「クッフッフ…、ヨド〜ンボウリン〜グッ!」
「ちっ、7人じゃダメだ!10人倒れなきゃ、爆発はナシ!! スペアもナシ! 『一度に10人倒してこそストライク、そこでドカーン!』が俺の美学だ!!」
「俺は美しくなきチャレンジャー、人呼んでさわやかバクダン邪面~!」
データ
身長/184cm
体重/168kg
邪面/爆弾→火薬を球体に詰めた地球の爆発物
ハッシュタグ/#爆弾 #丸めた消しカス #ヨドンチェンジャー #ヨドンナ #バクダンV #エネルギア #キラフルゴーアロー #ゴーキラメイジャー
概要
ヨドンヘイムが送り込んだ、地球の危険物「爆弾」を模した邪面をベチャットに被せて生み出された邪面師。
クランチュラ曰く「自信作」との事。
邪面はドクロマークの付いた黒い球体型爆弾を模したオードソックスな見た目で、頭頂部から伸びた導火線を房毛の如く頭の横へ垂らしているのがポイント。
首から下のボディの色はジョイスティック邪面等と同じ、白・緑・黄緑の配色。
掴み穴の付いた爆弾ボールを投げ、整列させた人間をピンとして打ち倒す『ヨドンボウリング』でストライクを決めて爆弾を爆発させ破壊と混乱を齎す『地獄ボウリング爆破作戦』を展開する……が、スペア無しのストライクを決めないと爆弾が作動しない仕様とバクダン邪面のボウリングの腕前がイマイチなのが仇になって爆弾の不発が頻発する状態に。
おまけに敵グループを一度に全員倒せてもその総数が10人未満だと不発判定になる為、まともな攻撃手段にすらならないと言う致命的な欠陥を抱える。
というのも、こうなってしまったのは邪面製作者のクランチュラが「美学」として変な拘りを出して能力に珍妙な制約を課してしまったからで、しかも本人の戦闘力もそこまで高くない。
結果として、クランチュラの趣味嗜好が完全に裏目に出てしまい、自信作どころかこっそり見物していたガルザからも怒りを通り越して嘆かれる程に今までの邪面師の中でも特に全く役に立たない失敗作となってしまった。
また、ドクロマークの口からは逃走用の煙幕を吐き出せる。
後に、ヨドン皇帝の秘書官・ヨドンナからテコ入れとして、力を込めた鞭で打ち据えられた事で5人に分裂、『バクダンⅤ(ファイブ)』を名乗って各々が破壊活動に従事して闇エナジーを収集し、それにより集めた闇エナジーを凝縮して作り出した金色の特殊爆弾を円状に設置して爆破する事で邪面獣の軍勢を送り出せる超大規模な闇ゲート『ヨドントンネル』を生み出そうとした。
分裂後、各個体の額には燃え盛る炎で1~5の数字が書かれていて、これが各個体を見分ける差となっている。加えて分裂前の珍妙な制約を撤廃された事で、単純に戦力としても強化され、手負いだったとは言え各キラメイジャーと一対一の戦闘で互角以上に渡り合った。
軽いノリだが上の命令には忠実で、クランチュラの趣味全開な仕様の能力を疑いもせず受け入れたのはこの性格故と言える。ただそれほどの愚直さは無いのでヨドンナに今までの拘りを否定されて強引なテコ入れを受けても、それで今までよりも自由に作戦遂行が出来ると分かるやすぐに調子を合わせる順応性の高さも見せている。
活躍
エピソード25
地球に送り出されると、配下のベチャットに捕まえた人間を並べさせてのヨドンボウリングを開始。
だが、一発ストライクを中々出せず倒した人間を整列し直しての再トライを繰り返す稚拙ぶりを見せ、それを物陰より観察したガルザはあまりのどうしようも無さに激昂を通り過ぎて頭を痛めた。
ガルザ「下らん…。 やはりどうしようもない奴だったか…!」
その内にキラメイジャーが現れるも、小夜からは『丸めたケシカス邪面』とあんまりな呼び方をされ、派手な爆発を立てての名乗りで反論して交戦に突入。
ベチャットに足止めさせた相手にボウリング投球で転がした爆弾を送り込むが相手は次々とかわしたので、本気を出しての変則カーブ投球で放った爆弾がキラメイジャー全員を転倒させるが、相手が6人しかいなかったのでストライクの基準を満たさず爆弾は不発。
「ん?ええと、爆発しない…しまった~!! そもそも10人いないから爆発しないじゃ~ん!?」
これでピンクから「ひょっとして…、おバカさん?」と言われてしまったので、「くう~ッ! こうなったら、仕切り直しだ! さらばだ!!」との捨て台詞と同時に邪面から煙幕を吹き出しその場から逃走した。
その後場所を変えて再出現するも、すぐにキラメイジャー3人に駆け付けられ苦戦。
だがそこへヨドンナが現れ彼女の後ろに控える様命令される。
そして彼女がキラメイジャーに宣戦布告、『ハイパーベチャット』を作り出しての使役で相手を圧倒するのを見物する。
エピソード26
ハイパーベチャットのタフさに劣勢のキラメイジャーをしばらく見守っていた所で、ヨドンナに出番と言われて、これまでの様にヨドンボウリングでキラメイジャーを叩きのめそうとするも、彼女に鞭で脛を引っ叩かれる。
ヨドンナ「普通に爆発を起こしまくって、闇エナジーを集めろ。 それでトンネル開通の特殊爆弾を作れ。 ボウリングはいらない」
「いやでも、ちょっ…、美学を大事にしろって、クランチュラ様が…」
ヨドンナ「…口答え禁止だ!」
「痛ァー!?(泣)」
とのやり取りを挟んでヨドンナの鞭で制裁を連続で喰らった事でなんと5人に分裂、「バクダンV」へとパワーアップ(?)を果たす。
「驚いた……!」
「おぉスゲェ!」
「スゴくない!?はじめてかも!」
「5人もいるし!」
「しかも体に力がみなぎる!」
思わぬ戦力アップに喜び、「美学なんかなくても……燃えるでしょ?」と言葉をかけるヨドンナに利害の一致を悟り、「「「「「イエス、ヨドンナ!!」」」」」と5人揃って忠誠を誓ったバクダンVは、闇エナジー収集の為その場より各々の方角へと散って行った。
その後、何とかCARATに帰還したキラメイジャーが、巨大モンストーンを倒して入手したカナエマストーン・エネルギアの力と充瑠の閃きで新たな力を手に入れられないかと議論している裏で、別々の地区へ散ったバクダンⅤは5人同時での破壊活動を開始。
新たな力が仲間達に悪影響を及ぼすのを恐れる充瑠を除いたキラメイジャーが、それぞれの地区へ1人ずつ赴いて交戦するも、手傷を負って弱っていたのも相まって圧倒、適当にあしらいつつ破壊活動を続けて順調に闇エナジーを集めていく。
やがてバクダンⅤは集めた闇エナジーで特殊爆弾を5個分作る事に成功。それを持って爆破予定地付近で待っていたヨドンナの元に赴き、元のバクダン邪面1人に戻った。
そこをボロボロながらも追って来たキラメイジャーを余所に、作戦の仕上げである設置作業へ移ろうとした所で、新たな力の扱い方を決めた充瑠/レッドがキラフルゴーアローを携えて駆け付ける。これを見たヨドンナに再度鞭でしばかれてバクダンⅤとなり、ハイパーベチャットの援護を受けつつ一気に爆弾設置を行う事に。
対するキラメイジャーも、キラフルゴーアローの力でゴーキラメイジャーへとチェンジ、100秒の時間制限の中でバクダンⅤの討伐を狙う。
まずは、ハイパーベチャットへ肩車したゴーキラメイピンクが遠くに逃げるバクダン5を一撃で難無く仕留め、続いてゴーキラメイブルーが渾身の『アンストッパブルブレイカー』でバクダン4を隠れた木ごと貫通して撃破。
ゴーキラメイグリーンはいつもの駿足でバクダン3の正面へ回り込んで矢を連射、少々もたつくも見事に撃破。ゴーキラメイレッドは崖の上へ逃げたバクダン1へ『スパークリングフェニックス』で矢の雨を浴びせて仕留めた。
残すはバクダン2一体のみとなり、最後にゴーキラメイイエローがバクダン2を仕留めてフィニッシュを決めようとするが、そのタイミングでヨドンナの横槍が入りタイムアップでゴーキラメイジャーの変身が解除されてしまう。
そのままヨドンナの促しで自分だけでも任務を成功させようと設置場所へと駆け出したバクダン2だったが、その行く手にはハイパーベチャットを退けたキラメイシルバーが待ち構えていた。
そして間髪入れずに放たれたシャイニングビームアタックで倒された事でバクダンⅤは全滅。これを持ってヨドンナの企みは完全に頓挫することになった(特殊爆弾が破壊される描写はなかった為、その後どうやって特殊爆弾を処分したかは不明)。
余談
インセキ邪面以来の対になる邪面獣が存在しない邪面師となる。
爆弾モチーフの戦隊怪人は『烈車戦隊トッキュウジャー』のバクダンシャドー以来、6年ぶり。方法は違うがこちらも分裂している。
声を演じる木村氏は『動物戦隊ジュウオウジャー』のボウリンゲン以来、4年ぶりに敵怪人の声を演じる(※2年前のサウンドトラックで出たゲスト怪人も含めるなら2年ぶり)。
なお奇遇にもボウリンゲンも人間ボウリングを行った丸い頭の怪人で、アテレコ時にキャラへ被りがある事をプロデューサーの望月卓氏は気付いたと言う。
因みに望月氏はかつて『宇宙戦隊キュウレンジャー』チーフプロデューサーを務めており、そこでは木村氏が球体型のキーアイテムのアナウンスを務めていた。
そして以上の経歴により、バクダン邪面はボウリング(球)に強い由縁のある怪人と呼ばれる事となった。
尚、作中では一度として爆発する描写がなかったため能力そのものは欠陥に見えるものの、被害者の目線で見ると
1、ピンにされて動けなくなる
2、動けない状態で爆弾が迫る恐怖を味わう
3、投げた爆弾が当たった場合、その物理インパクトを味わう
4、ストライクになった場合は爆発の恐怖を、ならなかった場合は再びピンにされる恐怖を味わう
と、闇エナジーを集める観点だけで見ると、以外にも効率が良い部類に見える。
関連項目
ラグビー邪面:同じ爆弾使いの邪面師。ただしバクダン邪面とは違ってこちらは何度も爆破に成功しており、効率良く闇エナジーを集めている。
SL邪面、ジャグチヒルドン:同じく大規模な闇ゲートを生成する作戦に従事した邪面師と邪面獣。
ボウリンゲン:上記の様に同じ声優が声を演じた怪人で、攻撃手段もボウリングの投球等オマージュを思わせている。因みにこちらのボウリングの腕前はプロ級。
デーボ・ヤナサンタ:こちらは5人兄弟かつ、複数人が合体する事で強くなる怪人。