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妖鬼妃伝の編集履歴

2023-01-11 21:11:22 バージョン

妖鬼妃伝

ようきひでん

美内すずえによる日本の漫画作品。

概要

美内すずえによる日本の漫画作品。


主人公・秋本つばさが親友・山口達子と、偶然から地下鉄巴線「角宮」駅に降りて、駅に直結している帝国堂デパートで開催された人形展に入ったことで、事件に巻き込まれるミステリー漫画。



登場人物

  • 秋本つばさ

本作の主人公。中流家庭育ちのごく平凡な少女だが、親友ターコの死の真相を探るために夜のデパートに忍び込み、偶然が重なって侵入した「宮之内」でも久美と共にうまくたちまわり、気づかれる前にまんまと逃げおおせるなど、とても行動力がある。親友ターコの死の真相を探っているうちに、妖鬼妃と久秀の戦いに巻き込まれていく。


  • 九曜久秀

ターコの事件を調べるうちにつばさが知り合った盲目の美青年。目は見えないが、普通に階段を上り下りしたりするなど、普通に生活できる直感に優れている。正体は平安時代に妖鬼妃の出現を予言した祈祷師の末裔。先祖代々、妖鬼妃一門と死闘を繰り広げてきたが、現在は久秀が最後の一人である。妖鬼妃に対抗すべく、霊能力を磨いてきていて、その力は本物。妖鬼妃と対峙したときは、その霊能力で妖鬼妃の念動力を阻んだ。良家の子息だが、使命を全うすることのみを考えて生きているため、女性に無関心。そのことでじいやを嘆かせていたが、事件を通じてつばさに想いを寄せるようになった。


  • 倉本

久秀の家庭教師兼ボディーガード。久秀と共に妖鬼妃一門のことを探っていた。スーツに黒眼鏡で怖い印象を与えるが、久秀にとても忠実で、つばさに対しても優しく接する。久秀とつばさが捕まったときは、久秀のテレパシーで指示を受けて宮之内に潜入し、火薬入りのカプセルを使って火事を起こして人形たちを燃やすなどして、久秀をサポートして助けた。エンディングでは、恋仲に発展しつつある久秀とつばさを温かく見守っていた。


  • 久美

つばさとターコの同級生で友人。ターコの死を悲しみ、つばさと共にターコの死の真相を調べることになる。つばさと一緒に夜のデパートに忍び込むなど、行動力のある性格。やがて妖鬼妃一門に宮之内に忍び込んだ二人組だと勘づかれて、妖鬼妃一門が仕掛けた事故に遭って足を骨折して入院してしまう。最初は学校をさぼれると喜んでいたが、入院中、夜中に妖鬼妃一門の人形がドアの隙間から病室をのぞき込むなどの恐怖による嫌がらせを受けて寝込んでしまう。事件解決後は無事に回復した。


  • じいや

九曜家のじいや。久秀の女性への関心の無さに九曜家の行く末を案じている。訪ねてきたつばさと久美のために久秀が外出をやめたことを知り、号泣して喜んだ。エンディングでは、じいやがつばさの両親に会いたがっていることを、久秀がつばさに話していた。


  • 山口達子

通称「ターコ」。つばさの小学校時代からの親友。つばさに付き添ってもらって、母親の誕生日プレゼントを買いに訪れた帝国堂デパートで、忘れ物のバッグを取りに行ったときに行方不明になり、5日後に地下鉄の電車にはねられて死亡した。実は忘れ物のバッグを取りに行ったとき、偶然、人形が動くのを目撃してしたことで捕まってしまい、なんとか逃げ出すも妖鬼妃の妖力で電車の前に飛び出させられて殺されたのだった。ターコの魂は妖鬼妃によってターコそっくりの人形に閉じ込められていたが、倉本の起こした火事によって焼かれたことで解放された(久秀いわく「ターコちゃんの魂も今頃のびのびしている」とのこと)。


  • 妖鬼妃

古の魔神「阿黒王」の妃。魔の勢力を人間界に広めようとこの世に生まれた存在。狂気を理由に幽閉された天皇が身の回りの世話をする女性に生ませた娘で、2歳の時に大病を患って全身が麻痺して喋ることも動くことも出来なくなった。しかし、テレパシーや念動力等の秘められた能力に覚醒して、次第に自分の勢力を伸ばしていった。人間としての成長は2歳で止まったままだが、姿が老いて醜くなっていくことは避けられず、やがて老衰で死ぬが、それでも生きている自分に「この醜い体は魂の入れ物」であり「この世にとどまるためには体が必要」と悟った。そして一門の者が連れて来た人形師によって、老いて死した肉体を美しい人形に作り替えられた。それ以来、その体にとどまり、この世の支配者になってやろうと決心して、久秀たちの一族と戦いを繰り広げながら、勢力を伸ばして生きてきた。「宮之内」に連れてこられたつばさと久秀と対面し、つばさを念動力で動かした槍で殺そうとするが、久秀の霊能力によって阻まれる。さらに倉本によって起こされた火事で、妖鬼妃一門の人形が焼かれて一門の者たちが死に、自身も魂の宿り場である人形の体を久秀に破壊され、魔界に帰らざるを得なくなり敗れた。


  • 永遠子

帝国堂デパート社長の令嬢で絶世の美少女。養女だが、社長から溺愛されている。社長が病に倒れたため、次期社長の座を約束されている。正体は妖鬼妃一門の姫で「永遠(とわ)」という名前。妖鬼妃の言葉を伝える巫女の役割を務めていた。倉本によって火事を起こされて人形たちが焼かれて一門の者たちが死んでいく中、永遠子の人形も柱の下敷きになり、瀕死の重傷を負う。妖鬼妃のテレパシーによる命令を受けて、逃げたつばさたちを逃すまいと、地下の都「宮之内」の存在を守っていた地下鉄の隠し扉を閉ざして息絶えた(つばさたちはぎりぎりで扉を抜けて逃げのびた)。


  • 各務野

帝国堂デパートで働く女性。正体は妖鬼妃一門の一人で永遠子の侍女。業務エレベーターに乗っているときに、つばさと久美が貨物の後ろに隠れていることに気づかずに、部下と宮之内で行われる宴について話しているのを聞かれて、つばさたちがデパートに忍び込むきっかけとなった。


  • 河野

帝国堂デパートの主任を務める男性。ターコが母に買ったプレゼントが入っているバッグを探しているつばさたちに「プレゼントならまた5階で買えばいいだろう」と言ったことで、バッグの中身を知っていることをばらしてしまい(河野自身はなにげなく言った言葉だった)、つばさたちにターコの死が事故でないと気づかせてしまった。


  • 堂本

会話の中でのみ登場。堂本コンツェルンの総帥。政財界の黒幕で首相ですら頭が上がらない権力者。唯一、妖鬼妃の存在を知って生きている人物(妖鬼妃自身も利用するために生かしていた)で、かつての藤原道長のように妖鬼妃の妖力で異例の出世を遂げて現在の地位にのぼりつめた。帝国堂デパートや「宮之内」の秘密の通路を秘める地下鉄「巴線」は堂本の出資で作られており、野望を助けてくれた妖鬼妃のために資金面で援助している。各務野曰く「あの男は鬼妃様を利用しているようで利用されている」とのこと。事件解決後、「宮之内」で死んだことで急にいなくなった帝国堂デパートの従業員たち(妖鬼妃一門の者たち)は人員の大幅な入れ替えでいなくなったことにして、社長の養女である永遠子は海外に留学したことにして、世間体を取り繕った。


  • 藤原道長

会話の中で名前のみ登場。かつて妖鬼妃に気に入られて、彼女の妖力で異例の出世をとげた平安時代の権力者。だが、妖鬼妃を恐れて彼女を裏切ってしまったために、報復として呪いを受けて苦しみぬいた挙げ句に非業の最期を遂げた。



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