概要
10年前の牧野副頭取の自殺のきっかけとなった、箕部幹事長への不正融資の証拠書類の在り処をつかんだ半沢。ところが書類は一足違いで持ち去られ、その後を追った半沢が見たものは、事もあろうに箕部に書類を渡す中野渡頭取と大和田取締役の姿だった。
中野渡と大和田の思わぬ裏切りに絶句する半沢に対し、箕部は土下座を強要。大和田も馬乗りになってまで無理矢理土下座させようとするが、怒りを爆発させた半沢はそれを拒否する。「政治家としての本分を忘れ、私利私欲だけを満たすあなたはただの醜い老いぼれ」と痛烈に箕部を罵倒した上で、箕部・中野渡・大和田を睨みつけながら、
「この借りは必ず返します!やられたらやり返す!
倍…いや……3人まとめて……
……1000倍返しだッッ!!」
と絶叫するのだった。
半沢を象徴する台詞「倍返し」から、一気に500倍インフレ化したこのパワーワードに視聴者は騒然となり、続く最終回への期待が否応なしに高まった。
多くの者が予想していた通り、中野渡と大和田には別の思惑があり、半沢はかつての敵だった黒崎検査官や白井大臣の協力も得て、箕部に予告通りの「(中野渡と大和田と自分の)3人(分の怒りを)まとめて1000倍返し」を決行する事になる。
決行を終えた後、中野渡と大和田は銀行内で不祥事を出した責任を取るため、そして半沢に東京中央銀行のこれからを託し、二人とも東京中央銀行を退職していった(本当は半沢も辞める気だったが、大和田がこれを許さずに一喝し、半沢の退職届を破り捨てた)。