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コンラート(本好きの下剋上)の編集履歴

2021-10-03 03:41:25 バージョン

コンラート(本好きの下剋上)

こんらーと

コンラート(本好きの下剋上)とは、香月美夜の小説『本好きの下剋上』に登場するキャラクターである。

プロフィール

誕生季夏(推測)
属性火(推測)
所属領エーレンフェスト
階級平民
役職下級貴族の子供→神殿の孤児→灰色神官見習い
瞳の色/髪の色若葉のような黄緑/栗色

(※1)


概要

本好きの下剋上」に登場する、下級貴族を親に持つ子供。フィリーネの実弟。


貴族として育てられていたが、父の後妻・ヨナサーラから虐待され、生命線である魔術具を奪われた。(※4)姉フィリーネの主であるローゼマインの介入で命は助かったものの、貴族としての人生を失い、孤児として神殿の孤児院に入ることになる。


孤児院では同年代のディルクと仲良くなり、ディルクと共に『ローゼマインが整えてくれた神殿の孤児院』を守って行きたいと考えるようになった。


貴族に戻る話を断り、孤児として洗礼式を受け、灰色神官見習いになる。


将来の夢は『上司から信頼され、自活できる、商魂たくましい青色神官』。


人物・出来事


初登場時4歳。外部との交流の少ない環境で育てられたうえ、虐待されていたため、実家から救出された当時は人見知りでひどく怯えていた。


姉と環境が育てたのか、我慢強い。服の中は傷だらけで、食事も抜かれていて、子供用の魔術具を奪われたことから魔力による命の危険すら出ている……そんな状況で監禁され、苦痛にうめきながらも、「辛い時や痛い時に物語を思い出せば少しだけ楽になるから、お話をして欲しい」と語った。


ローゼマインの介入により実家から出され、孤児として神殿に入る。貴族の子なので最初期には周囲を緊張させたが、わがままを言うようなことは全くなく、孤児院での新しい生活に馴染んで行った。笑顔と食事量が増えて、痩せて傷だらけだった体も戻り、カルタで負けると唇を尖らせてすねるくらい元気になった。


唯一の同年代であったディルクは、一緒に走り回れる年頃のコンラートを大歓迎し、構いまくって振り回して、二人の面倒を見るデリアを困らせていたとのこと。時々魔力を抜く必要があることも一緒だったため、コンラートとディルクはさらに強い連帯感を持ったらしい。(※2)


約2年後にベルトラム達が孤児院に入るまでは、上は見習いとして仕事をしている歳、下はまだ赤子で、ディルクと2人で遊んでいることが多い状況が続いた。ローゼマイン工房が忙しい時期には、森に連れて行ってくれる人もいなくなり、2人でしょんぼりしていたことも。


秋の森で、ルッツからカミルを紹介され、カミルにとっても貴重な遊び相手になる。

当初はカルタで負け続けていたが、冬の間にカルタを全て覚えると張り切り、翌春の再会時にはカミルに勝った。(ディルクにはまだ負け続けていた。)


神殿に入る前は言葉も幼いものだったが、神殿での丁寧な言葉と、下町や森でのくだけた言葉を使い分けられるようになる。


6歳時に起こった聖典盗難事件では、灰色神官がシュタープで捕らえられる瞬間を目撃。犯人の姿が、シュタープで自分を虐待していたヨナサーラと重なり、ひどく怯えたが、恐怖に震えながらもローゼマインの到着を待ち、灰色神官達の救出を願った。姉にすがって涙をこぼしながらも、目にしたことをローゼマインに話し終える……取り乱していても頼る内容と相手を間違わない、判断力や芯の強さをうかがわせた。

ローゼマインとフィリーネは話し終えた後もコンラートを心配したが、コンラートはフィリーネに側にいて欲しいとは言わず、救出支援の仕事に戻るよう背中を押した。


旧ヴェローニカ派の粛清の影響で、孤児院に同年代以下の子供が増えた時には、元貴族の子供として先導役を務めた。貴族の意識を曲げないベルトラム達の扱いには苦労したが、触発されて今まで熱心ではなかった音楽も頑張るなど、コンラート自身も成長した。


自分達を助けてくれたローゼマインや、ローゼマインの話をたくさんしてくれるハルトムートを慕っており、ヴィルマの描いたローゼマインの姿絵も褒めちぎっていた。

ハルトムートのテンション上がりっぱなしの聖女語りに、冷静に相槌を打つことができるようになっている。


7歳になる直前、ローゼマインの中央移動および孤児院の子供からも貴族を出す話が出たさいに、フィリーネから貴族(公的な弟)に戻らないかと誘われたが、ひどく困難だという現実的な状況に加え、そのために実家に戻ることを激しく拒否。「孤児院の皆と生きて行きたい」と断った。


「フリターク様のような、上司からの信頼が厚く、自分で稼いで生活を賄える青色神官」「工房に立ち入ることができる青色神官」「ローゼマイン様のように商魂たくましく交渉の巧みな青色神官」になり、ディルクと共に孤児院を守って行くことを目指している。


7歳になり、孤児として洗礼式を受け、灰色神官見習いになった。(※3)


しばらくは灰色神官見習いとして過ごし、体が成長して魔力が増えて、儀式ができ、奉納魔力量に応じた補助金も見込める程度になったら、青色神官見習いとして部屋を得たいと考えているそうだ。


余談

神殿入りしてすぐに周囲から読み書き計算も教えてもらっており、『神殿の孤児は、下級貴族の子供よりも良い教育を受けているのでは?』と知ったフィリーネやハルトムートを驚かせ、ローゼマインが神殿教室の構想を語るきっかけになった。


ダームエルは、実家からの救出時に先頭に立っており、小さなコンラートが歩きやすいように障害物をどけたりもしていた。その後、ローゼマインに護衛として同行する中でコンラートの様子にも目を配っていて、様子をフィリーネに伝えて安心させたりしていたが、コンラート側がどれほど認識しているかの描写は特にない。(2021年8月10日現在)


ローゼマインが会合でコンラート達の名前を出していたこと、それに対するベンノの反応を見るに、ルッツ以外の商人、ベンノ達とも面識はあると考えられる。


関連話・挿絵一覧

おおむね作品内時間の時系列順。サブタイトルが異なる場合は書籍版を優先。

web版書籍版サブタイトル挿絵
SS44短編集1貴族院からの帰宅
四部3特典/短編集1わたくしの騎士様
337四部3フィリーネの家庭の事情挿絵
338四部3コンラートを神殿へ
344四部4神殿での生活挿絵
SS12元気に成長中
447四部9平民の証言
457四部9新しい子供達
458四部9ある冬の日の決意
531五部4神殿見学会挿絵
564五部6子供用魔術具挿絵
578ディルクとベルトラムの洗礼式

注釈

※1 階級は平民。貴族の親を持ち、貴族として育てられた子供だが、ユルゲンシュミットでは7歳の洗礼式で身分が決まるため、細かく言えばコンラートが貴族だったことはない。誕生季は、冬の終わりに「もうじき五歳」と言われていたため、春か夏の可能性が高く、貴族に戻るかどうかを選択したのは春の後半で、もしも春生まれだったなら洗礼式が終わっていて選択の余地がなかったため、夏だと考えられる。


※2 ディルクは、同年代〜数年上の子供が全員亡くなっていた時期に孤児院に入った赤子で、次に年下の赤子が入る(灰色巫女リリーが子供を生む)までにも数年あったため、コンラートが来るまで歳の近い子供が周囲にいなかった。


※3 web版の本編では、いつの間にか「今は灰色神官見習いで、まだ青色にはならない」という話が出るようになっており、洗礼式を迎えたという個人的な描写はなかった。


関連イラスト

森に行く日

神殿の子

[pixivimage:87153176-2]


関連タグ

本好きの下剋上 フィリーネ ダームエル




やや残酷な表現を含む注釈



























※4 コンラートに用意された魔術具は、実母テレージアの魔石(遺体)を素材に、テレージアの残した財産を使って作られたものだった。さらに、フィリーネが使っている魔術具は、それまでテレージアが使っていたものである。貴族の通例では、子を望む妻は嫁入り時に我が子のための魔術具を用意するらしく、ヨナサーラは、魔術具の準備もないのに子を産み、我が子に自分の魔術具を譲るという選択もせず、コンラートから奪ったことになる。


























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