ったショックで声が出ない。唯一倩樹だけが理解できる。
◎倩樹(せいじゅ)>海賊の娘。明るく活発な少女で波南が大好き。風を操る力を持っている
赤い髪をしているので紅髪娘(こうはつじょう)という渾名を持っている。普段は布で隠している。
◎張 義台(張・ぎだい)>波南の幼なじみ。反乱平定している丞相軍に従軍していたが、故郷の地・彼花にとどまることに。
のちに倩樹に一目惚れをしてしまうが……。
関連イラスト
槐国演義〜朱雀の腕・空想未来・蒼天の娘〜の関係図
[http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=big&illust_id=21336354]