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フォーシームの編集履歴

2023-02-21 00:54:42 バージョン

フォーシーム

ふぉーしーむ

フォーシーム・ファストボールの略。由来はボールが縦方向に1周する際、縫い目が4回見えることから。野球の投手が投げる球の基本。

概要

人差し指中指を並べ、ボールにある縫い目に交差させて握り、リリースの際にバックスピンをかけて投げる。日本ではストレート、真っすぐ、直球と呼ばれている球。


他の変化球に比べるとほぼ変化しないため、投手全体で見れば野球投手が投げる球の種類の中では失点に繋がるリスクが最も高い。実際にMLBではNPBよりも投球割合が低く、NPBでも投球割合は低くなってきている。

しかし全球種の中で最もスピードが出るため、変化球を活かすために投げる必要がある球でもある。投球割合も減ってきているというだけで、まだ一番多い。


フォーシームの失点リスクを下げる

上述のように全球種の中で最も失点リスクが高いフォーシームだが、球速、制球力、投球フォーム、ノビなどの要素で打たれにくくしたり、更には決め球に昇華することが出来る。


球速

球の速さ。球質や投球コースなどによって多少異なってくるが、基本的には速ければ速いほど失点リスクが下がる。MLBでは160km/h以上になると失点リスクがかなり下がることがデータで判明している。


制球力

コントロール。かなり高い制球力があれば、同じ球速でも打たれにくくすることが可能。内角低め以外は真ん中から隅に行けば行くほど失点リスクが下がる。また、そもそもストライクが入らないと抑えられない


投球フォーム

投球フォームのリズムを変則的なものにしたり、ボールを持っている手をなるべく隠したりといった工夫をすることで、同じ球速でもタイミングを取りづらくすることができ、体感速度を上げることに繋がる。


ノビ

日本では打者が球速以上に速く感じるフォーシームをのびてくる・ノビのあると表現することが多く、その「ノビ」。パワプロの特殊能力にもノビがあるためパワプロの影響もあると思われる。その正体は縦の変化量。

フォーシームは重力に引っ張られ少しずつ落ちているのだが、重力に逆らう縦の変化量を増やすことにより打者の体感速度を上げることができ、極めれば空振りも取れる。そのため同じ球速でもノビを増やすことでより失点リスクを下げることが出来る。


ライジング・ファストボール

以下の3つの要素により、浮き上がるように見えるフォーシームを投げ空振りを取ることができ、MLBではこれがライジング・ファストボールと呼ばれている。


回転数

投手が投げたボールの1分間あたりの回転数のこと。多ければ多いほどマグヌス効果による揚力を得ることができ、重力に逆らう縦の変化が増える。ただし、後述するジャイロスピンの割合によっては同じ回転数でも縦変化に与える影響が異なってくる。単位はrpmで、MLBの平均は約2200rpm。


回転効率

投手が投げたボールのトゥルースピンの割合のこと。ボールの回転には変化量や変化方向に影響を与えるトゥルースピン(トップスピン、バックスピン、サイドスピンが当てはまる)と空気抵抗に影響を与えるジャイロスピンがあり、ジャイロスピンは実際の変化量、変化方向に影響を与えないため、回転効率的には余分な回転ということになる。

トゥルースピンの内、トップスピン、サイドスピンはそれぞれ重力に逆らう縦の変化とは別の方向に影響を与えるため、フォーシームにおいてはジャイロスピンの割合が低いバックスピンが重要。


VAA

VAAとはリリースされたボールがホームプレートに到達するまでの角度のこと。4度に近づけば近づくほど速球の質が向上し、空振り率も高くなることがデータで判明している。リリースポイントを低くしたり、高めに投球することでVAAを活かすことが出来る。縦変化量が多いボールを投げおろしてしまうとせっかくの縦変化量を活かせないということだろう。

ちなみに、優秀とは言えない縦変化量でもこのVAAを活用することで浮き上がるような軌道にすることができ、空振りを取れる。



関連項目

変化球 シュート シンカー カットボール スプリット・フィンガード・ファスト・ボール フォークボール

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