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主人公(HollowKnight)の編集履歴

2021-01-05 20:57:54 バージョン

主人公(HollowKnight)

ほろうないとのしゅじんこう

主人公(HollowKnight)とはTeam Cherry制作のインディーゲーム『Hollow Knight』の主人公である。

プロフィール

名前なし
性別なし
種族???
テーマ曲なし※
なし

※これといったテーマ曲は存在しないものの、一部のキャラクターと一緒に作品のメインテーマをライトモティーフに持っているという説はある。


概要

作品の主人公。ボロくなった釘を手にハロウネストに現れた空ろの騎士。

名前も性別もなく口も利けない。

容姿は半円を描く曲がった角を持った、兜みたいに頭部全体を包む仮面を被った、灰色のボロボロなマントを着た真っ黒のちまちまボディのムシ。

デフォルメな見た目もあってその仕草ひとつひとつが愛くるしい。

知恵を持つ(話が通じる)生き物の中で一番小さく、他の登場人物から「ちっこい」と言われることが多い上に一部の者から「振る舞いは完全に手馴れの戦士なのに甲殻はどう見ても発育不全」と心配の目まで向けられる。


なんのためにハロウネストに来たのは最初説明されることはないが、

ホーネットからは宿命を全うするために来たと思われており、

また夢見の守護者からはとある人物の「呼び声」に反応して来たと推測される。


能力

初期装備は古びた釘、マスク五つ、そしてフォーカスという自己回復の魔術のみでプレイヤーの対応しきれない状況に陥るとあっさり死んでしまう。

しかしライフが尽きると死んだ場所に未練の具現化と言われるカゲ(Shade)を落とし、最後に休んだ場所もしくはチェックポイントに再生する。

ソウルのゲージが割れて所持金はカゲが持っているままでカゲを倒して再び体内に取り込むまでフル魔力と所持金を取り戻せないが、それ以外のペナルティはない。つまりどんな障害物に当たっても乗り越えられるまで何度でもチャレンジできる。

(但しカゲを取り戻せる前にまた力尽きると前のカゲが持っていたお金は失われてしまうため道のりに死んでしまうプレイヤーは泣き目を見るだろう)


小柄な分とても身軽でボタン押しの長さに応じてジャンプの高さが変わる。最大で身長倍以上の高さまで跳べられる。

初期装備の状態でもジャストタイミングのジャンプだけで戦闘や探索のピンチがなんとかなる場合も多い。

そして探索の道のりやボス戦の勝利品に手に入るアイテム「蛾の羽根の衣」でダッシュ、「カマキリの爪」で壁ジャンプ、「水晶の心臓」でスーパーダッシュ、「統治者の翼」でダブルジャンプ、「影の衣」でカゲダッシュという様々な能力を得られる。

それらの能力と身の小ささを上手く利かせると、敵の攻撃を交わすことで受けるダメージを減らし、同時に攻撃のチャンスを増やせる。


それに加えて仮面やソウル器の欠片を集めてライフと魔力ゲージを伸ばしたりすることで防御力をアップできる。


また、釘を釘鍛冶に強化してもらって釘師に奥義を教えてもらったり、

カタツムリの塚などにて新しい魔法を覚えたり・知っている魔法を強化させたりすると攻撃力も多いに高められる。


初期の貧弱で決意だけでどうにか前に進めた生き物から徐々にタフな騎士に成長できる。


人物像

無口の上に無表情なので、

プレイヤーが顔色を伺って考えていることや感じていることを当てることが極めて難しい。

なので感情も思考も持たない、文字通り空ろな存在だと思うプレイヤーは少なくはない。


しかし相手の話を聞く以外に、他者と触れ合う際にとなりに座ったり、本人が可哀想だと思った相手に花をあげたりする選択も出てくるので、実は誰かを思いやって行動することが多い。

狩猟者の書では倒した敵の簡単な紹介(狩猟者のノートではない部分)は主人公が書いたものではないかという説も存在する。


またプレイヤーのプレイスタイル次第に物を壊しまくったり人を困らせたり弱い敵をあらゆる手段で虐めたりする、あの厄災リンクを思わせるやんちゃっぷりを演じることができる。

それだけではなく、とある条件を満たして友好的になった敵キャラクター(カマキリ、ハチなど)を攻撃したり、完全に無害な生き物(子供のキノキンなど)を殺しまくったり、さらに助けられるNPCを見殺しにすることも自ら手をかけることも、残酷なプレイも可能である。


二次作品における描写はプレイヤーそれぞれの印象によるもので、

プレイヤーの思ったことを語るためのプレイヤーの分身として描かれることもあれば、ゲーム以内の行動によって考察に基づいた描写もある。

ただただ世界に憂さ晴らしをしたい問題児、好奇心で動く無邪気な子供、味方から敵まで洞窟の住人を全部助けたいのにコミュニケーションの手段が少なさ過ぎて暴力でしか解決できず内心苦しい思いをしている心優しきキャラクターなど、様々な主人公が見られる。


『Hungry Knight』

実はTeamCherryの処女作ブラウザーゲーム『Hungry Knight』(簡単に和訳すると「はらぺこ騎士」)の主人公役をも務めている。

そこで主人公はゲームの操作説明でプレイヤーに話しかける台詞がある。

自分は騎士で、任務は果たさなければいけず失敗は許されないと語る。

そのゲームで主人公の目的とは三人の敵を倒すことで命を落とした同胞を助けること


Hollow KnightとHungry Knightの直接的な関係は全然ないが、ネタバレ防止のためにナニかとは言わずとも、再利用された要素がある。知ってる人なら多分既に気づいていることであろう。

そのために「騎士の自覚」「強い覚悟」「大切な人を大事に思う気持ち」の性格設定も同じなのではないかと考察するプレイヤーもいる。


ちなみにとある隠しクエストにて、Hungry Knightの話を掘り出してくるメタ発言するキャラクターが存在する。


余談

Kickstarterでクラウドファンディングが行われていた時、つまり制作の初期段階ではもともと男性という設定だったのだが、

TeamCherryの方々が作品の世界観や主人公の正体など細かい設定を練っているうちに無性別に変更したのだ。

そのため制作の初期段階あたりの文章を掘り出せば主人公を「he」など男性的な三人称で呼ばれることが目立つが、作品以内の文章や発売後の作者たちのブログなどでは主人公は「they」や「it」など中性的な三人称でしか呼ばれない。

(ちなみに作品のタイトル同名のホロウナイトも無性別である。)


関連イラスト

放浪者(Hollow Knight)

Hollow Knight Log 1ほろないまとめ3

ホロウナイトのログPantheon of HALLOWNEST


関連タグ

HollowKnight


プレイヤーの呼称(非公式)

TheKnight (The_Knight)

放浪者 (WandererKnight/WanderingKnight)

小さき亡霊 (リトルゴースト/LittleGhost/Little_Ghost/Ghost)













以下白いレディとの体面シーン・白い宮殿エリアの探索・虚無の魂入手のネタバレがあります










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正体

Hollow Knight

少しずつ明らかになる主人公の正体とは、蒼白なる王白いレディの実子であり、アビスの入り口の石碑の言うところの「(純粋なる器の)制作でできた副産物のゴミにして我々の後悔」※。

つまり器の失敗作ホロウナイト、古代の穴で戦う壊れた器、緑の道やノスクの巣で遺体となった器たち、アビスにいる同胞たちとはきょうだいにあたる。

またホーネットは主人公の異母の姉である。


そして蒼白なる王がラディアンスを殺し汚染に終止符を打つだけのために作った道具。



我が国を保つためならどんな犠牲でも払うことを厭わない蒼白なる王は、白いレディが産んだ卵をアビスに巣くう、光と対になる虚無の闇に染めることで中の胎児たちの生き物としての性質を変えた。そうすることで「思考できる精神」も「破られる意思」も「苦痛の悲鳴を上げられる声」も持たない、ラディアンスを体内に閉じ込めて消せるような完全に空っぽな存在を作り上げようとした。

その役目に選んだ個体は「純粋なる器」としてアビスから連れ出されたが、他の器は欠陥品として蒼白なる王自らの手で命を奪われたかアビスの中の閉じ込められて見捨てられた。

今もアビスの底は子供の遺体に埋め尽くされ、その落としたカゲたちは劣化しつつある形でもさまよい続ける。

まさにホラーな光景である。


主人公及び一部のきょうだいはなんとかアビスから脱走できたものの、ハロウネストに残る器たちはみんな物言わぬ遺体となっている。

そのほとんどはノスクなどなんらかの野生生物それともこれ以上に状況をあわ立たせて悪化させられることを許さないホーネットに殺されたか、自殺したのだと仄めかされている。

主人公はハロウネストの外に逃げたことでなんとか命は助かったらしい。

その戻るきっかけとなった、ホロウナイトから発生された「呼び声」の正体とは、今もホロウナイトの中で閉じ込められて戦っているラディアンスの悲鳴である。

(神の家で戦える「純粋なる器」の効果音の演出や第4神殿を初めてクリアする時のシーンでラディアンスの声だと確認できる)



しかし主人公もクィレルみたいに記憶になにかの障害が生じたらしく、ハロウネストにいた頃及び己の正体すらも思い出せないという可能性が存在する。


そこで器の製作で担った役割を恥じて更なる器の誕生を阻止するために夫の元を離れた白いレディは、主人公にハロウネストを守るために限界を迎えつつあるホロウナイトに代わってラディアンスを再び封印することを頼むと同時に、「王の魂」の半分を主人公に授けては蒼白なる王が持つもう半分を手に入れるように仕向ける。

そして「王の魂」を完全にした主人公が彼女の元を尋ねると、「王の魂」の中身を確認してかつて「生まれては死んだ」経緯を思い出すようにアビスに赴かせる。



アビスで主人公が思い出す過去とは、

きょうだいの遺体の山からなんとか抜け出して、殺されたばかりのきょうだいが上から投げ出される地獄を目に焼き付けられながらも、父の声を辿ってやっとアビスの天辺へとよじ登る。

しかしようやく天辺にたどり着いた時に、蒼白なる王はもう既に純粋なる器を選んでいた。

まだ主人公と同じ小柄なサイズの幼いホロウナイトは主人公に気づくも、手を貸せずに父の後を追う。

そして主人公は天辺から滑り落ちる。


過去を思い出した主人公は虚無とその生き物、そして同胞たちに仲間として認識されるようになり、虚無の触手や同胞に攻撃されることはなくなる。

そして新しいホロウナイトにならずに、ホーネットの協力で直接ラディアンスと戦う解決法を挑戦できるようにもなる。



ちなみに他の器たちは誰もわずかだけでも主人公より成長している。

ホロウナイトと壊れた器の場合は一番わかりやすいが、緑の道やノスクの巣にいる12人の器たちもよくよく見れば主人公より僅かに体が大きく背も高い。

なぜ主人公だけ生まれたままのサイズなのかはまったくの謎であり、ファンから様々の考察を寄せられている。



※アビス入り口の石碑について。

原作ではこの石碑に刻まれた文章は、

「Our pure Vessel has ascended.

 Beyond lies only the refuse and regret of its creation.

 We shall enter that place no longer. 」

になっており、「我々の純粋なる器は頂点にたどり着いたのだ。向こう側にあるのはその制作でできた副産物のゴミにして我々の後悔のみ。もう二度とこの場所に入ることはない」という意味である。


しかし日本語では「ゴミ」の意味を持つ「refuse(発音:レフュズ)」は、スペルが同じだが発音と意味の違う「refuse(リフューズ、否定)」と間違えられているため原作の意図が失われ、ニュアンスが大分異なっている。


なお、ゲームのシステム設定で言語を切り替えると、両方の文章を確かめることができる。

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