概要
『原神』に登場するフィールドエネミー（ザコ敵）の一種。
いわゆる盗賊とか山賊の類ではあるが、通行人や町村を襲うという事はあまり多くなく、むしろ遺跡や鉱山の盗掘がメイン。
しかし金になる（もしくはなりそうな）物に対する執着は凄まじく、必要があれば窃盗や強盗、略奪など盗賊らしい行為を平気でやる事は勿論、丸腰の女性に手を出す事や、雷櫻の木を破壊してエネルギーを吸い取ったりする事もある。
そしてあのファデュイですら手出ししなかったアビス教団が根城としている遺跡に堂々と踏み入る事にも一切躊躇いがない命知らず。璃月の仙人の領域にも堂々と侵入し盗掘を働く罰当たりな事も平気でやるし、あろう事か七神や魔神、悪龍すらも彼らの対象である。
しかもとある騒動で西風騎士団が出払っている隙にモンド城に侵入して火事場泥棒的に略奪を働くなど、作中でも屈指の外道の集まり。
そんなコソ泥の集まりらしくメンバーも小物揃いであり、台詞も戦闘中の構えも如何にもな三下。
その悪辣さや度々トラブルを起こす事から人々からは蛇蝎の如く毛嫌いされており、ロード中に表示されるTipsでは「しつけが必要」と書かれるばかりか、とある宝盗団討伐クエストの概要では「駆除」とまで書かれる始末。その嫌われっぷりが窺えるだろう。
特定のボスやリーダーは持たず、派閥もそれなりにいるもののモンド、璃月、稲妻などテイワット大陸各地で活動している大規模な組織であり、中にはファデュイや野伏衆と手を組む勢力も存在する。
ただし宝盗団も一枚岩という訳ではなく、中には改心して宝盗団を辞める者もいる。当然ながら彼らに対する団員の制裁も厳しい物である。
また純粋に宝物を追い求める者ばかりではなく、貧困と飢えから止むを得ず盗賊行為に手を染めてしまった者も多数いる。
ゲーム中ではよく遺跡や鉱山の周辺に出現し、時折テントを張って野営を敷く事もある。特に遺跡が多くて鉱物も豊富な璃月で多数出没し、デイリークエストで討伐する機会も多い。
噂によれば創立者「レッド・ミラー」によって「助け合う組織」を理念に発足したと言われており、宝に対する熱意があれば性別や身分を問わず団員として認められる。この為、基本的にメンバーは男性が多いが、ごく少数ながら女性もいる。
また「宝盗イタチは宝盗団がイタチを団員として教育したものである」という噂もあるが、こちらはあくまで噂に過ぎない模様。実際は順序が逆であり、宝盗イタチの天性の盗癖に目を付けた宝盗団が飼育を試みている。
特徴
共通
- 全員が顔をマスクで覆い隠している。
- 倒すと共通して「鴉マーク」と呼ばれるバッジをドロップする。ガイアなどのレベル上限突破に必要なアイテムである為できれば集めておきたい。
対処法
- 人間系エネミーにありがちな弱点だが物理攻撃と頭を狙った攻撃に弱い。また過負荷反応も有効である。
- よく複数人で固まって行動するので水元素と雷元素による感電反応や範囲攻撃、ジンやウェンティの風元素スキルで一網打尽にしていこう。
- 個々の戦闘力はそれほど大した物ではないが、敵としての性質上多対一の状況で戦う事が多いので袋叩きにされないように注意しよう。
種類
- 斥候
「相手を間違えたな！」
最も一般的なメンバー。全体的に見て最弱。接近戦では回し蹴りを、遠距離ではナイフを投げて攻撃してくる。ナイフはそれほど大したダメージは出ないが、当たるとこちらの行動が強制的にキャンセルされてしまうので油断禁物。
- 雑夫
「吹っ飛ばーす！」
格闘戦をメインに行う大柄な男。いわゆる雑用係で組織内の立場も低め。ノリノリで回し蹴り攻撃を3連続で繰り出すが、強さ自体はでかい斥候と言えば大体合ってる。しかし、強烈なドロップキックを喰らわせてくる侮れない敵でもある。
- 盗掘者
「農民なめんな！」
大きなシャベルを持った麦わら帽子の大柄な男。シャベルでの殴打の他、遠距離では地面を掘り起こしてこちらに泥かけを仕掛けてくる。喰らうと視界が狭まってしまうので注意しよう。
- 海の男児
「海に返せーっ！」
オールを持った大柄な男。さながら火棍棒ヒルチャールの如くオールをがむしゃらにぶん回して突進して来る。
上記の通り台詞がちょっとおかしい。海とは全く関係ない層岩巨淵の地下鉱区でもどういう訳か出現する。
- 拳術家
「重い拳を！」
いわゆる自称武術家。脳筋。暑苦しい台詞と共に拳法攻撃を繰り出すが、強さ自体は雑夫に攻撃モーションを加えた程度…というか分かりやすい溜め攻撃ばかりなので隙だらけ。慣れればタイミングを読まずとも簡単に避けられる。
しかし、チャージ中は多少の攻撃で怯む事はない為、深境螺旋では侮れない強敵となる。
- 粉砕者
「俺のハンマーを喰らってみたいか！」
大きな金槌を持った巨漢。ハンマーを使った攻撃は一撃一撃が重く、ダメージも大きいのでなるべく距離を取って戦うようにしよう。
元々鉱夫だった者がほとんどで、特に層岩巨淵の閉鎖と同時に職を失い止むを得ず宝盗団に入った者が多いらしい。
- 弓使い
「百発百中！」
ヒルチャールですら簡単に扱えるクロスボウ（つまり弓の腕は皆無）で矢を放ってくる。弱い上に再装填の隙も大きいが、斥候のナイフと同様に当たるとモーションがキャンセルされるので地味に厄介。
- 薬剤師
「新しい実験対象だ」
炎、水、氷、雷のいずれかの元素を持った薬瓶を「実験」と称して火炎瓶の如く投擲する。行動パターンそのものは斥候と同一。元素タイプごとに容姿や台詞が若干異なる。
実は宝盗団の中では一番の脅威。ゲームの仕様上、特に炎・雷の組み合わせでは過負荷反応（爆発）で大ダメージを受ける上に吹き飛ばされるし、水・氷の組み合わせでは凍結反応で長時間拘束される最悪の部類となる。
通常のフィールドではウザイ程度だが、とにかく迅速に敵を倒す事が重要となる深境螺旋では一転して脅威と化す。非常に厄介である為、出くわしたら真っ先に倒しておきたい。
これらの他、Ver2.6で実装された層岩巨淵地域のクエストでは中ボスクラスの宝盗団が出現するようになった。彼らとは一対一の一騎討ち形式で戦う事になるが、いずれもそれほど強くないので落ち着いて対処すれば割と簡単に勝てる。
なお、層岩巨淵は豊富な鉱産資源を産出する地域である為、璃月国内でも比較的宝盗団の出現率が高い。ある意味彼らに焦点が当てられたマップといえるだろう。
余談
- デイリー任務『「紛失」された文物』では元宝盗団メンバーの女性である「宝児」が登場する。
- 水神の国フォンテーヌでは「大宝盗家」の異名を持つ伝説的な団員がいるらしい。
- モンドと璃月にはそれぞれ「北の怪鳥」「南の長姉」と呼ばれる派閥の頭領がいる。魔神任務第一章第四幕の騒動の元凶はこいつら。
- 実は遺跡に侵入して宝箱を漁ったり璃月七星が掛けた封印を勝手に解いたりと旅人側も結構宝盗団らしい事をやってるのは言ってはいけない。
