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転校生ちゃんの編集履歴

2021-04-05 07:57:26 バージョン

転校生ちゃん

てんこうせいちゃん

『あんさんぶるスターズ!』の主人公。

CV.坂本真綾



概要

ゲームあんさんぶるスターズ!の主人公にして、プレイヤーの分身。夢ノ咲学院第二学年の途中で他校から唯一の女子生徒にして学院初のプロデュース科の生徒として転校してくる。ゲームでは名前は自由に設定できるが、アニメ版ではデフォルト名である「あんず」という名前で各キャラたちに呼ばれている。



諸問題

プレイヤーの分身とも呼ぶべき存在だが、キャラ付けはこの手のゲームとしては濃い部類にある。自己投影するのが難しいためか、あるいはゲームシテム上いてもいなくてもゲームが成り立つ(実際一部のイベントストーリーでは彼女は一切登場しない)ため根強い不要論が存在する。



当初、あんさんぶるガールズ!の主人公と同様にメディアミックス作品に登場させない方針が取られていたため、初期のコミックスやステージ作品ではその存在がオミットされている。この方針を破ってアニメへの登場が発表された際はTwitter上で担当声優への激しいバッシングが発生したほか、リストカット・切腹して不快感をあらわにするユーザが登場するなどかなり強い反発を招いた。



あんさんぶるガールズ!との関係

彼女についてはイジメの加害生徒であるにも関わらず、1作品の主人公となっているという根強い批判がある。



あんさんぶるスターズ!自体が元々先行して運営されていた姉妹作あんさんぶるガールズ!の登場人物あんずを主人公としたスピンオフを意図したものらしいことがメインライターである日日日氏のTwitterから判明している。前述の通りあんずは転校生ちゃんのデフォルト名である。小説版などの描写や設定にその名残がある。ただし、両者の関係は公式には明言されていない。ちなみに(あんスタ勢から大ブーイングを浴びた)小説版4巻にはあんガルのあんずの友人らしき人物が登場している。



あんガルにおけるあんずは『問題児』と呼ばれる不良集団の一員であり、過度な競争社会となり、学校にも家庭にも居場所がない生徒を数多く生み出していた窮屈な学園を自由化するという大義名分のもと、新入生への学校説明会を襲撃したり、自身が部長を務める茶道部から、中学校時代からの茶道部仲間を部室の鍵を学校側に無断で付け替えることで一方的に追い出して不法占拠(※器物破損)するなど数々の問題行動を起こしていた。



その後、先述の茶道部員は事態の露見を避けるべく一人奮闘を続けていたが、やがてその窮状が彼女の古くからの知り合いである当時の生徒会長の知るところとなり、更にその生徒会長(学院の最大の出資者の娘)から世間話の形で学院の教師陣に伝わった事で周囲からの反発を食らい、陰湿なイジメの(※先の部室からの締め出し自体が一種のイジメである点に注意。要するに自業自得なのである)標的にされてしまう。



そのことをきっかけに教師から提案された近隣の男子校への交換留学的な転校に応じた。その後の物語こそが「あんさんぶるスターズ!」本編である。辛い過去から立ち直り、誰かの助けになる事を生き甲斐とする心優しい少女の如く描かれている転校生ちゃんは、その実身分洗浄に成功した悪党とも呼べる存在なのである。



なお、彼女の転校先は一部の例外を除いてほとんどの人間に知られていなかった。君咲学院はその後、『地獄の季節』と呼ばれる苦難の時代に突入する。



問題児は解散に追い込まれ、その協力者の一人が命に関わる難病で長期に渡る入院生活に追い込まれた。一方その頃、まさにその裏で転校生ちゃんは彼女らに一度として会うこともせず、それどころか時として彼女らの預かり知らぬところで自身の問題解決のために君咲学院のリソースを利用しながら、新天地での楽しい学院生活を謳歌しているのである。



そして彼女の転校後、不用意な発言で自由の芽を摘んでしまったことに心を痛めた生徒会長とその後継者の手によって君咲学院は自由な校風に変わっていく。(※ただし、『問題児』らの理想が体現された改革後の君咲学院では真面目に部活に取り組んだ生徒が馬鹿にされたりイジメを受けたりする事例が発生しており、単純な理想郷というわけではない事に注意)



なお、一部で信じられているようなこの転校が彼女の自己犠牲であり、これによって問題児らの境遇が改善された、あるいは君咲学院の自由化に貢献したという事実はない。この点については、小説版第一巻で転校生ちゃん自身が転校の動機を『どうでもよく』なったためだと述べており明確に自己犠牲説を否定している。なお、先述の当時の生徒会長は転校の動機を敵味方関係なく周囲の人間を傷つけるための自爆テロである可能性について言及している。



例えるなら、ボロ小屋に火をつけて逃げ出したのが彼女であり、通報したのが茶道部員、消火し立派な一軒家に建て直したのが当時の生徒会長とその後継者である。最。作中ではあたかも彼女のお陰でボロ小屋が立派な一軒家になったかの様に描かれているが、それは実際には『割れ窓の寓話』のような原因と結果の誤った合成に過ぎない。根本的な責任はあくまで火をつけた側にあるはずだが、何故かスピンオフ作品の主人公にまで登りつめることに成功しているのである。



彼女の立場からすれば自身の転校によって取り残された仲間たちが更なる迫害を受ける可能性を十分に想像できる立場にいたはずでありその点を鑑みれば無責任としか言いようがない。問題児らの行動自体、立場の弱い人間を盾にして横暴を繰り返していただけと糾弾されれば弁護不可能である。



作中においては問題児の首魁に巻き込まれただけの被害者であるかのように描写されているが、そもそも彼女が早期に適切に謝罪し、追い出した部員と和解に漕ぎ着けていればイジメが深刻化することもなかったはずであり、更に言えば最初から、あるいは早い段階で生徒会長(※彼女自身は問題児らの行動を好意的に受け止めていた)を説得して仲間に引き入れれば誰も傷つけずに、ものの数カ月で自由化を達成できたはずである。巻き込まれただけというより、事態を致命的に悪いものにしたのは彼女の無責任さと言っても過言ではないのである。



先述の通り、ノベライズによれば彼女の転校の理由は逃避である。『彼女の犠牲のお陰で学園に自由がもたらされた』は事実ではなく、むしろ『犠牲によって彼女の楽しい学園生活は周囲にいた人間が犠牲になることで成立している』というべきである。



ちなみに男子校側の交換生徒は普通科にいた彼女の義弟である。なお、あんずの転校後、問題児が支援していた屋上組(授業についていけず家にも学校にも居場所が無い生徒)の面々は曲がりなりにも平穏な生活を送っていたにも関わらず、問題児らの無配慮な善意によって最後の居場所である屋上を追い出され、屋上は閉鎖されてしまっている。そして彼女らは学院の自由化を待たずに学院から転校、あるいは卒業している。被害者であるはずの茶道部員はその後卒業まで、自分の行動を反省して校内を自主的に清掃する罰を自らに課している。本来責任を追うべきは問題を起こした当人である転校生ちゃん及び問題児本人らであるはずなのであるが。



客観的な事実で言えば、彼女らの悪行がただでさえ制限されていた学院の自由を更に制限したのであって、後の自由な君咲学院を作り上げたのは当時の生徒会長とその後任の生徒会長の手腕によるものである。後任の生徒会長は転校生であり、問題児の存在やその活動を全く知らない状態から改革を開始している。つまり、時系列で言えば問題児の活動の後に学院の自由化が成立したのは確かであるが、問題児たちの活躍によって学院の自由がもたらされたわけではない。彼女は作中で『自己犠牲的』だと評されているが、事実関係の上では彼女の行動は無自覚に周囲の人間に多大な犠牲を強いる性質のものなのである。



前述の通り両者の関係は公式には明言されていないが、同一人物と考えると矛盾が生じる箇所はいくつかある。



例をあげると

  • あんガルのあんず高三時の4月上旬まで彼女の義弟は約5年間実家に一切帰っていないが、あんスタの転校生ちゃんは高ニ時点で弟と同棲している。
  • あんガルのあんずの修学旅行は三年一学期に行われているが、あんスタの転校生ちゃんの修学旅行は二年二学期に行われている。
  • 転校生ちゃんのバイト先の神社は外観からあんさんぶるガールズ!に登場した神社と同一と見られるが、その神社の長女とあんガルのあんずの間に面識がない


また、リニューアル後は転校生ちゃんの第三学年での活躍を描いているが、あんガルのあんずは第三学年二学期半ばで転校先の学校を辞めているため、今後新たな相違点になる可能性がある。



なお、作中では問題のある生徒に巻き込まれただけという扱いになっているが、集団の一員としてきっちり悪事に加担している上に、他の構成員が行う悪事を黙認する場面も存在する。その上、集団の構成員との友人関係は卒業後も続いており、客観的には一人だけ詰め腹を切らされる前に体よく逃げたに等しい。



そして最終エピソードにいたるまで、彼女の口から謝罪や反省の弁は語られることはなかった。前述の生徒会長(※害意なし・犯意なし)や茶道部員(※繰り返しになるがいじめられた側)は謝罪・反省したにも関わらずである。経緯をほとんど説明することなく行われた彼女の無責任な転校は彼女の敵味方問わず多大なダメージを残し、後に彼女が在学中の生徒会長を務めていた人物を自主的な退学に追い込む事態に発展した。



仮に同一人物であるとした場合、あんさんぶるスターズ!自体がイジメを受けた彼女に対する一種の救済処置とされることもある。ただし、そもそも彼女はイジメの加害者側にいた人間であり、糾弾されこそすれ救済措置が必要な人間ではないはずである。自分勝手な行動で周囲の人間に犠牲を強い、無用な反発を招いて糾弾されるやいち早く仲間や庇護化においていた弱者を見捨てて逃げ出し、一切の責任を敵対陣営に押し付け、にも関わらず自分は一人で安全圏で遊び暮らし、挙げ句の果にかつての悪友とも手を切らずに自分が踏みにじってきた者達に対して謝罪も反省もしない彼女に果たして何の救済が必要だと言うのであろうか。

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