概要
イネ科ススキ属の植物の一種で、1から2mの背の高い多年草。日本全国に群生し、道端や土手などでよく見かける。オバナ(尾花)とも呼ばれる。秋になると先端に白い毛の生えた種子が実り、風に運ばれて分布を広げる。秋の七草の一つにも数えられる。葉はとても硬く、不用意に触ると手を切りやすい。
かつては茅葺屋根の材料に用いられたり、家畜の餌として利用された。農村では集落の近くにススキの草原を維持し、これを茅場と呼んだ。
日本の秋の風物詩だが、北米では侵略的外来種として猛威をふるっている(日本にセイタカアワダチソウが伝播したのとは逆の経路)。ナンバンギセルの寄生対象としても知られている。