善も悪も、生も死も越えたところを
淡々と歩いてきた。
幸も不幸もない。喜びも悲しみもない。
白と黒が私を切り裂いて、天と地が私を嬲って、
私は淫らになってしまった。
どこから始まってどこで終わるのか。
私はどこにも属さない。
私は歩んではいないのだ。
ただ、世界が回っていた。
私の知らないところで、世界だけが……
概要
日本ファルコムから発売されたゲーム、英雄伝説VI空の軌跡SCから登場したキャラクターレンの持つ執行者としての異名。
大鎌が特徴である。
登場作品と能力
SCでは敵として、3rdでは味方として登場。
クラフトはパテル=マテル以外どれも即死確率のあるもの。属性制限のない1ラインのオーブメントによる大魔法の行使、メンバー中最も高いアーツ攻撃力など殲滅天使の二つ名に恥じない殲滅力を持つ。ただしHPも防御も最低クラスのため注意が必要。対戦アクションイースvs空の軌跡でも言えることだが、戦闘では扱うプレイヤーの能力に左右されると言って良い。
なお、「あらゆる周囲の状況に対応できる天才」であり、外見どおりの子供として振舞う事も、匿名で画期的な論文を投稿して脚光を浴びる事もお手の物。
容姿と性格
連れて歩けば街の人々の注目を集める可愛らしい「お人形のような」少女。たくさんのフリルがついた白いドレス、頭に結んだ細いリボン、「桃色がかったスミレ色」とでもいうべき髪の色が特徴。
非常に重い過去を背負っているため台詞や行動が冷酷で暗黒だが、心の芯にある純粋さは失っていない。上記の通り環境適応能力に優れた天才であるため、様々な人格を演じることができるが、空の軌跡シリーズのエステル・ブライトがぶつけてくるような真っ直ぐな愛情を受け入れるとなると、途端にまごつく面もある。
続編『零の軌跡』『碧の軌跡』では、さまざまな経緯から、本来の純粋さを取り戻しつつあるような言動が見受けられる。
過去
『空の軌跡the3rd』の「煉獄」最下層で、彼女の過去を見ることができる。
しかし、PC版とPSP版では内容が異なる(描写の詳しさの違い)。
PC版はショッキングでみんなのトラウマかつ非常に話が重いので、注意(覚悟)が必要。
(「みんなのトラウマ」という言葉はトラウマというものを軽んずるような印象があり、レン本人にとって非常に深い傷でありトラウマであるこの過去を、他人であるプレイヤーやファンが取り沙汰する際には不適切かもしれない。が、「みんな」も彼女の気持ちを想像し少しずつ傷を負っているのだという見方をすれば、この言葉を使う意味もある。)
覚悟が必要な動画
(これは本来『空の軌跡the3rd』を、ストーリー上は体験する必要のない最深部まで攻略してはじめて見られるものなので、殲滅天使レンのファンであり、かつ、彼女の過去を受け止める覚悟がある者だけが見るべきものと考えられる。そうでなければ見ることはおすすめできない。)
そのトラウマ度からPSP版での描写の曖昧化に止まらず、続編『零の軌跡』で救いのある真相が明かされるなど、とにかく念入りにフォローされている。
そのフォローにともない、PC版での詳しい真相を知らないプレイヤーにとっては意味がよく分からない表現が『零の軌跡』ではいくつか見られる。よく知りたいならば求めよ、と暗に示しているのかもしれない。