いざ、天才ピアニストに挑め!凡才少年の奇跡の物語が幕を開けるーー!!
🎼概要
🎼あらすじ
音上家に七つ子が生まれた。時は経ち成長し七つ子の六人は有名ピアニストになったが、ただ一人ラッキーだけは「『凡才』の人間=凡人」だった。ラッキーの処遇を巡って両親は離婚。母親に引き取られたラッキーだが、母親が難病を患ったことに伴い、本格的にピアニストを目指すことになる。
🎼作品紹介
生き別れの兄弟を主人公・ラッキーがピアノで救う話。ラスボスは父親。登場人物の大半が片親家庭・天才と凡才の苦悩・病床の母親など、一見ドロドロしたストーリーに思われるが、「キセキの世代となった兄弟をピアノで倒す」「ピアノによる領域展開」「4対4のピアノバトル」など、中身はちゃんとジャンプ漫画。音楽を主な題材とするため、コンクールの成績が悪くても(或いは公式の演奏の場でなくとも)対戦相手の心へ響けば主人公の目的は達成可能である点も特徴。
🎼登場人物
🎼主要人物
園田ラッキー(そのだ ラッキー)
主人公。七つ子の一人で五男。兄弟の六番目。兄弟の中で唯一の凡人であるが、他の兄弟達とは一緒に遊びながらピアノを弾き合う等、兄弟仲は良かった。両親が離婚し、難病を患った母の入院に伴い、母方の叔母の家に引き取られた。「いつかまた兄弟7人で一緒にピアノを弾きたい」と願っている。映像体験的な音楽をピアノで表現することができる。得意な曲はモーツァルトの「きらきら星」。イメージカラーは黄色。
古須亜子(ふるす あこ)
ヒロイン。四分谷音楽高校首席。絶対音感を持つツインテールの少女。ピアニストだった母親を堕落させた音上楽音を恨んでいた。ラッキーのピアノを「願いを叶えてくれるピアノ」と言った。
🎼音上家の関係者
音上楽音(おとがみ がくおん)
ピアノの天才で七つ子達の父親。蝶調の元夫。子供達の中で唯一、ファンタジーを生み出せないラッキーに厳しく当たり、妻との離婚後も自身が引き取った子ども達に過剰なプレッシャーをかけている。「凡が出す事を許される音は音楽には在らず」が信条。大富豪のパトロンを使い世界中のコンクールを買収し、自分にファンタジーを見せてくれる天才だけのピアノの世界を作ろうとしている。
園田蝶調(そのだ ちょうちょう)
ラッキー達七つ子の母親。離婚後に難病を患ってしまい、長年病院に入院しており、ずっと寝たきりだった。ある日意識を取り戻すが、医師から余命を宣告されている。
ラッキーの祖父
有名なピアニストだった。本名や容姿を含む詳しい素性は不明。
🎼ラッキーの兄弟達
本来はラッキーを含めて七つ子だが、世間的には六つ子と言う事にされている。両親が離婚する前は兄弟関係は良好だった。
名前はラッキーを含めて頭文字にド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シが付いている(一番目は長男のドン、二番目は次男のレイジロウ、三番目は長女のミーミン、四番目は三男のファンタ、五番目は四男のソラチカ、七番目は末弟のシカト)。
音上ドン(おとがみ ドン)
七つ子の一番上の長男。厳格そうな見た目とは裏腹にレイジロウの名前を忘れかけたり、母を覚えているか危惧されるなどかなり忘れっぽい性格。作曲家に忠実なファンタジーを生み出す。
音上レイジロウ(おとがみ レイジロウ)
七つ子の一人で、ラッキーの次兄。「轟音の天才」。幼い頃は兄弟達の中でも特にラッキーと仲が良かった。両親の離婚後は、孤独とストレスに苛まれ、登場時は睡眠薬を飲まないと眠れない状態になっている。
演奏すると夕焼け色の巨人が現れる。筋力と体力がある。イメージカラーは夕焼け空のようなオレンジ。
現在は他の兄弟たちのイラストも多いが、ミ編前半連載時まではpixivに投稿されてるイラストの大半が彼のイラストだった。
音上ミーミン(おとがみ ミーミン)
七つ子の一人で、ラッキーの姉。無邪気でマイペースな不思議ちゃんで、両親のことは「パパン」「ママン」と呼ぶ。父に対して挑発的な態度を取る小悪魔のような一面も持つ。作曲家の解釈やコンクールの順位と関係なく、自由に演奏したいと望んでいる。イメージカラーは緑。
何も考えず演奏すると葉の生い茂った森のファンタジーを、自由に演奏するとミの音から妖精を生み出す。
音上ファンタ(おとがみ ファンタ)
七つ子の一人で、ラッキーの三番目の兄。よく複数の女子と遊ぶほどの女好きだが、自分を捨てた女として母を憎んでいる。聴き手に合わせて様々なエリアを映し出す遊園地のファンタジー。ピアニストとしてのプライドを持っており、音上で唯一、聴衆のことを考えた演奏をする。カラーページによれば紫の髪。
音上ソラチカ(おとがみ ソラチカ)
七つ子の一人で、ラッキーの四番目の兄。兄弟の中ではまともな部類らしいが……。
本誌36話時点において、ネットの一部では「CV.石田彰」と騒がれている。CV.櫻井説やCV.緑川説もある。
音上シカト(おとがみ シカト)
七つ子の一番下で、ラッキーの弟。重度のファザコンである一方、ラッキーにも母にも一切興味を持とうとしない。
🎼音高の関係者
本名は「出田英雄(だだ ひでお)」。音楽学校の講師。猫目のスキンヘッドの男性。ラッキーに強い興味を示す。昔、コンクールで一度だけ楽音に勝ったことがあり、当時の自分のことを「ラッキーの完成形」だったと振り返っている。
巻六九(まき ロック)
四分谷音楽学校の生徒。たまにラッキーと席が隣になる。ラッキーが「元音上」と知っている。自分がいくら頑張って演奏しても「喝采」を手に入れることができなかったため、ピアノに喜びを感じなくなっている。常識人枠。
山中メロリ(やまなか メロリ)
四分谷音楽学校の3年生で理事長の門下生。プロピアニストとして活躍し、現在は人気バンドでピアノをしている。楽音の野望から音楽業界を守るため、天才を捨てた「元天才」。
天才だった頃の演奏ではグニャリと世界が歪む。ミーミンと縁がある。
本作の前日譚である読み切り作品「ダダダダーン」にも登場。
日野運(ひの さだめ)
前日譚「ダダダダーン」の主人公。ピアノの天才ではないが、学びの天才ではある。
現在では音楽業界の情報通。曲のアナリーゼから音楽関係者の裏事情まで色々と知っている。
理事長(りじちょう)
メロリを門下に持つ四分谷音楽学校の理事長。
本作の前日譚である読み切り作品「ダダダダーン」にも登場。
🎼その他
ラッキーの叔母(本名不明)
ラッキーの母の妹。姉とは違いブサイクかつ性悪な女性。自分の姉と甥を嫌っている。姉同様のシングルマザーでもあり、息子を甘やかしている一方、息子と共にラッキーを虐げている。
正志(まさし)
ラッキーの従兄弟。母同様に性悪な性格をしており、母と共にラッキーを厄介者扱いしていじめているが、ピアノの才能は皆無である。
Mr.クレシェンド
楽音のパトロン。落ち着かなくなると徐々に声を荒げて迫ってくる。
楽音の理想に賛同しており、協力している。楽音のピアノにそれだけの価値を感じているようだ。
名前の由来は「だんだん強く」を意味する音楽記号と思われる。
新座ワオ
作曲家。新人発掘が趣味。ラッキーの演奏を高く評価している。マオという妹がいる。
🎼用語
映像体験的な音楽
ラッキーが演奏できる音楽。視覚を伴う下記「ファンタジー」とは異なり、触覚、味覚なども感じることができる。
音上家
音楽業界において有名な名家。楽音が世界三大音楽コンクールを制覇することにより、その地位を築いた。
ファンタジー
音上家の兄弟など超一流の演奏家が奏でる「映像的な音楽」によって目の前に現れる幻覚。演奏される曲や演奏者によって、また同じ演奏者でも弾き方によって現れる「ファンタジー」は異なる。
園田ラッキーは「ファンタジー」を発する能力が低かったがために実父・音上楽音から「凡才」の烙印を押されてしまった。
四分谷音楽高校
ラッキーたちが通う音楽高校。正志はここの入学試験に落ちた。
🎼関連タグ
ダダダダーン…本作の前日譚。天才だった頃の山中メロリと、ピアノに触れる前の日野運の出会いの話。2022年6月現在、ジャンプ+で無料で読むことができる。→ジャンプ+『ダダダダーン』
🎼外部リンク
公式TwitterPPPPPP公式
ジャンプ+公式試し読み1話2話3話
🎼関連動画
🎼連載開始時の公式PV
🎼ボイスコミック1話〜3話(cv:斉藤壮馬・芹澤優)
🎼関連音楽
クラシックが主となる。Spotifyなどの音楽アプリで検索すると、ファンが関連音楽をプレイリストにしているので、まとめて聴く場合はそちらを推奨(※非公式)。
🎼序盤~ラ編
K.537(モーツァルト ピアノ協奏曲26番 ”戴冠式”)
モーツァルト きらきら星変奏曲
バッハ 平均律クラヴィーア曲集第一巻第一番(プレリュードとフーガ)
ショパン エチュード作品25第9番変ホ長調
モーリス・ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ
フランツ・リスト 超絶技巧練習曲第4番 マゼッパ
シューマン ピアノ協奏曲イ短調OP.54
モーツァルト ピアノ協奏曲第19番ヘ長調K.459
ベートーヴェン 歓喜の歌
ドヴォルザーク 「新世界より」第2楽章「家路」
モーツァルト トルコ行進曲
🎼ミ編
ベートーヴェン エリーゼのために