レッドガン
ベイラムグループの専属AC部隊。それぞれのコールサインの由来は地球各地の川の名前から。ベイラムの治安維持部隊を前身としており、機体カラーは完全に最低野郎なあいつら。「壁超え」にも参加出来るだけの能力を備えたエリート部隊(元ネタ的な意味でも)。
とはいえ商売敵であるヴェスパー隊が本当にエリート揃いなのに対し、こちらは元犯罪者や不良といったロクデナシと、軍人然とした実直なエリートが混在している。
621はミッション「多重ダム襲撃」で彼らに雇われ、「役立たずに付けられた安いおまけ」として空席になったばかりの「G13(ガンズ・サーティーン)」を賜ることになる。復唱したか!では準備を始めろ!
同ミッションにおけるベイラム社の依頼人兼作戦指揮官……否、「 総 長 」。
一言で言うと「鬼軍曹」…というかハートマン軍曹。木星戦争では鬼神の如き勇猛振りを見せたらしく、通り名は「歩く地獄」。
ウォルターとは旧知のようだが、無感情で冷凍マグロな621にもそのノリを押し付けてくるさまにウォルターもやや呆れ気味。しかしその無遠慮さこそ621に必要な刺激だとウォルターは判断し、ミシガンに一時621の手綱を預ける。
戦闘中に無駄口や機密事項をペラペラと喋るG5を叱りつけるなど軍人意識は非常に高く、時折「役立たず」などと容赦ない罵声を浴びせる。しかし実力はしっかりと評価しており、部下のモブMT乗り1人1人の名前もしっかりと覚えているため、「クソ親父」と言いながら内心では大いに評価している部下もいるなど、信用と信頼を集める人格者でもある。
極めて印象的な台詞回しはネタ的にも愛されており、G4とG5をねじ込み「楽しい遠足の始まりだ!」で締めくくる通称「ミシガン構文」は下ネタに流れつつある雰囲気を打破する特効薬としてSNSで多用されることがある。
G2ナイル / ディープダウン(cv. 小松史法)
レッドガンの副長。ルートによってはかなり初期に敵対することも。
ベイラムの治安維持部隊を率いていた当時は、競合相手のファーロン社で大暴れしていたミシガンに手を焼いていたらしく、「酒で話を付けた」とのエピソードが語られている。
G3五花海(ウーファハイ) / 鯉龍(リーロン)(cv. 後藤ヒロキ)
レッドガンの3番手ながら、『風水薬房』なる悪質商法を手掛ける詐欺師という二足のわらじを履く男。…だったが市場を彼が占拠しかけたところで目を付けていたナイルにぶちのめされた。
レッドガンが出張るだけあって「市民生活を蝕む病理」と呼ばれるまでに詐欺を拡大していたようで、他人から搾取するための努力を惜しまなかった「その時間と労力で他のことをすればよかったのでは?」の典型例。
まぁ生まれながらの詐欺師だったらしいので他の生き方はできなかったのだろう。
時勢を読んで転職を試みる変わり身の早さも持ち味だが、寝返った後もベイラム社自体は「とんだ泥舟」に言う割にレッドガンの事は直接的にバカにしない。
そればかりかレッドガンのマークをそのまま付けていたり(消す暇が無かっただけかもしれないが)、「この五花海が」とコールサインまで使い続けていたり、割と読めない男。
さらに後輩のヴォルタに(カタギのやり方かはともかく)商売を教えていたらしく、意外と面倒見の良い一面も。
戦う際には吉兆がどうのと発言しているため、詐欺師ながら風水はちゃんと勉強していたのかもしれない。
G4ヴォルタ / キャノンヘッド(cv. 江頭宏哉)
ダム襲撃作戦の僚機。2名の役立たずその1。タンクタイプAC乗りの好漢。
アリーナの説明文より、イグアス共々ミシガンとの付き合いは7年ほどあるらしい。
「ミシガンの顔面に一発ぶち込んで辞める」と誓っていたが未だ果たせず、諦めたヴォルタは退職後のことを考えて五花海から商売を習っているという。
ひねくれ者のイグアスと違い実直で、戦果を上げればちゃんと見直してくれる。
機体構成はお手本のようなガチタンであり、その純粋な火力の押しつけはアリーナのランクに反してかなり強力。それでいて場合によってはABキックも織り交ぜてくるなど、上位ナンバーは伊達ではないと思い知らせてくれる。
ダム襲撃作戦の僚機。2名の役立たずその2。621と同世代の強化人間。ヴォルタとはレッドガン入隊前からの悪友。
ダム襲撃ではわかりやすいイヤミエリートにみえるが、かつての博徒時代に大きな賭けに負け、そのカタに第4世代強化手術の実験台にされた。
その後、ヴォルタと共に喧嘩三昧の生活を送っていたが、ミシガンに因縁付けたのが運の尽き。
「顔面が変形するほどの返り討ちに遭い」、「青少年の健全な育成のため」としてレッドガンにぶち込まれたとのこと。
G13こと621を「野良犬」「木っ端」と見下すのはもちろん、ミシガンにも反抗的。
621にマウントを取るために重要な作戦の情報をペラペラ喋ってミシガンにどやされたり、ミッション終了後も621に負け惜しみメッセージを送り付けたりする態度から、プレイヤー間では愛されキャラのように扱われている。
ヴォルタと併せて4+5=9。つまり…?
G6レッド / ハーミット(cv. 岡井カツノリ)
独立傭兵相手の渉外担当。少年時代に報道映像で目にしたG1ミシガンに衝撃を受けレッドガンを目指した人物で、貧しい兄妹を養いながらの血のにじむような訓練時代を過ごし、入隊試験では直立不動の挨拶ひとつで当日合格したという逸話を持つ。
主にブリーフィングや通信で登場するが、逸話通り話し方や性格についても上の命令に忠実で真面目な軍人そのものである。その反面、レッドガンが唯一の心の拠り所であるようで…。
G7ハークラー
ナンバーRb29、ランク22/D。チュートリアルの汚染市街で既にMIA(作戦中行方不明、状況と後々登場しない事を考えるとKIA=戦死の可能性大)。
企業所属(それも精鋭レッドガン部隊のネームド)では身分がバレてしまうため、621のライセンス偽装には利用できなかった。
G6レッドやV.Ⅶスウィンバーン等よりランクが高く、G3五花梅の直近であるため結構な実力者だった模様。
ちなみにハークラー川はすでに涸れた川(ただし今でもモンスーンの時期のみ流れる)で、すでに戦死していることを表していると思われる。
G13
共同作戦に参加した621にあてがわれる臨時の“ラッキーナンバー”。ただでさえ忌み数な上に頻繁に空席になるので、レッドガンでも完全に「呪われた席」扱いを受けているアンラッキーの象徴。621(プレイヤー)にとっては……?
余談だがレイヴン川がカナダに実在するので、「G13レイヴン」が命名法則に合致している。
テストパイロット君(仮称)
大豊製テスターACの受け渡しのためにパイロットとしてアサインされた訓練生。「試作機体の運搬に従事する訓練生が敵対企業の依頼を請け負った野良傭兵(621)に襲撃される」というロボットSFの主人公なら大活躍及び後々の覚醒が約束された状況で、「傭兵に金で殺されてたまるか!」と奮起するが……。
621が直後に参加することになるレッドガンとの合同作戦では、ミシガンが「G13は一昨日空席になった」旨の発言をするので、何か順序が違っていれば訓練生がG13を引き継いでいた可能性もある。
健気に任務を果たそうとする姿勢には涙を禁じ得ないが、「動きが甘く狩りやすいAC1機をボコるだけで済む」というお手軽さから、リプレイミッションでは序盤の金策や新ビルドの実践のために多くのレイヴンに酷使され続けている。尚、終盤には上位互換とも言える任務が解放されるため見向きもされなくなる。