概要
本作のラスボス、怨霊名は刺青の巫女。上半身裸(といっても代々の刺青の巫女は皆そうである)。
体中に縁者と死に別れた人々の思いや痛みを引き受けた刺青、柊が刻み込まれている。久世の宮に入る前の旧姓は雪代零華。
かつての久世の宮最後の刺青の巫女。「戒ノ儀」の失敗により怨霊化した。
元は久世の宮近隣の集落で暮らす普通の娘だった。しかし(災害によってか?)両親と弟が亡くなり、身寄りを失くしてしまったところで久世の宮に刺青の巫女として選ばれてしまう。
巫女として久世の宮に入れば二度と出ることはかなわないが、巫女になることで自分と同じように近しい人を亡くした痛みを持った人を救うことができると諭され、巫女となることを受け入れ久世の宮に入った。
その後柊が身体を埋め尽くしたため、最後に久遠の眠りに就き刺青を黄泉へと渡すための戒ノ儀を行うが、眠りに就く直前に再会した恋人の乙月要が追ってきた久世夜舟によって目の前で殺害される光景を見てしまう。
悲しみと絶望と自責の念にとらわれた彼女は柊の痛みを跳ね返し暴走させてしまうという最悪の禁忌「破戒」を引き起こしてしまい、久世の宮を現世とあの世の狭間に閉ざした。
今でも要の悲惨な最期にとらわれ、「もう見たくない」「眠らせて」と黒澤怜に自身の苦痛を訴えている。
怜と同じ位置に泣きぼくろがある。