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もっこり半兵衛の編集履歴

2021-11-20 19:49:48 バージョン

もっこり半兵衛

もっこりはんべえ

徳弘正也の手がける時代劇漫画。

概要

徳弘正也氏が手がけている江戸時代を舞台にした時代劇漫画。2015年から連載。定期的な雑誌連載ではなく書き下ろしでの刊行がされており、それも2巻以降は書籍化されず、電子書籍のみで現在も刊行されている。徳弘氏曰く、「もう自分の作風・絵柄では今の漫画界で通用しなくなってきたからこうなった」とのことだが、ファンからは根強い支持を得ており、改めて紙媒体での書籍化を望まれている隠れた名作である。ストーリーが短編連作であるため、時々グランドジャンプなどで出張掲載されている。


往年の読者であればタイトルから察せられるが、本作は徳弘氏お得意の下ネタギャグが山盛りに詰まった内容であり、シェイプアップ乱ジャングルの王者ターちゃんのように軽妙な読み口の作品である。江戸時代の庶民の暮らしや風俗なども詳しく紹介されており、ギャグこそ時空を超越しているが時代劇としては完成度の高い作品である。

一方で、時代劇とは言え徳弘作品特有の社会風刺や人間の負の側面に切り込むタッチは健在であり、江戸時代に於ける苛烈な身分差別やとかく生き難い武家社会といった歴史の暗部もしっかりと描き出されている。


ストーリー

時は享保二年の江戸の街。夜は火付け・盗人・兇賊が蔓延るこの町で、提灯片手に夜警を続ける素浪人がいた。名を月並半兵衛、江戸町民からは”もっこり半兵衛”と親しまれているスケベなおっさんである。

しょぼくれた見た目とは裏腹にスゴ腕の剣術使いであるもっこりは、今夜も江戸の街を守り歩く。


今夜も平和な夜でありますように


登場人物

  • 月並半兵衛

娘と二人で長屋住まいをしている素浪人。38歳のどこにでも居るしょぼくれたおっさんであり、美人を見るとついつい”もっこり”してしまうことから、「もっこり半兵衛」のあだ名で呼ばれている。

かつては荒巻藩剣術指南役を務めていた剣客であったが、主君の狂気に付き合わされ、真剣試合で人を殺し続ける生活を余儀なくされていた。心底嫌気が差した半兵衛は娘のさおりと共に脱藩し江戸に身を寄せたが、たまたま兇賊に襲われていた元大老:柳沢吉保を助けたことから縁が生まれ、彼から録を貰い江戸の夜警をすることになった。

平凡な名前と見た目に反して筋骨隆々の武人であり、タイマンでは敵無しの強さを誇っている。性格は気さくで人情味があるが、剣術指南役時代に培ってしまった冷血さも内に秘めており、必要とあらば殺人も平然と行えてしまう。本人もこの点を悩んでおり、「人を人とも思わない神様になりかけている」と自戒している。かつての姿を知る者からは今でも「人斬り半兵衛」と呼ばれ恐れられている。


  • さおり

半兵衛の一人娘。まだ八歳だが親に似たのか図太い神経の持ち主。剣術指南時代の半兵衛の妻であった志乃の娘だが、志乃は夫への恐怖から里へ引き籠もり、そこで出会った若侍と情を結んでしまい、さおりを産むと駆け落ちしてしまった。そのため、半兵衛とは血のつながりはないのだが、半兵衛は娘として大切に育てており、親子の絆は大変に深い。普段はだらしない半兵衛を甲斐甲斐しく世話している。


  • お駒

もっこり半兵衛に思いを寄せる娘。かつては提重(私娼の一種。重箱に菓子を詰めて売り歩く傍らで売春も請け負っていた。身寄りの無い女性がこの職に就くことが多かった)で生計を立てていたが、客の一人がストーカー化し無理心中を迫ってきたところをもっこり半兵衛に助けられた。それ以来半兵衛に惚れ込んでおり、女郎もやめて飴屋として独り立ちしている。


  • 乱丸

もっこり半兵衛の知り合い。陰間(男娼の隠語。武家の次男坊・三男坊などが行き着くことが多かった)の美少年であり、商売柄顔が広く意外な活躍をすることが多い。旗本の四男坊であったことから誰にも必要とされず、家にも居場所がない辛い境遇に身を置いている。武家社会の暗部に人生を狂わされた少年であり、弱者が痛めつけられる身分社会の理不尽を心底憎んでいる。それ故に、誰に対しても優しく接している。


関連タグ

徳弘正也

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