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反転術式の編集履歴

2023-01-10 15:35:40 バージョン

反転術式

はんてんじゅつしき

芥見下々による漫画作品『呪術廻戦』に登場する用語。

反転術式かッ!!


概要

呪術廻戦に登場する代表的な回復術。

「負のエネルギー」である呪力を掛け合わせることで「正のエネルギー」を生み出す術。この「正のエネルギー」によって人間を治癒することができる。数学における「(-)×(-)=(+)」の式をイメージする分かり易い。また「正」のエネルギーである為に呪霊に対する有利性を持っている。


簡単にいってしまえば回復術であるが、習得が非常に困難であり扱える人物は一握りしかいない。他人の治癒までできるのは現状では宿儺・乙骨・家入の3名のみで、治癒の規模にしても個人差がある。反転術式を習得する事で、治癒だけではなく「術式反転」(後述)も使用可能になる。

呪力消費も凄まじく、たとえ自己の治癒であっても相当な呪力を使用する。底無しの呪力量を誇る乙骨であっても、戦闘と並行して連続使用した際に呪力切れを起こしかけた程であり、常人がましてや戦闘中にそう何回も使える代物ではない。黄櫨のように反転術式ありきの術式を持ち、連続で反転術式を使用している者は、何らかの縛りによってそれを成り立たせている可能性がある。


唯一の例外は五条悟であり、彼は六眼による呪力の精密操作の結果、呪力の自己回復の範疇に反転による呪力消費を抑えており、これによって24時間365日常時反転を回し続けても呪力切れを起こさない


なお「術式」とついている為に勘違いされやすいが、生まれつき体に刻まれている生得術式とは違って、反転術式はあくまで“呪力操作”になる。つまり能力でなく技術である。


術式反転との違い

術師が使う術式や呪力帯びたパンチやキック(黒閃など)は「負のエネルギー」を使用する。

一方「術式反転」は、その名の通り「負のエネルギー」とは真逆の「正のエネルギー」を流し込んで発動し、「いつも使ってる術式の効果を真逆にする」というもの。


つまり

術式順転→負のエネルギーを流し術式効果を発動。

反転術式→正のエネルギーを生成。

術式反転→正のエネルギーを流し術式効果を反転。


五条悟を例にあげれば、「集束←→発散」

通常使用:集束

術式反転:発散


となる。


ただし、作中で使用している人物はごく少数である。


弱点

「反転術式使いの殺し方…。

         頭を一撃で潰すか……毒物!!」

無題


一見万能に見える反転術式にも当然ながら幾つかの弱点は存在する。


①途轍もない呪力消費

前述通り、乙骨ですら戦闘中に連続使用した結果呪力切れになりかけた事からも、どれ程燃費が悪いかが窺える。当然ながら普通の術師が反転を回しながら戦うのは現実的ではなく、過度に使えば呪力切れで戦闘不能になってしまう事は言うまでもない。


②欠損や消滅した部位の再生

いくら優れた術師でも、無い腕の復元などは相当困難であるとされており、回復させる傷が大きい程に消費しなければならない呪力量も増えてしまう。さらに丹田から湧き出る呪力とは違い、反転は頭部で操作する為に頭を一撃で破壊されれば再生はできない。


③毒物

渋谷事変で裏梅が脹相の毒まで治癒できなかったように、毒物や化学物質(おそらく順平の澱月のような式神の毒や病気なども)など、体内に侵入されれば有害となりえる物質は、その特定に除去とより高度な呪力操作と時間が必要になる為に相当に困難。特に術師本人が毒を受けてしまった場合は、戦闘中に並行して毒を除去する事はほぼ不可能に近い。

乙骨のように毒を治癒できる者も、現状では戦闘後に他人の治療を行うに留まっている。


その為、反転をアウトプットできて尚且医者である家入が呪術界に重宝され、同時に後方で厳重に守られている理由がよく分かる。


ただし、無くなった腕や心臓を大した消耗も見せずに当然のように瞬時に再生させる宿儺や、無尽蔵の呪力に対する肉体反射で、再生や毒物の除去を戦闘中に無意識下で行える大当たり中の秤を見ると、某死神連中のように結局は個々のキャラの設定次第な部分は否めない。


主な使用者

自身の治癒が可能。

無下限呪術を出しっぱなしにする為に、反転術式を半永続的に使用している。

術式の使用には、原子レベルの緻密な呪力操作が必要であり、常時発動は脳が負荷に耐え切れず焼き切れてしまうが、術式と同時に発動し続ける事で脳を絶えず修復し、無下限術式の常時発動を可能とした。

前述した通り、六眼による呪力の精密操作で呪力の自己回復の範疇に反転による呪力消費を抑える事によって、反転による呪力消費をゼロにして常時回し続ける事を可能にした。


自他共に治癒が可能。

本編で最初に反転術式を使った人物。無くなった指や手を特に意識せずとも一瞬で再生し、さらには無くなった心臓をゼロから再生して蘇生するなど、規格外の回復力を誇っている。

しかもこれらの回復による呪力の消耗等を起こしているような描写もない。ぶっちゃけ作中で反転術式の詳細が掘り下げられる程に、彼が当然のように行なっていた回復がいかに凄まじいものであるかが露呈された。


自他共に治癒が可能。

呪術高専に高専生として在籍していた時から反転術式を体得していた。百鬼夜行時や渋谷事変編ではいずれも元担任の呪骸に守られながら負傷者を回復させており、呪術師サイドにおいては有事の際には学長クラスが常時護衛に付くなど最重要人物の一人として見なされている。


自他共に治癒が可能。

0巻の頃は複数人に対して反転術式を使用しながら同時に戦闘を行っていたが、現在は一応連続使用は可能なものの、リカ未接続状態では最終的には呪力切れを起こしかけてしまい、彼ですら反転術式を無制限に使える訳ではなくなっている。

特級呪霊の頭部に噛みつき直接正のエネルギーを流し込んだり、相手を一度殺してから反転を流し込んで一気に治癒するといった高度な使い方をしている。また、一定の時間を確保できれば他人の毒の治癒もできる。自分が毒を受けた場合はどの程度自己治癒できるのかは不明。


自身の治癒が可能。

作中では一瞬で手に受けた傷を治す程の回復力を見せたが、体内に入った脹相の血が毒となっている事には気付けず、気付いた時には毒が身体を回って戦闘不能になってしまった。


自身の治癒が可能。

眼球や歯を爆弾に変える術式である為、使用する度に治癒している。

欠損部位を瞬時に回復する程の反転を連続使用している事から、何らかの縛りで成り立っている可能性がある。


正確には習得はしてはないが、術式の効果によって限定的に発動する。

ボーナス状態で不死身化している4分11秒間は、たとえ腕が千切れようが頭部を破壊されようが毒だろうが全て完全なフルオートで超速再生でき、秤本人が意識を失っている状態でも再生も毒の除去もフルオートで行える。その再生速度はファンから「上弦の鬼」と評される程である。

さらにボーナス状態時は全身を無尽蔵の呪力が漲っているので、どれだけ反転術式を使っても呪力切れは起こらない。

おそらく反転のレベルだけなら宿儺と同等クラスである。反転だけでも宿儺に迫れる秤が凄いのか、ここまでの事をやってようやく反転の技術で並べるかどうかという宿儺が凄いのかは微妙だが。


自身の治癒が可能。

元々ファンブックで使える事が示唆されていたが、九十九との戦闘で実際に披露した。無くなった腕を元通り再生する程の高度な回復力を持ち、さらに術式反転にも使用している。

ただし、流石に宿儺やボーナス状態の秤程の再生速度ではなく、完全な再生にはある程度の時間がかかっていた他、再生の際には意識を集中していると思しき描写もあった。

これらの彼の反転術式の描写によって、宿儺やボーナス状態の秤が無意識で瞬時に無くなった腕を再生していた事が、どれ程規格外の事であるかが改めて周知される結果となった。


自身の治癒が可能。

羂索との戦闘で反転術式を使える事が示唆されて後に実際に使用した。本来なら即死レベルの全身の重傷を短時間である程度回復する程の回復力を持つ。ただし、渋谷事変の際に重傷を負った真希らの治療を家入に任せていた事から、他人にアウトプットする事はできないと思われる。


余談

概要でも触れたように、反転術式は「正のエネルギー」である為に「負のエネルギー」そのものである呪霊に対し圧倒的なアドバンテージを持っている為、宿儺や乙骨はほぼ強制的に呪霊を祓う事が出来る。


ただし、反転で呪霊を確実に祓う為には、呪霊共通の弱点である頭部に直接正のエネルギーを流し込む必要があるので、特に特級呪霊やそれに類する存在が相手の場合は、決してこれ一つで決定的な優位性がある訳ではなく、それなりにリスクもあれば相性や状況にも左右される。

例外があるとすれば、八握剣異戒神将魔虚羅の使う「退魔の剣」であり、こちらは膨大な正のエネルギーを刀身に纏う事で、15本宿儺に相当する呪霊でも触れただけで消滅させてしまうというとてつもない力を持っている(必然的に自然呪霊達ですらワンパンで倒せるという事になる)。


ちなみに反転をアウトプットできる人物は、現状乙骨以外だと非戦闘員の家入・漏瑚クラスの特級呪霊でも呪力強化のみで一方的に圧倒できる宿儺だけしか登場していないので、必然的にこの呪霊に正のエネルギーを打ち込むという戦法を使うのは乙骨しかいない。


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呪術廻戦 呪術廻戦の登場キャラクター一覧 生得術式

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